泣けない苦しみ

実母があの世に召されて、もうすぐ二か月。

実家の片付けにおわれていて、なんとなくピンとこない。
私の思考回路が、壊れているのか、まったく涙も出てこない。
父親の時もそうだった。

弟は、遺体が安置してあった葬儀場の一室で、号泣していたけど・・・
寂しいという気持ちにはなるが、悲しいという気持ちが薄い私には、涙が一滴もでてこない。
不思議だ～

人間はいや、生きている物はいつか、必ず、死を迎える。
若くして、不慮の事故にあったり、治ることのない病気なってしまったのなら、
それは、悲しい。

でも、泣けないというのは、結構、苦しいものだ。
心の中がもやもやしていて、すべてを投げ出したくなるような気持ちになる。

人間の心理は、ほんとに複雑で・・・
私も弟のように「わぁん、わぁん」泣けたら、案外すっきりした気持ちになるのかもしれない。