社長日記

日々の出来事や、感じることなど、思いつくままに・・

年末のご挨拶

2014-12-26 08:52:26 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

さて、残る残務はあるものの、本年の営業は本日で終了予定です

本年も当ブログをはじめ、ご愛顧の程、有難うございました

 

一年を振り返ってみて・・・・

 

率直な感想としては・・・

 

あっちゅうまでした(笑)

 

とはいっても、新しい出会いがあったり、新しい役どころといいますか、宅建協会のお仕事もさせて頂いたり

まぁ「 前へ一歩の年 」だったと思います

 

で、年末に思う事・・・

 

 

そろそろですね・・・・

 

飛躍っちゅうのに行きつきたいんですよね

 

「 飛 躍 」

 

「 前進 」はですね、コレ、自分の努力です

でも最近思うのが、「 飛躍 」 っていうのはですね、足し算じゃなくて「 掛け算 」の様な

気がするんですね

 

これにはやはり「 他人の存在 」ってものが欠かせない様に思えるんです

 

飛躍 = 「 自分の頑張り 」 + 「 他人の力 」 × 数 

 

僕の中ではこんな感じですかね

一応「 運 」は外してますが、これは動きが正しければ勝手について回るかと・・・

 

決して他力本願じゃないですよ(笑)

他人の力を得るにはそもそも、その他人にとって「 自分がどういう存在なのか 」が根本となる筈ですからね

 

 

今年は過去に色々あって、毛嫌いしてた人と何度も仕事をして良好な関係に戻ったり

いつもお世話になってきた人に、今年もお世話になったり

40代の初めの年として色んな事を勉強できた「 良い年 」でした

 

そして30代の私の欠点と言いますか・・・

好き嫌いがあったりすると、相手の本当の実力を過小評価してしまう点を見直せたような気がします

 

 

孫氏曰く・・・

 

 

敵を知り(敵ではないですが笑)・・・

己を知れば

百戦危うからず

 

 

他人の実力を冷静な目で見とおす事の重要さを痛感しています

 

 

この経験を前向きに生かし、来年は 「 飛躍への足がかり 」を必ず仕上げたいと思っています。

 

 

 

皆様、本当に一年有難うございましたm(__)m

 

 

よいお年を!!

 

 

来年は1月5日より営業再開です!

 

 

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新連載 「本当にあったいい話 」 第九話

2014-12-23 09:14:53 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いてありがとうございます。

 

さて、いよいよ今年も終わり感が強まってきましたね

私もボチボチ事務所を片付けながら、年内の残り作業を続けています

今年もですが、まあ色々とあった一年でした

 

連日の忘年会で前向きでない事は結構忘れてますが(笑)

 

年明けの仕事もいくつか準備を始めていますが、残り何日か、やりきっていこうと思います~

 

 

 

新連載 「 本当にあったいい話 」

 

  第九話

 

 

私としては現段階でやれる事のすべてを終え、後の成り行きはBさんとKさん姉妹の結論に委ねることにした

 

プルルル

 

「 クリエイト 西本です 」

 

B「 あ、〇〇県のBですm(__)m 、和歌山の実家の件で・・・・ 」

 

私「 有難うございますm(__)m 妹さんどうでした? 」

 

B「 はい、西本さんが買い手さんと話してくれて、私が思うにもこれ以上のタイミングはもう無いと思いましたので

妹と話しました 」

 

私「 はい、これからの仏壇の管理が問題でしたね 」

 

B「 妹はやっぱり、あの土地を相続するのも嫌だと言い出して・・・ 」

 

私「 そうですよね、あの土地の売買金額については話されましたか? 」

 

B「 いえ、そこまで聞かずに私はもう手におえないから、お姉ちゃんが相続してくれと・・・ 」

 

私「 なるほど、解体工事をやっても赤字にはならない所まで来ていることはご存じないのですね 」

 

B「 ええ・・持ち出しのお金が要ると思っているようで、最後まで話は聞いてくれませんでしたが、私が相続して

処理をすべて任せると言って電話を切りましたので、今後の事をすべて西本さんにお願いします 」

 

私「 そうですか、それなら私も責任を持ってこの件を円満解決に収めます、私の中ではもう青写真はすべて出来ていますので

お任せください 」

 

B「 それと・・・今回の件で・・・私・・・何と言っていいのか・・・・ 」

 

私「 どうされました? 」

 

B「 妹に後の処理をすべて振られてしまって・・・結局仏壇の件が何の解決にも至らなかったのですが・・・ 」

 

私「 和歌山にお住まいじゃないですからね・・・ 」

 

B「 ええ・・・でも・・・不動産だけ相続するわけにもいかないので、主人に思い切って相談したんです・・・・ 」

 

私「 今後の管理ということですか? 」

 

B「 はい・・・・そしたら・・・・主人が・・・  」

 

私「 はい・・・・ 」

 

B 「 それなら、うちの仏壇に魂を移して、今後は家で祀っていこうって言ってくれたんです・・・・泣・・・・・・・・・ 」

 

私「 本当ですか?! ・・・ 」

 

B「 はい、こちらの家はこちらの家で、先祖代々の仏壇もありますし、こんな事、親戚内すべての了解も必要ですし・・・

私、主人の一言で涙が止まらなくなってしまって・・・・・ 」

 

私「 いいご主人様ですね・・ 」

 

B「 有難うございます・・・色々あって、すごく心労にもなったけど、こんな嬉しい結果になるなんて・・・ 

ずっと、何十年も宙ぶらりんになっていた事が、今回の件できれいに整理出来る事になったんです・・・

本当に有難うございます・・・・・・・ 」

 

 

 

 

