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勇者の大局観

ヘボ投資とつれづれなる日々・・・
(投資に関する投稿は私感に基くものです)

狼と子山羊。

2013年07月09日 | イソップ
教訓めいたものが織り込まれているイソップ寓話ですが、私なりの言葉で書き出してみました。


子山羊が群れからはぐれてしまい、狼に追いかけられた。必死に逃げた子山羊だがついに狼につかまってしまった。そして子山羊が狼に向かって言った。

子山羊:「狼さん、あなたの餌食になることは覚悟できています」

狼:「まぁ、悪く思うな。俺に狙われたのが運の尽きだ。」

子山羊:「でも最後に楽しく踊ってから死にたいので、どうが笛を吹いてくれないですか?」

狼:「笛か~?まぁ、俺様ともなれば笛くらい軽いものよ!」

そして、「ピーヒョロ、ピーヒョロ・・・」狼は笛を吹き始めた。するとその笛を聞きつけた犬達がやってきて狼を追い立てた。狼は去り際に振り向いてつぶやいた。

狼:「俺もバカだなぁ。肉を食うのが専門なのに笛吹きの真似ごとなどするからこのざまだ」


「調子に乗り過ぎてしまうと必ず失敗する」誰しも経験したことはあるでしょう。調子に乗って骨折した経験がある私が言うのだから間違いない!



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嘘つき。

2013年07月08日 | イソップ
教訓めいたものが織り込まれているイソップ寓話ですが、私なりの言葉で書き出してみました。

ある人が船旅の際、猿を一緒に連れて行った。
ギリシャ(アッティカ地方)のスニオン岬に近づいた時、激しい嵐になり船は転覆して沈んでしまった。この時、全員海に飛び込んだのだ。もちろん猿も飛び込んだ。イルカがこれを見て猿を人間だと思い込み、自分の背中に乗せてやりアテナイの港まで運んでやった。港が近づくとイルカは尋ねた。

イルカ:「あなたはアテナイの人か?」

猿:「もちろんだ。その上、私はそこの名士だ。」

そしてイルカは更に尋ねた。

イルカ:「ならばペイライエウスをご存じか?」

※ペイライエウスはアッティカ地方の港湾都市の一つ

猿はてっきり人間の名前だと思い、こう答えた。

猿:「もちろん知ってるよ~。毎日のように会う友人だとも!」

さすがにこの嘘にはイルカも怒り、背中に乗せた猿を沈めて溺れさせてしまった。

人と話をしていて知らない単語が出てくる場面は誰しも経験のあるところだ。そんな時は絶対に知ったかぶりをしないことだ。相槌も打たずにノーリアクションでいると、だいたい相手が察してくれて説明してくれたり言い換えてくれたりするものだ。「一度ついてしまった嘘が本当になるまで100回嘘をつかねばならない」なんて言いますが実際のところ100回も嘘が通るはずもないし、うまくいったとしても所詮「嘘」は「嘘」。どこかでボロが出るものだ

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よーく考えてから事を起こせ。

2013年07月05日 | イソップ
教訓めいたものが織り込まれているイソップ寓話ですが、私なりの言葉で書き出してみました。

働き者の未亡人がいた。そして未亡人は何人かの下女(女中)を使っていた。未亡人は雄鶏(おんどり)を使って朝の薄暗い時に雄鶏が鳴く頃から下女達を起こし働かせていた。

下女A:「まいったね~。毎日毎日こんなに働かされるとは。あの雄鶏さえいなければ・・・」

下女B:「そうだ!あの雄鶏をやっちまおう!いなくなれば朝もゆっくり寝れるしね」

そして下女達は計画通り雄鶏を殺した。ところが下女達の仕事は前にも増して過酷になった。朝を告げる雄鶏がいないので未亡人はもっと暗いうちから下女達を起こして働かせたのだ・・・

