11/4 私の音楽仲間 (3) ~ BRAHMS と 『我が生涯から』
私の室内楽仲間たち (3)
これまでの 『私の室内楽仲間たち』
前回は、20年以上ご一緒しているグループの紹介をしました。 今回は、今年になってからお付き合いが始まった団体について
です。 このブログの一番最初にも記してあります (→ 10/9)。
"団体" と書きましたが、いつも同じ方々が集まるわけでは
ありません。 練習場所として、まず公共の会場を確保しなければ
ならず、その結果、日程の都合が悪い方はパスせざるを得ない
のです。 したがって、"登録" メンバーのうち、参加できるのは
一部の者になります。
ところで、そもそも "登録" 制度があるのかどうか…。 全体で
何人の方が "登録" しているのか? それを正確に把握している
のはお一人だけ。 お世話係の Sa. さんのみぞ知る、といった
ところです。
1週間ほど前、その会合がありました。 集まったのは8人。
二部屋に分かれて、それぞれ弦楽四重奏を楽しみました。
間には 30分ほどお茶菓子を囲んでの懇談会。 休憩後はまた
グループを組み直し、別の曲を演奏するのです。 全体で、午後の
四時間を費やします。
以下は、当日私が参加した曲です。
最初は Brahms の 弦楽四重奏曲第一番ハ短調。
Vn.Ⅰを受け持つのは Su. さん。 曲への思い入れの強さに
圧倒されます。 先日も第二番をリードしてくれました。
Vn.Ⅱは Sa. さん。 先ほどの "お世話係" です。 会場の予約、メンバー調整、連絡、譜面のコピー、茶菓子の用意…、と、何から何までやってくれます。 "世話好きさん" などというニックネームでわれわれが呼んでも、一切意に介しません。 Viola も堪能です。
Vla. は私。 BRAHMS の内声はやりがいがある…、と言いたい
ところですが、そうも行きません。 他の三人はこの曲を何度も
弾いたことがあるというのに、私の方は今回が初体験なのです。
Vc. は Si. さん。 メリハリのある弾き方で、リズムとテンポを
明快に聞かせてくれます。
[第Ⅰ楽章 音源]
[第Ⅱ楽章 音源]
[第Ⅳ楽章 音源]
この日は驚いたことがあります。 Si. さんとは初対面だとばかり思っていたのに、実は 40年前に、あるオケでご一緒したことが
ある、それが判ったのです! (私の歳も判ってしまいますね…。 ) ( ̄Д ̄;)
[反 省]
室内楽で特に大事な問題は、"自分のパートを弾く" だけに
止まらず、"全体を知る" ということです。 特にBrahms の場合
には。 私も、事前に何度もスコアを読んで臨んだのですが、やはり
難しい…。
今はどのパートが主導権を持ち、よく聞こえていなければ
ならないか? そして、続く次の箇所では…? 音楽的にも、また
アンサンブルを合わせるためにも、それらを知っていないと、
自分がどう弾いていいか判りません。
パート譜を見ただけでは、まったく見当が付かないのが、
この BRAHMS。 出来れば、事前の "交通整理" も必要です。
音楽を咀嚼、吸収する難しさを痛感しました。
休憩後は、Smetana の 『我が生涯から』。 やはり大作と
呼ばれる曲です。 私が Vn.Ⅰを受け持ちました。
みなさん、実に気持ちを込めて柔軟に対処してくれたので、
緩徐楽章の歌うところでは好きなとおりに弾くことができました。
嬉しくて涙が出そうになったほどです。
Vn.Ⅱは、先ほど BRAHMS で Vn.Ⅰを受け持った Su. さん。
一転して、こちらの動きにピッタリ合わせてくれます。 この曲は
初めてとのことで、譜面も CD も新たに入手して、この日のために
備えてくれたのだそうです。 まことに誠実、実直な方です。
Va.は H. さん。 Violin も堪能ですが、ここでは Viola を弾きたいとのことで挙がった曲です。 そう、Viola の聞かせ所がふんだんにありますが、立派にカバーしておられました。
Vc. を受け持ったのは、先ほどもご一緒した Si. さん。 ここでもやはり、経験の豊富さ、明快なリードぶりを発揮してくれました。
[第Ⅰ楽章 音源] Allegro vivo appassionato
[第Ⅱ楽章 音源] Allegro moderato
[第Ⅲ楽章 音源] Largo sostenuto
[第Ⅳ楽章 音源] Vivace
[第Ⅳ楽章 音源 (上記とは別の団体の演奏)]
この日は他に、Vn.の U. さん、Va.の B. さん、Vc. の I. さんも出席されましたが、あいにく演奏ではご一緒出来ませんでした。 この場でも書いてみたいことがあるのですが、残念ながら、またの機会に譲ります。
練習後のことですが、H. さんと一緒に夕食を摂りました。 その席で私がお願いしたことがあります。
「あるネットのサイトで、お星さまのことを一杯書いてしまった
のだが、ひょっとして間違いだらけかもしれない。 よろしくチェック
のほど、お願いします。」
実はこの H.さん、天文学者さんなのです。 そして、
"お星さまのこと" というのは、何を隠そう、先日の「星と音楽」
シリーズ (10/13~) です。 星の写真、小惑星の名前はOK
としても、添えてある注釈が不安なのです。
その後、私のお願いに関しては何の反応もありません。
"訂正勧告" すら無いということは、やっぱり…!
考えるのが怖いので、考えないことにします。