中華風冷やしイケメン韓タレ添え★BLOG de Diary

♪中華明星も韓国スターも好きな私の徒然日記♪

「白い恋人たち」第24話(最終回)

2009年08月06日 | 白い恋人たち

以下ネタバレしています。
内容を知りたくない方はスルーしてください。


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で!あれでいいのか?良かったのか?(爆)
確かに 「いくよ、準備はいい?歌うよ。」ってイン・トンが言った時には『またかッ?!』と焦った。
すーっと鼻から息を吸ったとたん、サビからタイトル曲を歌い出した時には確かに爆笑した。
いい歳したおっさんが集まってランの病状についてあれこれイン・トンに意見するシーンには
「おっさん!当事者不在でなに会議しとんねん!」
と、確かに苦笑した。
↑ジーチェンの昔の仲間(リー教授はもちろん、審査委員長のイエン・ジン氏まで)が集まって「ランには手術が必要」だと力説!分っとるわいっ!(笑)

しかし!いいのか?
トンパパの言うように「ランは治ったのだろうか?どうなったのだろうか?」って余韻を残す終わり方で…。
いや!残してないっ!
あれは絶対ダメだったと思う。
それとも!最後の「信じてる」のイン・トンの笑顔で私たちは納得するべきなのか?
白い家の主人としてイントンは、まさに”隠遁(いんとん)生活”を送りました?!ってオチ?!なのか?(爆)
……………………


さっ!ツッコミはこのくらいにして…。(笑)

最終回の今回は、シンとジュンシャンの恋人表明を皮切りに、"都市の肺"の企画をカイファに戻すと言うジュンシャンの言葉に、ペイシャンも笑顔を取り戻し、イントンは妹との初対面。
ジェミーもイェンちゃんにやっと会えて、のっけからめでたしめでたしの大団円ムードが続きます。

妹イェン・トンがトンパパに連れられてこっちに向って来るのを見ているイントンの顔が優しくて素敵っ!!

が、忘れちゃいけない、フー・カイのシーンからムードは一転!
最後にまだこんなに意義ある重要なシーンがのこっていようとは思ってもいなかっただけに、私はフー・カイとボニーの面会シーンに一番泣いてしまいました。


拘置所で「面会だ。」と言われいぶかしげに振り向くフーカイ。
面会室に入ると、ガラスの向こうにいたのはボニーだった。

※ここでエンディング曲のBGMイン!(ここでもう涙ぐみました)

フーカイ「何しに来た?ぶざまな姿を見たかったか。それとも君の罠にハマった俺を笑いに?」

切なそうに、それでいて優しい目でフーカイを見つめるボニー

ボニー「あなたは私が仕組んだと思っているのね?」
フーカイ「違うのか?復讐したかったんだろ。今さら否定はしないよね。」

攻撃的な言い方でも、いままでのようなイヤミや勢いはなく、落ち着いているフーカイ。
ボニー「そうね。あれ程頼んだのに、最後にあなたは私を捨てたわ。…あの時復讐が始まったのかも。」
フーカイ「ランを選ぶ前にすでに罠を仕掛けていたんだな。」
ボニー「そうよ。」

(やりとりする言葉の鋭さとはうらはらに2人の顔が優しげなのが涙を誘う!
ここで場面は面会を終え、逆方向に帰っていく2人のショットに変わる。
泣き崩れそうになりながらも気丈に去って行くボニー、それを見送るフー・カイ。
それに被るボニーの台詞

ボニー「でも、この罠を逃れるチャンスもあったわ。あなたが友情というものを信じていたなら、私やイン・トンにあんな仕打ちはしなかったはず。信じてないから、勝つために手段を選ばなかった。だから審査委員長に根回ししたのよね。…フー・カイ、分ったでしょ?チャンスをあげたのにあなたが友情を大切にしなかったからこの罠にハマったのよ。」
再びガラス越しのショット
ボニー「フー・カイ…愛してるわ。利用されても…捨てられても。愛してるの。」
そっとガラス越しに掌を合わせる2人。
ボニー「愛してるわ。」


