社長日記

日々の出来事や、感じることなど、思いつくままに・・

見なきゃ始まらない

2010-01-28 17:16:03 | Weblog
いつもこのブログを見て頂いて有難うございます。

本日、雨天の為、物件更新を控えました。
申訳ございません <m(__)m>



さて、過去に何度か同じ内容を書いた事があるのですが・・・
ご希望条件を登録していただいている、又はこれからご登録を頂くお客様に
一つ、重大なお願いがあります。

それは、弊社より物件情報をご紹介させていただいた際、数日遅れ、1週遅れでも
構いません、何かしらのご感想を頂きたいのです。

HPを媒介してネット上でのやりとりのみに限られるお客様も何人かおられるのですが
送られてくる物件情報の入力、資料作成、紹介時に至っては、必ず直前に物件状態を
確認しに行ってから、私が、ご紹介をさせて頂いております。

全くのあてずっぽうではありませんので、これらの情報に対する
お客様よりの反応が皆無ですと、どうしても継続的にそのお客様へ取り掛かる事が
困難になって参ります。


こちら側は、何がだめなのか?、どの辺りに、お客様の好みのポイントが隠れているのか?
ということが全く摑めずに、情報送信を繰り返す事になります。


そうなってきますと、多くのお客様への動きが希薄になってしまいますので、どうしても
律儀にご対応を頂いているお客様に取り掛かる比重が大きくなってくるのです。


又、不動産契約という、重要で、高額な取引を行おうとする時、メールで送られてきた
情報を単に見るだけでは、多くが振り落とす事になります。

物件探しのプロセスでは、必ず何らかの条件修正が必要になってきます。
これは!と思う物件だけを見に行き、マイナス要素を拾い出して却下するだけでは
物件を決める時、必ず遭遇する、迷いを断ち切ることは困難だと思うのです。


う~んといった希望に近い物件に出会った時でも、多くの方が悩まれます。
で、一つ一つこの判断は間違っていないという確認をするのだと思いますが
実は不動産を最終的に購入する時は、こういう感じではありません。


「なんかここがなぁ~」とか「ここがこうだったらなぁ~」と言う様な、幾つかの
意にそぐわない点があっても、買う事になる物件は、その時は却下しても
ずっとお客様の脳裏に刻まれ、お客様の興味を引き続けます。


そしてそれが売れてしまった事を知った時、その物件への思いが残り続け
更に条件のハードルを無意識に上げてしまった事に気付かず、エンドレスの
不動産探しに突入していく様な気がします。

結果、必要な修正を行わず、いつか妥協して決めるか、やはり前述の様に
気に食わない点も含めて本来あるべき条件の物件でパッと決まるのでしょう。


私自身が不動産を購入した時もそうでしたが、自分の希望をフルに満たす
物件は、そうそうありません。
ひょっとしたら皆無なのかも知れません。


そんな中、物件を決める際は、やはりどうしてもこの物件のココが好きで、と言う様な
想いが「決断」に繋がるのだと思います。


それが何なのか?と言うことを知らずして、決断をするのはハッキリ言って不可能です。
その為にも、一見では検討に値しない様に思えても、やはり多くの物件を見る作業は
必要だと思います。

私共も、全くお客様には必要ないであろう物件情報をお届けする事はありませんので
何卒、ご信頼を頂き、送られてきた物件を直接見に行って頂きたく存じます。



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新連載 MY HOME への道 ⑨

2010-01-25 17:36:49 | Weblog
いつもこのブログを見て頂いて有難うございます。
一月も終盤に入り、ようやく世間も日常を取り戻したかに見えます。
不動産の問い合わせは、本年は例年に無く多いように感じております。

やはり税制、価格の値下げが影響しているのでしょうかね_?



