いつもこのブログを見て頂いて有難うございます
世間は運動会
お母さん方お疲れ様です<m(__)m>
恐らく急な案内のご依頼は入らないと睨んでおります^^
最近思うんですけどね
人生って節目ってあると思うんですね
ワタクシ40歳でもうじき41歳
これから若い時にやっていた様なテンションと体力が続く訳も無く
今までの経験を生かした上での トライ/熟成 が必要だと思うわけです
今思えば・・・
今現在の持てる力で30歳に不動産屋を初めていたら、到達点は違っていたと思います
しかし、それが必ずしも良い結果とは限らないと思うんですね
でも、これまでの経緯と言うのは、いわゆる運命だと思うんです
運命は文字通り、「 命を運ぶ 」 と書くわけで・・・
これまでの自らの毎分毎秒の「 選択の結果 」と思えるのですが
宿命というのは又違いますね
これは自分とは関係のない事により定まって行く自分の状態だと思うのですが
寿命で有ったり、自分や家族の病気であったり、そういのが出始めるのがこれからだと
思うわけです
でも、自らの選択の結果である「 運命 」が作る、「 自分という家 」を強固にしていければ
最後に納得のいく落とし所を自分自身で見つけられる様な気がしています
それは金銭的な事ではなく、「 あ~おもしろかった 」「 色んな感動があった 」
こんな感じで良いかと・・・
惰性で今後を繰り返すことに意味はないし、そんな人生も嫌だと考えております
この話を通じて
高額な金銭、財産を取り扱う私どもの目に映る人間模様と、それがもたらす人物像
こんなモノが伝われば、少し間違っていると思える現代社会や「 自分という家 」が又違った形で見える事も
あるのでは・・と思います
新連載 「 権利と義務 」
第四話
「 降りるのは構いません、しかし先生は売り主Tさんの親友でもあるんでしょう?
道路所有者と知り合いだから何も話せないとおっしゃるのも分かりますが、最初に
先生を指名してくれたのはTさんじゃないですか、先生自身も両方知ってるから
まかせといてくれと仰ってたじゃないですか? 」
司法書士G 「 西本さん、あんたの言う通りや。でもなぁ、これ、すごいややこしい話でなぁ、わし
全く関わりたくないんや。その理由にしても、両方とも古い知り合いやからなんや、分かってくれ 」
売り主Tさんの事務所を飛び出した私は、すぐに車を走らせて、司法書士Gの事務所に座り込んでいた
今日は、返事を聞かずに帰るつもりはない
粘る事数時間
私は何と言われようが、「 なぜこの仕事をおりるのか? 」の答えを聞くまでは
帰れないと頑張っていた
後ろに座っている職員の冷たい目が突き刺さる・・・
「こいつ、ほんましぶといな・・・ 」
顔にそう書いてある
私としては、Gがこの仕事をおりるのは構わない
司法書士など、星の数ほどいるのだ
だが、なぜ?という所に、この案件の成否がかかっている事は間違いなく
次の動き(道路所有者へのアプローチ)の第一手は、Gの返答の中に正解があるはずなのだ
G「 わかった。わしもいつまでもこうもしてられんし、話すわ 」
「 お願いします 」
G「道路所有者のVはな、さっきも言った通り、わし昔からよぅ知っててなぁ、建築屋でバリバリ
やってる時から仕事も何度も一緒にやって来たんや。せやけど、バブルの辺りから調子悪なってなぁ。
本宅も競売にでて親族が買い取って、今は親族に、その本宅の賃料払いながら住んでるんや。
本家やさかいなぁ、親族もみんなで協力して維持していかなと思ってるんやろなぁ・・・ 」
「 私の調査でも、おおよそそんな感じの情報が入ってきてます 」
G 「そこでや、今回の話があって・・・やっぱりVは、同意の印鑑を押す → お金にする となるわけや 」
「 先生、しかしですよ、この道路はもともとTさんがお金を出して購入した土地で、区画割りしていく過程で出来たわけで
、事業主として、所有権をVさんにしただけですよ。誰かが所有しなくてはならないですから。
共同事業として始めて、先にTさんにお金だけださせておいて、後でわしの許可なかったら家建てさせへんとかおかしいですよ。
水道管にしても、話し合いの上で、販売用の土地購入費用はTさん、水道と排水の工事費用はVさんとなったわけでしょう」
G「 あんたの言う通りや。とても道理の通らん話やわな・・ハッキリ言ってこれはVの裏切りや 」
「 でも先生がこの話をおりる理由が一体どこにあるんですか? Vさんは同意の印鑑を押さないと言ってるんですか? 」
G「 いや、ちょっと考えるって言うとったけどなぁ、Vとしてはそこに自分の会社の家を建てて売りたいわけや」
「 会社潰れてますやん・・お客さん目線にすれば、メーカーの中でもより信頼度のある所でないと
家の建築なんて頼まないのに、つぶれてる会社のひとり親方に新築を依頼する事なんてないですよ 」
G 「 ほんまその通りや。しかし、わし、Vの事もよく知ってるんでなぁ。Tにだけ協力するわけにもいかんし、
ほんでこれ、Vの感じやとここに家は建たんと思うぞ・・・・ 水道管は使わせへん気やわ
何年かかっても自分が家建てさせてくれるお客さんみつかるまで粘る気やと思うわ」
「 先生が断る理由はそれだけじゃないですよね ? 」
G 「 ・・・まぁ後は直接Vに聞いてくれ。わしも聞いてもた以上、後でもめ事になる可能性のある話には
乗るわけにいかんのや・・・ 」
ヒントが見えた
Gの言った話の中に、「 後でもめ事になる可能性のある話 」という一言がある
つまり、後でもめてやるという意思表示がVとのやりとりの中であったと言う事になるのだ!
「 わかりました 」
これはあかんな・・・・・
正直なところ、私はそう感じた
この案件は金額的にもいわゆる「 イイ仕事 」とはとても言えなかった事もあり
無理をしてややこしい所に突っ込む必要はない
Tさんにこの話をして、今回の話を断る方向で整理し、建築営業Aに電話をする決心をした
私は、Gの事務所を出た後に再びTの事務所へ車を走らせた
すっかり暗くなった辺りと同様、私の心境も暗く、重たいものだった・・・・・
Vが何と答えたかは定かではない
しかし、通常、このケースで有れば、Tさんが土地を分割し、いわゆる再販売(開発)をしない限り
道路と水道管の所有者は、無償で同意の印鑑を押す事がほとんどだ
分譲と言ういくつもの家族が生活する一段の宅地を販売する側の行為には、ビジネスとしての
「 利益 」とセットで、絶対に引き離して考えてはいけない事がある
それは
公共性
販売側が利益「だけ」を追求して住宅地という物を販売すれば、そこを買う人は
いつどんな不利益をこうむるか分からない
今回の場合は、これから水道管を宅地内に引き込むのではなく、自分名義の水道管を、他人地であるTさんの土地に
既に引き込んであるのだ
それを使用させないとは断じて許せる行為ではない
まだVがこの土地の税金と維持費用を支払っているのであればそれでも良い
しかし、Tさんにしてみれば、何年何十年とかかるか分からないVの粘りにいつまでも
付き合い、その間、それらの費用はTさんが支払わなければならないのである
それらを考慮した上で、今まで貸した金銭をいつまでも返さず、返す気がVには無いと判断したTさんは、Vの会社が
つぶれている事もあり、共同事業を解消すべく、この宅地を売る事にしたのである
私はナンセンスで自分の金の事しか考えないVの思考パターンに腹が煮えくりかえる思いであった
続く・・・・・
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