これ!どう思います?

マスコミがあまり報道しない様な問題を、私なりに考えてみます。

ヴェーバーが残してくれたヒントを基に (その5)

2021-10-09 06:52:06 | 民主主義
【はじめに】
 今回は、筑波大学の中村逸郎教授が『陸でなしの国』と断言する、ロシア、中国および北朝鮮の民主化の可能性について書きます。

 この三カ国が今世紀中に民主化するとは考え難いですが、ロシアには一応選挙制度が有りますから、プーチン大統領が体調不良等の原因で対陣したら、少しは民主化する可能性が有ります。

第10章 :ロシアの民主化
【ロシアの基礎データ】

 ロシアは農産物の輸出国でしたが、現在は石油や天然ガスが輸出額の50%近くを占めています。石油と天然ガスの産出量はアメリカに次いで第2位です。国内の需要が少ないので、多量に輸出しています。 そのお蔭で、近年の貿易収支は黒字が続いています。

 武器の輸出額も、アメリカに次いで第2位ですが、昔から・民需品の開発/製造は何故か?苦手です。半導体製造などのハイテク分野では後進国です。

★ 人口 :14,593万人(2020年)
★ 面積 :1,713万km2 ・・・世界一位で、日本の45倍も有ります。
★ 民族 :100程の民族、ロシア人≒77.7%
★ 宗教 :キリスト教正教会(ギリシャ正教)、他
★ 一人あたりのGDP :11,600ドル(2019年) (日本≒42,928ドル・・・2021年)・・・MER
★ 軍隊 :兵員数≒90万人 ・・・徴兵制(一年間)
★ 核兵器 :核弾頭数≒6,450万 ・・・アメリカと同数

【ロシアの歴史】
 ロシアはツアリーの時代から、覇権主義政策を採用して来ました。東方進出政策を進めて、中国が支配していたウラジオストクやカラフト、アラスカまで手に入れました。そして、朝鮮半島を狙う様になって、日露戦争になりました。日本に負けたロシアは、南進政策を始めました。

 1919年に『職業としての政治』の公演が行われた時点では、ニコライ二世は銃殺され、ロシアは臨時政府の時代でした。スターリンが力を付け始めると、虐殺を始めました。犠牲者の総数は1,000万人~2,000万人と言われています。1950年のロシアの人口は10,000万人ほどでしたから、10人に1人~5人に1人が虐殺された事になります。 それでも、ロシアでは暴動は起こりませんでした!

★ ロシア帝国 :1721年~1917年
★ 日露戦争 :1904年~05年
★ 第一次世界大戦 :1914年~18年
★ 2月革命 :1917年→→臨時政府(ソビエト)・・・ニコライ二世の銃殺
★ 10月革命 :1917年・・・ボリシェヴィキが政権奪取
★ 普通選挙 :1917年・・・レーニンが率いたボリシェヴィキが選挙で敗れ、議会を解散させ→内戦へ
★ コミュンテルン :1919年~35年
★ ソビエト連邦 :1922年
★ 第二次世界大戦 :1939年~45年
★ スターリン議長 :1945年~53年
★ ソビエト連邦の崩壊 :1991年
★ ロシア連邦 :1991年~
★ プーチン大統領 :2000年~08年、12年~現在

【農奴解放】
 中世のヨーロッパ諸国は農奴制でした。多くの国では16世紀までに農奴解放が進みましたが、ロシア帝国では存続しました。近代化を進める為に、皇帝アレクサンドル2世が、1861年に農奴解放令を出しましたが、農民が土地を得る為には自分で金を都合して買い取る必要が有りました。 そんな金を持っていた農奴はいませんでしたから、農民は貧しい小作人になったのです。

 1760年代にイギリスで始まった第一次産業革命は、ヨーロッパ諸国に広がっていきました。人口が増加しただけでなく、都市部に集まったために、ヨーロッパ諸国では食糧の確保が重要な課題になって来ました。ロシアはそれまで以上に食糧を輸出する様になりました。農民を貧しい状態に放置して、安く食糧を作ったら地主や貴族は十分に儲かる状況になったのです。 多分、そのためにロシアでは産業革命がヨーロッパ諸国の様には進まなかったのだと思います。

