【はじめに】
日本人の多くは、「『憲法第9条厳守』の7文字を『お題目』の様に朝晩唱えていたら→→日本は他国に侵略される事は無く→→平和に暮らせる!」、「非核三原則を守っていたら→→核攻撃を受けない!」と安易に考えている様に見えます。
ロシアが保有する大威力の核爆弾を東京の上空で『1発』爆発させたら、数百万人が死んでしまいます。 私達は、そんな恐ろしい世界で暮らしているのです! 国会で「核の脅威にドウ対応するか?」議論して、国民のコンセンサスを得た『国家としての方針』を決めるべきだと思います。
・・・ 私の核兵器に関連する投稿 ・・・
① 核兵器の想像を絶する威力 :投稿日;2024年7月6日
② 核戦争を廃絶するために『国際同盟』の創設を! :投稿日;2024年6月29日
③ 核兵器の開発と現状 (その1)~(その3) :投稿日;2024年6月1日、8日、15日
④ 核兵器保有国 (その1)~(その2) :投稿日;2024年5月11日&18日
⑤ 広島の原爆と父 :投稿日;2018年7月21日
(御参考 :デズモンド・モリス著『マンウォチング』) 私は、イギリスの動物行動学者デズモンド・モリス氏の本を沢山読んだので、かなり影響されています。 小学館ライブラリー14『マンウォチング(下)』のP44~P55・『闘争行動 人間の戦いの生物学』に、「愚かな人類が武器を進化させてきた歴史」についてのモリス氏の考えを書いています。 この本には写真や絵が沢山有って、読みやすく/面白いです。中古品ならamazonから入手出来ます。
【議論の前提】
現在、世界の主要都市の殆どを壊滅させて→→数億人を殺し→→世界経済をガタガタに出来る量の核兵器が配備されています。 更に中国と北朝鮮は核兵器の貯蔵数を毎年確実に増加させています。
アメリカを盟主とするNATO諸国は、ロシアの他に中国に対応する核兵器を新たに製造して→→配備する必要が有ります。
日本と韓国は、ロシア、中国、北朝鮮の核の脅威に晒されています。
《日米安保条約》
最初の日米安保条約(旧安保)は1951年9月8日に、吉田茂総理が署名しました。 そして、1960年に岸信介総理とアイゼンハワー大統領の間で新しい日米安保条約(新安保=現行の安保)が締結されました。
大戦後直ぐにアメリカは日本軍を解散させ→→日本を無防備の国にさせましたが→→米ソ冷戦時代になって→→アメリカは「軍隊を持て!」と日本に要求する様になり→→日本政府は憲法9条を盾にして→→渋々/少しずつ自衛隊を増強し、防衛費を最小限に抑えて→→金を経済発展の為に使って→→経済大国になりました。
日本は経済大国になり→→軍事大国にもなってきましたが→→「自衛隊は軍隊では無い」と主張して→→アメリカからの海外派兵の要求を拒否してきました。
★ 旧日米安保条約 :1952年~60年 吉田茂総理
★ 新日米安保条約 :1960年1月19日~
《非核三原則》
1967年に佐藤栄作総理(1964年~72年)が「①核は保有しない、②核は製造しない、③核を持ち込ませない」と言う『非核三原則』を国会で明言しました。 (非核三原則は法律では有りません。)
佐藤氏は、国民を安心させる為に『噓も方便』を使ったのだと思います。 思いもよらず、1974年にノーベル平和賞を受賞してしまいました!
1967年当時も日本には沢山米軍の基地が有りましたから、核戦争になったらソ連が米軍の基地を核爆弾で叩く恐れが十分有りました。 従って、アメリカは核反撃を準備していたでしょう!→→「日本に寄港した原子力潜水艦には核ミサイルが搭載されていた」と私は想像していました。
アメリカを含む核兵器を保有する西側諸国は、「核兵器は使用する為の兵器では無く、ソ連に核兵器を使用させない為に保有する兵器だ!」と明確に示しています。 →→抑止の為の兵器。
抑止の為の核兵器には、秘密が重要です。「何処に何処を狙った核ミサイルを配置しているか?」等は秘密にする必要が有ります。 従って、「日本には核兵器が配備されていない」と言う『非核三原則』は廃棄すべきなのです。 →→ロシアが、「日本には、核が配備されていない」と信じていると思いますか?
