01/13 私の音楽仲間 (127) ~
Arriaga の 弦楽四重奏曲第3番
私の室内楽仲間たち (107)
これまでの 『私の室内楽仲間たち』
丑年もあと僅かを残すのみとなった、都内某所。 親しい
仲間が集合しました。
と言っても、今日は4人だけです。 いつもは複数の練習室
を使えるので、最低でも8人程度が集まるのですが、この日
は、確保出来たのが一室だけ。 厳しい抽選の結果です。
アンサンブルをやりたくとも、会場が無い…。 そのような
思いをしている方々も多いことでしょう。
メンバーは、Violin が私、Sa.さん、Viola がS.さん、そして
チェロがSi.さん。 おなじみの方々です。
いつもなら、途中の休憩の前後で顔ぶれが変わりますが、
この日はそんなわけで、4人の組み合わせのままです。
さて、最後まで仲良く演奏出来るでしょうか (笑) ?
最初は、アリアーガ (Arriaga) の弦楽四重奏曲です。
もう少しで 20歳を迎えようとするときに、一生を終えて
しまった、スペインの天才作曲家。 弦楽四重奏曲は、
この第3番変ホ長調を含めて3曲があり、楽譜はいずれ
も入手が可能です。
アリアーガは、「知名度がある」とは必ずしも言えません。
年代的には、ちょうど Beethoven (1770~1827) の後半生
の時期に当ります。
古典派の枠組みの中に、若々しい情熱がほとばしって
いる、この曲。 実は私も接するのは初めてでした。
全体は、
Ⅰ: Allegro、変ホ長調、3/4拍子、
Ⅱ: PASTORALE、Andantino、ト長調、6/8拍子、
Ⅲ: MENUETTO、ハ短調、3/4拍子、
Ⅳ: Presto agitato、変ホ長調、2/4拍子
の各楽章から成っています。
第Ⅲ楽章は、実質的には 「SCHERZO と TRIO」と
言ってよいでしょう。
音源の演奏は、私の感覚からすると、かなり速い
テンポです。
[The Quiroga Quartet] Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ
それにしても、この夭折の作曲家。 もっと長生きしたら、
一体どんな作品を私たちに残してくれたことでしょうか?
故国スペインの方々にとってのみならず、つくづく惜しま
れます。
さてこの日、曲目はまだまだ続きます。
(続く)
[別の演奏による、第Ⅱ楽章の末尾]