今回の事は、不動産取引を何度も何度も仲介してきている私にとっても、前例がない程の良いご縁と思えた

確かに、経験を重ねるにつれ、クレームであるとか、何か違和感の残る取引というのは数を減らしつつある

しかし、こんなに感動が伝わるお客様の言葉を聞いたのは初めてかもしれないと思えた

 

 

私「 では、解体屋さんにGOを出してスケジュールを押さえてもらいますね。」

 

B「 はい、よろしくお願いします。〇日にお坊さんに来てもらって、仏壇の魂を抜きますので、それ以降でお願いします 」

 

私「 了解しました、今後、和歌山での事は私の方で全部管理しますので、ご心配なく・・・ 」

 

 

 

電話を切った後、すぐに私は解体工事を依頼するW社長に電話をかけた

 

プルルル

 

W 「 まいど^^ 」

 

私「 〇△□てなわけで、工事をお願いますね~ 」

 

W 「  了解です~^^ 中の荷物から出しますんで、〇日以降で入れる日をお知らせします 」

 

 

この電話を切った後、続けざまに買主であるH氏に電話をかけた

 

私「 社長、・・・・というわけで・・目途が立ちましたので、契約日のご指定お願いしますm(__)m 」

 

H「 そうか~よかった、じゃぁ銀行にすぐスケジュール確認するわ~ ^^ 」

 

 

 

 

ここで後ろの土地と建物については今できる処理が終わり、さらに前半分の所有者に電話をかけた

 

 

 

 

私「 ・・・・というわけで、後ろの件は解決しました。またがって建っている建物の解体工事の兼ね合いがありますので

同タイミングでの契約をしたいのですが・・・・・  」

 

S 「 え!そうなの?妹のKさんがあれだけごねていたのに・・・解決したの? 」

 

私「 はい、お姉さんのBさんが相続者になられまして、仏壇の件も含めてすべて解決しました 」

 

S「 ありがとう・・・では、こないだから言われていた境界ポイントの立会い、明日でもいいですか? 」

 

私「 はい、今回分筆する事になるので、明日の立会で境界ポイントが定まると思っておいてください 」

 

S「 わかりました。私にとってもお隣は子供の頃からお付き合いのあるお家だったんで、円満に進んで嬉しいです^^ 」

 

私「 よかったですよね^^ じゃぁ明日の〇時に現場でお願いしますね^^ 」

 

 

 

この様なやりとりを経て、次の日を迎えた

 

 

時間通りに現場で待っていると、前半分の所有者のSさんと、そのお母さんと思われる老婆が建物からでてきた

 

S 「 西本さん、今回はお世話になりましてありがとうございます。 これは私の母親です 」

 

老婆「 母のJですm(__)m この件、本当に有難うございましたm(__)m 」

 

見れば80歳あたりであろうか・・・・

少し体調も悪いと思われるおばあさんがご丁寧にあいさつをくれ、この不動産についてのエピソードを語り始めた

 

 

聞けば、おばあさんが子供の頃にこの建物の前身は建ったという

始まりは不法占拠であった事は老婆の親も当時から把握してはいたのだが、戦後の混乱期でもあり、助け合いの精神で

建物が建つ事を許容し、近所付き合いも重ね、時代が収まってからは賃貸契約を正式に交わし、今に至るという

だが、代かわりを重ねるにつれ、いつしか不都合も起こり、あげくには賃貸料も未払いのままとなり、希薄となりつつも

近所付き合いの関係上、法的措置を取る事を控えたまま、ここ数年は放置の状態であったという

しかし、シロアリ被害がある事や、空家のままで放置となり、反対隣のビルも修繕ができない状態となってからは

この問題を自分が生きている内に必ず解決しなくては・・・との想いであったそうだ

 

 

 

お婆さん「  戦後、70年・・・・・・・この問題は続いていたんです・・・・それがようやく・・・・・泣・・・  」

 

私「 当代と次世代では、同じ関係が続くとは限らないですからね・・・ 」

 

お婆さん 「 ええ・・でも・・やっとこの件が解決すると思うと・・・・ 」

 

私 「 〇日からは解体工事も始まります。見る限り、狭くて両隣の建物の事も考慮しての工事になりますので

あと一歩という所です。 」

 

お婆さん「 ありがとうございます・・・宜しくお願いします 」

 

 

このやりとりを経て、その場から司法書士に連絡をいれた

 

R「 そうですか・・・^^よかったですな^^ 」

 

私「 ええ、相続の件もR先生にお任せしておいてよかったです^^ 関係者がみんな喜んでくれる結果となりましてね 」

 

R「 ほう^^それはよかった 」

 

私「 工事が終わり、決済日が決まったら連絡を入れます^^ 」

 

R「 了解しました^^ 」

 

 

以上のやり取りを経て、この件に関しては決済以外のほとんどの仕事を終えた

解体工事の行方を管理する業務は残されてはいたが、平素、お付き合いのあるW社長にお任せしてある以上

私の中では解体工事に係る大きなストレスはほぼなかった

 

 

手帳を取り出し、決済日の予想日を確認しようとした時、安堵感の為か、大きなため息が出た

開いた手帳は10月のページである

振り返れば、まだ作業の残る現時点で、去年の年末に相談を受けてから実に10ケ月に及ぶ継続業務であった

勿論、そればっかりをやっていたわけではない

しかし、解決に向けて進まない案件を抱え続けることは、経験のある人ならわかるであろうが

 

 

中々のストレスなのだ!