【ソビエト】
 1922年にソビエト社会主義共和国連邦(ソビエト)が誕生しました。(人類の歴史の中で、最初の共産主義国家が出来たのです。) ロシアは第一次世界大戦の戦勝国でしたが、政治体制は根本的に変わったのです。 然し、マックス・ヴェーバーは1920年に亡くなったので、共産主義国家の将来像や問題点について言及していません。

 1917年の十月革命後に、レーニンは普通選挙をしましたが、目論見に反して共産党(ボリシェヴィキ)が敗れたので議会を解散しました。以来、ソビエト時代には選挙の無い、一党独裁国家を続けました。

(余談 :キューバの選挙制度) キューバは共産党一党独裁国家ですが、選挙制度が有ります。2015年にアメリカと国交を回復しました。 少しずつですが、民主化が進んでいる様に思います。 今年(21年)の7月に大規模な反政府デモが発生しましたが、香港での弾圧の様な酷い事にはならなかった様です。

【民主化の可能性】
 今回・取り上げる三カ国の中で、唯一ロシアは将来・民主化を達成する可能性が有ると考えます。プーチン大統領が健在なうちは不可能だと思いますが、1952年生まれですから現在68歳です。2021年版のWHOの統計によるロシア男性の平均寿命と同じです。

 プーチン大統領が執務出来ない様になったら、欧米諸国との摩擦を避けて、国民を豊かにしたいと考える大統領が選出される可能性が有ります。 選挙の不正が少なくなったら、国民の福祉向上を掲げて大統領選挙に立候補する事になると予想します。

 ロシアが民主国家になったら、国連の常任理事国で覇権主義の国は中国だけになりますから、世界は平和になると思います。

(余談:ロシア男性の平均寿命) ロシアの男性はウォッカを多量に飲むから、平均寿命が短いと言われています。 「プーチン大統領が亡くなるか、体調不良になったら良いのに」と思って、数年前からロシア男性の平均寿命をウォッチングして来ました。 不思議なことに、ロシア男性の平均寿命が毎年『1年』伸びるので、プーチン大統領の年齢は平均寿命と同じです。

(余談:プーチン大統領が急逝したら!?) 将来、原油価格が『60ドル代/バーレル』の状態が続いて、ロシア経済が低迷している時に、プーチン大統領が急逝したらロシアは大混乱になると予想します。→民主国家に生まれ変わる可能性が有ります。

第11章 :中国の民主化
【中国の歴史】

 中国は、1911年~12年に辛亥革命が起こり、清王朝(1664年~1912年)から中華民国(1912年~)に変わっていました。

 マックス・ヴェーバーが『職業としての政治』と題する講演を行った1919年に、中国では『マルクス主義研究会』が発足しました。中国共産党が誕生したのは1921年です。創立時の党員は公式には12名となっており、軍隊も組織も無い・共産主義者達の単なる集まりの様な存在でした。 その影響力は微々たる物でした。

 ヴェーバーは、「中国が共産主義国家になる」とは考えていなかったでしょう! 共産党のメンバーは次第に増加し、軍隊を持つ様になりましたが、第二次世界大戦中は、中華民国が国を統治していたと言えます。

 大戦後に中華民国が国連の常任理事国になりました。日本が台湾から撤収したあと、1945年に中華民国が台湾を支配しました。 共産軍に敗れた蒋介石(中華民国)は首都を台北市に移しました。1971年まで、中華民国が国連の常任理事国だったのです。

 中華民国軍を台湾に追い出して、共産中国(中華人民共和国)が誕生したのは1949年です。毛沢東は共産主義国家を目指しましたが、中国の近代化/工業化は進みませんでした。 「多くの政策が失敗して、毛沢東の地位が危なくなって来たのだ」と想像します。1966年~76年に文化大革命を起こし、数百万人~1,000万人も虐殺したと言われています。 政策の失敗で食糧不足になって2,000万人~5,000万人が餓死した様です。

(余談 :台湾の統治と民主化) 蒋介石(1975年死去)は専制君主の様になって台湾を統治しました。1994年に憲法を修正して、正副総統を選挙で選ぶ事になりました。任期は4年で、アメリカの大統領選挙の年に総統選挙が行われています。

(余談 :常任理事国) 第二次世界大戦中に日本軍と戦ったのは中華民国軍の方で、「共産軍は弱小でも有ったために、日本軍との戦争は極力避ける様にしていた」と私は見ています。中華民国を常任理事国から外したのはアメリカでしたが、共産中国を常任理事国にする必要は無かったと思います。 アメリカの近欲から、アメリカの敵だったソビエトと仲違いしていた共産中国を『敵の敵は味方』だと言う甘い考えで中国を味方に付けようとしたのです。

