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箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

自ら光を出す

2019年05月18日 07時08分00秒 | 教育・子育てあれこれ
 
 
 
 
 
昨夜は春のおぼろ月が、満月に満ちていました。
 
 
そもそも月は太陽の光を受けて輝いているのです。
 
むかし森鴎外が次のように言いました。
 
 
日の光を籍(か)りて照る大いなる月たらんよりは、
自ら光を放つ灯火たれ。
 
 
 
月は太陽の光があって、はじめて光を放つことができます。
 
 
それならば、小さくてもいいから、自分で光を放つ生き方を志したい。
 
人は、とかく「寄らば大樹の陰」のように、他者にたよるものです。
 
たよってはいけないというのではなく、人にもたれかかるのはよくないという意味に、私は解釈します。
 
他者とつながりながら自立する人というのは、そういうものです。
 
自分でできることは自分で行い、自分でできないときだけ人の力に頼る、そんな人間関係を豊かにもち合わせるのが自力です。
 
 
私は、森鴎外の言葉にある気概を、このように感じ取ります。
 
子どもを自立した人に育むのが家庭教育、子育てのめざすところです。
 
また、中学校教育のねらいを、個人という視点でみたとき、自立した個人に育てることをあげることができます。