 

 

とは言え、かなりの紆余曲折を経たが、結果としては、関わる全ての人に

 

 

  ありがとう 」 と言ってもらえる仕事を行う事が出来た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか縁起のいい仕事やったな ^^

 

 

 

 

 

パタン!と手帳を閉じ、携帯電話を取り出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プルルル 

 

私「 あ、もしもし、西本です 」

 

M 「 毎度~お疲れさん ^^ 」

 

私「 昨日アノ件で印鑑をくれないと言ってた方なんですけど・・・ 」

 

M「 そうなんよ、〇〇の売主さんとあんまり仲良くなかったみたいでなぁ、すんなり印鑑くれへんのよ 」

 

私 「 一応、過去に、将来の為の印鑑代を支払った時の領収書、手に入りましたんで僕今から行ってきますわ~ 」

 

M「 え!そんなん見つかったん!? 何とかお願いしますわ~ 」

 

私「 OKです~、夕方にまた連絡します~ 」

 

 

 

 

別の案件の作業の為の段取りを行い、マイルドセブンの火を消した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当にあったいい話    完

 

 

 

 

皆様、本シリーズもご愛読いただき有難うございました

なんかですね、不動産の仕事って、問題がなければ100点なんですけど、そんな時こそ

うっすらプロの業者としての値打ちみたいなもんが伝わらない気がするんですよね

思い込みですかね?笑

 

まぁ色々あるんですけど、今回のテーマのもとになった仕事は、長きにわたる財産問題や

ご家族間での確執とか、その立場になった人でしかわからないであろうストレスっていうんですかね

こういうのが絡まりあった感じで、一見するだけでは分からない複雑な要素をいっぱいはらんでいたんですね

取り掛かってみて  ぉぉ・・てな感じもあったんですけど笑

やっぱり 「 ありがとう 」 って最後に言われると嬉しいものですね

 

相談を頂いたH氏、いつも頑張ってくれる業者さん達、最後までついてきてくれた売主さん方

皆さんに感謝です

 

 

2014年 いい仕事できました!!

 

そして最後までご覧いただいた皆様、ありがとうございます!!m(__)m

 

 

 

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新連載 「本当にあったいい話」 第八話

2014-12-16 14:54:26 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

40代になって最近よく思う事

 

それは、「 嫌味を言われる 」です(笑)

 

なんでしょうね?

いや悪意の塊の嫌味もあれば、なんか関係を壊すほどとは相手が思わずのレベルだとは思いますが

なんかね・・・多いんですよ(笑)

 

どういう現象なんでしょうかね?

まあ私はお付き合いする人が割に多い方だとは思うので、それだけ関わる人って多いんですけど

同世代に特に多いように思うんですね

 

この人こんな事言う人だったかな?もあれば・・・

この人こんな事ばっかり言ってるな・・・もあります

 

でもね、思うんですよ

 

自分はそういうの言いたくないなって

そういうのって卑屈というか(笑)

田舎くさ~と思いますので(笑)

冗談とかネタでは僕は口は悪い方なので(笑)ちょいちょい軽口をたたきますが

ちょっと質の違うというか・・・・

いっつも荒探しされてるな~っとこっちが思ってしまうような一言

 

なんか最近そんな事多いんよね・・・なんて話すと

 

結構変な人って多いで ^^

 

とある人に言われました(笑)

 

 

さて、本日は、一件の商談→成約予定 一件の案内(申し込みいただきました^^)の後、少し時間が

空きましたのでブログを書いちゃいます

 

 

「 本当にあったいい話 」

 

  第八話

 

 

見積もりを依頼した次の日にはW社長の事務所から見積書が届いた

いつもながら驚くべき早さである

前面道路からその古家を見る分には、さほど大きくは見えないが、工事のやりにくさも手伝ってか

やはりBさんにそのままお伝えするのは憚(はばか)られる金額である

 

 

だが仕方ない

 

 

私はBさんがこの古家を解体して、売買取引をした上でギリギリ赤字にならない売買金額を設定し

こうこうこういう理由で・・・・という内容の添付資料を作っていった

 

そうでもしないと購入者のH氏にはとても申し訳ない

又、彼にしてもとても社内の会議に議題としてあげることはできないであろう

 

カタカタカタ・・・・・・・

 

 

よし、これで内容はわかるな・・・・・・・

 

 

私は文書を作成し終え、Bさんに解体費用の総額を伝える前にH氏に電話をかけた

その日はH氏は出張との事であった為、連絡だけを入れ、文書を社の人間に預けることにした

 

 

これでH氏からの返事がOKやったら一応この話も落ち着くな・・・

 

 

そんな事を考えながらマイルドセブンに火を付けた

 

 

 

一週間ほどが過ぎた頃・・・・・・

 

 

 

プルルルル

 

私「 もしもしクリエイト西本です 」

 

H「 毎度~Hです^^あの後ろの土地の件やけど・・・ 」

 

私「 はい・・・・・  」

 

H「 あれでお願いしますm(__)m 」

 

 

 

信頼はしていたが、内心は不安で仕方がなかった私は肩の力が抜けるような気がした

 

H「 うちとしても前半分だけやなくて、後ろも必要やし 」

 

私「 了解しました、ではBさんに連絡を入れて話を進めますm(__)m 」

 

H氏の言葉について思う事がある

特に不動産取引の様な高額の取引の場合、ホンネをひた隠しにする人は実に多い

それは価格交渉の為であるとか、優先的な立場を仲介業者にも、売買契約の相手にも確保し続けるためであるとか

様々な理由があるが、この仕事にかかわる私が常日頃思う事

 

 

 

 

 

嘘を盾に意地を張ると縁が壊れる

 

 

 

 

これは何も商取引に限った事では無い

 

 

私はH氏の虚偽のない言葉を聞いて、やはり思っていた人物であったことを再確認した

そして、だからこそ、必要な物を必要な時に、この人は手に入れられるのだと思った

 

私はH氏がそこまで決断し、動いてくれた事に強い感謝の気持ちを感じ、Bさんへのクロージングを行う事にした

契約に至るまでの最終段階である

 

 

プルルル

 