《米ソ冷戦》
第二次世界大戦後にイギリス、フランス等のヨーロッパ諸国と共産/覇権主義国家のソビエトとの対立が顕著になってきました。 アメリカのトルーマン大統領(任期:45年4月~53年1月)が1947年に『トルーマン・ドクトリン』を宣言し、西側諸国の盟主になったので→→米ソ冷戦時代が始まりました。
大戦後、ソ連も核兵器の開発に注力しましたが、キューバ危機が起こった1962年時点では核戦力の点ではアメリカの方が圧倒的に有利な状況でした。 ケネディ大統領が毅然とした態度で臨んだので→→フルシチョフ第一書記は、キューバに核ミサイル基地を建設する事を諦めたのです。
その後、(現在の北朝鮮の様に)ソ連は核兵器の開発/備蓄/配備に努力して→→アメリカに並ぶ核大国になりました。 然し、共産主義は産業の面で非効率ですから、ソ連の体力が低下して→→アメリカと軍拡競争を進めるのが難しくなり→→1989年にジヨージ・ブッシュ大統領とゴルバチョフ書記長がマルタ島で会談しました。 合意文書は交換されませんでしたが、この会談で米ソ冷戦は終わったと言われています。 2年後の1991年にソ連は崩壊しました。
・・・ 米ソ冷戦時代 ・・・
★ トルーマン・ドクトリン :1947年3月12日
★ マルタ会議 :1989年12月2日 ・・・米=ジヨージ・ブッシュ大統領、ソ連=ゴルバチョフ書記長 →→米ソ冷戦の終結
★ ソビエト崩壊 :1991年
《核拡散防止条約》
1968年7月1日に国連で常任理事国・5ヶ国以外には核兵器の保有を認めないと決議されました。 これを『核拡散防止条約』と呼んでいます。 (逆に言えば、「常任理事国・5ヶ国は核兵器を開発/配備して良い!」と決めたのです。)
68年時点では台湾(中華民国)は常任理事国でしたから、核兵器を開発しても良かったのです。(台湾が国連から追放されたのは1971年です。)
中国(中華人民共和国)が最初の核実験をしたのが『1964年』です。 この時、中国は国連に参加する事が認められていませんでした。
【核の脅威についての議論が必要です!】
私は核兵器に関連するブログを沢山書いて来ました。 日本人は『平和ボケ』から覚醒して、真面目に/真剣に「核兵器の脅威にドウ対応するか?」議論する必要が有ると考えているからです。
共産党以外の政党は、「核の脅威にドウ対応するか?」党の意見を明確に表明していません。『臭い物に蓋をする』と言う日本人の悪い習性から→→多くの政治家は『ややこしい問題に蓋をしよう!』と決め込んでいる様に見受けられます。
・・・ 予想される意見 ・・・
① 核攻撃(被害)は考慮しない
② 核の傘を差し掛けて貰う
③ 核シェアリングを受ける
④ 核兵器を保有する
【方針① :核攻撃(被害)は考慮しない】
共産党は「核の脅威についてドウ対処するか?」は明言していませんが、「自衛隊を縮小し、日米安保に反対で、どの国とも同盟しない」と言うのが党是(とうぜ)です。 そして、共産党は、日本が核兵器を保有する事に反対していますから、「核の脅威は無視する」と言っているのと同じです。
米ソや米中が全面的核戦争に突入したら、日本は為す術(なすすべ)が有りませんから、『核攻撃は考慮しない』と言う考え方は強ち(あながち)間違いとはいえません。
イスラエル、スイス、アメリカ、イギリス等では『核シェルター』が普及しています。韓国では、地下鉄等を核シェルターとして利用する事を考慮して建設しています。 日本の核シェルター普及率は極めて少ないのが現状です。 然し、全面的核戦争が勃発したら→→核シェルターに入って、生き残れたとしても→→多量の放射性物質が降り注ぎ→→発電/給電設備が破壊され→→食糧や飲料水の調達が難しくなります。 多くの国民は地獄で生きる事になってしまい、「死んだ方がましだった!」と思う様になるでしょう!