さて、本日は新連載 MY HOME への道 ⑨をお届けしようと思います。
このお話は100年に一度の大不況の最中、新築一戸建ての購入を目論んだ
とある30代半ばの自営業者にまつわるノンフィクションです。

ちなみに、前回の八話で土地購入編は終了となります。
購入者の心理を出来るだけ生々しく描くつもりだったのですが、素人なもので
ほとんどがローン話になっちゃいました。

この話の場合は、コレ!と決めた物件を買うための話でったので、この土地でいいのか?
と言う様な 「 迷い 」はほとんど見られず、自営業者が不動産を購入するのが
本当に難しいという事をお伝えするにとどまりました。

建築編では、更に値決めの難しさや、理想と現実との葛藤、どうやって進んでいくのか?
等をお伝えできればと思います。

               
                第9話
              ~ 建築編 ~

ようやく所有権が自らに変わった土地に男は立っている。
思い返せば、この三ヶ月、色々な事があった・・・
予定建築物の平面図を持ち、寒風に首をすぼめながら男はある一点を見つめている。

遡る事一ヶ月ほど前、若作りの設計士と男はニ社より提出を受けた見積もりをにらみつけ
電卓を激しく叩いていた。

若作りの設計士はとりあえず、男の希望を図面化したのだが、全くもってどの様な値段
になるかは、出たとこ勝負であった。
施主である男もそれは百も承知である。


しかし たかだか34坪程度の建坪で、2750万円と2460万円にもなるニ社の見積もりの存在感は
圧倒的である。


坪単価に直せば、一坪あたり70万円は確実に超えるというシロモノだ。
しかも外構工事はヌキである。

紅潮顔の男はここでようやく現実を知ったのか、若作りの設計士が電卓を叩く様子を
優しく見守っている。
複数社を参加させた競争入札の場合、出てくる見積もり書で参加建設会社の出す価格によって
その 「やる気」というものはある程度推し量れる。

しかし、今回の様に、ニ社でしか行わない場合、それすらも読み取り難いとも言えるの
かも知れない。


若作りの設計士 「 こんな見積を出して、恥ずかしくないのか?」


男は設計士の言葉に返す言葉も無いが、その発言からは、この二つの見積もりには
「 仕事をとりたい為の工夫 」があまり施されていない事が推察できる。


建築見積にも相応の知識がある設計士は、全ての項目についてのネット(原価)
を精査し続けている。


小一時間ほどの作業の末、若作りの設計士は結論を出した。


設計士 「ネットはA社の方が安いですね」

男 「 まぢで? 」

設計士の努力に対して、男の反応はあまりに薄い。
失礼な話である。



二人は、いくつかのやりとりを重ね、男は総額は高いが、原価の安かった方へ電話をかけた。

男 「 ○○さんですか? いやぁ見積有難うございました^^
    実は綿密に調べた結果、B社さんの方が120万円程頑張ってくれたんですよ
    今回は申し訳ない事になっちゃいましたが又宜しくお願いします」

先方 「そうですかぁ~。残念です。こちらこそ又宜しくお願いします」


男の心理は定かではないが、心情的にB社を選んだ。
しかし、単なる気分で選んだわけではない。

見積もり書には、前述の様に、その参加建築会社の「 やる気 」が表れる。
実は両社の金額差は、B社が図面の中で安く工夫出来る点を、独自に変え
価格に反映した結果であった。

全て同じ材料であれば、原価が安い分、A社の方が安いというのが真実なのである。
しかし、見積もりに取り掛かるタイミング、仕上げのタイミング、実際に現場に入る
業者さんとのカラミ、など多くを考慮した結果、出した答えがB社であったのである。



