11/28 ソフトバンクの白い犬 (2)
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『にせカイくん』
『肉入りピラフ』
『お前にはまだ早い！』
（『きよし この夜』に関する部分、『愛の讃歌』の音源は、中ほどにあります。）
…というわけで、今回は白戸 (ホワイト) 家にお邪魔して、
カイ君にお話を伺うことになりました。
カイ君、こんにちは！
「お父さんと言え。」
はい、お父さん。 失礼しました。
それにしても、まさか白戸 (しらと) さんが犬になるとは
意外でした。
「オレだって思ってなかったよ。 予想外だ。」
カイ君についてはどなたもご存知だと思いますが、改めて
ご紹介します。
五歳の北海道犬で、全身真っ白。 耳の先だけ茶色くて、
尻尾ふわふわ。 肉球は、柔らかいが表面はカチカチ。
大好物はお肉とか…。
「よくそこまで調べたな。」
ええ、徹底取材、しましたから。
そもそも、スポンサーからの依頼が、
"お父さんのように威厳のある白い犬を" という内容だったそう
ですね。 それでカイ君に白羽の矢が立ったわけです。
さっそくですが、あなたは本当にカイ君ですか？
「…、何でいきなりそんなこと、言うんだ。」
実は、ある説によれば、CFは二匹のワンちゃんで撮影していると
聞きましたよ。 あ、公表してはまずかったですか？
「構ワン、続けろ。 遠慮するな。」
あなたには替え玉がいて、シーンによっては三つ子の妹、
ネネちゃんが演技しているそうです。 ご存知の方も多いはず
ですよ。
たとえば、あの、ドラ焼きを食べたのがバレる場面ですけど。
「…、…。」
フィルムの、最初と最後はあなたです。 でも
"やばい、やばい" って喋った後、階段を駆け上るのは
ネネちゃんですってね？ あなたじゃなくて。
「…、…、…。」
何でもあなたは高所恐怖症で、高低の激しい移動が苦手だと、
プロダクションの社長から聞きました。
「アチャ。 そこまでバレてたのか。」
このCFだけではありません。 激しく吼えたりする場面では、
ネネちゃんが活躍しているとか。 男勝りで、兄よりも活発だ
そうです。
ああ、兄のあなたを立てるなんて、何て麗しい兄妹愛！
「いいじゃないか、家族なんだから。」
お二方の見分けは非常に難しいんですが、尻尾の向きを
よく見ると分るんですって。 あなたは右向き、ネネちゃんは
左向きです。 ごく僅かの違いですが。
「…、…、…。 おじさま、参りました…。
でも、絶対、他人(ひと) には言うなよ！」
もう遅いですよ。
この "おじさま" に扮した "しろいるか" 君、実は雌で、しかも
妊娠中というニュースを目撃してしまいました (2009/04/06)。
ところで、昨年 (2007年) の英語のクリスマスの歌、素敵
でしたね。
「聴いてくれたのか。 じゃ今年はフランス語でやってみるぞ。
"サイレント ナイト、ホーリィ ナイト…" 」
あれ？ それじゃ英語のままですよ。
確かソルボンヌのご出身だそうですが…。
留学が生きない場合もあるんですね…。
「…、…。 ウル、セエ。 違った、ウィ、セ サ。 昔の話だ。」
せっかくですから、ご一緒に "愛の讃歌" を聴いて
みましょう。 エディット・ピアフはお好きですか？
「何だ？ それ。 "茹でったピラフ" のことか？ 肉入りならな。」
いえ、悲劇的な生涯を送った名歌手です。
［Edith Piaf L'Hymne à l'amour ①］ (3'29")
［Edith Piaf L'Hymne à l'amour ②］ (1'07")
［Edith Piaf L'Hymne à l'amour ③］ (3'13")
「さすがだ。 歌も何だが、フランス語がうまいな、ピラフは。」
？ ？ ？
「基本が大事ということだ。 そこへ行くと、俺のキーボードは
下手っぴぃだな。」
そんなこと、ありませんよ。 お互いにがんばりましょう。
もう少し、お時間いいですか？
今、恋愛中なんですって？ 見ましたよ、DVDの宣伝文句を。
「(そんなことまで調べてるのか…。 まるで写真週刊誌だな。)
もう、お時間、無い。 今日はそこまでだ！」
"その瞬間 男は恋に落ちた
きっと誰もが涙する 癒しのラブストーリー"
って書いてありましたけどね…。
「だから、"そんな内容ではない！" と、ちゃんと言ってる
だろう。 今まで録音したテープ、全部こっちへ寄こせ。
テレビの見すぎだ、没収、没収！」
(続く)