いつもこのブログを見て頂いて有難うございます
火山と地震って絶対関係ありますよね~
一昔前は、伊豆の群発地震など、海底火山やプレートの変動などが原因の地震が騒がれていましたが・・・
ここ最近、日本本土でみれば内陸の火山が噴火したり、海から地震のモトが上がってきてますよね~
こういうのって、単体で存在してるようで、実は地中ではやはりマグマの流れとか繋がっているわけですから
無関係だとは思えないんですよね~
まぁ、南海トラフも現実味を帯びてきたなぁ、なんて勝手に思ってます。
今を生きる私たちは、過去の事は一年前の事、三年前の事、区切って考えがちですが、歴史の授業で習った通り
年表なんかにまとめてみると、100年の動きの中に「 流れ 」がある事ははっきりとわかるし、ここがスタートか・・・
なんてのも割にくっきりでるもんですよね
つまり、数年前の出来事とは言わずとも、今起こる事は間違いなく、過去からの延長戦上にあるわけなんですね~
自分一人の人生に置き換えても、それは間違いなくそうだと思える今日この頃です
新連載 「 本当にあったいい話 」
第四話
二月に入る頃・・・・・
いつもお世話になる司法書士さんの事務所で私と司法書士の先生はマイルドセブンの煙をくゆらせていた
この先生とはかれこれ十年のお付き合いになる・・・
普段タバコは吸わない方だが、私が火を付けると、「 ^^ おや・・・ 」となる
どうぞ・・・^^と一本差し出すと、「 では^^・・・ 」とこれも定番の事である
私「 先生、これ、建物の撤去命令出せますかね? 」
司法書士R 「 出せるでしょうなぁ・・、賃貸契約が切れて何年にもなるし、過去の契約期間中も不払いだしね 」
私「 なるほど、という事は、踏み切った時は鎌の柄はこちらが持つわけですね 」
※鎌の柄をこちらが持つ → 鎌を二人で持った場合、柄を持った方の手は切れないが、刃の方を持つ方は手が切れる
事から、柄を持つ方は、圧倒的に立場が強いという事を表す
R 「そういう事になりますなぁ・・・まぁ、ただこの建物と土地は相続が済んでないんでなぁ、誰に向けて出すかですなぁ・・ 」
私「 この案件の落とし所から逆算して考えると、得策じゃないかもしれないですね・・ 」
R「 とおっしゃいますと? 」
私「 いや、不動産取引は、やっぱり円満なゴールというのがいいと思うんですよ。これ退去命令を出して、執行力のある裁判所の
命令になってくると、相手はいやだといってもしないといけないし、無視しても、こちらがやってしまって費用を請求出来る事になりますよね? 」
R「 まさにそうですな 」
私「 その上で、更地になった前半分の土地を、僕の依頼者に購入してもらうというのがですね、なんか気に食わないんですよ^^ 」
R「 ほぉ・・それはどうしてですか? 」
私「 後ろの所有者さんが無理やり解体をさせられた想いとか、マイナスイメージなんで縁起悪いじゃないですか^^ 」
R「 なるほどなぁ・・・ 」
私の中で、逆算の起点となる「 この案件の落としどころ 」は、「 円満解決 」であった
そうなってくると、円満解決したであろう何か月か先から、その為に行ったであろう作業をさかのぼって想像すると、
後ろの所有者がたとえどんな人間性であっても
強制力をちらつかせて解体工事をさせる
という行為は、浮かんでこない
どう考えてもその時点からは、円満解決からは事態がずれて行くに違いないからである
不動産という物には、縁起という物がある
そして、日本人は不動産に対しては、ひとかたならぬ想いを知らず知らず持つ
一所懸命の言葉の由来通り、古代より日本人は土地→「一所」の為に命を懸ける民族なのだ
だからこそ、心霊話なんかでも、登場する場所は何もない野原の空中なんて話よりも
ある病院の・・・とか、古い家の・・・とか不動産があっての話の方が、断然リアリティを持つ
そう考えると、恨みの想いが張り付いたであろう土地になるかどうかは、現在の私の動きで決まって来る事が予想され、
何としてでも、納得の上で解体工事を後ろの所有者にしてもらわなければならないし、更地になった後ろの土地も
このタイミングで処理する事を納得してもらう事が最善であるはずであった
私「 そういや先生、後ろの土地と前後ろにまたがって建っている建物の所有者は、相続がまだですよね?
私が話した人は、登記が終わってないだけで、相続の協議が終わった後の所有者だと思っていたんですが・・」
R「 いや、たぶんそうでしょう、親族間では話が済んで、西本さんが話した人が法定相続人だと思いますよ 」
私「 う~ん、長期戦になりますね、これ・・・ 」
R「 でしょうなぁ・・・・^^ 」
狭い事務所の中で、マイルドセブンの煙を立ち上らせながら、二人は呑気にそんな事を話していた
数日後
缶コーヒーを片手に私は、もし、すべてがうまくいくとしたら、どんな作業を行っていくかを時系列に仮説を立ててみた
もちろん、成功したゴールから順番に逆を追ってである
しかし、どれだけ考えても、解体工事を後ろのKが行った!という所がしっくりこない
なぜなら、解体して更地になった10坪に満たない土地を売却しても、Kにはお金が残らないのだ
むぅ・・・・・
(しかし・・・解体してほしいという意思表示は法的に証明できる形でやっとく必要はあるな・・・・・)
(まずは、一球目を投げてみよか・・・・・)
(とりあえず、いきなりの撤去命令はやめておこう・・・)
私は司法書士のRに電話をかけ、法的に有効な書面にしてもらい、内容証明でとりあえずは郵送してもらう様に依頼した
勿論だが建物の半分が自分の土地の上に乗っかっているSさんの承諾を得てである
(これで、債務履行の催促は完了やな)
私はその後の展開を待つ事にし、とりあえずこの件は横に置いておく腹を決めた
プルルルル
H「まいど~〇〇です 」
私「 まいどです~、あの~依頼されてる土地の件やけども・・・ かくかく云々でちょっと時間かかりそうやわ^^ 」
H「あ~かめへんで~、まぁ進展あったら又教えてよ~ 」
このやりとりを最後に、その後実に数か月、事態は膠着の状態となる
続く・・・・・・
和歌山市の不動産物件情報はこちらから(クリエイトホームページ)