これは泣けましたーーーーー!
この2人が最後にこんなに深い繋がりを残すなんて!
しかも最初の頃のちょい役的な登場(笑)をしたボニーが、こんなに重要なポジションを担うとは想像もしていませんでした。
終始、ガラスに映っただけのフー・カイの表情にも深いものがありました。
「あなたが友情というものを信じていたなら、私やイン・トンにあんな仕打ちはしなかったはず。」
この台詞。このドラマで幾度出て来る「信じる」という言葉の重みを感じるボニーのお説教です。
でも、最後にガラスに映ったフー・カイの頬に伝う涙は、紛れもなく真実の愛を見つけた証だと私は信じています。


そしてランは…
具合が悪くなった姿を隠しきれず、何も言わず薬を探してくれるイントンを見て、自分の病状の悪化を知っていた事を悟ります。
翌朝、どうせ死ぬのだから結婚式はやめようと言うランにイントンは笑顔で
だめだ。と言う。
向かい合ってテラスに座る2人。イントンは梨を剥いている。
ラン「トン、結婚式はやめましょう。」
イントン「ダメだ。」
ラン「…私はもうすぐ死ぬのよ、結婚はできない。」
イントン「ダメ。」

この”笑顔でダメダメ攻撃”のイントンに、ドキドキしちゃった不届き者は私だけか?!しかも梨をむきむき…いやん!(爆)
ラン「トン!」
イントン「もう準備はできたんだ。変更できない。…ラン、俺の妻には最高の結婚式をしてやるって決めたんだ。」
ラン「私はもう死ぬの。二度と会えないのよ、結婚してどうするの?」
イントン「すぐに…すぐに普通の健康な奥さんになれるさ。」


イントンはここでランに再度、「入院しよう。もう一度俺たちの夢を信じろ。諦めるな。」と説得します。
ここにも"信じる"を貫く人がいました。
でもランの表情は複雑です。
遠くを見ているような目は、もう何を言っても仕方ないと逆に諦めたためか?それとも本当にイントンの言うように、信じたからか?
受け取り方は人それぞれだと思いますが、私はこの時、ランは諦めるということを諦めたのではないかと思います。
あまり前向きな発想ではないけれど、あの場合、ランを支えているのはイントンの「信じろ」という言葉だけ。
それに全面的にすがるほど希望があるはずもなく、でも、彼が言っているのだからそれに答える事が彼女の愛情なんだと思いました。それがあの力ない微笑みに現れている気がします。

そして迎えた結婚式。


この目の下のクマ!"瀕死の花嫁"という言葉が相応しい。
頭につけた花輪がキリストのいばらのようにも見えました。(爆)
それだけに壮絶な美しさです。
新郎イントンのノーネクタイ&セミフォーマル姿とあいまって、この世でもっとも美しくて最も悲しい、どこか幻想的な結婚式でした。


最後にイントンに抱っこされて家に戻って来たランがイントンにしがみついて、なかなか離れようとしなかった姿でまたまた涙。
これは、もうダメだろうと思うのですが、家に入ったランを見送ってふっとイントンが明るい表情を見せたのがせめてもの救い。


「信じる。」というランの言葉が響き、ふと宙を見るイントン。

…ただ、私はこれが逆に辛かったのですが…
この後のジーチェンの語り通り、結末は誰も分らなくていいのではないかと思っています。
以下、ジーチェンの語りで物語は幕を閉じます。

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そう、信じることは大事だ。
信じたから俺の息子、イントンは都市景観設計で二つの奇跡を起こしたのだ。
だが、息子は建築界から去る。
ただ、白い家の主人であることを望み…。
この3年間、黄浦江(ホワンプージャン)にある伝説が広まった。
白い家の主人が手がけた開発案が三角州にある梨農園を救ったという…。
梨園は残り、その位置はちょうど"都市の肺"の中心だそうだ。
彼はもう一つ古い建築物を残して、梨に青春を捧げた人々の博物館にしたという。
そしてこれはその都市に刻んだ"時空の印"なのだ。
噂では…。いや、これは自分で言おう。
トンの父親、つまり俺は苦労に苦労を重ねて"早生新水"という品種を生み出した。
大きく甘い梨は、その年の果物展で評価された。
それから、白い家の主人は街に行ってある人にあるものを返した。