【方針② :核の傘を差し掛けて貰う】
日本人の多くは、「日本はアメリカの核の傘で守られている」と安易に考えている様に見受けられています。 然し、「『非核三原則』は守るべきだ!」と主張される方が多いい様です。
アメリカの立場になって考えて見て下さい。核兵器を持ち込ませない国を、ドンナニして守るのですか? 「日本に有る米軍基地を、ロシアの核攻撃から守る為には、日本に内緒で核兵器を持ち込もう!」とアメリカは考えていると思います。
逆に言えば、日本に米軍基地が有る限り→→日本はアメリカの核の傘で守られているのです。
ロシアはウクライナ戦争で「言う事を聞かないと核を使用する」と恫喝しています。 将来、ロシアが北海道を取りに来る恐れが有ります。 現在、北海道には米軍の基地が無いので、ロシアが北海道で小威力の核爆弾を爆発させても、アメリカが報復攻撃をしてくれるとは限りません。
【方針③ :核シェアリングを受ける】
前述の核拡散防止条約で核兵器の保有が認められた常任理事国の核兵器を共有する事(核シェアリング)は、認められています。 現在、❶ドイツ、❷イタリア、❸オランダ、❹ベルギー、❺トルコがアメリカの核兵器を共有しています。 日本は『非核三原則』と言う方針を変更したら、アメリカが核シェアリングを認める可能性が有ります。
日本はアメリカ製のステルス戦闘機『F-35A』を『37機』保有しています。 F-35Aにはアメリカ製の核爆弾『B61-12(核威力;0.3~50kt)』が搭載可能です。
核シェアリングの前段階として、「『B61-12』の模擬弾を購入して、投下演習をすべきだ」と考えます。 ならず者国家(ロシア、中国、北朝鮮)に、「日本は何時でも核シェアリング国になれる!」と見せつけるのです。
・・・ アメリカの核を共有している国 ・・・
❶ ドイツ :15発
❷ イタリア :15発
❸ オランダ :15発
❹ ベルギー :15発
❺ トルコ :20発
《韓国の動静》
北朝鮮は核兵器の開発に邁進しています。 北朝鮮に対抗する為に、韓国では「核兵器を開発すべきだ!」と言う意見が多くなっている様です。
韓国は(日本と同様に)地下資源が乏しく→→人口が少ない為に内需が少なく→→貿易立国としてしか生きられない国です。 2020年頃までは中国との貿易で食べていましたが、その後急激に中国との貿易が減少し→→対中国貿易は赤字になっています。 一方、アメリカとの貿易は増加して、近年はアメリカに食べさせて貰っている状態です。 今後益々、アメリカの要求を飲まざるを得なくなると予想します。
韓国はステルス戦闘機『F-35A』を40機保有しています。 トランプ氏が大統領に返り咲いたら、「『B61-12』を貸すから、自分の国は自分で守れ」、「もっと沢山『F-35A』を買え」と迫る恐れが有ります。
【方針④ :核兵器を保有する】
日本は核兵器を製造する為に不可欠なプルトニュウムを所有していますが、アメリカの考え方と、大幅に国際情勢が悪化しない限り、日本が核兵器を開発/配備する事は無いと私は予想しています。
中国と北朝鮮は今後、核兵器の貯蔵数を確実に増加させます。 アメリカを含むNATO諸国は→→ロシア、中国、北朝鮮の3ヶ国に対応する為に→→核兵器の配備数を増やす必要が有ります。 トランプ氏の様な考え方を持った人間が、アメリカの大統領になったら→→韓国に「核兵器を持て」と迫る恐れが無いとは言えません。 そして、日本にも「核兵器を持て」と言って来るかも知れません。
韓国が核兵器を保有する様になったら→→日本はドウするのか?→→真面目に議論する必要が有ると思います。
日本人の多くは、「『憲法第9条厳守』の7文字を『お題目』の様に朝晩唱えていたら→→日本は他国に侵略される事は無く→→平和に暮らせる!」、「非核三原則を守っていたら→→核攻撃を受けない!」と安易に考えている様に見えます。