自営業者でもある施主の男は、仕事柄、あちこちに仕事を紹介する事も多い。
平素から実に多種多様な業者との接点の中で、男はある一つのマイルールを持っていた。

それはその仕事をやりたいと思っていないであろう業者には仕事を依頼してはならない
という独自ルールであった。



紹介者という者の立場は常に危うい。



男は、(お客様 - 男 - 紹介業者)という立場に立たされることが多く
その独自ルールだけは、危機回避のために習慣づいているのである。



しかし、断られたA社の名誉の為に言うが、このA社、設計士の目から見れば
図面に忠実に、見積もり書を挙げている点は、非常に好ましい会社である。


どちらの良い点、悪い点、それらを考慮のした結果、B社が勝利を得たのであった。




                   続く・・・



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いるもんだ

2010-01-21 17:17:32 | Weblog
いつもこのブログを見て頂いて有難うございます。


今日、とあるお客様が突然来られました。
お若いイケメンのそのお客様は、聞けば何と収益物件を買い続け、不動産賃貸業を
営む 集団のメンバーであるとの事。


ご自身の所有物件への入居者斡旋のご依頼でお越しいただいたとの事でしたが
私の興味はその集団の存在

集団としての強みも生かして事業をされているのだと思いますが、いやはや
うらやましい


所有物件数も、まぁ、創造をはるかに超える規模でした。


不景気の昨今、更に人間力も問われる昨今。

気概のある若者の突然の来訪に、心打たれる思いでした。


年を重ねれば重ねるほど、色んなことに慎重になりすぎたり、考えすぎて踏み込めない
という経験を私も現在進行中で感じているのですが、今日のお客様の様な方々が
活躍できるのは、逆になんでしょうね。


立場が逆なんですが、良い刺激を受けたように思います。




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新連載 MY HOME への道 ⑧

2010-01-18 15:57:28 | Weblog
いつもこのブログを見て頂いて有難うございます。
明日、明後日は温度も上がり、一時的に暖かいそうですよ。
これだけ寒い日が続きますと、ちょっとほっとしますね。

さて、本日は新連載 MY HOME への道 ⑧をお届けしようと思います。
このお話は100年に一度の大不況の最中、新築一戸建ての購入を目論んだ
とある30代半ばの自営業者にまつわるノンフィクションです。


             第八話
           ~ 着陸 ~


日が暮れるのが、かなり早くなり始めたある夕方、この物語の主人公の男は
若作りの設計士と事務所で弁当を食いながら向かい合っていた。

若作り設計士「やっぱり、ひさしの長さはここまでですね。1.8mも出すと
       柱が必要になりますよ。
       当然ですけど、お金がかかります。」

男 「あ、そう。じゃぁ、いける範囲で・・」

唐揚げをほお張りながら話す男の態度は弱い。
図らずも、(あさきゆめみし)といった心境だろうか、現実と理想の境界線に
ようやくたどり着いた様子が伺える。

これまでと比べると、至ってスムーズに打ち合わせを終えた設計士の男は
安堵した様子でおにぎりを食っていた。


土地、家と、所有不動産を完成させるまでには、多くのプロセスを経る必要があるが
その段階で、必ず施主は夢を見、やがて覚める。
第一段階である「土地」を探すにあたり、一年探しても見つからない、二年探しても
見つからない、という状況にある人の多くは、自分の探している物件が

ツチノコ級の幻物件である事に気付いていない。

そこをクリアする事に比べれば、家は至って簡単である。
引き受ける建築会社は、赤字を覚悟してまでも、その案件を受けることはまずない
からだ!
仕事をして赤字という事は、自分の労働に対してお金をもらうのではなく、支払う行為である。
そんなドMの建築社長がいれば、是非、コンパをさせて頂きたいものだ。

男はこれまで、様々なダメダシを設計士 + 建築会社からお見舞いされ、無駄な抵抗を
する意味が存在しない事に気付いたのである。



しかし、数日間消息を絶っていた男は、何故、その殻を破り、再び建築の話を再開
させたのだろうか?