B「 Bです 」

 

私「 クリエイト西本です 」

 

B「 あ、どうも、私もお電話しようと思っていたんです 」

 

Bさんは妹のKさんと話し合いを持つという所で別れたいた

 

私「 では、先にBさんのお話をお伺いします 」

 

B「はい、西本さんのお話を聞いてから、私、本当に何とかしなきゃと思いまして・・・すぐに妹に電話を入れたんです 」

 

私「 そうですか、有難うございます 」

 

B「 でもね、妹はすごくまくし立ててきて、じゃあ足りない分はどうするのか?とか、誰が仏壇の面倒を見るのか?と

詰め寄られまして・・・・ 」

 

私「 やはり、そうなりましたか・・・・ 」

 

B「 何十年もほったらかしにしてた私も悪いんです・・・・泣・・・・ 」

 

私「 で、どうなりましたか? 」

 

B「 そのまますごい剣幕で電話を一方的に切られちゃって・・・でも・・・これはほっとけませんし・・・」

 

私「 なるほど・・・・では、私の話を始めてもいいですか? 」

 

B「 グスッ・・・・あ・・すみません・・・どうぞ・・・ 」

 

私「 まず、解体費用は〇〇百万円です 」

 

B「そんなに・・・・・ 」

 

私「 はい、道のない10坪に満たない土地を売ってもとても捻出できません 」

 

B「 ええ・・・ 」

 

私「 ですが、購入者のHさんとその会社は、〇〇百万円で購入する事を承諾してくれました 」

 

B「 え!・・・本当ですか?・・・・ 」

 

私「 はい、解体費にこれくらいかかる事と、売主さんの立場と自分達にとっても必要な土地だからと言ってくれましたので 」

 

B「 泣・・・・よかった・・・・・よかった・・・ 」

 

私「 あとは仏壇の処置ですね・・・ 」

 

B「 わかりました・・買主さんがそこまで対応してくれたのですから、私ももう一度妹と話してみます 」

 

私「 お願いします。このタイミングを外せば次はありません・・・ 」

 

B「 必ず数日中にお電話をいたします・・・本当に有難うございます・・・泣・・・・ 」

 

 

といったやり取りを経て電話をきった

 

 

文書にしてみればなんてなく思うことかもしれない

だが、リアルタイムに関わっていた私にとっては、その人のルーツともいえる実家の事であり

という事はその人の人生に大きな痕跡を残す出来事にもなるこの案件は、とても重たく、一つ一つの工程が

ほんとに一歩一歩というスピード感のような気がしていた

 

 

 

 

そして最終的な課題が仏壇である

 

 

 

ひとつの問題をクリアすれば次が現れ、徐々に大きくなっていくというのは通常とは反対の事であり

当時はこの件の結末がどうなるのかという漠然とした不安が、うっすらと私の脳裏に膜をはっていた

 

 

 

そして数日後・・・・・

 

 

 

ついにBさんから私の携帯に電話がかかってきた

この電話で全てが決まるといっても過言ではない

 

プルルルル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                    続く・・・・・

 

 

 

 

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新連載 「本当にあったいい話」 第七話

2014-12-15 10:23:18 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

急に寒くなりましたね~

 

夜に出ていく事も多いこの季節、お風邪などにはくれぐれもご注意くださいませ~

 

 

「 本当にあったいい話 」

 

  第七話

 

 

購入者のHに私はとある 「言いにくいこと」 を伝える為に電話をかけた

 

プルルルル

 

H 「はいもしもし、、まいど~^^ 」

 

私「 まいど、西本です、Hさんちょっと相談あるんやけど・・・今いいですか? 」

 

H 「 はいどうぞ~ 」

 

私「 結論から言うと、例の土地の件、ほぼ定まりました。前半分はOk取れてるし、後ろの方も

こないだから話一向に進まんかったけど、今の管理者のお姉さんと連絡がとれましたんで・・ 」

 

H「 あ、そうなんや~、うちとしてもホンマに助かるわ~ 」

 

私「 長らくお時間かかってすみませんm(__)m 」

 

H「 いやいや、こないだの台風で外壁の一部落下したりとかあってね、すぐにでも修繕せなあかんのやけど

隣は古家たってるからでけへんのよなぁ、ホンマに困ってるねん・・・ 」

 

私「 それでなんですが・・・前の方はこの間からの打ち合わせ通りの値段で話がついています。ただ後ろ半分の方が・・・・ 」

 

H「 ふむふむ。どうなん? 」

 

私「 いや、概算で〇〇百万円はすると思うんですよ、解体費・・・・ 」

 

H「 お~ってゆう値段やなぁ・・・・ 」

 

私「 そう、それで、売買面積からして数坪しかないんで・・・・売ってもこれ、大赤字なんよね・・・・ 」

 

H「 なるほど・・・・・ 」

 

私「 正確に見積もり出してからでないと何ともって所なんやけど・・・僕の気持ちとしてはやっぱり赤字には

させたくないんよ。 」

 

H「 それは売主さんも困るわなぁ・・・・ 」

 

私「 そこでね・・・はっきり言うんやけど・・・前と同じかそれ以上に単価なってしまうけど、この価格で買ってあげてくれへん・・? 」

 

H「 う~ん、道のない土地やしなぁ・・・・でも今の話聞いて売主さんの事情はよく分かるわなぁ・・・

ちょっと、俺一存では判断できへんけど、一度会社で相談させてくれへんかな? 」

 

私「 勿論、相談の上でOKです。こちらは解体費いくらかかるか正確に出して、Hさんも会社で話しやすい様に資料作ります 」

 

 

この様なやり取りを経て電話をきった

 

 

何せ道のない土地である

 

