銀の砂時計

Elegant~美しい旋律に調和する良質な風景・生活空間を求めて

記憶の中の映画との再会

2014-02-03 10:00:01 | 映像空間
先日、WOWOWを観たら引き込まれるように観てしまった作品がありました。作品としては途中から観はじめることになってしまいましたが、ちょうど女の子(EVA)が出てくるところあたりでした。まず、わたしを惹きつけたのは
「あれ?スペイン映画かな?」
という気づきでした。どうしてもスペイン語を耳にしてしまうとドキドキしてしまうもので・・・それと映像の美しさにも魅力を感じ、強い関心を持ちながら最後まで観てしまいました。
#ヨーロッパの映画は好きなので、体が自然と反応します(笑)
#鬼太郎の妖怪アンテナ並みです(自讃)


この作品はスペイン映画で「EVA」という題名でした。初めて観る作品で、題名のEVA(エヴァ)は観始めたときに登場した女の子の名前でした。ストーリー的にはロボット系のお話で、基本的に興味のない分野のはずでした。しかし、この作品にある「何か」を感じてテレビを消すこともなく、見続けました。特に映画の終わり部分がとても気に入り、少し悲しくなりました。

ただ確かに面白い作品だったのですが、内心では本編から離れた場所に何か違う存在を漠然と思い浮かべてしまい、なんとも不思議な感覚に陥りました。その時は記憶の引き出しを当たっても思い出せず、つかみどころのない曖昧なイメージのかけらだけが残りました。

とりあえずは面白かったのでアマゾンでDVDを買おうと思い、早速パソコンで検索しました。

EVA [Blu-ray]
クリエーター情報なし
松竹



わたしはAmazonで買い物をするときカートに品物を入れる前に「この商品を買った人は、こんなものを買っています」的なリストを見ることにしています。お約束通り今回も見てみました。すると、わたし的にビックリの結果が出ていました。

そのリスト中の映画作品に、わたしの心を揺さぶった作品があったのです。それが
「シベールの日曜日」
です。

シベールの日曜日 ブルーレイ [Blu-ray]
クリエーター情報なし
角川書店



***
20年くらい前、深夜の映画枠で放送され、めちゃめちゃに感激した記憶があります。当時、VHSのテープに録画し大切に保管していました。数年後にカビが発生して、泣く泣く処分せざるを得ませんでした。それから年月が過ぎ、記憶の底に深く沈んだままになっていたのです。それが「EVA」を媒介して「シベールの日曜日」を思い出すこととなり、その時の感動が一気に甦ってきました。

もう一度シベールに会いたい・・・

いつしか購入するDVDが「EVA」から「シベールの日曜日」にとって代わられていました。これほど古い作品がDVD化されていたとは知らず、DVDの存在にも驚きました。


***
わたしが映画の魅力に初めてハマったのはビクトル・エリセ監督「ミツバチのささやき」(スペイン)です。その後はアンドレイ・タルコフスキー、小津安二郎作品などが好きになりました。その流れの中に「シベールの日曜日」があり、わたしにとって大切な作品なのです。DVDでシベールに再会できるなんて夢のようです。届いたら、次の休日にじっくり鑑賞予定です。

そうそう、映画「EVA」のエヴァが着ているコートは、どことなくシベールのコートみたいな感じがしませんか? 「EVA」を観て不思議な感覚を感じたのは、エヴァという女の子からシベールを感じとっていたのかもしれませんね。
#両作品のストーリーは無関係ですし、この感覚は個人的な感想にすぎません。


鑑賞したらこのブログで取り上げる予定です。



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