男の心境はこうであった。

既にここまで動いてくれた皆さんの為に、ダメもとであっても、やるだけやって
自分の力ではどうする事もできなかった事は、それはそれで分かってもらうしかないと
考えた事が一つ。

もうひとつは、ある程度の勝算を住宅ローン突破に対して得る事ができたからである。
※この根拠については、残念ながらここでは記載できない。



やがて設計士との打ち合わせより約1月後、目的の土地に立つ男と嫁がいた!
太った犬も、心なしか毅然と立っているように見える。


私の記憶では、確かこの男が土地契約書にサインしたのは9月下旬


しかし、今、私の手帳は12月22日が開かれている。
実に、3ヶ月!!

長い道のりを経て、男と嫁はようやくこの地に立った!!



家に帰った夫婦は、スパークリングワインを開栓音と共に、景気よくコルクを飛ばした。
※よく似ているようでも、シャンパンは高いのだ!!



しかしこの時、この夫婦は隣家の主人が手製で作った木製フェンスが大きく境界を
はみだし、こちら側に侵入してきている事に気がついてはいなかった。


何やら波乱の匂いがするのは私だけであろうか・・・・・

 

                                続く・・・


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スタートダッシュ!

2010-01-14 18:30:53 | Weblog
いつもこのブログを見て頂いて有難うございます。

かなりの寒さですね。
私は暖房をあまり使いませんので、暖熱の扇風機みたいなヒーターを使用し
ているのですが、基本、手がかじかんでます。

仕事中は車の中が一番ありがたく、手早くスケジュールをまとめて
いち早く事務所を出て行くことに命を懸けております。


さて、ようやく平素の落ち着きを取り戻し始めた昨今ですが、不動産市場は
例年に無く活発に動いているように感じます。
1月5日のお客様よりのリクエストを頂いたのを皮切りに、ほぼ毎日新しい
案件が舞い込んできている次第です。


日々、お問い合わせを頂くお客様、有難うございます<m(__)m>


全てのお客様にパーフェクトの対応をしたく思いますが、なにぶん一人ですので
追いつかない事も多く、ご迷惑もおかけしますが、是非是非今後共、宜しく
お願い申し上げます。



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新連載 MY HOME への道 ⑦

2010-01-12 16:32:09 | Weblog
いつもこのブログを見て頂いて有難うございます。

本日、田辺方面より、ただ今の帰社と相成りました。
やはり、長距離運転はしんどいですね。


本日は新連載 MY HOME への道 ⑦をお届けしようと思います。
このお話は100年に一度の大不況の最中、新築一戸建ての購入を目論んだ
とある30代半ばの自営業者にまつわるノンフィクションです。


             第七話
           ~ 心理戦 ~


和歌山城を目前に建つ、とある都市銀行の前で、この物語の主人公の男は
タバコをふかしている。
気の早い事に、男の目的地である某銀行はシャッターが降りたままであった。

仮審査に通っている支援機構へ本審査の申込書を郵送し終えた男は、心なしか
気持ちが晴れ晴れとしているようでもある。
たとえ結果が、前述の某民間銀行の様にNGとなっても、やれる事は
やり終えたのである。

まさしく、「 人事を尽くして天命を待つ 」である。
支援機構に関しては、もうやるべき事は無いのだ!

しかし、この男はそれだけでは飽きたらなかった。



シャッターが上がり終えたのを見届けた男は、何故か銀行の中へ
すぐには入っていかない。
既にNGも経験し、銀行側の雰囲気も熟知している男は、イーグルアイ(鷹の目)
を手に入れたようだ。

頭上から立体的に、相談を受ける銀行側の姿勢、考え方、又第三者的に
相談に来る来店客である自分自身をも仮に配置し、見据える事が出来ている。
銀行側からすれば、朝一番にローン相談に駆け込んでくる客なんぞは
いぶかしい事この上ない。



念のため、断っておく。
上場企業に勤める、勤続年数の豊かな方には、銀行へ住宅ローンの相談を
する程度の事で、これほど意気込む必要は全く無い

しかし、一度NGを喰らった場合、一つでも何かその経験を活かさずして
やみくもに突っ込んで行くことは、ただの賭けである。
男はその性格上、都市銀行の考え方を調べ上げ、入念なリサーチを行ったうえで
別銀行へTRYしようとしているのだ。