購入者のHさんにしても、おいそれとは受け入れにくい話である事は間違いなかった

しかし、誠実な性格の彼は、その場で断る事はせず、冷静に話を聞いてくれた

 

(ふ~、次は解体の費用やな・・・・)

 

続けざまに私は解体工事を普段からお願いしているW社長に電話を掛けた

 

プルルル

 

W社長「 まいど~^^  」

 

私「 まいど~^^、社長、忙しい所悪いんやけど・・・一件見積もりお願いしたいんですが~ 」

 

W社長 「 了解~お昼過ぎに現場へ向かいます~ 」

 

いつものごとく、忙しい最中であっても快くすぐさまの対応の返事をくれた

 

私は所有者の姉のBに電話をかけ、建物の中に入る事の承諾を得、約束の時間に現場へと車を走らせた

 

 

 

現場へと到着すると、W社長はいつも同行している番頭のC君と一緒に既に現場へと到着していた

 

私「 まいど^^ごめんね、じゃぁ建物の中からちょっと見てくれますか~ 」

 

建物の中に入ると、荷物を見たW社長の反応はやはり「 お~ 」という印象であった

彼らは、一度出した見積もりを後になってから「 実はこれだけ足らなかったんで・・・・ 」とは言えない

その為、目視ではあってもおよそ正確かやや多めに見積もって頭の中で計算していく

 

建物の中をざっとみて、更に外からはただの二階建てに見えるが実は地下一階がある下の方へも下りて行った

中は生活道具でいっぱいであり、搬出するだけでも地上へ運び出す必要がある為、かなりの労力が素人目にも予想された

 

地下の様子を確認し、もう一度一階に上がって来たタイミングで、各収納の中にある荷物を確認していく

一つ目の収納を開けた時、それはすぐに目に付くところにあった!

 

 

それは・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

お骨を入れる白い絹でできた四角い箱だったのだ!

 

 

 

 

 

 

私はこの様なものは絶対に触れたくないタチである!

しかも現段階では中にお骨が入っているかどうかはわからない!

 

 

三人の動きが一瞬止まった

 

 

私「 社長^^  」

 

W社長「 これなぁ・・・骨壺いれるやつよな・・・ 」

 

私「 僕むりですから^^ 」

 

コワモテで知られる男気の塊のようなW社長は一瞬止まった後、すぐに男らしい決断を下した!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おい C 

 

 

 

 

 

 

笑っ

 

 

 

やっぱり^^

 

 

不幸にも同行していたC君はハイッ!とその四角い箱を手にした

 

 

 

カラです!

 

 

W社長「 カラやわ 

 

 

 

 

ひとまず安心した私たちは、裏手へまわり、建物の両隣の基礎などを確認し、解体リスクについて十分な検討を重ねた

見れば、表は通りに面している為、道路とフラットに見えるが、川岸の裏手は数メートル低くなっており、その地形を

利用して裏から見れば三階建ての建物となっていた

そして両隣はビルである

 

素人目にもこの家の地下部分の壁などが、両隣のビルの基礎を含む地盤を支える役目を担っていることが分かる

 

 

私「 これ危ないな~・・・・・・ 」

 

W社長「 そやなぁ・・・この家解体したら両方の基礎の周りの土、いっぺんにこっちへ流れてくるわなぁ・・・ 」

 

私「 これ、とったらあかんやつちゃうん? 」

 

W社長「 限界あるわなぁ・・・・隣の建物、傾く可能性あるしなぁ・・・・・ 」

 

私「 まぁ、行ける所まででいいわぁ、次の建物建てる建築屋さん呼んで話しとくわ・・・・ 」

 

W社長「 了解 」

 

ここまで煮詰めた話で、最後に解体工事でトラブルは絶対に避けたかった

 

 

全てに対応した上での見積もりを依頼し、私たちは現場を後にした

 

 

 

 

 

                                 続く・・・

 

 

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新連載 「 本当にあったいい話 」第六話

2014-12-07 12:02:57 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

片岡愛之助? 似てますかね?お姉ちゃんにチヤホヤされるお店で言われました(笑)

 

チヤホヤの延長なのか、微妙に小ばかにされたのか、理解不能のワタクシです(笑)

年末の宴会続きの方も大変多いと思います

 

数日前は、和歌山での飲酒運転検挙数が50以上だとか・・・・

一生後悔する事になりますんで、飲酒運転はやめときましょうね~

 

 

「 本当にあったいい話 」

 

  第六話

 

 

うだる様な暑さが続くある日、私は例の古家のドアの前にいた

 

(ちょっと早いけど、遠方から来られるって言ってたし、ノックしてみよか・・)

 

取りあえず、ノックをしては見たが何の反応もない

しかし、ドアというよりは昔のお菓子屋さんを思わせるガラス戸が玄関のドア代わりとなっている事から

鍵が掛かっていない事はすぐにわかった

家自体が傾いているであろう事から、ドアも完全に閉め切る事ができないのか、少し半開きにもなっている

 

ギギギギ・・・

 

大人の男の力でも、そこそこの力を必要とするドアを私は両手で少し開け広げ、中に向かって声をかけた

 

 

私「 すみませーん、こんにちは~ 」

 

「 は~い 」

 

奥の方から声がして、土間打ちの奥が一段高くなっている部屋の方から声がする

 

私「 クリエイトです~ 」

 

「 あ、どうぞ~、そのまま土足で入ってきてください~ 」

 

その一声を聞き、私は中に足を踏み入れた

 

見れば荷物はかなりの量である

恐らくは住まわれていた当時から、ほとんどの荷物は処分されておらず、解体費用に加えて動産の処分代も

ざっとで20万近くはいりそうやなぁ・・・などと考えながら土間打ちの奥へ歩いて行った

 

B「 あ、初めましてm(__)m、私はKの姉のBですm(__)m 」

 

