これ!どう思います?

マスコミがあまり報道しない様な問題を、私なりに考えてみます。

統一教会❸ :問題点

2022-08-27 12:39:04 | 社会問題
【はじめに】
 今回は統一教会についての最終稿です。安倍晋三氏の銃撃事件以来、各社の報道は日々過熱してきましたが、最近は種切れギミで、国会議員個人への攻撃になって来ています。 反省点は何か?ドウ変えて行くべきか?を議論して欲しいと考えています。

【統一教会に関連した報道】
 世界平和統一家庭連合(統一教会)についてマスコミ各社は連日の様に報道していますが、問題にしている点が各社色々です。 問題点を整理しておきます。

犯罪性が疑われる問題➊ :霊感商法
 統一教会は、8月10日の記者会見で「過去も現在も霊感商売はやっていない」と明言し、『全国霊感商法対策弁護士連絡会』は「やっている」と主張ししています。

 2018年に『消費者契約法』が改正されて、霊感商売で売りつけられた場合は、代金の返却を要求出来る事になりました。然し、『消費者契約法』には罰則の規定が無いので、詐欺罪等に該当する売り方をしない限り刑事事件にはなりません。 宗教法人、祈祷師、占い師が物を売るのを、法律で制限すべきだと考えます。 『統一教会❷ :宗教と法律』の【私の提案❷ :収支報告書】を読んでみて下さい。

(余談 :カトリックの免罪符) 「祖先が犯した罪(つみ)で、あの世で苦しんでいるから、霊験あらたかな『壺』を買って供養すべきです!」等と言うのが統一教会の霊感商法です。 「罪(つみ)を金で許して貰いましょう!」と言って金を集めるのは、古今東西よく有る話しです。

 大昔、カトリックは「十字軍に参加するのはカトリック教徒の義務で有るが、金を寄進したら参加した事になり、神の御加護が得られる」と言って莫大な十字軍派遣費を調達しました。 「罪を犯しても贖宥符(免罪符)を買えば、許される」と言って集めた金で、(バチカンに有る)サン・ピエトロ大聖堂を建設しました。

犯罪性が疑われる問題❷ :霊感商法
 昔、統一教会の関連会社に霊感商法で印鑑を売る『(有)新生』と言う会社が有りました。 2009年に東京地裁が社長と取締役に懲役刑を言い渡し、統一教会との関係を指摘しました。

 この事件の後、統一教会は『コンプライアンス宣言(法令遵守宣言)』をして、「霊感商法は行っていない」と主張しています。 然し、全国霊感商法対策弁護士連絡会は、「その後も霊感商法を続けている」と指摘しています。

(注記) 全国霊感商法対策弁護士連絡会は1987年から統一教会の霊感商法と戦って来ました。マスコミは一時期・報道しましたが、10年以上前から取り上げなくなってしまいました。その為に、国民の多くは「統一教会が不法な金集めをしなくなった」と誤解したのだと思います。

犯罪性が疑われる問題➌ :献金問題
 2016年に東京地裁が、「夫名義の財産から多額の献金等をしていた件」について、組織的な不法行為が有ったとして、統一教会に『3,430万円』の支払いを命じました。

犯罪性が疑われる問題❹ :拉致・監禁問題
 信徒の親族が「脱会する様に説得する目的」で信徒を拘束した事件が、複数発生しました。統一教会が刑事告訴しましたが、却下されています。 拘束された信徒が、親族に民事訴訟を起こした件が複数有りましたが、親族側が敗訴しています。

 統一教会が拉致・監禁したケースは無い様です。

【自民党と統一教会の関係】
 岸田首相は最近の内閣改造後に、「旧統一教会との関係を点検し、厳正に見直すことを了承した人のみを任命した」と言いました。 憲法で宗教の自由が保障されていますから、首相の立場では、「統一教会との関係を切れ!」とは言えないのです。

 岸信介氏が統一教会と親しくなったのは、総理大臣だった1959年頃だったと思われます。その親密な関係は娘婿の安倍晋太郎氏→→息子の安倍晋三氏→→安倍派の議員→→他派閥の議員に引き継がれました。

 田中派だった金丸信氏は、北朝鮮の金日成氏を紹介してもらうのが目的で教祖の文鮮明氏と親しくなり、1990年に第1回目の訪朝をしました。田中派→→竹下派→→小渕派には、金丸氏と統一教会の関係は引き継がれませんでした

 私の知識では、創価学会と統一教会は『犬猿の仲』だと思います。 1999年に、小渕恵三氏が総理大臣だった時に、自民党と公明党が連立政権を樹立しました。 この時、統一教会との関係を整理すべきでした。

【私が自民党の総裁だったら!】
 私が自民党の総裁だったら、(野党が始める前に)自民党の国会議員に「今後一切、統一教会と関係しない」と言う誓約書を提出させます。早くやるに越したことはないですが、少なくとも国葬の9月27日よりも2週間以上前に済ませるべきです! 提出しない議員は除名すべきです。

 後日、全党員に以下に示す団体との関係を持たないと言う誓約書を提出させるべきです! 国葬の追悼の辞に「統一教会との関係を切りました!」と一言加えるべきです! そうしたら、国葬に反対している人達の一部は納得すると思います。

・・・ 関係を禁止すべき組織 ・・・
❶ 統一教会とその関連団体
❷ 暴力団 :指定暴力団、半グレ組織
❸ 犯罪組織 :特殊詐欺集団、悪質な取立業者、・・・などなど
❹ オウム真理の後継団体 :アレフ、ひかりの輪

