社長日記

日々の出来事や、感じることなど、思いつくままに・・

新連載 「 責務 」 第十七話

2016-09-30 14:45:23 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

今年の夏もようやく終わりって感じですかね^^

まだ少し暑さは残りますが、秋の到来を日々感じる今日この頃です

 

ところで・・・

 

 

 緊急放送、〇〇国から未確認の飛翔体が東京、沖縄、九州地方に向け発射されました 」

 

 

こんな放送がもし、ある日突然TVで流れる事ってあり得ると思います?

 

五分後に・・・

「 発射された飛翔体は、どうやら巡航ミサイルのようです、繰り返します、発射された飛翔体は巡航ミサイルの様です。 

 但し、核ミサイルかどうかは確認がとれておりません」

 

10分後に・・・・

「 東京に設置されているPACK3による、ミサイル迎撃は失敗に終わった模様です、沖縄も同様です、九州ではイージス艦が迎撃に

当たりましたが失敗に終わった模様です 」

 

と再び流れた場合

 

30分後・・・・

 

TV画面は砂嵐でしょうね

 

そんな事起こるわけがないだろう  笑笑   って^^?

 

 

緊急放送用の収録映像はあるみたいですよ

 

 

 

「 責務 」 第十七話 ~  四面楚歌  ~

 

 

「 西本さん、もう菩提寺の住職に魂抜きの依頼を西本さんからして頂けませんか? 」

 

 

淀川弁護士のこの一言は、実の所、私は結構な衝撃を受けた

なんというか、怒りの様な怒りで無い様な、かといって単なる驚きでもない

 

 

弁護士に全権を委任するという事の中にはこんな事まで含まれてしまうのか?

 

 

「 淀川さん、それはできません 」

 

 

淀川「 う~ん、しかしそれしか方法は残されていない様に思うんですよね。梅田さんは、自分たちが関知しない事だけを

主張されて、何らの意見もないんですよね 」

 

「 いや、突然の事で私もちょっとどうお答えするべきか瞬時に整理できないんですよ。ただ、あり得ない事の様に

思うんですよね。 ちょっと私の方でもいろいろ整理して、もう一度お電話かけ直します 」

 

 

電話を切って、私が感じた感情の意味をまず考えてみた

 

しかし、それは何故かどこにぶつけていいか判然としない怒りに似た感情であった

 

 

こういう時は、頭の中の交通整理が必要である

 

 

マイルドセブンをくわえ、しばし考えてみる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

( 自分でやれよ! )

 

 

 

 

どうやら私の怒りの源はここであった!

 

全権を委任されている弁護士なら、なんでそれを不動産屋の私に依頼するのか?

むしろ、本人の代理として委任を受けている者が直接すべきであろう

しかし、それをしない理由は一体何なのか?

答えは一つ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

重たすぎるのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

それはそうであろう

一つの家の仏壇の歴史を、他人が閉ざしてしまうのである

それがどんな事を意味するのか?

突如現れた、親戚と名乗る人間に「 なんちゅう事をしてくれんねん! 」と、いつ怒鳴られても全くおかしくない

 

 

 

こんな事は許されない

 

 

私は、結論は出したが、東京の目黒さんに、事はここまで進退窮っている事を告げる事にした

もはや、他人は何も関与できない

 

 

プルルルル

 

「 目黒です 」

 

「 和歌山のクリエイトです、実は今日梅田さんの代理の弁護士さんから電話を頂きまして・・・ 〇▲□ ・・」

 

 

 

全ての事実を告げ、これが処理できないのであれば、契約は撤回せざるを得ず、こちらの意向としては

 

 

「 もう意地の張り合いはやめて折れてください。所詮、梅田さんは目黒さんのご両親とは血がつながっていません。

仏壇を将来に渡って供養していくかどうかまでは、私どもでは判断できないので、とにかく、古家の中の仏壇の処理を

目黒さんの主導でやらざるを得ない所まで来ています」

 

こういう内容の事を私は告げた

 

 

目黒「 そうですか・・・・もう、私もどうしたらいいか・・・・では、取りあえず解体工事を進める必要が有ると思うので、西本さん、

申し訳ないのですが、この件が解決するまで、ご位牌を預かってもらえませんか ? 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

断る!

 

 

 

 

 

私が不動産業を始めて、もっとも驚愕した依頼であった

 

目黒「 それしか方法が無いと思うんです・・なんとかお願いします・・・ 」

 

 

 

 

 

 

 

 

断る!

 

 

 

 

「 目黒さん、何があってもそれはできません。ご親戚一同とご相談の上、この件のお返事をください。」

 

 

私が返す事の出来る言葉はもうそれだけであった

何度考え直しても、私は淀川弁護士にしても、目黒さんにしても、その依頼を受け付けつける事はできなかった

 

 

 

 

 

誰も何もしないから、他人に委ねる

 

 

 

 

この件はそういう性質の話ではないのだ

もし、仲介なんだからやるべきだという意見があったとしても、私は一向に耳を傾ける気持ちはない

もし、こういう性質の事まで引き受けなければならないのであれば、私は自分の寺を作って住職にでもなったほうがましである

 

 

 

そして二日後・・・・・

 

 

 

親族と相談し、考え直したはずの目黒さんから再び電話がなった!