一般的に知られていないが、住宅ローンの担当者のチェックリストには
相談に来た来店客の、服装、雰囲気にまで及び、チェックする銀行もある。
担当者は、恐らくそれほど注意を払っていないと思われるが、その程度の
チェックに「難有り」とマークされる様な行為ははっきり言って愚かである。

このチェックは振り落としの為だけに存在するからだ。


スーツを着た男は、ネクタイを締めなおし、一つ深呼吸をした。
開店後、30分程はたったであろうか・・・

ゆっくりと歩を進め、ビジネスかばんを片手に男は銀行へと入っていった。



いらっしゃいませ

若く、清潔感のある行員の女性を前に、男は落胆の色を隠せなかった。

二度手間決定の瞬間である

幾つかの銀行相談の経験上、管理職に近い男性、もしくは何十年とそこに
居座ってきたであろう、ファンデーション臭を感じない女性担当にめぐり合った時
その女性担当の役割は、お客さんへのヒアリングと商品説明にとどまる事を
男は知っている。

こういう場合、不安材料を率直に話す事は好ましくない。
その報告を聞いた、銀行の奥に潜んでいる主は、多くの場合、空手チョップの
手を横に振る。

グッバイ と


その結果、話も聞いてもらえず、スタートラインにすら立てなくなってしまうのだ。

男はひとまず、一通りの商品説明を聞く事にし、意外にもこの銀行の商品は
お得だと感じた。

話を聞いている最中、男はやや顔が硬直してきた。
「ナイスです、ナイスです」と頭の中でレーダーが繰り返す。

このローン商品は、金利が一般的よりも低いだけでなく、ローンの支払いが
融資実行後、6ヵ月後から始まるのだ。
家具、エアコン、建築中のマンションの家賃とローンの支払い、何かと
出費のかさむコアな時期に、ローンの支払いが無いことは、消極的になりがちな
この時期には、冷静な判断を下していく為には、かなりのメリットがある。

こと、家に関しては、消極的な選択の集大成で、近い将来により出費が発生
する事も少なくない。

男は女性行員の説明を聞きながら、この銀行で借りれた場合の毎月の返済額を
電卓で計算している。
怪訝な表情の女性行員を前に、男は不気味に微笑んだ

計算の結果、毎月の支払いは、今の家賃 + 数千円であった!


大した話もせず、不気味な表情で話を聞き続け、微妙な嫌がらせヤロウ的な
存在となった男は、意外にも「帰って検討します」と言った。
個人情報の提示を求める行員をさわやかにかわし、男は銀行をゆっくりとした
歩みで出て行く。


意外にも追いかけて来た女性行員を、やや冷ややかな目で見返した男が
何か言おうとした時、女性行員は、そっと駐車場のコインを男に渡した。







辺りが暗くなり始めた中、男は自分の事務所で腕を組んでいた。
点滅を繰り返す携帯電話の不在着信の数は、5となっている。


男は、連絡してきた主を確認すると、全く関係の無いところへ電話をかけた。


「ひさしぶりです」

電話に出た男は、あの若作りの設計士であった。




                        続く



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交わらない常識ライン

2010-01-07 17:05:02 | Weblog
いつもこのブログを見て頂いて有難うございます。

とにかく、寒いですね。
年末前から異音がなり、相当調子の悪かった我が家のエアコンですが
修理を日立に依頼し、業者さんが来た朝、スンともならず、不調である事
すら分かってもらえませんでした。(泣)


さて、不動産取引における、一つ、気になる事について今日は書かせて
頂こうと思います。


同業者さんでもこの点については意外と注意を払えていない業者さんを
時折見かけるのですが、それは、不動産業者はプロとして、取引のプロセスで

近隣トラブルの素を作ってはならない
ということです。

仲介 というものをそもそも何であるかを気にかけていれば、こんなフレーズは
飛び出してこないと思うのですが、あるお客様がある不動産を気に入り
それを買おうとした時、それをコーディネートする仲介業者は、後に
そこで生活するお客様の生活に何らの影響も残してはならないと思うのです。