【萩生田光一氏】
 萩生田(はぎうだ)氏は東京24区(八王子市)選出の衆議院議員です。八王子市には創価学会の重要な施設(創価大学、東京牧口記念会館、八王子文化会館、八王子南文化会館、八王子平和会館)が沢山有り、会員数の多いい、創価学会にとっては非常に重要な市です。

 萩生田氏は、27歳の時(1991年)八王子市の市会議員に、38歳の頃(2001年)都議会議員に、40歳の頃(2003年)衆議院議員に当選しました。多分、創価学会の支援を受けていたのだと思われます。

 09年の衆議院選挙で落選して、その頃から(創価学会の了解を得ずに)統一教会と幸福の科学に接触し始めた様です。萩生田氏は靖国神社にも参拝しますから、「四俣を掛けている」と最近批判されていますが、多分・どこかの寺の檀家と思われるので、私は「五俣を掛けている」と想像しています。「票を得る為には、ドンナ宗教でも利用してやろう!」と言う破廉恥な輩です!

 萩生田氏は、統一教会と親しい議員の多いい安倍派に所属しています。

 憲法で信仰の自由は保障されていますが、四俣や五俣は公序良俗には反している様に、私は思います。 次回の衆議院選挙で八王子市の有権者が、何人?萩生田氏に投票するか、興味深々です!

 私の予想では、公明党が東京24区(八王子市)に独自候補を擁立し、統一教会と絶縁した萩生田氏は落選するのでは?と思います。

 8月24日のBSフジの『プライムニュース』に萩生田氏が出演されました。統一教会の関連団体の支援を受けていた事は認めましたが、「統一教会の関連団体だったとは知らなかった」と平然とした顔で言っていました。

【宗教団体の支援】
 自民党が宗教団体の支援を必要とするのは、❶宗教団体の票が欲しい、❷選挙運動時にボランティアで働いてくれる人が欲しいためです。

 党員数では、自民党は最大の政党ですが、金持ちで老人の党員が多く、ポスター貼り、ポスティング、電話係、ハガキの宛名書き等々をボランティアでやってくれる人が少ないのが現状です。 ボランティアで働いてくれる若い党員を増やす努力が必要です。 然し、それが不可能なので、宗教団体の支援を必要としているのです。

 私は、「自民党は旧式な選挙運動を止めて、インターネットを活用した選挙に取り組むべきだ」と思います。 連合、共産党、公明党はボランティアで働いてくれる運動員を沢山集められます。 現在の選挙ルールは、自民党にとっては不利な物になっています。 ルールを変えるか?若者に受け入れられるソフトを開発してインターネットを活用した選挙運動に注力すべきです。

 私だったら、『シムシティ』の様なシミュレーションゲームを作成して、「公約のAを選択したら→→○○になり、選択しなかったら✕✕になる」と動画で説得するソフトを開発します。ソフトの開発に政党が金を出しても違法では有りません。

【統一教会の関連団体】
 統一教会に関連した企業や団体の数は、皆さんが想像される以上に沢山有ります。 ウィキペディア『統一教会関連の企業と団体』で検索して見て下さい。

★ 世界平和統一家庭連合 :統一教会の現在の名称
★ 日本・世界平和議員連合懇談会(平和議連) :統一教会の友好団体・・・自民党議員の団体
★ 国際勝共連合
★ 世界平和連合
★ 天宙平和連合(UPF)
★ 世界戦略総合研究所

◎◎◎・・・ おまけの話しです! ・・・◎◎◎
【祈祷師と法律】
 私が子供の頃(1953年頃)、家から1kmほどの所に大人たちが祈祷師と呼んでいた女性が住んでいました。県道から20mほどの所に、六畳一部屋程の小さな離れ(祈祷室)が有って、内部を盗み見出来る隙間が有りました。近くに遊びに行ったら祈祷室を覗きに行きました。時々でしたが、お客さんが来ていました。

 息子を亡くした女性や、夫が戦死した女性が、亡くなった人と会話する為に来ていたのです。祈祷師が一生懸命、長い時間祈って、突然声を変えて話し始めました。私は全く信じていなかったので、凄い演技だと何時も感心して見ていました。 家族の一人が大病を患うと、回復を祈って貰うお客さんもいた様です。

 現在でも、祈祷師や霊媒師を取り締まる法律は有りません。(占い師も同様に法的には許容されています。) 祈祷師、霊媒師、占い師達はタダでは相手にしてくれません、お金を要求しても違法ではないのです。占い師は”大っぴらに”商売をしていますが、占いが外れても料金を返済させる法律は無い様です。

 中学生になった頃(1960年頃)、村の祈祷師はいなくなっていました。村では、迷信に金を注ぎ込む人が少なくなったのだと思います。都会は殺伐としていますから、現在でも統一教会の様に言葉巧みに「祖先の供養が必要だ!」と言われたら、信じて高価な壺を買ったりするのだと思います。

【新興宗教の例】
 1975年頃に40歳代の現場職の男性が、会社を辞めました。 二、三年後に突然会社に来て、「某市で家を買って、女性にだけ入信を認め、共同生活をする宗教を始めた。現在・信者は7名程いて、全員働いている。給与は全て教団に寄付する事になっているので、結構良い生活が出来る。・・・」等と小一時間話して帰って行きました。 彼が帰った後、「あいつは詐欺師だ!」、「寂しい女性を救済しているのだ!」・・・色んな意見が出ました。私は黙って聞いていたのですが、「女性達に法律に触れる様な事を要求している分けでは無い様だったので、他人が”とやかく”言う問題では無い」と思いました。

 寂しい人生を送っている人が沢山いて、そんな人達は「ごろ寝でも良いから、安心できる人達とヒッソリと暮らしたい」と願っているのだと想像します。



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