社長日記

日々の出来事や、感じることなど、思いつくままに・・

「 道 」 第二部 第五話

2015-06-05 09:57:58 | Weblog

いつもこのブログを見て頂いて有難うございます

 

いやぁ、何の仕事でもですね

一人前になるには10年とかって言いますけど

この仕事だけはホントに毎回いろんなことがありますね

案件を一つ終える度に何かしらの新知識や経験をしている様な気がします

 

大変な仕事でもありますが

今年度は、どうにか自分で決めた契約本数の目標を達成し続けています

ここで告知なのですが、改装及びOPENは来年になると思うのですが・・・

事務所を移転の予定です!

今は私一人なので、一日中留守にしていても大丈夫なのですが

店舗型に切り替えると、お留守番も兼ねた事務員さんもいるなぁ・・等とあれこれ悩んでおります

週三日、月・火・金 13:00~16:00 ってな感じかな?

いや、まだ未定ですよ~

 

 

 

「 道 」 第二部 

 

  第五話

 

 

キシガワ氏が所持していた書類にざっと目を通した私は正直な所、実に不愉快な気分であった

 

「 では私の意見なのですが・・・ 」

 

「 まずですね、小林氏が占拠している駐車場の土地を、この際、小林氏の名義に変える事に異存はありません。

今さら、カーポートや洗濯物を干す為に屋根までつけてしまっている部分を私が所有して小林氏と賃貸契約を結ぶというのも

面倒ですからね 」

 

 

「 そうですか、譲っていただけますか 」

キシガワ氏は一瞬ほっとしたような表情を見せた

 

 

「ただし、まず、この交渉の為に小林氏から持ち出されたこの書類や、過去にお金を払ったという話など

テーブルの上の材料が全て信ぴょう性に欠ける物であるという事がとても気に入りません。

突き詰める必要も無いほどに胡散臭い情報や書類を持ちだして、だから土地を無償で譲ってくれなんて

失礼だとは思いませんか? 」

 

「おっしゃる通りだと思います・・・」

 

「 まるっきり嘘であるとは言いませんが、契約年月日に所有者が生存していないとか、但し書きの無い領収書を

これがその時支払った売買金額であるとか、聞かされる方にしてみれば、いい迷惑だと思うんですよ」

 

「はい・・ 」

 

「 交渉相手に対して誠実味に欠けますよ 」

 

「 ・・・・・・・ 」

 

あえて目上の方に対してここまで言う必要は無い様にも思えた

しかし、こんなことがあちこちで起きれば、世の中めちゃくちゃである

 

 

「 言ったもん勝ちの取りトク 」なんて事が山ほど出てくるはずなのだ

 

 

検証した事実を持ち寄った上での話し合いであるならば、その結果は正しい収まり所に収まると思うし

勘違いや手続き上の不備が原因で表面化した問題点は是正できるが、検証も行っていない上に

一見して数秒で事実ではないと思える様な物について、どれだけ議論をしても何の発展もない

 

 

私はこの程度の材料で、話し合いを持つために呼びつけられた事に対してだんだんと腹が立って来た為

つい言いすぎてしまったのだ

 

 

キシガワ氏の無言をタイミングに、「 一度持ち帰ってお返事します 」といい残し、私はその場を去った

 

 

帰りの車中、色々な事を考えた

 

なぜ、他人の土地をその所有権の証明もできない状態で占拠し、それが自分の土地だと主張できるのか?

なぜ、小林氏は私に直接話した事とは違う行動をとり続けるのか?

 

素直にうんと言える状態を作ってくれさえすれば、最初から譲ると言っているのにも関わらず、なぜ、後から

証明できもしない主張をしてくるのか?

 

 

私には全く理解できなかった

 

 

私は既に落としどころをどこにするのかは決めていたのだが、あまりにも無礼と思える振る舞いに、その後数日は

何の連絡もする気になれなかった

数日後、私が問題の土地の前を通ると、小林氏、キシガワ氏、ご近所の人達が集まって何かしらの話をしていた

偶然通りがかった私は、話しかける気にもなれず、素通りしたのだが、私に気づいた小林氏は

 

 

あいつや!とでも言いたそうに私を白い眼で私を見たように思う

 

古い町と言うのは長年そこに住んでいる人達が断然有利である

また、噂というものは先に流した方が状況をリードするのも間違いない

私が公然と反論をあちこちで流しでもしない限りは、小林氏の自説はご近所に受け入れらるであろう

私は、目をそらす事はせず、ゆっくりとその状況を眺めながら通り過ぎた

 

 

 

 

 

 

 

さぁ、そろそろキシガワ氏に連絡入れよか

 

 

 

 

私は無償で不法占拠の土地を譲るための条件を整理し始めることにした

カタカタとパソコンを叩きながら、不愉快なこれまでの出来事を思い出していた

様々な想いが去来したが私は一つの結論に達した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あえて言う通りにしとこか

 

 

 

 

 

私はその土地を小林氏に譲る事の条件として、このまま放置すれば将来その近辺で起こりうるであろうハプニングに対する

手当ての幾つか(境界確定など)に小林氏が協力する事を条件とする旨の文書を作り上げ、キシガワ氏の事務所へファックスを入れた

 

 

 

(これでええわ・・・・おかしな事言ったりやったりする人が、これであのエリアから一人消える・・・・)

 

 

 

 

何年後になるかは分からないが、舗装もされておらず、一年中日光が差し込まないエリアが

スカッとした住宅地に生まれ変わった状況を想像しながら私はマイルドセブンに火を付けた・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                    続く・・・・・

 

 

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