【中国の税制】
 中国では、1988年の憲法改正によって私営企業が、93年の改正で社会主義市場経済が、2004年の改正で私有財産が認められました。

 中国建国以来、都市部の土地は国所有で、農村部の土地は集団所有です。 一方、1978年の改革開放政策で住宅の売買が認められる様になりました。1998年からは、「国が住宅を支給する制度は廃止するから、自分で確保しろ」と言い出したのです。それ以来、マンションの建設が盛んになり、住むためでは無くて投機の対象として膨大な数のマンションが建設されました。 住宅産業が急激に発展して、最近話題になっている恒大集団の様な巨大企業が誕生したのです。 既に、34億人が住めるマンションが建設されている様です。

 現在の中国には、相続税、贈与税及び固定資産税が有りません。 日本で・これ等の税金が取られなくなったら、ドンナ事になるか?想像して見て下さい。 貧富の格差が急激に拡大し、金持ち達は投機に走り→益々・金持ちになります。

① 相続税 :2016年に法制化を検討中と言う記事が有りましたが、現時点では成立していない様です。
② 贈与税 :無し。
③ 固定資産税 :都市不動産税(地方税)と言うのが有ります。

(余談) 何故?上記の税金を徴収しないのか? 私の見立てでは、❶中国は共産党の為の国家です、❷金持ちの多くは共産党員です、➌上記の税金を取ると共産党員から金を取り立てる事になります、➍共産党員で無い大金持ちからは『贈賄した』などと言って財産を没収すれば良い・・・からでしょう!

【産業が急激に発展した理由】
 1978年に鄧小平が改革開放政策を始めて、中国の経済/工業技術は発展を始めました。21世紀になって急激に発展しました。

 日本は明治になって西洋技術を積極的に取り入れて、急激に近代化を達成しましたが、「石橋を叩きながら慎重に渡った」と思います。中国は、「石橋が崩れる前に猛烈なスピードで走って渡る」様なやり方で、(需要予測を完全に無視して)国営企業と民間企業が製造設備を増強して来ました。

【鉄鋼とセメント産業】
 中国で無茶苦茶に製造設備を増強した典型が、鉄とセメント分野です。今世紀に入って内需を大幅に上回る量が製造される様になりました。 中国でも雇用確保が重要ですから、マンション建設、道路網の整備、高速鉄道網の整備で鉄とセメントを消費してきました。 南沙諸島の埋め立ても、過剰なセメントを少しでも活用したいと考えたからだと思います。

 その結果、二酸化炭素(CO2)排出量がダントツで世界1位になりました。2020年のデーターでは、2位のアメリカの2.2倍、5位の日本の9.6倍も排出しています。

★ 粗鋼生産量 :1980年;0.37億トン(世界のシェア≒5.1%)→1990年;0.65億トン(≒8.4%)→2000年;1.27億トン(≒14.9%)→2005年;3.5億トン(≒30.4%)→2020年;10.5億トン(世界のシェア≒56.5%)

★ セメント生産量 :1995年;4.46億トン(世界のシェア≒31.4%)→2005年:10.0億トン(≒45.0%)→2015年:23.5億トン(世界のシェア≒57.3%)

【中国のバブル対策】
 1970年代までは日本には砂利道が結構有りました。砂利道で急ブレーキを掛けると悲惨な事になってしまいます。日本がバブル景気になった時、馬鹿な政治家と官僚達が急ブレーキを掛けてしまい、利き過ぎてしまって途方に暮れている間に『失われた二十年』が過ぎてしまいました。

 2012年に習近平氏が総書記に就任しました。習近平氏は海部俊樹氏よりも頭脳明晰で、優秀なスタッフを周囲に沢山置いていたと私は想像しています。 過剰な投資が続いて製造業の生産能力は『世界の工場』では無くて、『世界を支配する工場』になりつつ有りました。 無茶苦茶な経済拡大政策には共産党幹部達の利権が絡んでいるので、止める分けには行きません。

《私の推論》 習近平氏は、「多量に蓄積した外貨、一路一帯政策、第五世代の通信技術(5G)等を活用して世界経済を支配したら、過剰な製造設備を止める必要は無い。むしろ、『世界を支配する工場』にするべきだ!」と考えたと思います。

