気候が変だ
昨日はいやに風が強かったし、午後から振り出した雨がずっと止まずに続いた
気になるのは畑のトマト。今年は3箇所でトマトの簡易雨避けハウスを作っているので風で飛ばないかが心配。
傘を差して点検に行く。竹の柱が風に煽られて抜けている。しかし健気にも頑張って何とか飛ばされないでいる。
「晴耕雨読」
新たに読み始めた本がある。
聞いたことのない作家で安住洋子とある。題名は『しずり雪』。短編集になっていて長塚節文学賞を貰っている
時代小説だ。
2時間かからなかった。
よかった。
どこか読者である私の心がほっこりしている。
命を張った友情。
貧しいけれど温かな人情の通いー
どうも天候の異変で風邪を引いてしまったらしい。運悪く生姜がない!風の特効薬=生姜を摩り下ろして熱いお湯をかけ、蜂蜜とレモン(カボスでもダイダイでもいい)を絞って飲めば一発なのだが・・・
夜眠れずにまた安住の本を読み出した。次が「寒月冴える」、情の深い医者の話。そしてさっき読み終えたのが「昇り龍」。
極道に入ろうと背中に昇り龍の刺青をいれた愚かな父親と一人娘。生活のために身を売る商いを続けている娘は一人の商人に身請けされ所帯を持つ。
この父親がある日何者かに嬲り者にされ瀕死の状態で発見される。そしてこの犯人の捜索に当たった岡っ引き友五郎。娘の旦那勘助の秘密。
この短篇は推理小説としても面白いが、やはり彼女の作品にはどんなに身を持ち崩していても体に流れる熱い血は澱みなく流れている。人情の機微を見事に描いている。
最後の場面で読んでいる私の目の端から自然に涙が流れていた。
時代小説は定年してから特に面白く感じはじめた。何故だろう?
現役時代は近世の特に幕末の志士達の評伝を読み漁っていたのだが、今は違ってきた。
文明の進んだ現代、モノに溢れ、便利とスピードとモノ儲け主義が時勢を圧倒している。しかし、人間そのものは果たしてこの「発達」に追いついているのか?
NON・・・