ロシアが保有する大威力の核爆弾を東京の上空で『1発』爆発させたら、数百万人が死んでしまいます。 私達は、そんな恐ろしい世界で暮らしているのです! 国会で「核の脅威にドウ対応するか?」議論して、国民のコンセンサスを得た『国家としての方針』を決めるべきだと思います。
・・・ 私の核兵器に関連する投稿 ・・・
① 核兵器の想像を絶する威力 :投稿日;2024年7月6日
② 核戦争を廃絶するために『国際同盟』の創設を! :投稿日;2024年6月29日
③ 核兵器の開発と現状 (その1)~(その3) :投稿日;2024年6月1日、8日、15日
④ 核兵器保有国 (その1)~(その2) :投稿日;2024年5月11日&18日
⑤ 広島の原爆と父 :投稿日;2018年7月21日
(御参考 :デズモンド・モリス著『マンウォチング』) 私は、イギリスの動物行動学者デズモンド・モリス氏の本を沢山読んだので、かなり影響されています。 小学館ライブラリー14『マンウォチング(下)』のP44~P55・『闘争行動 人間の戦いの生物学』に、「愚かな人類が武器を進化させてきた歴史」についてのモリス氏の考えを書いています。 この本には写真や絵が沢山有って、読みやすく/面白いです。中古品ならamazonから入手出来ます。
【議論の前提】
現在、世界の主要都市の殆どを壊滅させて→→数億人を殺し→→世界経済をガタガタに出来る量の核兵器が配備されています。 更に中国と北朝鮮は核兵器の貯蔵数を毎年確実に増加させています。
アメリカを盟主とするNATO諸国は、ロシアの他に中国に対応する核兵器を新たに製造して→→配備する必要が有ります。
日本と韓国は、ロシア、中国、北朝鮮の核の脅威に晒されています。
《日米安保条約》
最初の日米安保条約(旧安保)は1951年9月8日に、吉田茂総理が署名しました。 そして、1960年に岸信介総理とアイゼンハワー大統領の間で新しい日米安保条約(新安保=現行の安保)が締結されました。
大戦後直ぐにアメリカは日本軍を解散させ→→日本を無防備の国にさせましたが→→米ソ冷戦時代になって→→アメリカは「軍隊を持て!」と日本に要求する様になり→→日本政府は憲法9条を盾にして→→渋々/少しずつ自衛隊を増強し、防衛費を最小限に抑えて→→金を経済発展の為に使って→→経済大国になりました。
日本は経済大国になり→→軍事大国にもなってきましたが→→「自衛隊は軍隊では無い」と主張して→→アメリカからの海外派兵の要求を拒否してきました。
★ 旧日米安保条約 :1952年~60年 吉田茂総理
★ 新日米安保条約 :1960年1月19日~
《非核三原則》
1967年に佐藤栄作総理(1964年~72年)が「①核は保有しない、②核は製造しない、③核を持ち込ませない」と言う『非核三原則』を国会で明言しました。 (非核三原則は法律では有りません。)
佐藤氏は、国民を安心させる為に『噓も方便』を使ったのだと思います。 思いもよらず、1974年にノーベル平和賞を受賞してしまいました!
1967年当時も日本には沢山米軍の基地が有りましたから、核戦争になったらソ連が米軍の基地を核爆弾で叩く恐れが十分有りました。 従って、アメリカは核反撃を準備していたでしょう!→→「日本に寄港した原子力潜水艦には核ミサイルが搭載されていた」と私は想像していました。
アメリカを含む核兵器を保有する西側諸国は、「核兵器は使用する為の兵器では無く、ソ連に核兵器を使用させない為に保有する兵器だ!」と明確に示しています。 →→抑止の為の兵器。
抑止の為の核兵器には、秘密が重要です。「何処に何処を狙った核ミサイルを配置しているか?」等は秘密にする必要が有ります。 従って、「日本には核兵器が配備されていない」と言う『非核三原則』は廃棄すべきなのです。 →→ロシアが、「日本には、核が配備されていない」と信じていると思いますか?