私は今日のこの電話で全てを決着させるつもりで電話に出る事にした

 

 

ガチャッ・・・

 

 

「 クリエイト西本です 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 続く・・・・

 

 

 

 

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新連載 「 責務 」 第十六話

2016-09-21 10:10:31 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

豊洲の市場問題

 

わいわいやってますね~

しかし、あんなにいい加減な話ってあるんですかね

 

民間で建築をする時はお役所なんてのは、全く融通ききませんし

現行法に沿わないものは基本的に全てNGなんですけど・・・

特にですね~近年問題視されつつあるのが

 

 

土壌の汚染問題

 

これ、豊洲の場合、めちゃくちゃじゃありません?

なんで建物が建ってからベンゼンとかシアンとか

 

 

これはですね、論外なんですよ

人体に即有害なモノってのがある、もしくは可能性がある所に調査結果なしで

建築に踏み切るなんてことは民間では許されません

 

ベンゼンなんかに至っては、地中から検出される土地は、事前に把握できているはず

もっともポピュラーな所でいえば、ガソリンスタンド跡地なんか

これらの有毒化学物質は、使用している段階で事業者と使用薬品は必ず保健所に登録されているんですね

 

 

調査するまでもなく・・・

 

 

出るのは出る

 

 

最初からこれくらいは分かってるんですよ

 

 

これが人体に有毒な程かどうなのか?

 

 

話の焦点はここです

 

これがクリアにならない限りは建築にかかれないはずなんですがね

 

何で今なの?

ここ、追及してほしいですね

更地の状態で行うよりも、建物が建ってから除染する方が圧倒的に費用もかさむはず

 

今の時代は、更地になっていても、前に建ってた建物が残した地中のコンクリート基礎ですら

土壌汚染対策の対象になってますからね

 

犯人捜しをするよりもなんて論調もちらほらですが・・・・

 

これをやらなければ、体質が変わりません

必ずやって、情報を公表してほしいと思う今日この頃です

 

 

「 責務 」 第十六話 ~ 実現不可能  ~

 

 

「 いや~いろいろご面倒をおかけしまして^^ 」

 

 

弁護士さんと言うには似つかわしくない、爽やかな雰囲気をまとった淀川弁護士は開口一番こう言った

 

淀川「 全て私が代理で行いますので、契約書と重要事項説明をお願いできますか? 」

 

「 はい、私としてもあれ以上の無礼な梅田さんの態度には我慢できませんでしたので、助かりました 」

 

 

 

その後、およそ一時間をかけて、私は淀川弁護士に対して仲介業者が法的にすべき説明を行ったのだった

相手は法律の専門家である

ほとんどの説明は大した注釈もなく、淡々と説明を行うだけで事は足りた

 

 

淀川「 よし、この印鑑が最後ですね^^ 」

 

「 はい、この後私は和歌山市に戻り、買い手のアベさんの所に行ってきます 」

 

淀川 「分かりました^^お願いします。ところで、最後の特約の部分についてですが、解体工事こちらで行うと

なっていますよね?仏壇の件はどうですか? 」

 

「 個人的な見解になりますが、目黒さんのお話を聞いても、やはりそれは梅田さんの方で采配を振るうべきだと思います。

目黒さんは東京にいらっしゃいますし、たとえ仏壇を引き取って法要を行うにしても、東京では無理でしょう 」

 

淀川 「 梅田さんには私から話したんですがね、やはり、それはやらないの一点張りなんですよ。結果、不動産以外の相続

についても、これが原因で中々協議が進まないんですよね・・・ 」

 

「 しかし、魂の抜いていない仏壇を産業廃棄物で処理する事は私的にも嫌ですね。まぁ非科学的な話ですけども

なんか悪い事が身辺に起こっても嫌ですし・・・ 」

 

淀川 「 まあ、この後もう一度梅田さんに話してみます。私にしてもやはりこれは家名を継いでいる梅田さんの役割の様にも

思いますし 」

 

 

「 そうですか・・・では、私はとりあえずこのまま和歌山市に向かいます 」

 

 

 

一通りのやり取りを終え、私はその足で再び和歌山市へと向かう事にした

 

帰りの車中、ほぼ八割がたの仕事は完了しつつあるのだが、どうしても頭の中から

一抹の不安が拭い去れない・・

仏壇の様な扱いに困るような大問題が残されている事原因に他ならないのであるが

今の状態では、梅田さんが立場上の責務を果たすという事にならない限りは、解決の糸口は

とても見つからない様に思えた

 

 

 

そして再び和歌山市

 

 

私は買い手のアベさんに滔々と書類の中身を説明し、仏壇の件が処理できればすぐに解体工事に係る旨を

伝えたのだった

 

 

アベさん「 西本さん、しかし、困った問題やね・・・わしもお隣だったから亡くなられた先代もよう知ってるし・・・

子孫がそういうの引き継ぐ事でモメルって言うのはなんか寂しいことやなぁ・・・」

 

「 そうですね・・・家名をついだ直系親族の息子さんが亡くなられていて、そのお姉さんは東京に嫁いでいて、

血の繋がっていない弟さんの奥さんが引き継ぐという所にすごく支障があるんでしょうね・・ 」

 

アベさん「 何年か前まで仙台の奥さんが、隣で一人で暮らしてたんやけど、実は奥さんが病気して入退院を繰り返し

始めた時は、東京の目黒さんが週に一回和歌山へ帰って来てたんや。その時から大阪の親族の方は、うちは知らんの

雰囲気やったからなあ・・起こるべくして起こった問題かもしれんなぁ・・ 」

 

