東京老人Tokyorojin

こごとじじい増山静男のブログです。

広州、桂林、漓江川くだり、興州ゆき

2005年01月10日 17時21分30秒 | Weblog
桂林04年12月

10月に三峡クルーズに行って以来久しぶりのチャイナ旅行の報告です。

今回は広州からスタート。桂林はすぐ近いのかとおもっていたら飛行機で1時間もかかるのであった。(汽車で12時間)
超初心者コースである桂林旅行、JALパックなどでスタートしたころはどうやって行ったのだろうか。

広州新白雲空港

04年8月開港したばかりという広州の新しい空港。例によって有名建築家の作品であるそうだ。
中国らしくない鈍い金属色だけで構成されていて、華やかさ、アイデンティティにかける。
ご近所に香港、シンセン、そして上海、仁川、関西などと競争相手がたむろしていて前途多難が予想される。
ツアー同行者があらわれる。
いきなり中国語での挨拶におどろく。まさか中国人が参加するなんて。実は中国初めての日本人s氏(46歳)だった。
今回はこの人とわれわれ3名のツアーである。
市内まで真新しい片道4車線!の高速道路がつづく。
広州市内もほかの都市同様建物の高層化が進み地下鉄も開通しているようである。
15時の桂林行きまで十分時間があったにもかかわらず、ツアーのため地下鉄などには乗ることができず残念である。

鎮海婁

展望のよい古代からの建物だが例によって広州博物館と名前が変わっていて、実はおみやげ物販売所である。
小さなガラスびんの内側から絵を描いたり、象牙のボールを透かし彫りにするのだが、10層つまり薄いボールが10個入っていたりする。
そういうチャイナ芸術はあまりすきではない。
食事をしてふたたび高速を空港へ、

桂林まで飛ぶ

出迎えのガイドは日本語があまり上等ではない。なるべく分かるように質問するのだが何でも「そうです」では困るのである。

5星ホテル

漓江に面したきれいな場所にある。夜は川沿いに美しいライトアップがある。

漓江下り

桂林から50キロほど下る漓江クルーズは絶景である。
日本人が何百年も前から親しんできた墨絵の世界が目の前にある。
ラッキーなことに小雨模様で一層山水画の風情であった。
近ツリがチャーターしている観光船はかなり大きく200人は優に乗れようか。2fはバイキングスタイルのダイニング、屋上で展望が効く長江クルーズ線を少し小型にしたようなものである。

乗客は合計別のツアー客の夫婦が加わってわずかに5名、クルーは15名以上いるのではないか。お土産の販売員も相当数いるようだがお客5人では売れるはずもなく終日おしゃべりに徹している。

渇水期のため慎重に進んでゆくが時々ががーと船底をこする音がして驚かされる。
そのうち穴が開いて浸水することになるだろう。
漓江は中国第一の観光地である。航路の浚渫は基本の基だとおもうけど。
川下りは、船で食事がでたりしてたのしいクルーズである。
同じ景色がつづくので最後は飽きるけどね。

あと途中で寄る鍾乳洞はすごい。なにがって内部の極彩色!中華式照明がである。4キロという規模とか途中トロッコ列車、ボート、エレベーターに乗るとかたいしたものだけどね。

陽朔(ようさく)に泊まる

下りの終点は陽朔(県)である。
西街
あたらしいショッピングストリートかと思ったら、古くからの町並みをきれいに復元した、なかなかたいしたところだ。ネーミングがいけない。陽朔古城とつけるべきなのだが今の中国ではなんでも西とするのが気が利いていると思われるようである。

問題のある3星ホテル

中心地にあるロケーションはよいのだがホテルは問題、エレベーターの前のロビーは工事中で、きたない壁がむき出し、いやな予感がする。部屋に行くと掃除中でつかえないではないか。休憩なしで次のスケジュールになってしまった。さて夕食後部屋に戻るとお湯が出ない、部屋が寒い。スケジュールではもう一泊の予定である。さすがに文句を言ってあすは市内(桂林)のホテルにかえてもらう。
自由時間が桂林に変わるので楽しい行動ができそうである。
 
興州にゆく

うれしい自由時間である。
100kほど北の興州まで列車でゆくことにした。昔つくられた堰があり、美しい川が3本平行に流れているそうである。例によって汽車(火車)の切符をとるのはとても大変で、前日駅に寄ってガイドに買ってもらっておいたのである。
寒い。小雨がふっている。とても厚着をしてきてよかった。駅に着くとどうだろう。人っ子一人いないではないか。とても中国とは思えない。

とりあえず川のほうに向かって歩いてみる。お天気もよくないので適当にウオークして街に戻ることにする。街の中心に出る。なかなかにぎわっているではないか。汽車からバスに完全に切り替わっているのだ。
診療所がある。ガラス窓のむこうのベッドに若い女性が横たわり、いましも右手の手術を行っているようだった。すごいね。少し先に見た歯科医院もそうとうなものだ。

お昼をたべる。2元と3元計5元の麺が素敵にうまい。英語のできる美しい娘が注文を手伝ってくれた。桂林の旅行会社に勤めているそうだ。こんな娘がガイドだったらとてもいいのだけど。

帰りは桂林直行バスにする。高速道路を快適に走った。暖かい待合室があり、トイレもタダである。汽車駅ではドア、仕切りのないトイレがちゃんと有料であった。この区間では鉄道がお客を取り戻すのはもう不可能であろう。

広州成田便

もう最終日、中山記念堂などみて帰国だ。B777の個別スクリーンではマージャンとか将棋ができるようになっている。ところがこれがオソマツ。マージャンはバグばかり、将棋も難なく連勝でちっとも面白くない。せっかくのおもちゃが情けないのであった。