最も多いケースが、更地渡しの際の解体工事中のトラブル

古家などが建っている物件を更地渡しで買う場合、仲介業者は
解体工事中の近隣対策、諸問題に対する事前の対処に関して無責ではありません。

なぜなら、その工事主が売主であっても、迷惑を掛けられたご近所さんの
憎悪の念は、後にそこで新築を建て、生活を始める買主へ向けられる
からなのです。

買主側につく仲介業者は、こういう場合、頻繁に現場に足を運び
様々な注意点を売主業者を通じて、売主 → 解体業者へ要請をする必要が
あります。

100%とはいかずも、これは義務だと思います。

しかし、実際はと言いますと、売主業者も業者に投げっぱなし、買主業者に
至っては、見にすらいかないというのが多くではないかと思います。


同業者様からは、そんな事までしていられない、という声が聞こえてもきそうな
のですが、生き残りの為なら、そんな事までして当たり前、だと思います。

実際に、お客様はご近所さんの挙動や、建築物で気になることがあっても
直接、ご近所さんと対峙は絶対に出来ないのです。
又してもなりません。


もし、仲介業者の配慮が足りず、直接対峙の場に至れば、既にその仲介業務は
B級の仕事である事は否めません。

こういう事に全く無頓着な同業者さんがいる事も事実です。
又、過去に私が行った仲介業務でも、お隣さんが少々変わった方
である事に気付かず、注意も払えていなかった事に起因し、後に住んだ私の
お客様がご近所問題で苦しまれたという、苦い経験もあります。


今、私はその経験が根強く心中にありますので、もし、お隣さんが??
感じたときは、入念な挨拶のアドバイス、解体工事中の注意など多くのアドバイス
をさせて頂けると思います。


時代の変化によって、不動産取引の現場もかわりつつあります。
ご近所との年齢差、世帯の収入の差、そこから来る価値観の差

お互いにとっての常識ラインは、共通していない事も多々ある様に思う昨今です。



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新連載 MY HOME への道 ⑥

2010-01-06 09:14:45 | Weblog
いつもこのブログを見て頂いて有難うございます。

物件探しを続けておられるお客様には、早速弊社HPをチェックして
頂き、有難うございます。
今日、現在の状況では、まだ流通機構も動いておらず、新規物件は
でておりません。

明日、明後日には本格始動できると思いますので、しばしのお時間を
くださいませ。


さて、本日はまだ特段のニュースも無く、連載中の新連載 MY HOME への道をお届けしようと思います。

このお話は100年に一度の大不況の最中、新築一戸建ての購入を目論んだ
とある30代半ばの自営業者にまつわるノンフィクションです


      
              第六話
           ~ 七転び八起き~


巷では運動会シーズン真っ盛りのある日、この物語の主人公である男は
何やら顔色が悪い。


ストレスの為か、ここ何日かグッスリと寝ていないようである。
今の男を取り巻く状況は以下の通りである。




①不動産契約を既に行っているが決済を終えていない。

②決済の為に必要なローンについては、支援機構の事前審査しか
 通っていない。

③一つの民間銀行でローンが否決になってしまった。

④自身の仕事が繁忙期でもあり、非常に忙しい。

⑤既に動き出した建築計画の為に、様々な家の仕様の決定、金額交渉を行っている。

⑥建築計画が具体的な所まで進行し、各工種の金額を決めていく必要がある。


これでは寝つきが悪いのも無理も無い。
不動産を購入できるかどうかわからないのだ!