「 そうですかぁ・・それで金銭的な資産の相続も、うちは知らんとなれば、ある意味割り切って目黒さんも動けるんでしょうけどね・・」

 

 

 

 

 

事態はとても複雑であった

 

 

今回のパターンは、世で起こる相続問題の原因としては、結構多いパターンなのかもしれない

 

 

 

 

 

またしても何となく暗い気持ちになり、私はアベさんの家を後にした

 

 

 

事務所に戻り、今後の話の進め方についてゆっくりと考えてみた

しかし、やはり部外者の私が何らかの意見を言うべきではなく、ひたすら淀川弁護士の説得が功を奏す事を

祈る以外に、私に出来る事はない様に思えた

 

ほぼ完結に近い所まで契約ごとを進めてきているにも関わらず、この様などうしようもない問題が残る事が

私にとっては非常に苦痛であった事は言うまでもない

 

 

 

 

プルルル・・・・

 

そこへ一本の電話が入った

 

 

 

「 あ、西本さん今日はどうもありがとうございました。淀川です 」

 

「 こちらこそ、有難うございました 」

 

淀川 「 誠に残念なんですが・・・梅田さんはやはり、仏壇の件に関しては一切関知しないの一点張りでした・・」

 

「 そうですか・・・どうしましょうかね・・・・ 」

 

淀川 「 一つ提案があるんですが・・・もう、これはどうしようもないと思うので・・・西本さん、菩提寺の住職に魂抜きの

依頼をして頂けませんか? 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこと、できるか

 

 

 

 

 

 

 

 

思わず口元からマイルドセブンがポロリと落ちそうになった

 

 

 

 

 

                      続く・・・・

 

 

 

 

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新連載 「 責務 」 第十五話

2016-09-13 14:27:13 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

あいにく雨が降ったりやんだりの和歌山です

なんかですね、今年になって急にですけど

 

火災保険

 

えらい高くなってます

 

日本のあちこちで危機が叫ばれたり、色々ありましたからね

 

で、事故率(日本で起こった火災事故)があがれば保険料率が上がって保険料もあがるという仕組み

互助会チックですね

 

 

 

 

 

でも、儲けすぎじゃありません?保険会社

給与水準は中々ですからね

 

 

逆にそんなに事故が無かったから安くなったって、過去にも聞いた事ありませんよ?

 

 

なんか納得いかないなあ

 

 

と、ふと思う今日この頃・・・・

 

 

「 責務 」 第十五話 ~ 難問あらわる  ~

 

 

 

大型連休も終わり、街が日常を取り戻した頃

 

私は例の物件の中で、東京から契約書への署名捺印の為に来られた目黒さんと向き合っていた

 

目黒「 西本さん、この段階まで来れば、買主さんは誰かもう聞いてもいいですよね 」

 

「あ、もちろんです。弁護士さんには既に何日も前にその旨を伝えてありましたが、聞いてなかったんですね 」

 

目黒「 ええ、契約の合意ができたんで、後は弁護士さんとはやりとりもあまりしていなかったので 」

 

「 そうですか^^実は買主さんは、すぐご近所のアベさんですよ 」

 

目黒 「 えーっ!・・・・・・・・ 」

 

目黒さんの表情は、一瞬でわかるほどにみるみる紅潮していった

 

 

 

 

 

 

私にはその理由があまりわからない

 

 

 

「 どうかなされましたか? 」

 

 

目黒「 いえ、実は私、昨日和歌山に来まして、長く留守をしていたお詫びにご近所に挨拶したんだけど、

この土地を、すごく安い価格で売る事になったのよ~って言いまわってしまったの・・・・  」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんちゅう事をしてくれんねん  笑

 

 

 

 

「 え!ほんとですか? 」

 

 

 

 

 

 

この問いには何の意味もない

 

 

 

目黒 「 アベさんにも必ず耳に入ってるわ・・・・お気を悪くされていないかしら・・・・ 」

 

「 もう遅いですね・・・・まぁ、仕方ないでしょう。契約時にお会いしますんで、とりなしておきます 」

 

目黒「 お願いします・・・ところでこの後の流れはどうなるのかしら・・・ 」

 

「はい、淀川弁護士の所に私が行きまして、梅田さんの代理として署名捺印をもらってきます。

その後、買主さんにも同様にして頂きますが、書面にも書かれている通り、買主さんに署名捺印をもらえば

契約は有効になりますので、すぐに解体工事にかかりたいと思ってます 」

 

目黒 「そうなの。じゃぁ、仏壇はどうしましょう・・・・ 」

 

「 繰り返しになりますが、魂はぬいてないんですよね?これは、菩提寺の方に依頼して頂いて、魂をぬいてもらう

必要があります 」

 

目黒 「そうよね、でも、私はすでに目黒の家に嫁いでいるので、その件については梅田の方にお願いしなければ

ならないわね・・・・菩提寺の方も梅田の名前で檀家として登録してるでしょうし・・・ 」

 

「 う~ん、でも、今は梅田さんは、弟さんの事以外は関知しないと言われていますよね?

