日本人に生まれて

前期高齢者の仲間入りをしました。昭和、平成、令和を振り返りながら、日常の出来事を綴ります。

技能実習改善勧告

2019-09-18 07:57:00 | 政治

やはり出た!是正勧告
 
 出入国管理法が2019年4月から施行され、半年過ぎようとしています。下記の記事が掲載されていました。技術を習得するために実習生として就業していたのですが、契約時と違う部署で仕事していたことが、勧告を受けることになりました。日本の超がつく一流企業の日立がです。故意がどうかわかりませんが、出入国改正案の詳しい内容を把握していなかったのではないでしょうか?まだ始まったばからですので、修正していけばいいのですが、一度、失われた信頼は、すぐに修復できません。あとの受け入れ企業も五十歩百歩と思われます。政府の政策は中途半端な内容です。ガイドラインを作成し、運用しながら直していくという方法はあまりに安直過ぎ、見切り発車の感はまぬがれません。


技能実習 日立に改善命令
入管庁など必須業務、2割だけ

外国人の技能実習生制度をめぐり法務省出入国在留管理庁と厚生労働省は6日、技能実習適正化法に違反したとして、国内電機最大手の日立製作所(東京都)に改善命令を出したと発表した。関係者によると、フィリピン人43人の実習に違反があり、平均すると国の基準で必須とされていた業務時間の2割ほどしかさせていなかった。

改善命令は、実習計画の認定取り消しに次いで重い行政処分。ただ状況が改善されれば新たな実習生の受け入れは可能で、進行中の計画も継続される。

入管庁は日立の違反内容について、「実習計画で必須業務とされた配電盤や制御盤の組み立てではなく、別の作業をさせていた」と概要だけ発表し、「詳しい内容は差し控える」と具体的な事業所や対象時間を明らかにしなかった。

法務省関係者なよると、対象となったのは日立製作所笠戸事業所(山口県下松市)が2018年4~7月、電気機器組み立てを3年かけて学んでもらう目的で受け入れたフィリピン人男性43人の技能実習。本来は今年1月までの10カ月間で、制御盤の組み立てなどの必須業務を計900時間やらせる必要があったのに、多い人で5割弱、少ない人で約1割しかやらせていなかった。43人を平均すると、約200時間従事したことになる計算だ。

代わりにやらせていたのが、同社が製造する新幹線の車両に洗面台や椅子、窓、配管などを取り付ける作業だったという。

同庁は違反行為について日立側の本社の指示はなかったとみている悪質性の程度や改善見通しなどを考慮し、最も重い取り消し処分ではなく、改善命令になったと見られる。別の法務省関係者によると実習生らは聞き取り調査に「習得したい技能と違うことをずっとやらされた」と証言。日立に実習生を紹介した監理団体「共同組合フレンドニッポン」(広島市)に伝えても何もしてくれなかったと訴えた。同庁は監理団体が違反を把握していた可能性があるとみて調査している。

この問題は昨年8月、朝日新聞の調査報道で発覚し、同庁などが昨年夏から調べていた。
         板橋洋佳
意図的不正はない 日立
日立は改善命令について「すでに改善しておりますが、改めて今回の行政処分を真摯に受け止め、法令順守を徹底して参ります」(広報・IR部)とのコメントを出した
必須業務についての認識と確認が不足はなかったとしている。
   2019年9月7日 朝日新聞

無責任時代の令和日本
 
 責任をとることを忘れた日本人、「切腹ものだ」厳しい言葉も過去のフレーズになりました。厚顔無恥というか、立ち直れない失策をしてもゾンビのように偉そうにしている多数の人たち、それを見て何も感じなくなった自分たちも同罪です。台風15号の影響でまだ復旧が遅れている千葉県、この責任はだれがとるのでしょうか?人災か天災か?いつも台風で大変な思いをされている西日本、電力停止のニュースは流れません。東電管内で千葉県での復旧工事は、いまだに途中です。「天災のために停電なんてないだろう。」日頃、自分には関係ないと気楽に考えてます。いつ、災難がふりかかるか予測できない時代ですので用心しに越したことはないと肝に銘じました。

 外国人実習生が訪日、仕事していく中で、様々な問題が噴出してきます。
日立でさえ、勧告を受ける事態、後は押して知るべしです。