東京老人Tokyorojin

こごとじじい増山静男のブログです。

街を歩いて、真のバリアフリーとは

2006年05月29日 19時23分09秒 | Weblog
東京のビジネスパーソンは歩く、歩くというお話をしました。

地下鉄が次々と出来上がり、ビジネスには電車という常識ができ、人々は駅から15分を歩きます。途中の乗り換え通路を10分歩くのも当たり前。お陰で太った人はいなくなりました。

しかし、よく見てみると、お年寄り、身障者の外出が意外に少ないのです。

バリアフリーにしてあるよ、と当局はおっしゃいます。確かに新しい駅にはエレベーターがあり、巨大な身障者用トイレも設備されています。だからといって、老人が列を成して電車に乗る光景は見たことがありません。


老人、身障者に一番優しいのはバスでしょう。東京では、ほとんどの車が低床式バリアフリータイプになり、歩道からノンステップで乗れます。

ところが、バスが便利になる前に、地下鉄の開通と共に次々路線を廃止してしまいました。

駅まで15分、のりかえ距離10分、高低さ30メートル、というただただビジネスパーソンの健康増進システムだけが稼動しています。

ということでお年寄りの外出が不可能になり、どうしても出かけるときはタクシーなのですが、タクシーは乗りにくい。運転手が手を貸してくれるのはごく限られた会社です。

真のバリアフリーを考えることが必要です。

蛇足

例えば、アキバ駅です。山手線、総武線などから地下34mのつくば線への乗り換えを毎日できる老人が居るでしょうか。考えただけでもイヤになる事でしょう。

一方では、相互乗り入れにより乗り換えなし、も在るんですけどね。