「紫のバラの人」をご存知だろうか。
言わずと知れたあの名作、『ガラスの仮面』に出てくる速水真澄様のことなのだが、実は本文とは全然関係ない。ただ、この紫陽花を見たとき、パッと「紫のバラの人」というフレーズが浮かんだくらい、すっごくゴージャス!きっと北島マヤが、真澄様から紫の薔薇を贈られた時の感動も、こんな感じじゃなかったのか?と思うくらい綺麗な、キレイな紫。
そんなアホな話はさておき、この「紫の君」と(私が勝手に)名付けた紫陽花は、ピンクがかった紫や、濃い青紫、それに水色の混じった紫が入り混じった、さまざまな紫のバリエーションを見せてくれる。
この成熟した紫の中でたった1輪、黄味がかった淡い紫が混じっていた。きっと、これだけが咲き遅れたのだろう。でも、この可憐な1輪の存在が、ともすると妖艶なだけになりかねない紫を、高貴な紫へと見せてくれているのだ。…何て綺麗なコントラスト。自然は粋なことをする。
ところで、たわわに繁った下側の部分、まるでトグロを巻いた獅子舞の尻尾のよう…。せっかく豪華な群生なのに…私のつたない写真の腕のせいで、ごめんね(笑)。許せ、紫の君!
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