《米ソ冷戦》
第二次世界大戦後にイギリス、フランス等のヨーロッパ諸国と共産/覇権主義国家のソビエトとの対立が顕著になってきました。 アメリカのトルーマン大統領(任期:45年4月~53年1月)が1947年に『トルーマン・ドクトリン』を宣言し、西側諸国の盟主になったので→→米ソ冷戦時代が始まりました。
大戦後、ソ連も核兵器の開発に注力しましたが、キューバ危機が起こった1962年時点では核戦力の点ではアメリカの方が圧倒的に有利な状況でした。 ケネディ大統領が毅然とした態度で臨んだので→→フルシチョフ第一書記は、キューバに核ミサイル基地を建設する事を諦めたのです。
その後、(現在の北朝鮮の様に)ソ連は核兵器の開発/備蓄/配備に努力して→→アメリカに並ぶ核大国になりました。 然し、共産主義は産業の面で非効率ですから、ソ連の体力が低下して→→アメリカと軍拡競争を進めるのが難しくなり→→1989年にジヨージ・ブッシュ大統領とゴルバチョフ書記長がマルタ島で会談しました。 合意文書は交換されませんでしたが、この会談で米ソ冷戦は終わったと言われています。 2年後の1991年にソ連は崩壊しました。
・・・ 米ソ冷戦時代 ・・・
★ トルーマン・ドクトリン :1947年3月12日
★ マルタ会議 :1989年12月2日 ・・・米=ジヨージ・ブッシュ大統領、ソ連=ゴルバチョフ書記長 →→米ソ冷戦の終結
★ ソビエト崩壊 :1991年
《核拡散防止条約》
1968年7月1日に国連で常任理事国・5ヶ国以外には核兵器の保有を認めないと決議されました。 これを『核拡散防止条約』と呼んでいます。 (逆に言えば、「常任理事国・5ヶ国は核兵器を開発/配備して良い!」と決めたのです。)
68年時点では台湾(中華民国)は常任理事国でしたから、核兵器を開発しても良かったのです。(台湾が国連から追放されたのは1971年です。)
中国(中華人民共和国)が最初の核実験をしたのが『1964年』です。 この時、中国は国連に参加する事が認められていませんでした。
【核の脅威についての議論が必要です!】
私は核兵器に関連するブログを沢山書いて来ました。 日本人は『平和ボケ』から覚醒して、真面目に/真剣に「核兵器の脅威にドウ対応するか?」議論する必要が有ると考えているからです。
共産党以外の政党は、「核の脅威にドウ対応するか?」党の意見を明確に表明していません。『臭い物に蓋をする』と言う日本人の悪い習性から→→多くの政治家は『ややこしい問題に蓋をしよう!』と決め込んでいる様に見受けられます。
・・・ 予想される意見 ・・・
① 核攻撃(被害)は考慮しない
② 核の傘を差し掛けて貰う
③ 核シェアリングを受ける
④ 核兵器を保有する
【方針① :核攻撃(被害)は考慮しない】
共産党は「核の脅威についてドウ対処するか?」は明言していませんが、「自衛隊を縮小し、日米安保に反対で、どの国とも同盟しない」と言うのが党是(とうぜ)です。 そして、共産党は、日本が核兵器を保有する事に反対していますから、「核の脅威は無視する」と言っているのと同じです。
米ソや米中が全面的核戦争に突入したら、日本は為す術(なすすべ)が有りませんから、『核攻撃は考慮しない』と言う考え方は強ち(あながち)間違いとはいえません。
イスラエル、スイス、アメリカ、イギリス等では『核シェルター』が普及しています。韓国では、地下鉄等を核シェルターとして利用する事を考慮して建設しています。 日本の核シェルター普及率は極めて少ないのが現状です。 然し、全面的核戦争が勃発したら→→核シェルターに入って、生き残れたとしても→→多量の放射性物質が降り注ぎ→→発電/給電設備が破壊され→→食糧や飲料水の調達が難しくなります。 多くの国民は地獄で生きる事になってしまい、「死んだ方がましだった!」と思う様になるでしょう!