にも関わらず、既に色々な関係者が動き始め、具体的な男の決定を求めて
電話が鳴りまくっている。



どんなに計画を進めようとも、まず、建築する土地を購入できなければ
周辺を巻き込み、膨大な徒労を関係者に強いる事になってしまう。


今、男がすべきなのはまず、ローン審査を通過する事
であるのは言うまでも無い。


しかし、男には自身の力で解決できない問題があった。
それは、ローン審査を行う上で、銀行内でのOKを取った後、それを保証する
保証会社の審査(ほぼ最終審査)でチェックされる要件である項目

購入予定地の処分率という問題である。

ちなみに、審査項目の中でこの要件が引っ掛かって否決になることがある事は
あまり知られていない。

担保価値がローン利用額に見合っているかどうか調べられること位は
周知であるが、銀行の債権を保証する保証会社は、債務者が破産の後、
その担保不動産を売却する時間、売却予想価格、売却の難易度まで
審査するのである。

しかし、一般的に分譲地や、40坪~60坪程度の一般的な住宅地として
遜色の無い面積の土地を購入する際は、この審査は通ってしかるべきである。


しかし、この男の購入予定地は「175坪」もあったのである。



銀行担当者も首をかしげる保証会社の見解は以下の通りであった。

①こんな広い面積を、万一、男が破産した時に売り出しても、買い手が付かない。

②買い手が付くにしても、見つけるのに相当の時間を必要とする。

③金利の低い住宅ローンで広い土地を購入し、将来分割して他人へ売り渡される
 可能性がある。(この場合、住宅ローンではなく、事業ローンでなくてはならない)



これらの問題は、男の努力ではどうしようもなかった。

目の下が少し黒ずんでいる男は、どこの審査も否決となる可能性が高いと判断し
落ち込んでいるのだ。


しかも、銀行との話し合いはストレスが付きまとう。
審査を申し込む為の書類(住民票、課税証明、納税証明、申込書)などを
繰り返し用意するのもかなりの時間と費用が必要とされる。


体力も落ち、やる気も失せかけている男は、とりあえず、関係者との連絡を絶った。

あれ程毎日電話をして注文をつけていた若作りの設計士にすら電話をかけない。

これ以上、何を話しても無駄に終わるリスクが増えるだけなのである。



計画をスタートさせてより、毎日悩み続けていた様々な新居の中の諸問題について
考える必要も無くなった。


男は数日の間、自分の殻の中に閉じこもりつつ自らの仕事をこなしているが
その表情からは覇気も感じられず、背後で見ている私もだんだんと心配になってきた。


仕事を終え、現在住んでいるマンションへ、とぼとぼ帰った男は夕食を囲む
テーブルでもいやに口数が少なく、何も知らない嫁さんと新居についての
話をするのを無意識に避けているようでもある。


男はいつもより早めに布団に入り、愛読書の伊達政宗にまつわる小説を読み始めた。
男は伊達正宗を尊敬している。
何の事のない歴史小説といえども、何百年と名前の残る戦国武将たちは
まごう事もなく、苦労人であり、それを踏み越えた成功者でもある。


単純な思考の持ち主である男は、数度目となる正宗の生涯の話を読み終え
まだ明けきらぬ朝方、突如体を起こした。

気配が違う。
やる気に満ちているようだ!

嫁さんは横でいびきをかいている!


暗闇の中、ゆっくりとタバコを吸う男は気力がみなぎり始めたのを感じていた。


次の日の朝、男は支援機構に本審査の申込書を送りつける準備を済ませ
ポストへ投函した後、開店前のとある銀行の前に立った。



                 続く


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あけまして おめでとう ございます

2010-01-05 15:06:56 | Weblog
新年、明けましておめでとうございます。

本年も何卒、ご愛顧を賜ります様お願い申し上げます。



わたくし、6日まで休むと宣言しておりましたが、重なる電話に
根負けし、本日、初出勤と相なりました。
早々に二件のお問い合わせを頂き、大変喜んでおります。


幸先の良いスタートをばねに、今年も躍進を続けてまいりたいと
思いますので、何卒、宜しくお願い申し上げます。



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