「今日は晴れて気温が高くなるでしょう」という予報を信じて、朝から「野幌森林公園」に行くことにしました。実は前回「トド山口」から「登満別線」を歩きましたが残りの「下野幌線」を歩くと「野幌森林公園」の全コースを踏破することになるので、「早く踏破しちゃおうよ」ということになったのです。
「トド山口」から歩き始めたときはどんよりとした曇り空で「本当に晴れるの?」と疑いながら歩いていたのですが「下野幌線」に入ってしばらくしたら、だんだん雲が切れて日が差し始め、あたりが明るい緑に変わり始めました。奥さんと私の気分も急に明るくなって上機嫌です。
「下野幌線」を歩いていたら「セイタカアワダチソウ」に白い花びらのような物がたくさんついているのを見つけました。なんだろうと近づいてみると、それは花びらではなく「蝶」のような昆虫でしたが、後で調べたら「ウスキツバメエダシャク」という「蛾」でした。こんなきれいな「蛾」もいるんですね。「下野幌線」は途中からアップダウンのある細い山道のような感じになり結構楽しめました。「瑞穂口」からはまた林道のコースになりますが途中に細い山道の迂回コースがあって、こちらを歩く方が雰囲気があります。
「瑞穂池」に着いたところで昼食休憩をしました。気温も結構上がってきて真夏のような暑さでしたが、「あずまや」に座っていると心地よい風が吹いてきて気持ち良かったです。でもこんな日はペットボトルの麦茶もあっという間に空っぽですね。この辺は「開拓の村」や「記念塔」が近いので、私たちのような中高年の夫婦や虫取り網を持ったファミリーが散策している姿が多く見られました。
午後は、前回来た時に見た「ふれあいコース」の「セイタカアワダチソウ」が気になったので、「瑞穂連絡線」「中央線」を経由して「ふれあいコース」を歩くことにしました。「セイタカアワダチソウ」は一週間前に来た時よりは開花が多くなっていましたが、まだ6分咲きといったところでしょうか。
「ふれあいコース」の途中から「記念塔連絡線」に入り「埋蔵文化財センター」に立ち寄ってみました。「埋蔵文化財センター」は初めてでしたが立派な建物で北海道の縄文時代や擦文時代の資料が数多く展示されていました。古代の人々はどうやって北海道の寒さをしのいだのでしょうね。おもわず考えをめぐらせてしまいました。「埋蔵文化財センター」から記念塔に出て正面の階段道を降りる途中の噴水に小さな虹がかかっていてとてもきれいで記念塔もいつもより輝いて見えました。
天気がイマイチでしたが、朝から奥さんと野幌森林公園に行ってきました。今まで歩いたことのない「登満別線」を歩くため南側の「トド山口」から入り北側の「大沢口」を経由して「記念塔口」まで歩きました。遊歩コースは「トド山口」-「登満別線」-「森林の家」-「カラマツコース」-「志分別線」-「四季美コース」-「桂コース」-「大沢口」-「ふれあいコース」-「記念塔口」です。「トド山口」から歩くために「新札幌バスターミナル」から「立命館慶祥中高校」行きのバスに乗り、終点まで乗車しましたが降車の際に「ウイズユーカード」を出したら使用できないといわれました。「立命館慶祥中高校」は江別の管轄であるため札幌市内共通で使用可能である「ウイズユーカード」は使えないのだそうで、バスの運転手さんが丁寧に教えてくれました。それとバスの運行は行き帰りとも14時台で終了なので、「やっと着いたらバスの便がなかった。」なんて事にならないように憶えておきましょう。
バスを下車して「トド山口」から入ろうとしたのですが、行けども行けども入口に到着しないので、近くで農作業をしている人に道をたずねたところ、元のバス停近くであることが分かりました。引返してみると、なんと入口はバス停からすぐのところにありました。周りをよく確認せず反対方向に歩いたのが原因で1時間ぐらいロスしてしまいました。奥さんはちょっと呆れていたようです。
でも、「トド山口」から「登満別線」に入ったころには奥さんの機嫌もよくなって「ちょうどお昼どきに森林の家に着くからいいじゃない」と言ってくれました。
しばらく行くと小さな看板があり、森の植物にはかぐわしい香りや微生物を殺す「フイトンチッド」という物質が発散されていて心や体を癒してくれると書いてありました。なるほど、それで奥さんの気持ちも穏やかになったのでしょう。
登満別線基点にある「森林の家」の前のベンチで昼食をとりましたが、きょうの気温は20.1度であることと、多少風があったため長袖を着ていても肌寒く感じました。とくに奥さんは寒かったようで昼食もそこそこに「早く歩こう」と言いだしました。季節の変わり目はこのような時のための準備もリュックの中に必要ですね。「森林の家」から「カラマツコース」「志分別線」をへて「四季美コース」に入り「大沢園地」のあずまやで休憩しました。こうのような天気でも大きな望遠レンズをつけたカメラを持った人がたくさん森の中を歩いていました。
「桂コース」から「大沢口」にでて「ふれあいコース」に入りました。このあたりは「セイタカアワダチソウ」が群生していて最盛期は黄色のじゅうたんのようで見事なのですがまだちょっと時期が早かったようです。森林公園のバス停からバスに乗ろうとしたのですが、だいぶ時間があるので歩こうということになって、結局「新札幌」まで歩いてしまいました。夕食をしながら計算してみると約20km歩いたようで、私たちの最長記録でした。「やった~。でも、つかれた~。」
午後から円山-三角山-大倉山を歩きました。天気は良いのですがオホーツク高気圧の影響で気温は低めでしたので、長袖のシャツで出かけました。まず八十八ヶ所から円山に登りましたが、まだ緑が深くてしばらくは森林浴が楽しめそうです。途中、エゾシマリスが巣穴から出てきて挨拶をしてくれました。円山は久しぶりでしたが、なんと山頂に立派な標識が立ちました。標識と三角点の位置が違うということは「三角点=最高点」ではないということでしょうか。「三角点=最高点」と思っていた私は考え違いをしていたのかもしれません。
円山を動物園に下りて三角山宮の森入口まで歩きました。宮の森の高級住宅街を通るのでお城のような家がたくさんあります。いつも「どんな人が住んでいるのかなあ」なんて考えながら歩いています。
三角山もまだ緑が深くてしばらくは森林浴が楽しめそうですが、山頂はシンボルのキアゲハに混じって、とんぼが飛び交っていました。キアゲハの写真を撮って皆さんに紹介したいのですが近くによると逃げてしまうので、なかなか撮れません。強力なズームの付いたカメラがほしいと心から思います。大倉山に下り、荒井山を経由して円山公園まで戻りました。