日が昇り カーテンを開けてりんちゃん(コザクラ
インコ)のカゴに掛けてある毛布を取るといつも
「ぴー」と挨拶してくれる。
お年を召しているりんちゃん。
冬は小さなヒーターをカゴの外に取り付け
暖房を消す夜中は すっぽり毛布を掛けていた。
やっと寒い冬から抜け出られるかと言う矢先
天国に召されていた。
目も白濁して 見えていたのかどうなのか。
ヒーターを取り外し 箱にそっと寝かせ庭の
花をた〜くさん摘んで供えた。
痛んではかわいそうと保冷剤を横に置いて元々
の飼い主の娘に連絡すると
「逢いに来る」と。
1.2号だって春休みだもん 付いてくる。
2人は恐々触っていたけれどぐったりした小さな
身体を代わる代わる撫でて 撫でて。
庭の中央に穴を掘って 花を敷きその上に寝かせ
上にもたくさん花を飾りお別れをした。
1号が持っていた折り紙で作ってくれたりんちゃん。
手乗りではないので 身体を触ると鋭いくちばしで
涙が出るほど痛く噛む。
だから こんなに身体に触れたのは初めて。
以前は部屋を飛び回り 1人でカゴに入っていた
けれど 老鳥となり飛べなくなってまさしく
「カゴの鳥」
素晴らしくきれいな羽を持っていたんだから
青空高く飛んで行ったことでしょう。
道端で見つけたつつじ。
桜は散り始めているからね。
以前読んだ本の表紙に似てるなぁ〜と。
たまたま図書館で見つけ借りたもの。
楽しい本だった。