私「 クリエイト西本ですm(__)m、お電話では失礼しましたm(__)m 」

 

B「 まぁどうぞ^^、散らかってますが、この部屋だけ片付けましたので 」

 

私「 失礼します^^ 」

 

外から見るのとは対照的に、家の裏にある川に向かって解放された大きな窓は、そのままベランダへの入り口になっており

窓から見える景色は一幅の絵画を思わせる風情が感じられた

又、外の暑さを忘れさせる程にいい風が入ってくる

 

差し出された重厚感のある座布団に、私はまるで和尚さんの様に座った

 

私「 いい眺めですね^^ 」

 

B「ねぇ~^^ 私が子供の頃は、台風になると海から避難してきた船でこの川がいっぱいになって、

その方達にお水や、食べ物をお渡ししたりして私たちは遊んでもらったりしたんですよ^^」

 

私「へ~^^、むしろ台風が楽しみだったとかですか?^^ 」

 

B「 そうそう、船のおじちゃん達が宴会してるのをみたりとか、もうお祭り騒ぎだったわ^^ 」

 

私「 ずいぶんと時代が変わりましたね 」

 

B「ね~、今の世の中でそんな事ないでしょうけどね^^でも私にとってはこの家は本当に思い出がいっぱいあって

今回司法書士の先生から連絡を頂いて、妹と話したらびっくりしてしまって・・・(泣)

その思い出の家が、人様に大変なご迷惑をおかけしてるだなんて・・・・(泣) 」

 

私「 ちょ、ちょっと待ってください、今建っていることが、すぐさま迷惑というよりは、その処理についての事なんですよ。

空家になった家の存在と、後に両側に建った建物との距離がこんなに狭い事が問題なわけで・・・

むしろこれは建築基準法の欠点が浮き彫りになった形なんです 」

 

B「 ・・・泣・・・・どういうことですか?・・・・ 」

 

私「 ここは建蔽率が80%で容積率が400%なんです、つまり商業地域という地域に用途が和歌山市によって指定されているんですね。

でもね、見てください、商業地域という名にふさわしい商店やビルが立ち並んでいますか? 」

 

B 「 いいえ・・・・ 」

 

私「 だからなんです。ここは住居系地域であるべきなんですね。建蔽率も60%にすべきエリアであり、河川が裏にある地形からしても

ビルなんかが立ち並ぶ立地ではないんですよ。地盤も軟弱ですし、今後もここを本社ビルの建設や、周辺環境からして

商売をここで行うという消費者からは避けられていくと思うんですね」

 

B「 はい・・・ 」

 

私 「 建蔽率が80%でなければ、こうはならなかったんですよ、隣の建物との間がもっと空くはずですから。

今はそれが災いして、隣のビルとの距離がもう数センチレベルなんですね。そうなると、隣は壁の修繕もできないし

こちらとしても住居の横にドーンとビルが建ってしまった為に、後から困ったと言われる事態になっているんです。

これ、今も住んでいたら、解体してくれなんて言われますかね? 」

 

B 「 普通は住んでいる家を壊してくれなんていわれないですよね・・・ 」

 

私「 そうです。しかし、空家になって何年も建つ事と、底地の賃貸契約を切らしてしまった事、底地の所有者の今後の

展望がここを売却する事である事が、今の状況を作り上げているんですね。 」

 

B「 はい・・・・ 」

 

私「 ですので、賃貸契約を底地の所有者が今後は締結する意思がない以上、ここの建物は解体する必要があるわけなんです。 」

 

B「 はい・・よくわかります・・ 」

 

私「 この事を理解して頂きたかったのと、どうせ解体する必要があるのであれば、その費用を捻出するために、賃貸部分の前の土地を

売却するタイミングで、そうなってしまえば道に接しなくなってしまうBさん宅の土地を一緒に売却しなければ、Bさんの土地は無価値で

ある事が浮き彫りになってしまい、単体で売却は今後はできなくなると私は思ったんです 」

 

B「 ほんとそうですよね・・・ 道に接しない土地なんて誰も買いませんものね・・・ 」

 

私「 万が一、将来に購入者が現れるとすれば、前の土地を購入する予定の私のお客さんしかいなくなるわけです 」

 

B「 私もそうだと思います 」

 

私「 しかし、このタイミングを逃して、前の土地を私のお客さんが購入して、利用の形態を定めてしまったら

Bさん宅の土地はいらなくなる可能性があります。仮に将来に購入してもいいよと言ってくれても値段が付きません 」

 

B「 泣・・・・・・・・・わかりました・・・・今までの経緯と、なんで西本さんがわざわざ妹の所を尋ねてくださって、今しかないんですよって

おっしゃった意味が・・・・泣・・・・ 失礼な事を妹がしてしまって・・なんとお詫びすればいいのか・・・泣・・・」

 

私「 いえいえ、それはいいんですよ。ただこれから説明する事は、心して聞いてください 」

 

①建物の解体費は数百万円になること

②B宅の土地を売却してもその費用にとても満たない事

③それでも、売却すれば大半が売却費用でまかなう事が出来、持ち出し費用が最小限で済む事

④結果的には土地を売却しても赤字である事はほぼ決定している事

⑤この土地を持ち続ける事に経済的な意味はまったくない事

⑥前半分が売買取引される今が、一番相手にとってB宅の土地が利用価値がある事

 

以上を説明した

 

B「 よく分かりました。今の状態だとすぐにでも解体しなきゃいけないくらい、この建物は傷んでいますし、解体費用を捻出する

為には今しかない事もすごくよく分かりました。数日のうちに妹と話をして西本さんに連絡をいれます 」

 