私は別にどちらからでも構いませんが、魂の入った仏壇を残したまま解体工事には着手できませんので、

できればそれは、双方で話合って、解決してもらえませんか?で、あまり日数もありません 」

 

 

目黒「 でも、向こうは私の事を一方的に敵みたいに扱うので、全くいう事を聞かないのよ。

何年も前にこの件で連絡したんだけど、一方的にまくしたてられて電話を切られたっきりなの・・ 」

 

 

 

 

 

 

 

言い分はわかる

 

 

 

恐らくは事実であろう

梅田さんの雰囲気や、非礼の感じを見ても、生家の祭祀を何とかしようという目黒さんの投げかけに対して

一方的に拒否しているのであろうと思われた

また、宗家を引き継いでいる家がある以上、他家に嫁いでいる目黒さんが、独断で菩提寺に連絡をいれ、

仏壇の処理を依頼するわけにもいかないのであろう

だが、本当の理由はそれだけではない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先祖のご位牌の預かり先がないのである

 

 

 

 

なんとも悲しい話である

人には責務がある

生きている以上、しなければならない事は、ある程度一般常識にのっとり続けていかなくては

この世の中なんて、あっという間に荒廃してしまう

また、まさに日本という国、日本人という国民性の根源であるかもしれない

 

 

「 先祖代々の観念 」

 

 

ここをすっ飛ばして相続なんていう話はとても成立しないのだ!

 

先祖は関係ないというならば、金銭的な遺産も放棄すればよい

それなら、相続を引き受けた者が役割としてそれをする事ができるのだが

一部を相続、一部を放棄なんてことは、できないのだ

 

 

「目黒さん、一度、淀川弁護士を通して、梅田さんには事の道理を説いてもらいます。但し、何のお約束も

できないばかりか、むしろ、答えは予想がついています。その後、どうするかについては、私としては

目黒さんが菩提寺に連絡を入れ、その処理方法を相談して頂くほかはありません 」

 

目黒 「 はい・・・・まぁ・・・・はい・・・・  」

 

 

何かを言おうとした目黒さんではあったが、うつむき加減に下をむいたまま、それ以上何も言わなかった

 

 

 

なんともやりきれない気持ちではあったが、東京から足を運んでくれた、自分の母親程の年齢と見受けられる

目黒さんに、これ以上は私は何も言えなかった

だが、この不動産を売却したいのは、目黒さんと梅田さんなのである

その為には何をしなくてはいけないのかは、やはり私がアナウンスしなければならないのだ

 

 

 

 

「 では、これにて失礼し、大阪に向かいます 」

 

目黒「 はい、宜しくお願いします。 」

 

 

私は、重苦しい気分のまま、その家を後にし、そのまま淀川弁護士の所属する関西法律事務所へと車を走らせた

 

 

 

和歌山からおよそ、一時間半、私はごみごみとビルが建つ大阪市内のオフィス街に車を停めた

辺りには、それほど大きくはない道筋に、軒並みレストランがならんでいる

さすがのオフィスビルの数だけあって、お昼ごろには付近の会社員たちであふれかえる姿が容易に想像できた

 

 

数分歩いた後・・・

関西法律事務所と屋上に大きな看板があるそのビルは、とても近代的で清潔な印象を受けた

エレベーターに乗り込み、最上階の11階のボタンを押す

私は大阪で勤めていた頃もあり、親会社がディベロッパーでもあった事から、そういうオフィスには目が慣れている方だと

は思っていたが、それにしても中々の迫力の豪奢なビルであった

 

 

ち~んとエレベーターが開く

 

まったく足音がならない廊下をまっすぐ進むと、まるでホテルの受付の様な品のあるカウンターが見えてきた

しかしそこは無人である

 

 

 

(なるほど、今のオフィスは受付専用の人員なんて基本的に置かないんだな・・・・)

 

 

そんな事を考えつつ、「 御用のお客様はこの電話をお取りください 」と書かれた電話の受話器をとった

 

 

「 いらっしゃいませ。ご用件を承ります 」

 

 

3秒ほどで相手が出た

予めアポイントを取り付けてあった事もあり、すぐに表れた美人な女性に連れられ

私はこれまた、相当な広さの部屋に通された

そこから見る大阪市内は何とも都会で、高層ビルの多さの為、遠くまで見通せない事が

更にその気持ちを深くさせた

 

 

 

数分後

 

 

 

 

ガチャッ

 

 

 

 

長袖のシャツを肘までまくり上げた、品のいいメガネをかけた男性がはいってきた

 

 

 

 

 

淀川弁護士である

 

 

 

 

 

 

 

    続く・・・・・

 

 

 

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新連載 「 責務 」 第十四話

2016-09-10 15:45:15 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

またまた、お隣の国が核実験の報

 

これ、笑いごとじゃありませんよ

武力行使の可能性とか、軍事力の増大とか、これはこれで問題ではあるけども

 

核実験と言うのはそんなレベルの事ではないように思うんです

 

これは、我々や地球上に存在するすべての生物と地球そのものに対する今の人類が行いうる最大の破壊行為です

 

何も知らない動植物が一瞬にして命を奪われるんです

地下だからって関係ありませんよ

 

地球と言うのは地球に存在する全ての物で成り立っていて

我々はその表面上に巣食うカビ程度の存在率

この程度の存在でしかない人間が、地球そのものを傷つけ得る最大の悪行為が核実験ではないでしょうか

 

 

これ、確実に地球を構成する多くの物質を破壊しています

また、温暖化にもかなりの影響力があります

温暖化が進むと海面上昇します

そうなると陸地が減少します

そして温暖化によって確実に減少する陸地が氷地の大陸

温暖化が進み、北アイルランド沖の海流が、氷山の解凍による影響で止まってしまうと

最終的には大気圏温度のバランスが崩れ、やがて氷河期がきます

何年も、何十年前からも予見されている人類滅亡のシナリオ

 

 

 

 

バタフライ効果って言葉知ってます?