(ここで、フー・カイがごまかして賭けにした10元をイン・トンが店員に返す)
分るかな。分らない。あなたは?
白い家の2人はどうなっただろうか。再会できただろうか?
女主人の病は治ったのか。
結末を知る人は少ない。
"結末"という言葉本来の意味を知る人も少ないから…。




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最後にトンが女の子にお金を返したシーンを見て、この物語は細部に渡って綿密に計算されたストーリーであったことが分りました。
台湾ドラマでこれだけ良く出来た物語を、私は初めて観た気がします。(加えて日本語字幕のありがたさも…
ホントに面白かった!

というワケで白い恋人たち「白屋之恋」日本語版のレビューはこれにて!
ジェットコースターも無事(?)到着です。(笑)
読んでくださった皆さん、ありがとうございました。
(あれ?3話分残ってるって?…それはまたの機会に!爆)

「白い恋人たち」第23話

2009年07月24日 | 白い恋人たち

以下ネタバレしています。
内容を知りたくない方はスルーしてください。


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えーーーん!

ジー・チェンとイン・トンの親子の会話に泣けた!
イントン「父さん、ごめんなさい。実の子じゃないのに。ケンカした時も言わなかった。」
ジーチェン「いいんだ。それよりお前の本当の両親の写真を持って来た。これがお前の本当の両親だ。」

写真を見せながら説明するジーチェン。
しかしそれを見ようとしないでイントンは答える。
イントン「俺の親は父さんだ。」
一瞬驚いたように動きを止めるジーチェン。
ジーチェン「いや、いや…。これがお前のお父さんで…。お前の両親は…夢のために…。」
などと両親の事を一生懸命説明し続けながら、どんどん言葉に詰まってきて、そしてどんどん泣いていくトンパパ。
(私はここらへんですでにダメでした~)


ろれつが回らなくなってきて泣きながら慌てるパパがとっても良かった。

そして、じっと聞いているイントンが、たまらなくなってハグするところでドドッとこっちももらい泣き!
このパパの泣き方の上手いこと!
もう、ホントにおいおい泣くんだからぁ~!(笑)



その後トン・レイの日記を読んで、自分に対するお母さんの思いを知るイントンでしたが、これはカットされてたんでしょうか?…って?そう!実はこの辺観れなかったんです!(爆)
それ以前に今回は不覚にも録画に失敗!!!
日本語訳を待っていた方、大変申し訳ありません。
そんな訳で今回は会話もレビューも勢いで書く事にいたします!(笑)

そして、今回はフー・カイのエピソードでも泣きました!!
(録画失敗にも泣いて、もうずっと泣きっぱなしだーーーー!!!爆)

贈賄の罪で警察に追われる身になってしまったフー・カイ。
賄賂を渡した審査委員長のイエン・ジンは、実は社長&会長の旧友というだけでなく、ジー・チェンの旧友でもありました。
だから梨園に思い入れがあるのは当然で、フーカイが賄賂を渡したところで結果は同じだったというわけです。
その上、イエン・ジンは、審査会で
「金で何でも出来ると思っている人間がいる。これはしかるべき機関に提出する。」

と、フーカイを告発しちゃうのですが、これはいかに?!
受け取った側も罪になるんとちゃうの?!
それとも、カードを使ってないから罪には問われない?
でも、これじゃつるし上げですよね~
社長も会長も、これはフーカイが1人でやった事だから罪は罪だ。とあっさり見放しちゃうし…
フーカイ「助けてください。カイファのためにやった事です。」
と、涙ながらに膝まづいて会長に懇願するも空しく…
会長「それでも犯罪よ。心配しないで、いい弁護士を捜してあげるわ。」
とはっ!