【方針② :核の傘を差し掛けて貰う】
日本人の多くは、「日本はアメリカの核の傘で守られている」と安易に考えている様に見受けられています。 然し、「『非核三原則』は守るべきだ!」と主張される方が多いい様です。
アメリカの立場になって考えて見て下さい。核兵器を持ち込ませない国を、ドンナニして守るのですか? 「日本に有る米軍基地を、ロシアの核攻撃から守る為には、日本に内緒で核兵器を持ち込もう!」とアメリカは考えていると思います。
逆に言えば、日本に米軍基地が有る限り→→日本はアメリカの核の傘で守られているのです。
ロシアはウクライナ戦争で「言う事を聞かないと核を使用する」と恫喝しています。 将来、ロシアが北海道を取りに来る恐れが有ります。 現在、北海道には米軍の基地が無いので、ロシアが北海道で小威力の核爆弾を爆発させても、アメリカが報復攻撃をしてくれるとは限りません。
【方針③ :核シェアリングを受ける】
前述の核拡散防止条約で核兵器の保有が認められた常任理事国の核兵器を共有する事(核シェアリング)は、認められています。 現在、❶ドイツ、❷イタリア、❸オランダ、❹ベルギー、❺トルコがアメリカの核兵器を共有しています。 日本は『非核三原則』と言う方針を変更したら、アメリカが核シェアリングを認める可能性が有ります。
日本はアメリカ製のステルス戦闘機『F-35A』を『37機』保有しています。 F-35Aにはアメリカ製の核爆弾『B61-12(核威力;0.3~50kt)』が搭載可能です。
核シェアリングの前段階として、「『B61-12』の模擬弾を購入して、投下演習をすべきだ」と考えます。 ならず者国家(ロシア、中国、北朝鮮)に、「日本は何時でも核シェアリング国になれる!」と見せつけるのです。
・・・ アメリカの核を共有している国 ・・・
❶ ドイツ :15発
❷ イタリア :15発
❸ オランダ :15発
❹ ベルギー :15発
❺ トルコ :20発
《韓国の動静》
北朝鮮は核兵器の開発に邁進しています。 北朝鮮に対抗する為に、韓国では「核兵器を開発すべきだ!」と言う意見が多くなっている様です。
韓国は(日本と同様に)地下資源が乏しく→→人口が少ない為に内需が少なく→→貿易立国としてしか生きられない国です。 2020年頃までは中国との貿易で食べていましたが、その後急激に中国との貿易が減少し→→対中国貿易は赤字になっています。 一方、アメリカとの貿易は増加して、近年はアメリカに食べさせて貰っている状態です。 今後益々、アメリカの要求を飲まざるを得なくなると予想します。
韓国はステルス戦闘機『F-35A』を40機保有しています。 トランプ氏が大統領に返り咲いたら、「『B61-12』を貸すから、自分の国は自分で守れ」、「もっと沢山『F-35A』を買え」と迫る恐れが有ります。
【方針④ :核兵器を保有する】
日本は核兵器を製造する為に不可欠なプルトニュウムを所有していますが、アメリカの考え方と、大幅に国際情勢が悪化しない限り、日本が核兵器を開発/配備する事は無いと私は予想しています。
中国と北朝鮮は今後、核兵器の貯蔵数を確実に増加させます。 アメリカを含むNATO諸国は→→ロシア、中国、北朝鮮の3ヶ国に対応する為に→→核兵器の配備数を増やす必要が有ります。 トランプ氏の様な考え方を持った人間が、アメリカの大統領になったら→→韓国に「核兵器を持て」と迫る恐れが無いとは言えません。 そして、日本にも「核兵器を持て」と言って来るかも知れません。
韓国が核兵器を保有する様になったら→→日本はドウするのか?→→真面目に議論する必要が有ると思います。