11/29 ソフトバンクの白い犬 (3)
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『肉入りピラフ』
『お前にはまだ早い！』
お父さん？ DVDの宣伝文句に、
"その瞬間 男は恋に落ちた
きっと誰もが涙する 癒しのラブストーリー"
…と書いてありましたよ？
「だから、"そんな内容ではない！" って、オレがはっきり
言ってるだろう。 ちゃんと聞け。」
何なら、もっと長い映像もありますが、先生。
「家で "先生" は止めろ。」
でも、星空を見上げて、なぜ溜め息をつくんですか？
しかも、"愛の讃歌" ですよ、弾いている曲が。
「ウ～、…、宇宙の神秘が…、星たちの歓びで…、…。」
実はもう一つネタがあるんですよ。 例の、お見合いの件です。
「…！ 何か言った？」
な～んにも。 でもプロダクションの社長から聞きましたよ。
お嫁さん、募集中なんですってね！
「…、……、………。」
ちょっと、起きてください、お父さん。 都合悪い話になると
すぐ寝ちゃうんだから。
但し、北海道犬の、お年頃の雌に限られるんですよね。
「いいじゃないか、欲しかったんだから。」
それはそうですけど、色々差し障りが…。 iPhone とは
違います。
お父さんも、なかなかやりますね。 何かいい秘訣でも
あるんですか？
「お前にはまだ早い！」
でも、本当に大丈夫なんですか？ 心配です。
「男たるもの、Boys be ambitious ！」
そうですか…。
あっ、お母さんが帰ってこられたようですよ！
こんにちは、お邪魔しています。
「いらっしゃいませ。
あら、お父さんもいたの…。 どこ、ほっつき歩いているのかと
思ったら。 あなたはまた旅じゃなかったの？」
「あっ、すみま…せ…ん…。 今、帰ったとこです。
(オレが "またたび" なんて、あんまりだ。 それじゃ、まるで、ネコの薬だ…。)」
↑
［SWEETCAT ささねっと］ より
「ところで、今、何、話してたの？」
「…。 な～んにも。」
「…、あなた、何かあたしに隠し事してない？」
「ない、ない。」
「慌てたわね。」
「何でそんなこと、言うんだ。」
「女の勘よ。」
「アチャ…、…。 ごはん、まだ？ 校長。」
「ウチで校長は止めましょう。」
「はい、校長…。 ややこしいな。」
「あら、これ何？ 何のDVDかしら。
"カイ君日和"～突然の恋、衝撃の結末…。
ちょっと観てみましょう。」
「(アチャ、まずい…！！) 指紋をつけるな…いでください……。」
「ますます怪しいわね。」
「…、見た目で決めるな。 心の目で見ろ。 …。」
「ちょっと、どこ行くの、あなた。 なぜ逃げるの！」
「すべてのものに理由がある。」
「理由って？」
「…、お前にはまだ早い、…です…よ…。」
「あなた、ちょっと！」
「やばい、やばい。 この見合い作戦、成功の確率はゼロだ。」
これはどうも、とんだ結末になってしまいました。
カイ君、家を飛び出して一目散です。
「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、息が切れる！」
でも逃げながら、ちゃんと階段、昇ってますよ。
高所恐怖症なんか、治ってしまったようです。
がんばってるね、お父さん。
「がんばってるよ！」
お父さん、ダイエットですか？
「黙って走れ！」
でも、先生、速すぎます！ 待ってください。
「青春は待ってくれないぞ…。」
ああ、すごい勢いで逃げて行きました…。
でも、これでは当分家には帰れませんね。 また旅でしょう。
お父さん、この後、心配だな。
でも、きっと大丈夫です。 自分で、こう言ってましたものね、
息子さんに。
"男は泣くな、人生には色々ある" と。
ところで、お母さん、じゃなくて、校長？ どうか赦して
あげてね？ 貴女もお父さんにおっしゃいました、
"怒ってばかりが教育ではありません" って…。
以上のカイ君のセリフは、出来るだけ実際のCFの中から
使いました。
→ カイ君の名シーンです。
ネット・サーフィンを続けていくと、大変な数になります。
お時間の許す折にのみ、どうぞ。
まだまだあります！
出版物の一例です。
まだあるよ、ワン！
『カイ君の若草物語 in 北海道 スウィートメモリー』
お友だちや、ネネちゃんもいるよ ? ?
(この項終り)