 トランプ氏が本能で習近平氏の目論見を見抜き、2018年に米中貿易戦争を始めました。この戦争は長期化しそうですが、中国の製造設備過剰等の問題は早急に手を打つ必要が有ります。 習近平氏は3年ほど前から優秀な若手共産党員を集めて、「共産党の痛手を最小限にして、国内の経済問題を上手く処理する方法を模索して来た」と想像します。 今年の初夏の頃には採用する秘策を決定したと思われます。

 『転んでもただは起きぬ』のが漢民族の真髄です。 A案では中国経済は『1』の痛手を受けるが、アメリカ経済の痛手は『0』、B案は中国経済の痛手は『2』になるが、アメリカ経済が『3』と大きな被害を受ける可能性が有るとします。習近平氏は何方の案を採用するでしょうか? 私はB案だと断言します。

 日本は被害を最小限に抑える必要が有りますが、岸田氏に期待するのは無理です! 民間企業が個別に努力してリスク回避を図る必要が有ります。

 今の所・秘策の全体像は見えませんが、『てんでバラバラ』の様に見える規制を矢継ぎ早に打ち出しています。 巨大になり過ぎたアリババの様な民営企業への介入、2年ほど前には重要視していたハーウェイ等への規制、学習塾の規制、独占禁止法改正案の発表、電力不足・・・。今後、どんな手を打ってくるか?ウォッチングする必要が有ります。

(余談 :デジタル情報の重要性) 日本政府はヤット、デジタル化を始めましたが、中国は官民でデジタル化をほぼ達成しています。 中国政府が最近、アメリカに上場した滴滴出行に規制を掛けました。 滴滴出行はタクシーの巨大企業です。 タクシーを利用したら、氏名、電話番号、日時、何処から何処に行ったか?デジタル情報として残るのだと思います。「CIAが滴滴出行の情報を盗み出したら、安全保障の問題だ」と中国政府は判断したと推察します。

 デジタル化には賛成ですが、サイバー攻撃の時代ですから情報の漏洩に対して重い刑事罰を設け、強力なサイバー対策チームを設立する事が絶対に必要です。

第12章 :北朝鮮の民主化
【北朝鮮の基礎データ】

 北朝鮮の正式な国名は朝鮮民主主義人民共和国です。

 北朝鮮は今では世界の最貧国の一つになってしまいましたが、第二次世界大戦が終わった時点では、日本、韓国、中国及び東南アジア諸国の中で最も豊かな国でした。 韓国には殆ど地下資源は有りませんが、北朝鮮には400兆円~700兆円に相当する地下資源が眠っていると言われています。

 金日成が朝鮮戦争を起こさなかったら、冷戦時代に北朝鮮は最も豊かな共産主義国になっていたと断言出来ます。朝鮮戦争で日本が残した工場設備やインフラを破壊して、貧しい国になって行ったのです。

 北朝鮮は国力以上の兵隊を抱えています。 人口に対する兵隊の割合は、北朝鮮≒4.7%、韓国≒1.3%、日本≒0.2%です。 最貧国になっている原因の一つは、軍事優先の政策を続けている事だと思われます。

★ 人口 :2,580万人(2020年) (韓国≒5,180万人/2019年) (日本≒12,536万人/2021年)
★ 面積 :12.1万km2 (韓国≒10.0万km2)
★ 一人当たりのGDP :1,300ドル(2017年) (韓国≒30,700ドル/2020年)・・・MER
★ 地下資源 :石炭、鉄鉱石、金、タングステン、モリブデン、銅、マンガン、石灰石、マグネサイト、グラファイト(黒鉛)、石油(未開発)
★ 兵力 :120万人 (韓国≒66万人) (日本≒24万人)

【北朝鮮の歴史】
 私は2018年8月25日~10月20日にかけて、私の主観による『朝鮮半島の歴史 (その1)~(その9)』を投稿しました。 是非。読んで見て下さい!
『 https://blog.goo.ne.jp/matetoyoya72/preview20?eid=96ccb3a6082ce848d3f18ec492de258e&t=1633144511889 』