会長!たしかにフーカイは悪い!あなたの言っている事も正しい!
でも、でも!…
後でフーカイがカイファのためにやった事なのに会長もあんまりだ。みたいな事をイントンに言いますが、私もこれには同感でした。
しかも、フーカイがこの賄賂を思いついたのは「前にも会長が何か贈り物をしていた。」という、ボニーのウソの一言のせいだったなんて!!
これは…まさしくボニーの復讐です。
2人がこの話をしているとき、私は、ボニーの目線がやけに泳いでいたのが気になっていたのですが、…予感的中です…
やっぱりあの会長の秘書だけの事はあったっつー事ですね。


ところが、社長も会長もボニーにも、みんなに見限られたフーカイが、最後に思い出したのはイントンでした。
警察から逃げ回って途方に暮れたフーカイが、
「友達として兄弟として結婚式の付添いで出席して欲しい。」
と言ったイントンを思い出して「トン…、トン!」と言いながら走り出した時は、今までのストレスが今度こそスーーーーーッ!!っと解消された瞬間でした。

社長も会長もボニーもみんな見限ったけど、イントンだけは見捨てません!
最後にランと2人で話せたら自首する、お母さんには逮捕の事は黙って、成功が認められて海外に行くと、トンに一緒にウソをついて欲しいと願うフーカイ。
フー・カイ、泣かせるなよ~~っ!!
それに黙って答えてくれたイントンの優しさにも感動でした。


フーカイのママの前で精一杯笑顔でフーカイを讃えるイントン

2人が心から和解したこのエピソードには、今までのどんなエピソードより胸に迫るものがありました。
いろんな事があったけど、考えてみればフーカイの盗作を発端とする、この2人の亀裂から全てが始まったと言ってもいいでしょう。
その終局が2人の心からの和解だったのは本当に良かった。
(いや、まだ一番肝心な部分は終わっちゃいませんけどね

「賭けはお前の勝ちだ。」
と最後にお金を返したフーカイはちょっとカッコ良かったかもしれません。
12話から14話ぐらいまでは”おのれフーカイッ!”と、さんざんけなしていたくせになんですが(笑)
イントンが許したんだから私も許すっ!
最後にイントンを思い出したフーカイは、それだけで一つ罪を償ったと思うから。

ランの前で謝った時もやっと本心でランと話しました。
フーカイ「初めて会った時の事は忘れない。君は美しかった。なのに俺がその美しさを摘み取った。ごめんなさい。…俺は何という事を!」
泣きながら顔を覆うフーカイ。
ラン「自分で選んだ事よ。」
優しさというよりはランもすでに自分の中で覚悟を決めていたから、これは強さから出た言葉だと思います。


最後のフー・カイのこの顔は、子供のようにも見え、
何かが吹っ切れたようにスッキリとした表情は、今までで一番良い顔でした。

その後、警察の前で今回イントン二度目となるフーカイとのハグがありましたが、これも本当に良かった。
でもイントンって、パパともそうだったけど、ランとハグするときと同じじゃありませんか?!
(公式HPのトップをパパに差し替えたら…とくだらん想像をして1人ウケまくった私です。泣いてばかりじゃないぜ!爆)
というわけで…
相手が女でも男でも、やっぱりピーターのハグはセクシーだと思った23話でした。(笑)
(会話訳は正確ではありませんので、もしどなたが気が向いたら正確な訳をお知らせください)



MXTV「白い恋人たち」公式サイト

「白い恋人たち」第22話

2009年07月21日 | 白い恋人たち

以下ネタバレしています。
内容を知りたくない方はスルーしてください。


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とうとうランの病気が再発したということを知ってしまったイン・トンは、ランが自分のためにその事を隠していると分り、ランの前では知らないふりをします。
どのみち結果は変わらないならその方が良いのかも知れませんが、その夜、ランの寝顔を見つめるイントンには胸がつまりました。
ランママもやっぱりお母さんでしたね。
ランパパともなんとなく優しく接して改心したようにランに会いに行き、イントンのことも認めるからと、とうとう折れて最後までランにアメリカ行きを進めます。
恋人ととしてのイン・トンも母親としてのペイシャンも、どっちもランを愛している事には変わりありません。
ジーチェンもようやくイントンの出生の秘密を探り当て、そんなこんなでドラマはもう大詰め。
でも気になるのは相変わらずのフー・カイ。
ランを中心に皆が和解ムードに向っているというのに、1人でまだ"都市の肺"を手に入れるためにとうとう審査員長に賄賂を渡してしまいます。
ペイシャンはすっかり勢いがなくなってしまったし、ランはもう手に入らないし、ボニーは去ってしまうしで、フーカイはここへ来て孤立無援。
どんなにヒドいヤツでも、前回イントンが『それでも友達だから』と言った相手ですから、この展開は気になります…
今までとは違う意味で、誰かなんとかしてやって!と思ったのは私だけでしょうか?(苦笑)

