社長日記

日々の出来事や、感じることなど、思いつくままに・・

アマチュア第三話

2017-03-21 10:41:27 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

日経の大手不動産会社による同系販売会社の完全子会社化の記事

 

とても今後の不動産業界を示唆している様に感じます

 

ネットってやつはですね

 

もろ刃の剣

 

HPなどの充実化で各社がしのぎを削ってきた近年の結果

 

個人会社が太刀打ちできない程の充実したポータルサイトを生み出し

 

いわゆる人の手と言える仲介をメインとする不動産会社の職を奪いつつあるんですね

 

今後はもっと加速するんでしょうね

 

法35条の重要事項説明や契約書の特約部分等の、技能や知識が必要とされたうえで

 

人が介在する部分はやはりなくならないとは思いますが

 

顧客の発見という作業がポータルサイトをみて買い客自らが問い合わす数が増えるとなると

 

仲介業者の社内でも担当者の優位性を獲得したり

 

担当する事で知識の向上やスキルアップが図られるとすれば

 

総体的にその数が減っていくという観点からは

 

やはりこれを効率よくやる幾つかの会社に仲介業務はいつか集約されていくような気がします

 

ネットによる効率化 → 人の職が減る

 

一昔前、リストラという言葉が流行し、インターネットが色んな会社に導入された後に、それが現実化しだした事が

 

思い返されてなりません

 

人がやらなくてはならない部分のレベルアップこそが生き残りのカギかも知れないですね

 

 

アマチュア  第三話

 

 

「 どうしても欲しいわけじゃないからな 」

 

同じ仲介業者として、九入氏のこの一言には私は強い嫌悪感を抱いた

 

そもそも、電話で済む話である事は言うまでもない

わざわざ断りを入れたにもかかわらず、「 会って話したい動機 」が全く読めないのだ

もし、この後に何らかの交渉をしたいのであれば、なぜ、不快と取られかねない動きをするのかが

私にはどうしても理解できないのである

 

 

 

 

 

しかし、私にはもう一つこの手のタイプの方にダメ出しをしたい点がある

 

 

 

 

 

この人は「 買い主 」ではない

 

 

 

あくまでその方の立場となって交渉事を行うという責務は負っているのだが、とは言え、職業は

 

 

 

 

仲介業者なのである

 

 

売主・買主が利害がバッティングしている事なんぞは、既知の事実であり、それを踏まえた上で

合理的なポイントに落としどころを見つけて「 仕事にしてゆく 」という概念が無ければ

九入氏はただの代理人であるか、ただのメッセンジャ―なのだ

 

 

 

 

 

 

「 では、この話はここまでですね 」

 

私は手帳をたたんだ

 

九入氏「 いや、まあ難しいとは思うんやけどな、買い手さんはこれだけやったら出しても良いて言っとるわ 」

 

と言いながら、早々に席を立とうとした私に何本かの指をたてた

 

 

 

 

 

もはや相手に対して失礼と言う概念は九入氏は持ち合わせていない

 

 

私はそう判断した

つまり、私と分かり合い、共同で話を詰めていくという協力姿勢は既に九入氏の中で放棄している

しかしながら、私が知りたかった事実は、そこである

 

 

一つは幾らで買いたいのか?

 

一つはこの人は交渉の相手としてふさわしいと捉えてよいのか?

 

 

実に二つの疑問が一挙に解決した事を振り返れば、今日の面会は意義ある物であったのかもしれない

少なくとも、私の精神衛生上はそう言える

 

金額は九入氏の指の数が表現している

そして、九入氏は交渉人としてプロフェッショナルにはとてもおぼつかない技量の持ち主であり

今の立場はすなわち買い客のメッセンジャーにすぎない

 

 

 

私は再び座り直す事にした

 

 

「 そうですか、いいでしょう。具体的な数字が出ているのであれば私も売主に伝える事が出来ます 」

 

九入氏「 まぁ頼んどくわ。そやけど、あの物件ならこんなもんやろう、云々〇▲□ 」

 

と話は続いたが、私は同意と取られない相槌を打つことに終始し、喫茶店を出た

 

 

その後、私は私の依頼人である売主に連絡を取り、この金額での商談継続の許しを得た

 

 

つまり通常であれば、ここでこの話はほぼまとまりかけていると言える

 

 

だが、九入氏のこれまでの行動や、話の伝達技術を見るに、まだひと波乱あるかもしれないという疑念を払拭するには

至らなかった

 

 

 

私は、売主からは商談継続の許しを得たが、その日の内に九入氏に連絡をする事はやめ

次の日に改めて連絡を入れる事にした

 

