手塚治虫は第1話「宇宙からの3匹」の演出を受け持った、その話の内容は、まだ誰わからなかった。それは、手塚先生の頭の中にあったからで、手塚先生は雑誌と同じストーリー展開で行くのか、新たにテレビ用にお話を作って行くのか、考えていた、テレビ用に新たに作ろうと決めかけていたが、その話もいくつかあるので、迷っていた。そして、雑誌の締め切りにも追われ、6月の放送開始日はどんどん迫っていた。とうとうスケジュールがなくなってきてしまい、脚本家の若林一郎さんに来ていただいて、2話、3話のアイディアーを口頭で伝え、先にシナリを書いてもらうことにした。
1話の絵コンテがやっと上がると、手塚先生は自分でも原画を書くと言い出した、が、折角の申し出も、すでにスケジュールがなくなり、数カットで、我慢してもらうしかなかった、それでも、担当した進行は遅れに遅れるため、死ぬ思いをしなければなかった。
そんな経緯は「鉄腕アトム」のころからで、手塚先生の虫プロでの映画部と、漫画部のスケジュールをうまく処理することができれば、円滑にできるのでは、という話がプロデューサー会議などで出てきた、手塚治虫は常にスケジュール地獄の中であがいていたのでありました。
「虫プロ映画部から手塚先生専任の進行係を立て、雑誌編集者とのスケジュール取りをスムースにしようよ」 と言う提案が出ました。 しかしその役目は「地獄の底の、そのまた底を、這い摺り回る事、」になることは、判りきっていたのです。そんな役回りを引き受ける人などいない、そのため上司も指名する事が、できませんでした、また指名できたとしても、指名されたものがハイそうですかと簡単に引き受けるような、無謀な者が居る筈もなかったのでした。
ことは一刻を争うだけに、プロデューサー会議では困惑しきっていました。そんな時一人の男が、敢然と名乗り出ました、その勇気ある男こそが、富岡 厚司さんであったのです。
真相はカッパさんが(こういうと怒られてしまうが、みんなは愛情を持ってそう呼んでいました)無理やり押し付けられた、という人もいますが、いずれにしろカッパさんは、思慮深い方で、何の策も無く、心身の限界を超える、無謀とも言える、そんな役回りを引き受けるわけが無かったでしょう。その証拠に約1年間、実に見事に手塚先生進行係の職責を全うしたのでありました。
手塚先生は、第一話では原画だけではなく動画まで書き上げています。その悪役のしゃべりの口の動かしかたの見事さに、作画家たちや、アフレコタレントさんたちが、感嘆の声を上げました。
2話「24時間の脱出」はチーフディレクター兼任作画の杉山 卓さんが絵コンテと演出を担当されました。「ワンダースリー」班では外注が多いので、作画を統一するために光一担当の杉山 卓さん、松尾 信吾さんをブッコ作画担当に、三輪 孝輝さんをノッコ作画担当に、ワコさんはボッコ作画担当に決めて、作画の絵の統一を図りました。第3話「シャングリラの謎」の絵コンテは鈴木 良武さんが描いて演出も担当しました。
1話の絵コンテがやっと上がると、手塚先生は自分でも原画を書くと言い出した、が、折角の申し出も、すでにスケジュールがなくなり、数カットで、我慢してもらうしかなかった、それでも、担当した進行は遅れに遅れるため、死ぬ思いをしなければなかった。
そんな経緯は「鉄腕アトム」のころからで、手塚先生の虫プロでの映画部と、漫画部のスケジュールをうまく処理することができれば、円滑にできるのでは、という話がプロデューサー会議などで出てきた、手塚治虫は常にスケジュール地獄の中であがいていたのでありました。
「虫プロ映画部から手塚先生専任の進行係を立て、雑誌編集者とのスケジュール取りをスムースにしようよ」 と言う提案が出ました。 しかしその役目は「地獄の底の、そのまた底を、這い摺り回る事、」になることは、判りきっていたのです。そんな役回りを引き受ける人などいない、そのため上司も指名する事が、できませんでした、また指名できたとしても、指名されたものがハイそうですかと簡単に引き受けるような、無謀な者が居る筈もなかったのでした。
ことは一刻を争うだけに、プロデューサー会議では困惑しきっていました。そんな時一人の男が、敢然と名乗り出ました、その勇気ある男こそが、富岡 厚司さんであったのです。
真相はカッパさんが(こういうと怒られてしまうが、みんなは愛情を持ってそう呼んでいました)無理やり押し付けられた、という人もいますが、いずれにしろカッパさんは、思慮深い方で、何の策も無く、心身の限界を超える、無謀とも言える、そんな役回りを引き受けるわけが無かったでしょう。その証拠に約1年間、実に見事に手塚先生進行係の職責を全うしたのでありました。
手塚先生は、第一話では原画だけではなく動画まで書き上げています。その悪役のしゃべりの口の動かしかたの見事さに、作画家たちや、アフレコタレントさんたちが、感嘆の声を上げました。
2話「24時間の脱出」はチーフディレクター兼任作画の杉山 卓さんが絵コンテと演出を担当されました。「ワンダースリー」班では外注が多いので、作画を統一するために光一担当の杉山 卓さん、松尾 信吾さんをブッコ作画担当に、三輪 孝輝さんをノッコ作画担当に、ワコさんはボッコ作画担当に決めて、作画の絵の統一を図りました。第3話「シャングリラの謎」の絵コンテは鈴木 良武さんが描いて演出も担当しました。
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