さて、イントンはランのために再度プロポーズをするために白い家にジェミーを呼びますが、
このシーン、多分…いや、絶対ロマンチックなシーンだと思うのですが、私は笑った。(爆)

ランを驚かそうとイントンはランに目隠しをしてバルコニーで待たせる。
と、そこに美しいヴァイオリンの音色がッ!


出た~~!!ジェミーーー!
(ここは、すっかり悦に入ってヴァイオリンを奏でるジェミーと、その後ろで迷惑そうにボートを漕ぐジュンシャンとの対比をお楽しみください。笑)

しかし!いくら演技とはいえ、もう少し弾いてるように出来んのかッ?!
そして、喜ぶランにイントンはみんなの前で再三のプロポーズ。
ラン「ジェミー、ありがとう。」
ジェミー「友達なのに水臭いな。私も式に出たいんだよ。」
イントン「でも肝心のランが結婚を承諾してくれなくて。」
ジェミー「本当に?
イントン「うん。」
ジェミー「私が手を貸そう。」

またヴァイオリンを奏でる。
ジェミー「がんばって。」
ゆっくりランの前に歩み寄って膝まづくイントン。
イントン「俺の手を握れば人生を握ったと同じ。すべて君に捧げるよ。愛している。結婚してくれ。」


そして手の甲にキスをする
かーーーーーーーー!!!どーよ?この台詞!
ここまで言われ、ここまでしてもらってもまだウンと言わんのかッ!?ラン。

というわけで、まるでイタリア男のような伊達イントンでした。
ジェミーのなんちゃって演奏のせいで(?)このシーンは思いっきり浸っていいのか?笑っていいのか?分りませんでしたが…
ゴメンねピーター。
あなたは凄くステキだったんだけど、ジェミーの存在がそれを阻むのよ~…(爆)


一方、ジーチェンは辺境の土地でトン・レイが歌っていた”おうちへ帰ろう”を口ずさむ少女に出会います。
その少女はイェン・トン。
インというあだ名を持ち、お母さんの名はトン・レイだと言われ、驚くジーチェン。
そう!この少女こそジェミーを看病した少女でした。
導かれるままに少女の家に行くと、そこにはトン・レイの写真があります。
しかしトン・レイは事故ですでに亡くなっており、イェン・トンは両親と志同じくした大人たちに育てられたという。
そして、ジーチェンは、彼女を育てた仲間から、もしジーチェンが訪ねて来たら渡して欲しいと託されたトン・レイの日記を受け取ります。
そこに綴られていたのは今まで隠されていたすべての種明かしでした。

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インさんごめんなさい。
事情も説明できないまま借りばかり作ったわね。
もし、また会えてもうまく説明できないかも
だからこの日記を書きます。
いつか会えて本当に話せなくても、日記を見ればわかるでしょう。
梨園を出て、イエンさんにやっと会えたの
農業科学院のイエンさんよ。
私たち知識青年に農業を教えてくれた人。
労働の尊さも彼から学んだわ。
すっと好きだったの。お腹の子は彼の子供よ。
遠い地で果物の改良をしていると聞き、子供を産んだこと
とにかく知らせたかったの。

トンを迎えに行くと約束したわね。
でも、息も出来ないくらい仕事が大変だったの
遅くなってごめんなさい。
しなくてもいい苦労をさせたわね。
でも私たちは燃えさかる夢を持っていた。
自分を犠牲にしても惜しくない程の
夢のために彼を愛し、夢のために家を出たと言えば
あなたは許してくれますか。
少しは恨みも減りますか。