 

次の日

私は九入氏に連絡をいれてみた

プルルルル

 

「 はい九入です ♪~♪~♪~ 」

 

背景に流れる音楽で、九入氏は今日も喫茶店にいる事がわかった

ちなみに時間帯は今までとは違うのだが、やはり一日中、喫茶店を行脚しているのだろう

 

「 クリエイト 西本です。昨日の件ですが、売主はそれで構いませんと言っているので、買主さんに伝えてもらえますか? 」

 

 

九入氏「 そうか、ほな買主に連絡いれとくわ。そしたら契約はいつになるんかな? 契約書はわし作らんでもええんやな」

 

 

勿論、売り手側である私が契約関連書類を作成する事には間違いない

しかし、言葉のトーンからは、私が作った書類を精査する雰囲気が全く感じられない

あとは宜しく的な風にしか聞こえないのだ

 

 

「 はい、私が作ります。書類は今週中にお渡しできるように手配いたしますが買い手さんはいつでも

 良いのですか? 」

 

九入氏「 いや、わからん、まあ聞いとくわ 」

 

 

 

 

 

 

ですよね?

 

 

「 ではこちらの書類は週明けにお渡しします。売主さんの印鑑も取り付けてからお渡ししますので 」

 

九入氏「 おお、わかった。まぁ頼んどくわ 」

 

 

 

この様なやりとりを経て電話をきった

 

 

 

私は自営業を始めて既に10年以上がたつ

世の中の43歳という年齢の男性は、相手が年上だからと言って、親しくもないのにこの様な物言いをされるものなのだろうか?

 

 

 

 

 

 

ちなみに、私は東京や大阪、神戸の不動産業者の方と電話や面会した際に、丁寧な言葉を当初から使わない人にはお目にかかった事がない

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 

 

 

 


アマチュア第二話

2017-03-17 14:32:40 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

実は、この一月

 

くらいましたよ・・・

 

ランサムウェア

 

ええ、データのほとんどがふっとびました

 

色んなデータを喪失したんですけどね

 

こんな事をしでかす悪意の奴らにほんと腹が立つのは

 

前に家族だったワンちゃんの写真が全て消えた事

 

金儲けだか、なんだか知りませんがね

 

供給元をたどれば、結論犯人はネット業界大手なんじゃないの?

 

ウイルス駆除ソフト  売れますもんね!

 

まあネットを使ってビジネスを行う事が主流になってから思いますが

 

ネットを使って行うビジネス環境の維持費

 

 

高すぎ

 

 

しかも費用対効果  悪っ

 

と言うわけで、商売の継続を考える時に、これからは何を必要とするか?

 

何に重きを置くか?

 

なんてことを考えさせられる日々です

 

 

アマチュア 第二話

 

 

売主から、買い手側の業者である九入氏に、もう一度購入意思を確認してくれと言われた次の日

人が集まる施設がそう多くない「 和歌山市 」ではあり得る事なのかもしれないが

実に不思議な出来事が起きた

 

その日、私は親しくお付き合いさせて頂いている友人に呼ばれ、☆の名がつくカフェに座っていた

日々の仕事の事や、日常の事、ゴルフの事などを話しをしていたその時、なんと、二つ隣のテーブルに九入氏が入ってきたのだ

数週間前に面会し、関係者もいる大事な要件について、向こうから電話をすると言ったまま放置を続けていた相手である

 

心情的には嫌悪感を抱く相手ではあるが、売主からの依頼もあり、今日明日にでも電話をしようと思っていた相手である

 

九入氏が二つ隣のテーブルの席に座ろうとしたその時、私も友人と話しながらではあるが、一瞬、九入氏と目が合った

九入氏も連れが居た為、私は軽い会釈をしようとした所、九入氏は確実に私が目に留まっているものの、?といった

表情を一瞬した後、何事もなかったかの様に席に着いたのである

 

 

 

 

 

連れの相手次第では、ビジネスのシーンではこんな事もあり得る

 

 

私は今は挨拶をすべきでないと考え、友人との話に戻る事にした

約30分くらいたったであろうか

見れば九入氏は、何やら不動産の資料らしきものをテーブルに置き、コーヒーを飲みながら談笑している

その時、九入氏の連れがトイレに立ち、九入氏は席に一人になるタイミングが来た

 

私と九入氏の間の席には誰もおらず、私の連れも同じタイミングでトイレに立った

偶然にも横並びに一つの椅子を挟んで私と九入氏は二人きりとなったのだ

 

 

「 九入さん、こんにちは 」

 

良いタイミングと思い、声をかけてみた

 

