英語・ダイエット・その他徒然なるままに

趣味の英語学習(TOEIC 970点)やダイエットの成功談など、色々書いていきます。

現実の世界

2010年07月10日 01時18分12秒 | 日記
さっきはちょっと綺麗すぎる話をしたので、逆に、現実路線で話をしてみましょう。

まず、夢を追ってそれで最終的に”成功者”になれるのは、ごくごく一部の人間であるということ、これは紛れも無い事実です。夢を追う生き方は素敵ですし、成功すれば素晴らしいのですが、大多数の人間は、まず失敗に終わるものです。その事はきちんと頭にいれておくべきでしょう。実力がありさえすれば良いというものでもありません。運も大変重要です。まあ、どんな悪運をも吹き飛ばすパワーがある超人はまた別かもしれませんが。。。

だから私は、ノーベル賞学者なんかが子供に「夢を持て」などと発言されている場面を見ると、少々違和感を感じます。そりゃ、あなたは成功者になれたから良かったけどね、です。夢を追うことのリスクも、運という物の存在も、ちゃんと教えなきゃいかんと思います。まあ、大人になれば嫌でも分かることですが、大体、これが分かってくる頃は時すでに遅し、なので。

そしてそれ以前にまず、夢を追うというスタートラインにすら立たせてもらえない人が大多数なのです。好きな事を職業にできた人は本当に幸せだと思いますが、まず、それ自体、はっきり言って稀なケースです。それが叶わなかった人は、お金とか出世とかに目標のベクトルを少々変更して、頑張っておられるのです。「そりゃ俺だって、夢を追いたかったよ」とみんな言うでしょう。

だから、幸せな人は、自分の幸せな人生を前提とした価値感を、そうでない人に押し付けてはいけないと思います。成功者を自負するなら、「私は努力もしたけど、努力できる場所に置いてもらえた事はラッキーだった」くらいのモノの言い方をするのが妥当だと思います。

私が若い人に人生訓じみた事を言うとすれば、「一途な努力も素敵だけど、夢破れた時の事もちゃんと考えて、セーフティネットを作っておけよ」とアドバイスします。お金も捨て、女(男)も捨て、全てに背を向けてひたすら努力、はい、凄いと思います。でも、何かのキッカケで夢破れた時、なーんにも残りませんよ!そして、粋がってそういう努力をした所で、普通の人間はまず最後まで続くものではありません。むしろ、多少のガス抜きや遊びがあった方がかえって効率が上がるくらいです。”一途”は危険です。

あの王貞治さんがどこかで言っていました。「僕は、野球がダメだったら実家の中華料理屋を継げばいいと言われていた。逃げ道があったお陰で気楽に野球に集中できた」と。自分を追い詰めすぎても駄目なのかもしれませんね。これもセーフティーネットでしょう。

色々考えてみるに、あまりに一途な努力よりも、楽しいな、くらいの感覚で取り組むくらいが良いのかもしれません。もちろんちゃんと逃げ道も用意して、気楽にできる所は気楽に。ネジは締めすぎると折れてしまいます。人間もそうです。もちろん、一世一代の勝負ドコロはありますけどね。

私にもそろそろ”失敗エンディング”の影が。。。。もうちょっと頑張るけど、セーフティーネットも作らなきゃ。私の”夢”が失敗に終わるとしたら、運も実力もあったけど、”円満な人間関係を作る能力”が決定的に欠けていた、というのが原因ということになりそうです(笑)。これで大損しています。分かっちゃいるけど、改められない。

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