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このドラマは『恋愛』という軸と、もう1つ『夢と青春』という軸があるのだと思います。
文化や歴史が日本とは違うし、日本では農作物の品種改良にどれほどの夢と苦労があるのかをクローズアップして取り上げる機会は一般的にはあまりないので、いまいちピンと来ないでしょうが、
恐らく、ここに出て来る親世代の若者たちにとっては、果実の品種改良が青春であり大きな夢だったのだと思います。
一見、身勝手にも思えるトン・レイですが、熱い志と勢いは、同じ時代を生きたジーチェン達若者が一番よく分っている。
無から有を作り育てるクリエイティブな作業は、建築も農業も、そして人生も同じです。
その証拠に、日記を渡してくれた同志の最後の言葉に、この意味が集約されているような気がしました。

同志「当時私もここでイエンさんに会いました。果物の改良に来たんです。梨そしてリンゴ。数年後トン・レイもここへ…。彼女は働き者でしたね。
初めは誰も知りませんでした。わざわざこんな辺境まで彼に会いに来たなんて…。
結局10年後、みんなでけしかけて2人は結婚したんです。そして生まれた子があのイェン・トン。
"イン"というあだ名もつけた。なぜインと呼ぶのか不思議がっていると、こう言いました。
大切な友人、イン・ジーチェンからとったと。
2人が会いたがっていました。あの事故がなければ訪ねていたでしょうね。」
ジーチェン「事故って?」
同志「突然の暴風雨から山の果樹を守るために2人は危険を冒して山へ…。不幸にも山道で車がスリップして命を落とすことに…。
その時このこの子はまだ3歳でした。ここの者たちは文句も言わずこの子を育ててきました。
我々の年代だから出来ることでしょう。燃えるような青春は、みんなの夢でありお互いの誓いでもあった。
夢であれ誓いであれ、これから先も後悔することはないですよ。


これを聞いたジーチェンも、「そうだったのか。」と何度も頷き、目頭を押さえていましたが、そこには恨みや後悔など微塵も感じられませんでした。
最後に梨園の存在の大きさが解る展開に私はただただ納得。胸が熱くなってしまいました。

ところで、このトンママと写っているイエンさん。
ぱっと見たとき「誰よ?このアヤシいヤツ?!」って思ったけど(笑)、
これピーターですよね?!


やっぱり紛れもなくイントンの実のお父さんはこの人だと、これもただただ納得です!(笑)




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「白い恋人たち」第21話

2009年07月11日 | 白い恋人たち

以下ネタバレしています。
内容を知りたくない方はスルーしてください。


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悪代官コンビ玉砕!
フー・カイが病院でランの主治医から今の病状を聞き、とうとう両親にそれが伝わってしまいますが、相変わらずこれもみんなイントンのせいだと激怒する会長にシンが怒りの鉄槌を食らわしました。
シン、ありがとう!
ランが薬を飲まなくなったのはママとフー・カイがイントンに恋人がいるとでっち上げたせいでランが唯一の生きる希望を失ったからだと、経緯を事細かに伝えたあの言葉は、視聴者が言いたかった言葉全部。気持ちを代弁していました。
この訴えが気持ちよかった!
…しかし、反面、やっぱり気分は落ち込みます。
もう、このドラマ中一番暗い回と言っても過言ではありません。
さすがのママも、そしてフー・カイもこれにはまいった様子ですが、2人ともランを愛する気持ちは、屈折していたとはいえ同じなんですよね。
ママはまだしも、フー・カイは、イントンに対して持っていた劣等感をこれでやっと口にします。

「下心だけでランに近づいたとお前は思ってるだろ。それは大きなまちがいだ。ランへの気持ちはお前に負けていない。…ただ違うのは、ランが愛するのは、永遠にお前だってこと。だからお前を恨んだ!なぜいつもお前だけが何でも独り占めするんだ!この俺には…何一つない。俺には何もない。なぜなんだ?!」

とイントンに訴えるフー・カイには同情したけど、でも、もっと早くそれをイントンに言って自分を見つめていればこんな事にはならなかったハズです。
タイミングと状況のズレもあったでしょうが、何よりフー・カイ自身の弱さが招いた悲劇だと思います。
しかもこの落ち込みよう!

