
スイスの空気清浄機メーカーが、2024年の世界の大気汚染ランキングを発表しました。
大気汚染をひきおこす微小粒子状物質「PM2・5」の年間平均濃度を比較したものです。
ワースト20の都市は19都市をアジアが占め、そのうち11都市がインドだったと聞きます。
いちばん大気汚染が深刻だったのは、インド北西部の工業都市ビルニハット市でした。
世界保健機関(WHO)は、PM2・5の安全基準を示していますが、その25倍になりました。
さらに、インドのデリーは約22倍になりました。
一方、WHOの安全基準を下回ったのは、オーストラリアなど12カ国・地域になりました。
日本は、高度経済成長期に大気汚染で、公害病・四日市ぜんそくが深刻化して、1970年のころその対策を講じて、大気汚染を減らしてきた経験があります。
いま、PM2・5の何十倍もの大気を汚している都市は、すべて当時に開発途上国だった国で、いま新興工業国になっている国ばかりです。
新興国が継続すれば大気汚染の問題が出てくるのは、日本にとって自明のことだったはずです。
日本の大気汚染への対策のノウハウを、それらの国に伝えないのかと思うのです。
日本はアジアのなかの一員としての責任があると、わたしは考えます。
隣国に対して、無関心な態度をとる国は、外交関係で信頼を得られないと考えます。
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