よかれと思ってやったことが裏目に出ることはよくあることだ


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イタチの恋

2013年07月04日 | イソップ
教訓めいたものが織り込まれているイソップ寓話ですが、私なりの言葉で書き出してみました。

イタチが若者に恋をした。イタチはギリシャの女神(アプロディテ)に願いを申し出た。

イタチ:「女神よ、どうか私を人間の女の姿に変えてください」

女神:「いいだろう。お前を愛らしい乙女に変えてやろう。しかし、今から人間になるのだから今後は人間らしく振舞うのだぞ!わかったな?」

イタチ:「勿論です。ありがとうございます!」

そして、若者は娘をいたく気に入り二人は恋に落ちた。若者は妻にしようと娘を家へ連れて帰った。ある時、二人は寝室でくつろいでいた。すると女神(アプロディテ)は娘になったイタチを試すためにイタチの好物のネズミを娘の上にポンと放した。それに気付いた娘はネズミを食おうと追い掛け回した。それに腹を立てた女神は娘を元のイタチに戻してやった。

韓国のミスコンの候補者の顔が区別がつかないと話題になっていましたが、いくら外見を変えても肝心の中身が変わってないと意味がないと言う事ですかな・・・

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口からでまかせ。

2013年07月02日 | イソップ
教訓めいたものが織り込まれているイソップ寓話ですが、私なりの言葉で書き出してみました。

貧しい男がいた。男は病にかかり瀕死の状態だった。そして・・・

男:「神様。どうか私の病を治して下さい。願いを叶えてくだされば沢山の牛を差し上げます」

神々はこの男を試そうと、願いを叶えてやった。元気になった男は本当の牛を調達できないので小麦粉を練って百頭の牛を作ると神々の前で焼いた。

男:「どうか約束の牛をお受け取りください」

神々はあきれ返り今度はこの男に一杯食わせてやろうと考え、男に夢を与えた。

神々:「男よ、海岸へ行け。行けば銀貨で1000ドラクマになるだろう」

男は喜び勇んで海岸へと急いだ。ところが海岸へ着いたのはいいが海賊に捕まってしまい身包みはがされ、1000ドラクマで売り飛ばされてしまった。

身内や友を騙すのはもってのほかだが、人の力の及ばぬ神を騙すとはバカとしか言いようがないな。

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笛を吹く漁師。

2013年06月30日 | イソップ
笛を上手に吹く漁師が“自慢の笛”と“網”を持って浜に出た。

漁師:「よ~し、見ておれぇ。この笛の音色で魚どもは浜に集まってくるに違いない!ククク~」

しかし、いくら吹いても魚が寄ってくる気配すらない。業を煮やした漁師は笛を置いて網を投げた。するとどっさりと魚は網にかかり、どの魚もピチピチと跳ねている。

漁師:「くそ~!魚どもめ!笛を吹いてる時は踊らなかったくせに、吹くのを止めた今頃踊りやがる!」


おあとがよろしいようで・・・

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親切の裏側。

2013年06月29日 | イソップ
教訓めいたものが織り込まれているイソップ寓話ですが、私なりの言葉で書き出してみました。

いつもの様にヤギ飼がヤギ達を牧場へ連れて行った。すると野生のヤギが数匹紛れ込んだ。

ヤギ飼:「お~!今日はついてるなぁ。しめしめ、ゲットだぜ~」

そして夕方になると野性のヤギ達もろとも自分のおりに追い込んだ。翌日、天気は大荒れとなり牧場へ行くことが出来ないので家で世話をすることとなった。

ヤギ飼:「まいったなぁ。えさ代もばかにならないというのに・・・」

ぶつくさ言いながらヤギ飼は自分のヤギ達にはわずかばかりの餌をやり、ゲットした野性のヤギ達にはたっぷりと餌を与えた。自分から離れなくさせるこんたんだ。そして、次の日になると天気は回復したのでヤギ達を全部牧場へ連れて行った。すると、野性のヤギ達は意に反して群れから離れ逃げて行こうとした。

ヤギ飼:「おい!てめ~ら!昨日あれだけサービスしてやったのに恩を感じないのかよ~」

野性のヤギ:「だからおさらばするんでさぁ。あんあたは昔から世話しているヤギ達より昨日来たばかりの俺達を大事にした。てことは次に新しいヤギが来れば俺達よりそっちを大事にするに決まってる。あんたは信用ならね~」

