いなご不在で

これも農園でのお話。

今から田んぼへ「いなご」を採りに行って来るとＳさん。

そう言えば昔食べたなあ派　食べたこと無い派
あれば食べたい派　そんなもの絶対いや！派。

採れるかどうかも分からないのにワイワイ。
それでいてＳさんについて「一緒に行きましょう」という人はいなかったな。

Ｔさんが子どものころ学校からそろっていなご採りに行った話を始めました。
競争するように一生懸命採ったたくさんのいなごを買い取ってもらってね・・・
そのお金で図書室の本を買ったんだヨ。

そういえば　そんなことが懐かしくて銀座にいなごを出してくれる店があるとかで
出かけて行って　これで一杯やると旨いんだ～

けっこう盛り上がってＳさんの帰りを待っていましたが　時が遅かった(Ｓさんによると)佃煮にするほどには　採れなかったようで。

前の晩に布の袋を縫って準備したのに残念でした。
袋の先に竹の筒をつけていなごを入れ易くする生活の知恵も教えてもらいました。

竹篭じゃないんだ？ってその時は思ってましたけど　布の袋に入れるには訳があったのですね。

採ったいなごを袋のまま一晩そのままにして置きます。
いなごは稲の葉を食べているので　不要な工程とも思えますが
この袋で糞を出すためだそうです。

そして熱湯で茹でる際　お鍋から飛び出さないようこの袋のまま熱湯に入れるんですって。

いなごは採れませんでしたが　わんぱく少年時代の楽しい話を聞かせてもらって
楽しい時間でした。


　ご近所の柿も色づいて


　白い萩