 

 

これは、ブラジルで一匹の蝶が羽ばたきをした結果が、もっとも初期の値の行動値として

それが原因として連鎖で起こる色々な出来事の結果、アメリカのテキサス州で竜巻が起こるという

事象のつながりを、とある気象学者が学会で発表した内容です

色んな映画や小説なんかでもよく耳にする言葉です

 

 

 

では核実験は?

 

 

答えは簡単

想像を絶する悪い連鎖の結果が世界のどこかにでるのでしょう

 

そもそもですね

 

あの国が登場する映画なんか見てるとよく出るキーワードとして

 

「  祖国統一  」

 

これ、もとが一つの国だとわかるんですけどね

日本みたいに、群雄割拠はしていても天皇陛下を中心とした一つの国家としての体がある場合みたいに

 

でも、4世紀頃から北と南は新羅と百済

そもそも別だし、ずっと争い続けてるんですよね

統一という目標を掲げる事がそもそも争いを生んでいるようにしか見えないんですよ

結局どちらかがどちらかに染まる、と言う事でしかないわけですから

しかも、百済(韓国)はずっと倭の国(後の日本)の勢力を背景として新羅(北朝鮮)と戦っていて

新羅(北朝鮮)は高句麗と唐(現代の中国)の勢力を背景としているんですね

第二次世界大戦で敗戦して以降、日本はアメリカの勢力下

今の韓国はアメリカの勢力下

 

結局1500年以上たっても何も変わってやしないんですよ

 

こんな事の結果で地球を破壊するなんて、愚の骨頂としか思えません

腹立たしいし、やるせない気持ちでいっぱいです

 

 

 

「 責務 」 第十四話 ~ 争いの火種  ~

 

 

関西法律事務所の淀川弁護士が全ての代理人となってから、私はとても動きやすくなった

積極的に進めてくれという立場なのだから、それもそうだろう

 

私は、買主のアベさんに返事をし、既存の古家の解体準備を始める事にした

 

しかし、先に契約をしておかなければならない

 

なぜなら、解体はしたものの、後になってどちらかの心変わりなど、不測の事態が起こる事も

十分ありうるからだ

私の経験上、長引く不動産話はろくなことがない

今回は既に十分に長引いている以上、私としても細心の注意を払っていた

 

 

(よし、できた・・・・・)

 

私は自分が作成した契約書を見直して大いに満足していた

何が起こっても、どちらにも先に納得の上で、どちらの立場にしても、不本意なアクシデントにはならない様に

思いつく限りの、起こりうる全ての事態に対する手当てを特約に盛り込んでいったのだ

 

 

契約書完成を淀川弁護士に伝え、買主よりも先に梅田さん(代理として淀川弁護士)と目黒さんの印鑑を取り付けて

置きたい旨を伝え、私は一番先に目黒さんに電話を入れる事にした

 

 

 

 

プルルル

「 目黒です 」

 

「和歌山のクリエイトです。かねてよりの報告の件ですが、梅田さんの方は淀川弁護士が全て代理で行う事に

なりまして、今回の件はこれでどうやら成立しそうです。 」

 

目黒「 そうですか~よかった・・・。これでやっと、私も東京にいながら和歌山の事を心配せずにすみます。

仏壇の事や家の事で月に一度は、どうしても和歌山に行かなければならなっかたので、私ももう歳だし、ほっとしました 」

 

 

「 そうですね。しかし、もう一方の相続人の梅田さんは、関西にお住まいですのに、その役目はしてくれないんですか? 」

 

目黒 「 ええ、弟が亡くなってしまってからは、弟の位牌だけを持って行ってしまって・・・・先祖の事は関係ないと・・・・ 」

 

「 でも、亡くなった弟さんはご長男で、実家の性も引き継いでいるわけでしょう・・・ 」

 

目黒 「 そうなの、私も何度もかけあったんだけど、弟の供養以外はできませんの一点張りで・・・

法事を行うにも私は東京だし、なにより別の家に嫁いでいてこちらにも仏壇がありますし・・・宗派も違うんです 」

 

 

 

 

 

 

やはり全ての物事は繋がっている

 

 

 

 

 

和歌山の不動産の価格については、特段何の不満ももらさかった目黒さんの事である

特に、財産がほしいというわけではなさそうであった

しかし、もう一方の相続人は、財産だけは欲しいが、先祖供養や残された不動産の管理や世話を放棄しているのだ

 

 

 

人間は突然土の中からは生まれない

 

 

必ず先祖という存在があり、日本にいる以上、どこかの宗派の宗教に属しており

大小の差はあれど

日常生活とは切っても切り離す事の出来ない、法事や仏壇のお世話や管理などの儀礼的な責務が付随する

これを一方的に放棄したうえで、財産だけはよこせというのは目黒さん的にも納得がいかなかったのだろう

 