「 はい?こんにちは 」

 

 

 

その時の九入氏の表情は、あまりに唐突に後ろから知らない人に声をかけられた時の表情であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わしの顔、忘れとったんかい

 

 

 

 

まあ、そんな事もあるか

 

 

 

 

いやいやいやいや

 

 

 

ないて

 

 

 

この数十分間、何度も目は合っているのである

 

つまりこれは、何か意図があったわけではなく、結果、九入氏は私の顔を忘れていただけなのである

つまり、数週間前に話し合った案件についての意識が希薄だという事になる

買主に、再度、買い取り額の相談をし、電話をかけ直すと自らが発言して別れたのである

買主から芳しくない返事をもらっていたり、買主とのやりとりが継続していれば

私に連絡をしていない事は多少は気にかかっていなければならず、やはり忘れているとは理解しがたい

 

 

「 橋本市の土地の件で、この間話しましたよね?^^ 」

 

九入氏「 橋本市・・・あ!・・・・えーと 」

 

「 クリエイトの西本です 」

 

九入氏「 あ、そうやそうや 」

 

「 で、買主さんは何と言ってますか? 」

 

九入氏「 あ、いや、まだ返事もらえてないんや・・・ 」

 

 

 

 

 

 

 

やってへんな・・・・

 

 

 

買主指定の業者がいるからと言って、いわば裏口入学的に登場した不動産業者である

どれほど、買主に信頼されているしっかりした業者なのかと思いきや・・・

 

 

「 すでに二週間は経っているので、確認してもらえませんか? 私も売主に報告する義務がありますので 」

 

九入氏「 そやな、わかったわかった、すみません 」

 

友人の様な口調と丁寧語と入り混じった口調で九入氏はそう答えた

 

 

 

人物の印象と言うのは実に積み重ねである

これについての記述は控える事とする

 

 

 

次の日

 

 

 

プルルルル

 

「 クリエイト 西本です 」

 

電話の相手は九入氏であった

 

九入氏 「 ああ、九入です、売主に意向を確認しましたので、今日の10時頃ちょっとどこかで会えますか? 」

 

「 すみません、前後にアポがありまして、このお電話でお伺いする事はできませんか? 」

 

九入氏 「 いや、会って話したいんやけど、ほな、二時はあかんか 」

 

内容は何であれ、提案が退けられるとすぐに口調や態度が変わるのはこの方の癖だろうか、声のトーンはすぐに変化したように感じられた

 

「 分かりました、では、二時に出向きます。場所はどこですか? 」

 

九入氏「 そやな、お城の近くのマイオフィスって言う喫茶店でどうかな 」

 

「 分かりました、行った事はありませんが、看板は見た事ありますので、二時に伺います 」

 

どうも九入氏は喫茶店がとても好きらしい

 

最初にあった時も、喫茶店を指定されたが、別の喫茶店からそこへ向かうと話していた

そして、昨日も喫茶店で出会った

恐らくこの人は一日中、喫茶店を行脚しているのであろう・・・・

たぐいまれなる強靭な胃の持ち主に違いない

 

一日に三杯もコーヒーを飲んだ日には胃がもたれてしまう私はそんな事を思った

 

 

 

しかし、この時に一つ確認できたことがある

 

昨日の今日である

 

やはり、この案件が停滞している原因は九入氏の不作為であったという事だ

※不作為(すべき行動をしない事)

 

 

昼食もすませた二時

私は指定の「 マイオフィス 」という喫茶店に出向いた

 

 

「 おおう、すまんな、足を運ばせて 」

 

九入氏はこんな事を言いながら喫茶店に入ってきて、店員に「 いつもの 」みたいなしぐさを投げた

 

「で、買主さんはなんとおっしゃっていますか? 」

 

私は喫茶店があまり好きではない

しかも、恐らくではあるが電話で済むであろう内容の話を聞くためにこの席に座っているせいか、少しイライラしていた

しかし、目の前の九入氏にとっては、喫茶店で誰かと語るというのは仕事として捉えられる必要な作業なのだろう

 

 

九入氏 「 ああ、まぁ、やっぱり安くなかったらいらんて言ってるわ。なんせ、どうしても欲しいわけじゃないからな 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブチ切れていいですか?^^

 

 

 

 

一瞬、脳裏にテロップが流れたような気がした

 

 

 

 

 

続く・・・・


久々ブログ

2017-03-15 19:29:07 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

いや、ほんと久しぶりに書いてみました

 

まぁ、この業界は日々色んな事があるんですがね

 

久々に腹が立ちましたよ

 

 