 高麗は、当時の日本よりも女性の地位が高く、民主主義的だったと私は見ています。そして、通貨を発行して経済が発展しました。

 李氏朝鮮の時代になると、トンデモ無い国になってしまいました。 ❶中国に阿った属国になり、❷可笑しな儒教原理主義で国を統治し、➌連座制による恐怖政治を行い、➍厳格な身分制にして、❺商業と手工業を軽んじて、❻貨幣を発行せず、税を物納にして経済の発展を阻害した、❼厳格な鎖国政策を採用して、欧米諸国の技術を取り入れ無かった、❽日本の寺子屋や藩校の様な教育施設が無かった。

 15世紀から現在までの600年間で、北朝鮮が自由で豊かだったのは、日本が統治した『35年間』だけだったと思います。

★ 高麗 :918年~1392年・・・朝鮮半島を統一したのは1356年~92年だけです。
★ 李氏朝鮮 :1392年~1897年
★ 日清戦争 :1894年~95年
★ 大韓帝国 :1897年~1910年・・・国号を改めただけで、実質は李氏朝鮮のまま。
★ 伊藤博文の暗殺 :1909年
★ 日本による併合 :1910年~45年
★ 第二次世界大戦 :1939年~45年
★ 北朝鮮の建国  :1948年
★ 朝鮮戦争    :1950年~53年

【北朝鮮が何故存続出来るのか?】
 私の知る限り、現在・国民の人権を完全に無視した国家は北朝鮮だけです。(一部の国民の人権を、ないがしろにする国は他にも存在します。) 「何故?北朝鮮の様な国が21世紀になっても存続出来るのか?」不思議に思われませんか? その原因について、私の考えを書きます。

❶ 「人権問題は内政問題で有り、他国が口出しすべきでない」と主張する、中国の様な国が有る為です。 現在も続いている北朝鮮への経済制裁は、核実験と弾道ミサイルの開発に対するもので、人権は問題になっていません。

❷ 李氏朝鮮の500年間、両班の横暴と連座制による恐怖政治が続き、国民の大半は『打ち拉がれた(うちひしがれた)』生活を送って来ました。 庶民の多く(常人と賎人)は歪曲した考え方(小中華思想)を持つ様になり、現在でもその考え方から脱皮出来ないのだと思います。 「我々は日本人や中国人よりも、いや世界の他の人種よりも優秀なんだ」と誇りを持っていたら、空腹を我慢出来るのかも?知れません。 《江戸時代に幕府は、(えた)と言う身分を作って、農工商身分の人達の不満を抑えました(ガス抜きをしました)が、小中華思想は不満を持たせない手段の一つだと思います。》

➌ 極貧の国では革命は起こりません。 極貧の国でも坂本龍馬の様に国を憂える(うれえる)志士が一人か二人は出て来るかも知れませんが、命がけで志士を匿ったり、支援する庶民は出て来ないと私は思います。現状では、多くの庶民は志士を密告して、報奨金を得ようとするでしょう!

➍ 残虐な公開処刑に立ち会わせ、生きて帰るのが難しい強制収容所の噂を流したら、ドンナニ悲惨な生活を送っていても、金一族に反抗する気力は湧かないと思います。

【北朝鮮は民主化出来るのか?】
 中国の経済が破綻して→共産党政権が崩壊し→民主主義国に変わらない限りは、北朝鮮が民主国家にはなれ無いと予想しています。

 私が10万人ほどの兵力を有する北朝鮮・陸軍の大将だったと仮定して、二つのケースについて考えて見ました。❶民主主義国家にしたい! ❷金正恩を倒して独裁者になりたい!

❶ 北朝鮮が民主主義国家になる事は、中国にとっては許し難い事です。私がクーデターを起こして金正恩を殺したら、中国軍が直ぐさま侵攻してくると予想されます。私の軍が中国軍と戦っても勝ち目は全く有りません。全面戦争になりそうですから、アメリカと韓国は支援してくれないと思われます。 桑原桑原!私は絶対に行動を起こしません!

❷ 金正恩が中国の言う事を聞かなくなったら、傀儡政権の樹立を中国は検討すると予想します。 私が、「中国に忠誠を誓う」と誓約したら、中国が私を支援してくれるでしょう→クーデターを実行しても他の将軍達は邪魔をしないでしょう。 私は大元帥になって、連座制による恐怖政治を踏襲して、『酒池肉林』の生活を大いに楽しみます。 (このやり方は、正に李氏朝鮮が500年間続けてきたことでした。)