 

 

 

この相続の争いの火種がここで発見できた

 

 

 

幾つかのやり取りを経て、目黒さんには和歌山に来てもらう事に話は落ち着き

日時を決めた所で電話を切った

 

 

なんともやり切れない気分で私はマイルドセブンに火を付けた

 

 

 

なんらかの形で決着はつくのだろうが

私がこの古家を解体し、不動産を売却してしまう事で、恐らくではあるがこの家の先祖供養等の儀式は

これを機に消滅してしまうのだろうと思えたからだ

 

 

 

 

一つの家系を断絶させたかの様な嫌な気分であった

 

 

しかし、それは私の関与する事では無い

 

 

 

 

 

 

苦々しい味が残るのを喉に感じながら、白い煙をはいた・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

                   続く・・・

 

 

 

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新連載 「 責務 」 第十三話

2016-09-09 13:27:20 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

わたくしですね

 

一つ疑問に思う事があるんですよ

 

今日の朝のニュースでやってましたが

 

「 裏畑 」なる存在

 

見た方いらっしゃいます?

 

これは河川敷などの都道府県所有の公地を無断で利用し、作物を育てている畑の事

 

とんでもなく不思議な話ですが、まるで生産者の所有地であるかのように囲いがされ

 

立ち入り禁止的な看板も設置されている

 

おかしいですよね 笑

 

私の地元でも、漁港があるのですが、なぜかそこには駐車料金を徴収する人が立っていて

 

一回の駐車の度に1000円とられます

 

何の為のお金で、何に使われているの?

 

誰が何の権利で、関所の様に料金をとっているの?

 

港湾は管理が市で所有者は国でしょ?

 

と~っても不思議

 

湊をきれいに保つためとか、河川敷を有効利用するとか

 

深い追求には耐えられない大義名分をかざしてもですね

 

その為に使われていない事くらいは遠目にみてもわかりますよ

 

なんかめちゃくちゃやな!

 

そのお金で修繕や維持管理をしているのであれば、管理者を公平に入札していない点をスルーしても

 

まだ許せますが・・・

 

まさか市税の収入で修繕工事なんてやってた日にゃ、こりゃ完全に市民は二重払い

 

今日のニュースは、裏畑の生産者の中に、中国人の量が増えてきたというニュース

 

しかし、問題はそこではありませんよね

 

そもそも取るもんだけ取っといて、後はほったらかし

 

問題はそこ!

 

 

「 責務 」 第十三話 ~ 一歩進んで二歩下がる  ~

 

吸うのがしんどいくせに、何故かマイルドセブンの煙が絶え間なく揺らめき続けている

 

まるで祈祷師の様な環境の中で私は再び梅田さんに電話を掛ける事にした

 

(何回言ったらわかんねん・・・いつまでも待たせておくのは失礼だからと言ったのに・・・)

 

何をどう言おうが、一向に自分たちのペースでしか動かない大阪の梅田さんに私は腹を立てていた

お客様は神様である

 

そんな言葉も良く聞いた

 

しかし、神のごとくふるまうお客様の事はやはりあまり好きになれない

 

 

 

 

プルル

 

 

「 梅田です 」

 

偶然なのかどうかは確かめてはいない

 

だが、前回電話をした時と同様に、平日の真昼間に毎回電話に出る梅田さんの息子さんの周辺環境は謎である

 

「 和歌山のクリエイトです 」

 

梅田「あぁ、はい、なんですか? 」

 

 

相変わらずの無礼な態度である

しかも用件は100%分かっているはずなのだ

 

 

 

 

鼻から二筋の煙が出た

 

 

「先日、お話した件ですが、私が伺わせて頂くに際してお母様が同席の方が良いので、日程を決めますと

話されていましたので、その確認のお電話を入れた次第です 」

 

梅田「 ああ、その件ね、それは拒否します 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁ?

 

 

 

 

 

拒否?

 

 

 

 

大丈夫かこの人

 

 

 

またしても鼻から二筋の煙がでた

 

 

「 おっしゃる意味が良く分かりませんが^^ 」

 

梅田「 弁護士を通してください 」

 

 

あの・・・

 

 

なにか勘違いしてやいませんか・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こめかみの辺りでプチッと音がした

 

 

 

 

 

 

 

「 梅田さん、あなたはご自分の言ってる事を理解できていますか?

仮にそういう判断をしたにせよ、あなたは私に母親と相談して日時を決めると言ったんです。

なぜかと言うと、あなた方が所有する不動産を売却すべきかどうか判断する為に、私に

経緯を聞きたいとあなた自身がそう言ったんです。

私は、この価格でなら売らなくてもという梅田さんの発言をお客様への回答としますか?と

聞きましたよね。

それは困るという事情があるから、会って話す日時を決めると言ったんじゃないんですか?」

 

梅田「 まぁそうですけども、そういう結果になりましたので 」

 

 

まったく悪びれないこの態度はもはや許せない

そもそも和歌山の不動産を売ってくれと弁護士を通じ、依頼してきたのは目黒さんが最初であったが

金額を是正し、梅田さん自身も改めて依頼してきた当事者なのである

 

 

「 わかりました。淀川弁護士に電話します 」

 

 

今から思えばこんな人間とは直接会わなくて私はラッキーだったのかもしれない

会っていれば、間違いなく私自身がこの商談を破談に導いていたであろう

 