私「 よろしくお願いしますm(__)m こちらの取引はもういつでもできる所まで既に来ています。買主さんがなんて言うか

分かりませんが、私の知る限り、その方はすごく紳士な人格で、Bさんが動いて何とかしようとしている事を理解してくれると

私は信じています 」

 

B「 なんとか宜しくお願いしますm(__)m 西本さんにお会いできてよかった^^ 」

 

私「 私もです。ご連絡をお待ちしています ^^ 」

 

この様なやり取りを経て、私はその家を後にした

 

 

今後、事がうまく進むと仮定すると、数日後には前半分の土地を買ってくれるお客さんに、Bさん宅の土地を購入して頂きたいとなり、

価格も購入者の望む価格になるであろう

道のない土地なんて、本来いくらであっても買う人なんていないのだ

 

しかし、これについては私は覚悟を決めていた

又、私の考えを伝える相手である、購入者のHの人間性、度量の深さについても、私の見解を聞いた彼がどう答えるか、私には確信があった

 

 

 

 

彼は分かってくれるだろう・・・・・

 

 

しかし、その日、古家の中に入ってみて、一つだけ大きな問題がある事を私は感じていた

 

それは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

魂を抜いていない仏壇の存在であった

 

 

 

 

 

なぜ、長女のBさんではなく、妹のKが土地を相続する事になっているかの理由が、この辺りである事は間違いなかった

姉妹が双方とも実家を継ぐことなくお嫁さんに行ってしまった結果、この家の家名の先祖代々の仏壇を守る人間がいないのだ

嫁ぎ先に既に先祖代々の仏壇と墓がある以上、姉妹の育った家の仏壇は宙ぶらりんとなってしまい、他府県に住むBではなく

嫁いではいても、同じ和歌山市に居住する妹のKが、法事や仏壇の世話をしていたのだ

となると・・・・

 

 

 

 

 

 

 

この古家は、今や姉妹の実家の仏壇の置き場所

 

 

 

 

 

 

 

 

ここはアドバイスの仕様がなく、二人の相談に任せる他はなかった

私はBさんと話している間、その事に気づいてはいたが、あえて触れずにおいた

妹のKとすれば、今後姉のBの言うとおりにこの建物を解体する事を受け入れるには、「 今後の仏壇の置き場所は? 」

の答えがいるはずなのだ

 

 

 

 

解体を奨める姉は、どんなに常識的な意見を述べても、他府県に居住しているのである

又、姉の言う通りにして、解体をしてもいいとなるには、置き場所だけでなく、仏壇のお世話役についても問題となるであろう

更に、土地を売却してもまだ、足らない金銭は誰が負担するのか?という事までこれはセットになってくるはずである

 

 

 

 

要するにココが天王山やな^^

 

 

 

 

じゃあ、俺とHの今からの話し合いの結果がうまくいけばこの件は解決するな^^

仏壇の魂をどこで預かるかという事だけなら、恐らく解決するやろ・・・

自分たちの先祖の事やしな・・・

要するに解体費の赤字部分を誰が払うかというデメリットとセットになって、ダブルの負担になる事が問題なワケや・・・

 

私はこの問題についてあれこれと考えた結果、一つの結論に達した

 

 

 

 

 

 

赤字にならんかったらええんや^^

 

 

 

 

私は右手に持ったマイルドセブンを消し、購入者のHに電話をかけた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                 続く・・・

 

 

 

 

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新連載 「本当にあったいい話 」第五話

2014-12-01 08:41:26 | Weblog

いつもこのブログをm

見て頂いて有難うございます

 

さて、12月スタート!

 

残すところ一か月と言っても、実質は3週間ほどです

 

あっちゅうまです!

ラストスパート頑張っていきますよ~

 

 

「 本当にあったいい話 」

 

  第五話

 

GWももうじきという頃・・・

私はふいに思い出した事があった・・

 

 

1月に最後のやり取りを終え、司法書士から内容証明を送ってもらった後は放置となっていたアノ件である

 

 

(そういや、なんも言ってこないな・・・・・)

 

プルルル

 

「 はい、R司法書士事務所です 」

 

私「 クリエイト西本です、先生いらっしゃいますか? 」

 

R「 あ~もしもし、西本さん、こないだ有難うございました 」

 

放置していた件とは関係なく、この先生とは本当に仕事をよく行うため、普段から顔はあわせていたのだが、

この件の事はお互いに忘れていたに等しく、今日改めて電話をかけてみた

 

私「 どうもどうも^^ ところで先生、内容証明を送った〇〇の件って、その後どうですかね? 」

 

R「 あ~あの件ね、いや、実はその後一度連絡がありましてね、うちの事務所へ一度来てもらったんですよ 」

 

私「 そうなんですね、突然、内容証明が来て慌ててましたかね^^ 」

 

R「 まぁね~、ちょっとお怒りでしたね~^^ 」

 

私「 あはは、まぁそうなりますよ^^って言うのは伝えておいたんですけどね、本当にそうはならないとタカをくくってたんでしょうね^^」

 

R「 しかし、これSさんは本当に迷惑してますしね~ 、で、これまでの経緯とこれからの話をしたんですよ 」

 

私「 はい、どんな反応でしたか? 」

 

R「 まぁ、建物も土地もまだお父さんの名義のままで変更してないんでね、私に責任があるのか?とか解体費を払えなかったら

どうなるんだとか、方向的には(ほったらかしたらどうなるか?)という内容の質問ばかりでしたね 」

 

私「 先生はどうお答えになりました? 」

 

R「 まぁ西本さんがどう出るかにもよりますけど、ほったらかして解体工事をされた上で、その費用を請求されたら

Kさんもしくは、Kさんの代わりに相続する人がいたら、その人に支払い義務が発生しますよ、とは話しておきました 」

 

