MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

Arriaga の四重奏曲

2010-01-13 02:33:04 | 私の室内楽仲間たち

01/13 私の音楽仲間 (127) ~

     Arriaga の 弦楽四重奏曲第3番




        私の室内楽仲間たち (107)



     これまでの 『私の室内楽仲間たち』




 丑年もあと僅かを残すのみとなった、都内某所。 親しい
仲間が集合しました。

 と言っても、今日は4人だけです。 いつもは複数の練習室
を使えるので、最低でも8人程度が集まるのですが、この日
は、確保出来たのが一室だけ。 厳しい抽選の結果です。

 アンサンブルをやりたくとも、会場が無い…。 そのような
思いをしている方々も多いことでしょう。



 メンバーは、Violin が私、Sa.さん、Viola が.さん、そして
チェロがSi.さん。 おなじみの方々です。

 いつもなら、途中の休憩の前後で顔ぶれが変わりますが、
この日はそんなわけで、4人の組み合わせのままです。
さて、最後まで仲良く演奏出来るでしょうか (笑)




 最初は、アリアーガ (Arriaga) の弦楽四重奏曲です。



 もう少しで 20歳を迎えようとするときに、一生を終えて
しまった、スペインの天才作曲家。 弦楽四重奏曲は、
この第3番変ホ長調を含めて3曲があり、楽譜はいずれ
も入手が可能です。

 アリアーガは、「知名度がある」とは必ずしも言えません。
年代的には、ちょうど Beethoven (1770~1827) の後半生
の時期に当ります。




 古典派の枠組みの中に、若々しい情熱がほとばしって
いる、この曲。 実は私も接するのは初めてでした。



 全体は、

Ⅰ: Allegro、変ホ長調、3/4拍子、
Ⅱ: PASTORALE、Andantino、ト長調、6/8拍子、
Ⅲ: MENUETTO、ハ短調、3/4拍子、
Ⅳ: Presto agitato、変ホ長調、2/4拍子

の各楽章から成っています。



 第Ⅲ楽章は、実質的には 「SCHERZO と TRIO」と
言ってよいでしょう。




 音源の演奏は、私の感覚からすると、かなり速い
テンポです。

  [The Quiroga Quartet]    




 それにしても、この夭折の作曲家。 もっと長生きしたら、
一体どんな作品を私たちに残してくれたことでしょうか?

 故国スペインの方々にとってのみならず、つくづく惜しま
れます。



 さてこの日、曲目はまだまだ続きます。




  (続く)




    別の演奏による、第Ⅱ楽章の末尾