 

 

私は無駄な時間をこれ以上過ごす事を嫌い、早々に電話を切った

 

 

もはやどうにでもなれといった気持ちがあった事も否めない

しかし、買主のアベさんは何の罪もなく、私の返事を今か今かと待っていただいている

 

プルルル

「 はい、関西弁護士事務所です 」

 

「和歌山のクリエイトと申します。淀川弁護士をお願いしたいのですが」

 

「 少し、お待ちくださいませ 」

 

淀川弁護士「 はい、淀川でございます 」

 

「 クリエイトの西本です 」

 

淀川弁護士「 あ~西本さん、どうでした? 」

 

「いや、二度ほど息子さんと電話で話したんですがね、経緯の説明に来てくれと言ったかと思えば

、今度は面会は拒否しますとかめちゃくちゃですわ 」

 

淀川弁護士 「 え!それはひどい・・・・・でもなんか分かります、梅田さんのその感じ・・・」

 

「そうですか、私も仕事とは言え、もうこれ以上は面倒みきれません 笑 どうします?この件 」

 

淀川弁護士「 ええ、西本さん、もう進めてください。梅田さんは何と言おうが、東京の目黒さんの方も

了承されていますし、梅田さんは私に全権を委任しますという事なので 」

 

「 いいんですか? 」

 

淀川弁護士「 はい、全権委任ですので。他のすべての資産処理と相続協議をこれ以上放置できませんし、

今後は契約行為も含めて全て私が代理でやります 」

 

「 了解しました。では買主のアベさんに、買付証明は受理され、今後契約に向けて動きますと返事をしますね」

 

淀川弁護士 「はい、それでお願いします 」

 

「 では解体工事も準備にかかりますよ? 」

 

淀川弁護士 「 勿論、進めてください 」

 

「 仏壇の魂の件はどうします ? 」

 

淀川弁護士 「 その件は梅田さんに電話を入れて確認します。目黒さんの方は西本さんお願いできますか? 」

 

「わかりました。では本日中に双方の内容に着手します。方向的には、費用を売却額から差し引くという形ですね?」

 

淀川弁護士「 ええ、それしか方法はないと思いますので 」

 

 

 

 

 

 

ようやく階段を一つ登った

 

大きすぎる程の高さではあったが

 

 

 

電話を切った私は、カシュッと缶コーヒーのつまみを引っ張った

 

 

しかし、相続というのは本当に難しく、混沌とし、中々解決できない複雑なシロモノだと

この後、私は知る事になる

 

 

 

 

                         続く・・・・

 

 

 

和歌山市の不動産物件情報はこちらから(クリエイトホームページ)

http://www.create-mn.com/

 

 

 

 

 

                    

 

 

 


新連載 「 責務 」 第十二話

2016-09-07 12:24:57 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

最近ですね

 

一冊の本を読んだんですよ

 

わたしはすぐに読まなくても、見かけた時に「 あ、これ読みたいなぁ 」と思った本を買っちゃう癖があります

 

結果、読んでない本も何冊がありますが^^

 

今買っとかないと、存在自体を思い出せないかも?と言う不安にかられるんですよね

 

で、そんな風に思って去年の春ごろ買って読んでいなかった本を読んだんです

 

タイトルは「 猫の言い分お伝えします 」

 

これ書いた人 「 アネラさん 」

 

ご存知の方もいますね?^^

 

この方はハワイに拠点を置き、日米で活躍している 「 動物の声の通訳士 」

 

すごいですね~

 

非常に非科学的な印象を持ってしまいがちですが

 

ワタクシ、この方を信用してます

 

猫はある程度の人間の言葉や同居する人間の感情なんかも読み取りますからね

 

読んだ結果はとても面白い内容でした

 

で、多くの発見がありました

 

実は飼い猫の事でほんとに悩んでた事がありまして

 

それは何かと言いますと

 

このくそ熱いのに、猫が「 ほとんど水を飲まない事 」

 

で、偶然にもこの本に参考となる一文を発見したんですよね

 

それは、座った高さでかがまずに水が飲める場所に水の器を置いてあげる事

 

確かに、寝そべったり、下を向いて水を飲むのは飲みにくそう

 

犬はそれでもいけますけどね

 

慣れない事が大嫌いな猫ちゃんですが、試す価値があると感じます!

 

又結果はお知らせします^^

 

 

「 責務 」 第十二話 ~ 慇懃無礼  ~

 

 

アウェイな状況

 

仕事に限らず、飲み会の席や、大勢の食事の場所など

見知らぬ人がいない場所での一人ぼっち的な存在感を感じる時にこの言葉は時折使われる

又、上記の様に、知り合いがいないと言うだけでなく、何となくアンチな人々の中に置かれる時も

同じことが言える

 

今回の場合は、何となくではなく、最初から私は敵意を持たれていたようだ

 

しかし、客観的に説明するとすれば、私の立場は相続人二人の間でもめている事はさておき

彼らが相続する事になる不動産を、「 より分けやすい形にする為に現金化する 」という仕事を依頼されただけの

むしろ「 協力者 」である

だが、実際はそうであっても、時に偏向思想の持ち主と言うのは目の前に現れるモノである

又、そういった人々には共通項があり、近しい人を洗脳し、共通の敵となるよう周囲を育てていく努力は惜しまない

 