『お姉ちゃんが死んだら、殺したのはママとフー・カイよ!』というシンの言葉が頭に響くフーカイ。

フーカイ「俺のせいだ。ランは俺が…俺が殺したんだ。」

完全に自暴自棄になってます。イントンにはないダークな演技にググッときちゃいました。
おまけにランパパにはとうとう蹴られちゃったしね。(ま、このぐらいは仕方ないか。)
フー・カイ、こんなになるんだったら初めから素直になれば良かったんだよ。。。。
人にはそれぞれいるべき場所といるべき相手が違うのだから。

ああ、ここまで書いてまたしても
どぉぉぉぉぉ~~ん。。。三再びです。。。(爆)

そしてここへきて一番可哀想なのはもしかしてランパパ?。
ママとフーカイの策略を知って、ランの病状を知って、一度にいろいろ…寝耳に水だったろうな~。
でも、肝心な時にカナダへ逃げたあなたもいけないのよっ!
だからといって、今となっては誰を責めても変わらないこの現実。(いや、ドラマだけどさ・笑)

ランの幸せを考えるあまりに間違った方法を選んでしまったランママ。
ランが好きだからどんな手を使ってでも自分のものにしようとしたフー・カイ。
大切だからひたすらランの事を見守って来たランパパ。
いつでもランの味方になって数々の誤解を解いてくれたシン。
そして…カイファと争っている”都市の肺”が自分の手元に戻っても、ランのためにそれをカイファに譲ると言うイントン。

更にボートの上でのこの会話。
(絵面がロマンチックでした)

イントン「何かあったら真っ先に俺に言ってくれ。」
ラン「分かってる。」
イントン「俺はどんな事でも君の一番になりたいんだ。毎朝君が目覚めて一番最初に見るのは俺、嬉しい時も俺が一番に喜びを分かち合う。悲しい時だって俺が一番に感じるんだ。だから病気の時も一番に知らせて。俺が看病するから。ラン、父さんが戻ったらすぐに結婚しよう。会長の同意を得て祝福されて結婚したかったけど、もう待てない。君が好きな梨の花が満開のうちがいい。」

(ここまで言えるイントンは確かにフーカイに比べたら幸せかも知れませんね。
しかし、後でランは
「やっぱりお父さんがいつ戻るか分からないし、結婚は春が終わってからにしましょう。」
と言う。
まさしく愛には愛で答えるということでしょうか。
濁りなく貫くイントンのまっすぐな愛情とそれを受け止めながらも、自分は春を越せないと知っているランの慈愛と…。
今回はいろんな愛の形が吐露しました。
あ~…切ないっ!

残された道はただ1つ!
イントン!
貴方のこのまっすぐなで、皆をこの状況から救ってくれっ!
とにかく突っ走ってこのジェットコースターを最後まで引っ張ってくれ!!(笑)
なのに、初めてランの病状を聞いて
イントン「家を出るとき変だったんだ…はかない命を嘆いていたんだな…。」(切な顔)
って言ったところで、To be continued.…
おーーい!またしてもこんなところで切るのかッ?!
頼むよ編集さ~ん!(苦笑)



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「白い恋人たち」第20話

2009年07月07日 | 白い恋人たち

以下ネタバレしています。
内容を知りたくない方はスルーしてください。


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どぉぉぉぉぉ~~ん。。。再び(爆)


今回は、なんだか憑き物が落ちた後のような寂然とした気分のうえに、まだまだ拭えない暗雲がまったりと立ちこめる回だったような気がします。(爆)
2人が兄妹ではなかったのに、素直に喜べないっ!

