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前置詞とか

2016年06月19日 23時28分10秒 | 英語
今日は大した話ではありません。軽く。

日々英語をやってて、本当に、学校英文法では説明しきれない箇所に出くわすことが多々あります。まあ私くらいの力があれば意味は取れるし、構造も推測できるので、「こういうケースもあるんだな」という理解、そして、頭の中のデータベースに記憶しておいて、どんどん先に進んでいくことはできるのですが、それでも高校の時に習った英文法の範疇で説明することはできないです。具体的な例は改めて取り上げたいと思いますが、そういうケースは少なくないです。

こういう事例にきちんと体型だてた説明をどうしても求めたいのなら、学術的な専門誌や論文にあたってみるしかないと思います。それでも解決しないケースもあるでしょうけどね。ま、私が言いたいことは、学校の英文法なんてのは、

学生向けに説明できる範囲のものを、説明できる形にデフォルメして説明したに過ぎないもの

だという事です。それでもまだ、論理的に釈然としない所はたくさんありますしね。だから、特に文法問題を解く上で必須の内容はきちんと理解する必要がありますが、それ以外の所に「論理的なほころび」を感じても、それを気にしすぎる必要はないということです。文法問題で問われる知識は完璧に、そして、読解のタメになる知識や例文は軽くなじんでおいて、後は実際の英文に数多く当たるというのが、正しいやり方だと思います。言葉の勉強なんてものは突き詰めていうと、「普通はこういう風に言う。こういう風には言わない」という経験をどれだけ持っているか、それだけです。その全てを説明可能な公式・規則なんて存在しません。

学校英文法でよく分からない、あるいは、これじゃ説明が不十分だろって所は多々あるのですが、1つ例を挙げると「前置詞」の項目なんかがそうですね。これなんかはもう、その項目の存在自体が良く分からない。

今どきの英文法の参考書では、昔のものと違って、前置詞の章には必ずと言っていいほど、1つ1つの前置詞の”意味のイメージ”が載っています。しかしこういうのも、一切知らないよりは知っておいた方が少しはマシかもしれない程度のものだと思います。だって、そのイメージ通りにならない、あるいは、イメージからは導き出せない用例なんて沢山あるじゃないですか。結局は前置詞も、「普通はこの前置詞を使う、普通はこの前置詞は使わない」という事を知っているか知らないか、それだけです。で、それを全部マスターしろと言っても無茶なので、試験で問われる所は大体決まってくるわけです。だから、それを覚えておけばいいんですけど、決してそれは前置詞の意味のイメージを覚えることによって解決できる話ではありませんよね。覚えるしかないんです。

こういうのは特に実用英語の世界では全然神経質になる必要はないんですけど、そうは言ってもできるだけ正しい前置詞を使えるようになるに越したことはありません。そのために私はどうしているかというと、英文を読んでいて前置詞に出会った時に、「自分がその英文をアウトプットするときも100%この前置詞を使うだろうな。これ以外の前置詞はあり得ない」と思うものはスルーしますが、それ以外のものについては全て、印をつけるようにしています。4色ボールペンの緑色(文法関連)でその前置詞を四角で囲みます。

こういう経験を積んでいくと、その前置詞を使うときの本当の意味での感覚みたいなものが少しずつ磨かれてきます。でも、感覚だけでは100%の決定はできません。突き詰めれば”知ってるか、知らないか”だけなのですから、あやふやなものには全部印を付けて注意喚起するようにしています。

前置詞に限らず、実際の英文の中で出会ったことがある言い回しは真、見たことのない言い回しについては、偽と証明するのは難しいけれど、少なくとも疑ってかかれ。特に上級者がさらに実用英語の力を磨いていくにはこの精神が必要です。つまり、演繹法で横着することに別れを告げ、帰納法で英語力を付けていく覚悟をするということです。

中高生にこれを要求するのは酷なので、少々荒い英文法で”演繹的に”英語を教えている、学校文法の営みとは、そういう事です。だから、実例に合わない、実例の全てを説明できないなんて騒ぎ立てても意味はないんですね。そんな事は最初から折込済みなんですから。中高生にプロがやるような英語訓練をやらせるわけにいかないでしょう。今の学校の英語の授業というのはあくまで、一般教養としての英語を教えているんです。
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