ここに間違いを諭す事の出来る善良な人がいればそれはいつかのゴールへの通過点としてそれでよし

 

そういう人がいないのであれば、そういった方々は永遠に不徳をばらまくだけの愚か者となる

 

短い人生、できるだけこういった人々とは関わり合いになりたくないものであるというのが

私の常日頃からの考えである

 

 

 

私は淀川弁護士から示された目黒さんではないほうの相続人の梅田さん宅に電話をかけてみた

 

 

「 もしもし梅田です 」

 

先に何度かかけては見たが、どうやら何時であっても、知らない電話番号からの電話はあまりでないらしい

思い余った挙句、留守番電話に私の紹介を残しておいた結果、数十分前にはでなかった電話に梅田さんのご家族

らしい人がでた

 

らしいといったには理由がある

 

不動産の相続人にしては年齢が若く感じられたからだ

また、目黒さんの亡くなられた弟さんの奥さんが相続人である事もわかっていたので

恐らくではあるが、電話の主はそのご子息だと思われた(つまり、この人も相続人であるはずである)

 

「 先ほど留守番電話に伝言を残しました和歌山のクリエイトの西本と申します 」

 

梅田息子さん「 はい、留守番電話は聞きました 」

 

「有難うございます。念のためですが、大阪の淀川弁護士を通じて梅田さんの許可が得られたという事を踏まえた上で

電話をかけています 」

 

梅田息子さん「 ええ、そうですね。電話をかけてくれてもいいですよ 」

 

 

 

 

 

 

 

 

まてぇい

 

 

 

 

何様じゃ

 

 

 

「笑 そうですか・・・で、なんでお電話を掛けたかと言いますと、かねてより淀川弁護士を通じて、和歌山の

不動産の売却についての回答を梅田さんにもとめているんですが、お母様がこの件はメインでしょうか? 」

 

梅田息子「 はい、基本的にはそうですが、母からは私の方で返事をする様に言われていますが 」

 

意外な一言であった

つまりこの電話の主は、若く感じられたのは事実だが、不動産売却などに絡む複雑な判断をある程度

できる、と家族が考えているという事になる

 

「大変失礼ですが、梅田さんの息子さんですか? 」

 

梅田息子「 はい、長男です 」

 

「では、この件については私は息子さんに相談すればよいですか? 」

 

梅田息子 「 何の相談ですか? 」

 

文章では伝わらないが、明らかに敵意があるトーンである

しかし、私にすれば、お門違いもはなはだしい

 

 

「 和歌山市の不動産の売却についてです 」

 

梅田息子「 ああ、構いませんが。ですが、私どもは弁護士さんに全てお任せしているので何も答えられませんよ 」

 

「いや、先ほども申しましたが、私はその弁護士さんから電話してくれと言われてかけているんですね。

電話をかけてもいいという許可を出すまでに、それが何の為かくらいは淀川弁護士からきかされていますよね? 」

 

梅田息子 「 聞いていますけども 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めんどくせぇ!

 

 

 

 

 

 

「 では、ある程度の事は把握されている前提でお伺いしますが、もう三週間ほど前に、和歌山市の不動産を

買いたいという人がいて、買付証明書というのを提出しているのですが、それはご存知ですか? 」

 

梅田息子「 ええ、まぁ、聞いてはいますけども。その価格では別に売らなくてもという話を親としてます 」

 

「それで回答はよろしいですか?私としては、これ以上お客さんを待たすわけにはいきませんので、これを

正式な回答としてお客様に返すつもりです 」

 

梅田息子「 いや、いきなり電話をかけてこられてそんな事言われても、事の経緯がわからないじゃないですか? 」

 

 

 

 

 

 

 

 

三週間なにしとってん

 

 

 

 

 

「 十分なお時間があったと思いますが、事の経緯は淀川弁護士から聞いていないのですか? 」

 

梅田息子 「ええ、不動産を売りに出している事と、買いたい人が現れて、という事で買付証明書を送ってきたくらいです 」

 

 

 

 

 

全部聞いてるやん^^

 

 

「 では、私が経緯を説明しますよ^^この電話でよろしいですか? 」

 

梅田息子「 いや、母も同席の方が良いので、日時はこちらから指定します 」

 

「 そうですか、私も和歌山市から行きますので、何日か前にお知らせ頂ければ助かります 」

 

梅田息子「 わかりました 」

 

 

この様なやり取りを行い電話を切った

 

 

 

非常に不愉快なものである

面と向かってこの態度であれば、私は一社会人として注意をしてやりたいほどだ

失礼にもほどがあるという印象ではあったが、現時点ではお客さんである

 

 

 

ここは我慢か・・・・

 

 

しかし、この敵意の理由が私には本当にわからない

自分の依頼した大手不動産ではないという事が原因なのか

相続で争っている目黒さんと結託していると考えているのか

はたまたその両方なのか

 

 

しかし

 

 

売却を依頼しているのは、目黒さんにしても梅田さんにしても、どこまでいっても自分たちなのだ

同じ立場なのである

 

 

 

 

構うのが煩わしくなった私は梅田さんからの連絡を待つことにした

 

 

 

それから一週間・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何の連絡もなかった・・・・・

 

 

 

買い手希望者が買い付け証明書を提出して実に一か月が過ぎようとしていた・・・・

 

 

 

 

 

 

                       続く・・・・

 

 

 

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