いつもこのブログを見て頂いて有難うございます
そろそろ四月ですね^^
暖かくなってきて、植物も咲いてなんか明るくなってくる時期ですね
なんかそんな事を書いてみました^^
さて、前回まで連載を続けてきました「 道 」ですが、前回で一旦区切りました
理由は、「 とっかかりの話 」と「 とっかかってからの話 」に分けたかったからなんですね
今回から「 とっかかってからの話 」になります
つたない内容ではありますが、引き続きご愛読いただけましたら幸いです♪
「 道 」 第二部
第一話
夏にあった一本の電話から、一度頓挫する事となった開発計画は再び光が射し始めたかに思えた
しかし、あれだけ探して見つからなかった道の所有者である
その電話の後、数か月の間、まったく動きがなかった
毎日その土地の前を通る度に私は、諦めと期待の入り混じった感情でその土地の前を素通りしていた
(やっぱり見つからんのやろうなぁ・・・・^^ )
(という事は、せっかく近隣に説明に行ったけど、あの担当者が言ってた工事もできないんだろうなぁ・・・)
そんな事を考えていたある日の事・・・・・・・
プルルルル
「 はい、クリエイト西本です 」
A「 あ、あのう、私、〇〇建設と申しますが・・・・・・ 」
「はい、お世話になります 」
A「 実はですね、クリエイトさんの看板が上がってる土地の件でお電話をいれたのですが・・・ 」
「はい、どういった事でしょう? 」
A「 ええ、実はその物件の近くで今度工事を始めることになりまして・・・資材とダンプの置き場でその物件を
数か月の間、お借りさせていただきたいのですが・・・・・ 」
「 ああ、いいですよ、と言いましても所有者さんに一度確認を取る必要が有りますが、毎度の事なので大丈夫だと思います 」
A「 有難うございます。では、改めてご挨拶に伺います 」
といった電話が入ってきた
基本的には売買取引を仲介する事が私の主だった仕事ではあるが、年に数度、この様な賃貸契約を取り持つこともある
(またこの辺で工事始めるんやな・・・・)
電話を切った後、マイルドセブンと缶コーヒーで朝の頭の準備体操を行いながらそんな事を考えていた時
ふと我に返った
おや?
工事始まる?
道の所有者、見つかったんか!
という事になる
いや、別の工事かも知れない・・・・
しかし、何か月か前に聞いた内容の工事やな・・・
違う場所からするんかな・・・・
実に色々な空想を膨らませる電話であった
所有者が見つかれば、西本さんに連絡を取る事をお勧めしますよ、と言っていた担当者の連絡先は控えてある
しかし、お勧めはしてくれても、道の所有者が私に連絡する事に同意するかどうかは別問題であった
(まぁええか^^ )
私はとりあえず、その件はまだ放置する事にし、いそいそと他の案件の電話をあちこちにかけ始めた
当時は前回の「 本当にあったいい話 」でてんてこ舞いだった私は、いつ利益を生むかもわからない話に
関わっている暇はなかったのだ
この仕事をしていると本当によく思うのだが、たった一つの過去に行った行動が、後に大きな変化を生み出して
止まっている状態をゆっくりと走り始めさせる事がある
それはたった一本の電話である事もあり
一度の訪問がキッカケの事もあり
一つの土地契約取引が隣の土地が売りに出るキッカケの事もあり(境界確定など)
最後の方は色々な関係会社が登場したり、建築会社が登場したり、司法書士が登場したりと登場人物多数となるのだが
家を建てる時でも、最初に土地を決める際に動く人間、という一面からも、不動産屋である私達は
あの日あの時のアレがこの話の始まりであったと認識する事やそれ自体に関わっている事も多い
要はキッカケなのだ!
キッカケなのだ!
そしてそれは、点在はせず、その前からの自分自身の小さな決断の繰り返しと行動とに必ず連携している
問題の土地を所有する事になった時、奥にひっそりと建つ一軒家のお婆さんに挨拶をしに行き、前の道の事について
色々と現状を説明した事が、工事担当者と私を結びつけるキッカケとなっているのだから
そして数週間後・・・・・
ついに数か月前に話した担当者から連絡が来た!
続く・・・
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