人の親切には素直に感謝すべきだし、受けた恩は決して忘れてはならない。しかし、時には親切に裏がある場合があるので注意が必要だ。


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上を見たらきりがない。

2013年06月26日 | イソップ
教訓めいたものが織り込まれているイソップ寓話ですが、私なりの言葉で書き出してみました。

ナイチンゲールは高い木の上で美しい声で歌っていた。
※ナイチンゲール(別名サヨナキドリ。ヨーロッパに広く分布し夕暮れ後や夜明け前によく透る声で鳴く)

そこへ腹を空かしたタカが飛び掛りナイチンゲールを捕まえた。

ナイチンゲール:「ちょ、ちょっとタカよ、僕は君の餌には小さすぎだろう。もっと大きな獲物を狙いなよ

タカ:「バカ言え!せっかく捕まえた獲物を逃しゲット出来るかわからんものを追いかけるなんざ愚か者のする事だ!」

ナイチンゲール:「おぬし中々やるなぁ・・・

必死のアプローチで、ある女性と付き合えた。ところが目の前を飛びきりの美人が通りかかり、付き合えた女の事などおかまえなしに美人を追いかける 正に馬鹿のやることだ・・・

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なめてはいけない。

2013年06月25日 | イソップ
ウサギはワシに狙われていた。
必死のパッチで逃げ回るウサギ。「こいつは逃すわけにはいかね~」とばかりに追いかけ回すワシ。
取り付く島もないウサギだったが“センチコガネ”を見つけ助けを求めた。

ウサギ:「コガネさん!助けてよ!ワシに僕を狙わないよう説得してくれないかなぁ

センチコガネ:「わかった・・・やってみるよ」

※センチコガネ(コガネ虫の一種でフンを転がして玉にし、食べる習性がある。森のお掃除屋さん)

そしてセンチコガネはワシの所へ飛んでいくと「ねぇ、ワシさんよ!ウサギは僕に救いを求めにやってきた。見逃してやってくれないか?」とワシを説得にかかったが、ワシは取るに足らないコガネ虫の言う事など無視してウサギを捕まえ食ってしまった。それに憤慨したセンチコガネは「許さん!」とばかりにワシへの仕返しを開始した。
センチコガネはワシが卵を産むと飛んできて卵を転がして巣から落とし割ってやった。困ったワシはゼウスのもとへ行き、事の次第を説明した。するとゼウスは自分のふところで卵を産むのを許した。ところがセンチコガネの執拗な攻撃は止むことはなく、今度はフン玉を作ってゼウスのもとへ飛んで行き落としてやった。「わ~!きたねぇ~!」と慌てたゼウスはフンを取り払おうと立ち上がった瞬間に卵を落として割ってしまった。それ以来、ワシはセンチコガネの季節には巣作りをしないとの事です・・・

たとえ小さな者でも侮っては痛い目に合うことがある

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身分をわきまえて。

2013年06月22日 | イソップ
教訓めいたものが織り込まれているイソップ寓話ですが、私なりの言葉で書き出してみました。

ワシは高い所から狙いを定め急降下!子羊を見事にさらってゆく。
それを見ていた黒丸烏(コクマルガラス)はうらやましい・・・

黒丸ガラス:「ん~。ワシのやつ、あっさりと羊をゲットしやがった なるほど~俺にも出来るかも」

そして黒丸烏はワシのまねをして急降下!ところが子羊を標的にしないといけないのに、あろうことかフサフサの毛並を持つ立派な牡羊に舞い降た。

黒丸ガラス:「わっ!重て~~~!あらら~~!爪が羊の毛に絡まって抜けんぞ!

羽をバタバタとバタつかせるが牡羊の体は重たく、カラスの力では持ち上げる事が出来ません。そして作戦中止を試みるも牡羊の毛に絡まったカラスの爪は抜けず、牡羊の背中で立ち往生。それに気付いた羊飼いは一目散にカラスのもとへ

黒丸ガラス:「やべ~~!気付かれた

そして黒丸烏は捕まり、風きり羽を切られて羊飼いの家へ連れて行かれてしまった。羊飼いが家へ帰ると子供から「その鳥、なんていう鳥?」と聞かれ、こう答えた「こいつかぁ?黒丸烏(コクマルガラス)だよ。でもこいつはワシのつもりだ。ははは

自分の力量をわきまえずに事をすれば、たいてい失敗する


【参考:「イソップ寓話集:岩波新書】


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