私「 そうなると、相続するものは( 支払い )という事になるんで、他には誰も相続しないでしょうね^^ 」

 

R「 まぁKさんに支払い能力というか、お金に余裕があるかどうかにもよりますけどね、年齢的にもそれくらいはあるでしょうから

撤去命令を裁判所から取り付けて、工事をやってしまって請求だけするというのも一つの手段ですね。今の感じだと

自分からやる気はまったくなさそうでしたから^^ 」

 

私「 う~ん、できればそれはしたくないなぁ・・・・、そういや先生、Kさんにはご兄弟はいないんですか? 」

 

R「 それがね、いるんですよ、お姉さんが 」

 

私「 では、その人が相続者となる可能性もあるんですね? 」

 

R「 それがね、Kさんは、あの土地がお金になると思ってるらしいから、相続は自分がするつもりみたいなんですわ。

そのお姉さんも、聞けば二十代の頃に家を飛び出して、家出同然のままでもう30年ほど経ってるみたいですから、

家族の面倒も私が見てきたんだから・・というのがKさんの主張ですわ 」

 

私「 なるほど・・・・しかし、どうやら相続する不動産がお金になるどころか、支払いになってしまう事に気づき始めたのが

今なわけですね・・・・ 」

 

R「まぁそういう事ですわ^^ 」

 

私「 打つ手なしですね^^ 」

 

R「 今の所はね^^ 」

 

強制的に解体工事を行わせるつもりがこちらに無い以上、しばし静観する他はなかった

 

 

( なるほどなぁ・・・複雑やなぁ・・・・ )

 

あれこれ考えては見るものの、やはりその時は何らの方法も思い浮かばなかった

他の案件で手一杯であった事も災いしていたのだが

 

 

 

それから約二か月後・・・・・・

 

 

セミの鳴き声がちらほら聞こえ出した頃

あまりの忙しさに忙殺されていた私の所に一本の電話が入る

 

プルルル

 

私「 R先生、まいどです^^ 」

 

R「 あ~西本さん、実はね、〇〇の件、ちょっと動きがありまして・・・ 」

 

私「 どうしました? 」

 

R「 いや、先週ね、一度、相続人である妹さんの方に電話を入れたんですよ 」

 

私「 はい、それで? 」

 

R「 そしたら、姉がこの件について話を聞きたいと言っているので・・という事で、兵庫県からお姉さんが来られて、

昨日うちの事務所に姉妹で来られたんですわ 」

 

私「 ほう、進展ですね? 」

 

R「 ええ、もう半年も前から妹さんとはやり取りしてあった事を、お姉さんは先週耳にしたみたいで、びっくりして

飛んで来られましてね、事情を話したら顔色を変わってましたわ 」

 

私「 さぞ、驚かれたでしょうね・・・裁判の一歩手前である事は話されましたか? 」

 

R「 ええ、お姉さんがそのことを聞くと、生まれ育った実家の事で、ご近所さんにも迷惑かけて、こんなこと許されないって

おっしゃってまして、しかも、実家の土地半分が借地であった事もまったくご存じなかったですわ 」

 

私「え?!その事ご存じじゃなかったんですか? 」

 

R「 はい、ほんでご姉妹でもちょっとモメルというか、何でこんなになるまで放置してたの?とかってなってまして・・ 」

 

私「 なるほど・・・では、話をつけるのは今ですね 」

 

R 「 でしょうな。これで話がつかんかったら、もう裁判しかないですわ。 」

 

 

私は、自分の電話番号をお姉さんの方に伝えてもらう様にR先生にお願いし、ひとまず電話を切った

 

 

( 正念場やな・・・)

 

そんな事を思いながら、この機をどう解決に向けて走らせるかを考え続けた

 

一週間がたった頃、私の電話に見慣れない番号から電話がかかってきた

 

プルルル

 

私「 クリエイト西本です 」

 

B「 あ、西本さんですか? 私、〇〇の土地の件でお世話になっておりますKの姉のBと申します 」

 

声からしてそうと分かる、上品で分別のありそうな方であった

 

私「 あ、R先生から聞いております。この度はさぞ、驚かれたでしょう・・・ 」

 

B「 ええ(泣)・・・・もうびっくりしちゃって・・・・・・(泣)生まれ育った家が、こんなことになってて・・・(泣)

何十年も和歌山を離れていた私にも責任があるんですが・・・(泣)・・・・人様にこんなご迷惑をかけて・・・・ 」

 

私「 まぁまぁ、でも今ようやく耳にされたんですし、そちらが協力するつもりになって頂ければ、これは解決できますよ。

一度、お会いして相談しませんか? 」

 

B「ほんとにご迷惑をかけてすみません。ぜひお願いします・・・ 」

 

私「 では、私がそちらへ伺ってもいいですし、来て頂いても構いません。ご都合の良いスケジュールを教えてください 」

 

B「 はい、ご足労頂くには遠方ですから、来週、私が和歌山へ参ります 」

 

この様なやりとりを経て、ついに解決のカギを握るKのお姉さんと連絡がつながった

 

実家にトラブルのない私には分からない事だが、聞けば定年を迎える歳となった今、お姉さんのBさんは

自分の残り人生も考える中、生まれ育った実家にはひとかたならぬ想いがあったという

それは、若かりし頃に家出同然で家を飛び出し、その後数十年に渡って親不孝を続けてきた事や

親兄弟との確執、今の生活との兼ね合い、思い立ったからと言ってすぐに解決できる事では無かったに違いない

 

 

(妹のKさんは中々の剣幕でR先生の事務所でも話していたらしいが・・これはいけそうやな・・・)

 

 

 

 

そして約束の日・・・

 

 

待ち合わせの場所となっていた古家のドアを、約束の時間に私はノックした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            

                                            続く・・・・・・

 

 

 

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