以下記載

 

 

タイトル 「  アマチュア 」

 

 

先月の始め、とある案件で私はあった事もない業者さんに電話をいれました

なぜなら、私は売主からの依頼業者だったんですが、買主側についていた業者さんてのがいたから

 

「 あの~私クリエイトの西本と申しますが、橋本市の案件の件で・・・ 」

 

九入 氏 「 あ~聞いてますよ、では一度お会いしましょうか^^ 」

 

ま、よくありがちな初めて会う業者同士のやりとり

 

呼び出された喫茶店に行くと、約束通りの時間に九入氏は現れた

見れば私服でお仕事をされるタイプの60歳辺りの方とお見受けした

 

小さめのテーブルを挟み、昭和レトロな感じの漂う店内

 

「 で、早速ですがこの件についてなんですが、売り手さんと買い手さんは、売買契約を結ぶ事には

同意されてるんですよね? 」

 

 九入氏「 そうやな、後は金額やな 」

 

「 売主さんからは、西本さんに一任しますと言われていますが、買い手さんは何とおっしゃられていますか? 」

 

ラビット氏「 まぁ、うちは特別に買う必要もないから、安く出ないと買わんて言ってるわ 」

 

 

 

あれ?

 

 

 

聞いていた話と違う

 

「そうなんですか?ちょっと私が聞いている話とは違いますが、売主さんからはそれで良いと返事をもらっていますので

市の評価額位ではいかがですか? 」

 

ちなみに市の評価額は市場価格の7割から8割程度と言われている

物件の所在する場所によっても様々ではあるが、今回はそれに当てはまると思われた

つまり市場価格の7割8割程度の提示額である

買い手はご近所でもある為、売り手さんは安くて良いという判断だったのだ

 

九入氏「 いやいや、そら高いわ!わしが聞いてるのは、坪〇万円くらいや、なんせ別に買わんでもいいんやからな 」

 

と九入氏が言い放った金額は、べらぼうに安い金額であった

 

はいはい

 

はったりはええっちゅうねん

 

私は合理的でない話はあまり好きではない

 

「そうですか、それではさすがに無理だと思いますのでこの話は無かったことに・・・ 」

 

九入氏「 いや、ちょっと待ってくれ、まあ一応確認するわ、二三日時間くれるか? 」

 

「 そうなんですか?でも続けても無意味な話はここで終わりにしませんか?僕も忙しいので 」

 

九入氏「 まあ、ちょっと待ってくれ。早めに返事するから 」

 

「わかりました。では、私はお返事を待っていればいいんですね」

 

とのやりとりを終え、喫茶店を出た

 

 

だが

 

 

その後二週間近くたっても何の連絡もなかった

 

 

私は、もう待つ気もなくなり売主に電話を入れた

 

「 この間の件ですが、こういった次第で先方からは連絡がありません。ちょっと思惑がかけ離れていたみたいですね 」

 

売主「 あれ?向こうは前に話した時はそんな感じでもなかったですがね・・心変わりしたのかな?・・・ 

 一応、西本さん先方に問い合わせてくれませんか? 」

 

「 分かりました。それでは一度連絡してみます。ただ、先方はこちらがしびれを切らすのを待っているかもしれませんよ? 」

 

売主「 そうかも知れませんね。でも放置もできませんから、お願いできますか? 」

 

「 分かりました 」

 

 

 

私は初めてあった時に、九入氏の雰囲気、思惑がある程度透けて見えたような気がしていた

良くある話だが、九入氏は仕事の話よりも、業界の大先輩を〇〇ちゃんと呼び、その人をよく知っているという話がほとんどなのだ

こんな仕事をやった、この人を良く知っている等、結論から言えば何の足しにもならない「 自分の歴史 」をひたすら語るのだ

それ程の大人物であるなら、簡単な約束位は守ってほしい

常々私はそう思うのである

 

 

 

人間、口では何とでも言える

 

しかし、言葉が多くても少なくても、その人自身を如実に証明するのはやはりその人の行動でしかない様に思う

 

 

一回の約束を守らなかったくらいで、他人を批判する物ではないが、これを書いている時点で私はその後の

九入氏の「 行動 」を既に何度も見てきているのである

被害がないなら一向に構わない

好き勝手に生きてくれれば良い

しかし、継続的ではないにしろ、何かしらの案件で望まない人物とも仕事で共同作業にあたる事もあるのがこの仕事である

 

 

こちらから電話をかけるのは、あまり気が乗らない私ではあったが、売主のリクエストを断る事もできず

私は九入氏に電話を入れる事にした

 

 

 

 

続く・・・