ランの病気が末期だという事を知ったシンは、再度アメリカ行きを進めますが、もうトンと離れたくない、現実を受け入れる。とランは治療を拒否します。
前回の異母兄妹騒ぎ以来、ランは”現実”に強くなったのは良いけれど、この現実はあんまりです。
ラン「やっと会えるわ。ただトンの側にいて、心の整理をして、梨の花のように咲きほこりたい。」
悟っちゃイカンよ!ラン!
その頃シーロンから兄妹じゃなかったと聞かされ、ランの待つ白い家へ走るイントンは、ランとは対照的に希望に満ちあふれ、力が漲っていました。

白い家で向き合うランとイントンの穏やかな表情は、同じ穏やかでも中身は全く別もの。
口止めされて黙っていなくちゃならないシンの涙も辛かったけど、何も知らずにランとホッとしたように抱き合うイントンは見ていてもっと辛かった。

その後ボート乗り場で語らう2人。
イントン「本当に不思議だな、お互いの誤解もなくなって君も徐々によくなってる。こうやって続いて行くんだ。信じる事を忘れなかったからかな。信じていたからこうやって戻れて、君の病魔だって逃げ出して行った。」
(いや、違うんだトン…
ランをそっと抱きしめて。
イントン「見てごらん。梨の花が咲いたよ。もう花が落ちるのを怖がらなくてもいいんだ。今年も来年も、そしてその後もずっと花を見られる。俺も君と毎年花が咲き落ちるのを見るんだ。永遠に変わることはない。…もっと確かなものにするために俺は決めた。」
ラン「何を?」



イントン「結婚しよう。」

一瞬、ランの表情が曇る。
(うぇ~~ん!せっかくプロポースしてもらったのに即答出来ないのが悲しさ倍増!!
イントン「どうした、イヤなのか?」
(「ううん、嬉しすぎて言葉が出なかっただけ…。」!ってアンタじゃないよ…爆)
首を横にふって微笑みながら…
ラン「私も結婚したい。」
その言葉を聞いて嬉しそうにランの額にキスするイントン。
ラン「でも…。」
イントン「でも、何だ?」
ラン「何でもない。」
イントン「当てようか…。会長に反対されるからかな。やっぱり会長のことが気がかりなんだろ?心配いらない、俺が説得するから。フー・カイにもね。」
ラン「自信たっぷりね。本当に出来るの?」
イントン「もちろん!自信あるよ。なぜだと思う?…君がいるから。君を本当に絶対に幸せにしたいから。みんなの祝福を受けて。反対されたり恨まれる理由はもうない。まだ俺に対する偏見があったとしても俺がなんとかする。恨まれていたって解決してみせる。ラン、俺たちもう少しで本当に幸せになれるんだ。だから俺は謙虚になって会長とも友達とも向き合うよ。」
ラン「ありがとう。」

(かいちょーーー!どうよ?これ聞いてやって!娘をこれほど思ってるんだから認めてやれよ~!…と私は思う)
ランをうしろから抱きかかえて


イントン「こんな風に思えるのは君がここにいて、永遠の幸せがあるから。俺がずっと待ち望んできたものだから。…人は死ぬ前、謙虚になるしかないと言うけれど、俺たちは”死”にも勝ったんだ。だから謙虚になるのも悪くない。」

何も知らないで未来を語る饒舌なイントンと、前を向いて涙をにじませる切ない表情のラン。
このシーンは可哀想すぎて泣けた!せっかくのプロポーズだというのにぃ~もうやめてッ!

でも…この後おもむろに『白屋之恋』を口パクで歌い出すピーター…じゃなかった、イントンに、私はブーーーーっ!!と吹き出してしまいましたーーー!!
もう!せっかくここは泣くシーンなのに、締めに笑わせてどーすんの?監督!(爆)

この長いイントンの台詞に今回のストーリーが凝縮されていたと言っても過言ではありません。
この言葉通り、イントンはこの後、会長を説得しに行きますが、会長はシーロンの心にはまだトンレイがいると、ますます怒りもあらわに、ぜったい梨園をつぶしてやる!って意気込んでるし
イントンにも「今になって賛成するなら初めから認めていたわ。」と、改めて反対表明。
初志貫徹で、これには『あっぱれ』と言えなくもないですが、自分の恨みを娘ではらそうってのは間違ってると思う。
でもママ本人もそれは承知の上だからもっとやっかいです。
フーカイも相変わらず攻撃的に「友達に戻りたいと言うならランを返せ。」と言う始末。
もう、この2人、どーにかしてくれーーーーーーーっ!

ところで…じゃ、イントンの本当のお父さんは誰ッ?!(爆)



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