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祈年 手打茶寮

2011年11月06日 | 蕎麦【県外】
眠庵で蕎麦をあれだけ食べた後に、蕎麦屋にまた行ったのは僕だけでしょうか?
西麻布に昨年オープンして、早くも「男の隠れ家」にも紹介されたこのお店。

祈年 手打茶寮。





柳澤さんは、この店もご存知で、お勧めされました。

注文は、まずは普通のせいろ



こちらは、粗挽きの10割で打った蕎麦。



このルックス。 美味しそうです。



加水率を低めにして打っていると思われる蕎麦は、歯応え十分。
散々蕎麦を食べたせいか、少し香りは弱めに感じました。


次に注文したのが、



発芽蕎麦という珍しい蕎麦。



この更科は、水で打ったそうです。
昔から、更科は熱湯でこねないと、粘りが出ず、繋がらないというのが常識ですが、この蕎麦は水で打ったそうです。
凄い高度な技術に驚きです。 茹でる前の更科蕎麦を見せてもらいましたが、触っただけでも切れてしまうものでした。 茹でることにより、切れなくなるようですが、これは蕎麦打ちから茹でまで難度は非常に高い蕎麦です。



更科から頂きます。
一見、大根のツマのような見かけ。
こちらもかなり硬めの蕎麦です。
更科ですので、当然風味はあまりしないです。



そして、発芽蕎麦。
これは今までに味わったことのない味でした。
何というか、野菜っぽい味が加わったような。



なかなか味わえないレアな蕎麦を堪能した後、〆の蕎麦湯。



まだ若い店ですが、なかなかの蕎麦でした。
今後、もっと美味しい蕎麦を出す店になるのではないかと、大きな期待が出来ます。
特に、子供に蕎麦の美味しさを伝えたいという店主の熱い気持ち、応援しています!

眠庵 蕎麦会

2011年11月05日 | 蕎麦【県外】
先日、東京で一番好きな店である、眠庵で蕎麦会がありました。
予約は必須。 何とか最後の方に入れて頂きました。

この日の為に打った蕎麦は8種類。
09、10という数字は、2009、2010年に収穫された蕎麦で、その間、低温貯蔵されていたものです。





集合時間は12時ですが、眠庵の蕎麦会の面白いところは、参加者が持ち寄った日本酒やつまみを食べるところから始まるというところ。
その間、柳澤さんが蕎麦を打っているという仕組み。

始めはこんな感じです。



酒類がダメな僕は、水を頂いていました。
つまみは、焼津名産の黒はんぺんを持参。 このように、提供されます。



開始から、1時間半以上経った頃、蕎麦が提供されますが、その間、みなさんかなりお酒を飲まれていました。
これは「酒の会」と言ってもいいかも(笑)

僕にとっては、待望の蕎麦が登場。



1枚目は、2010年の宮城県産 常陸秋そば
常陸秋そばは、蕎麦屋にも人気の改良種で、在来種に近い香りが出ていました。
これは、柳澤さんの挽き方にもよるでしょう。



2枚目は、2009年の山形県産の最上早生(もがみわせ) 大蔵村というところで収穫された蕎麦のようです。
香りは、常陸秋そばより強めに感じました。
ややもっちりした食感。
(だいぶ食べちゃったところで、写真を撮ってないことに気付く)



3枚目は、2010年の福島県産、会津のかおり
会津のかおりは福島県のオリジナル新品種。
土のにおいのような香りで、粘りのある食感でした。
(また半分くらい食べちゃった)



4枚目は、2009年の鹿児島県産、春のいぶき。
春のいぶきも新開発の蕎麦。 夏に収穫できる蕎麦のようです。
これが一番好きな味でした。 非常にキレのある歯ごたえで、香りが食べた口の中で最大に広がる感じの蕎麦でした。



5枚目は、長野県産、信濃1号。 新蕎麦です。
風味は、低温貯蔵していたものと比べると、大人しめでした。
ツユにつけると、少し甘みを感じる蕎麦でした。



6枚目は、北海道のキタワセ。 こちらの新蕎麦。
こちらも風味は大人しめ。
これは、飲み込んだ後にじわっと甘みがくる感じでした。



7枚目は、2009年の徳島県産の在来種。
こちらが2番目に好きな味でした。 何となく、バランスの良いような味に感じました。
この辺りで、満腹感が襲います。



いよいよ最後、8枚目は、福井県産、大野在来。
これは何と、2005年の蕎麦。
今日食べた蕎麦の中で、この味は全く違うジャンルでした。
香り自体は少し大人しめ。



柳澤さんの話では、今回の蕎麦は比較的近い系統にまとまってしまい、強烈な個性のある蕎麦が無かったようです。
また機会があれば、眠庵の蕎麦会に行きたいです。

この後、また「酒の会」に(笑)
これだけのお酒が並んでいますが、本当はもうちょっとありました。



眠庵によく来る、蕎麦好きの人達とも触れ合えて楽しかったです。
楽しく触れ合えたのも、お酒の力が大きいと思います。
初対面の方ばかりでしたが、色々と話が出来ました。
隣の席で、途中で寝てしまわれた方は、帰りは大丈夫だったでしょうか?
あと、前回は19:30に寝てしまった方は、今回は何時に寝られたのでしょう?
次の日が仕事という方が多かったと思いますが、みなさん大丈夫だったかな?

また、蕎麦会でお会い出来れば嬉しいです。
もしくは、静岡のたがたに来てくれたらもっと嬉しいです!


■東京都千代田区神田須田町1-16-4
■℡ 03-3251-5300
■営業時間 12:00~14:00 17:30~21:00
 ※昼は、火・木・土のみ
■定休日 日・祝

竹やぶ

2011年09月07日 | 蕎麦【県外】
やざ和を後にして、柏の竹やぶにも行きました。
竹やぶで修行した、やざ和、じゅうさんに行き、竹やぶへの興味も自然と湧いてきます。
竹やぶは、阿部孝雄さんという、大抵の蕎麦好きの方なら知っている伝説の蕎麦職人と言われる方が始めた店。
阿部さんは、江戸蕎麦の老舗、池之端藪で修行した後に独立。 
阿部さんの兄弟子は、静岡でNo1の人気と評価を持つ宮本の店主、宮本晨一郎さんというのも有名な話。

北柏駅から徒歩で20分程の距離。 夏にこの距離はキツかったです。

やっと店に辿り着くと、噂の坂道からでなく、店の入り口側に着いていました。



門をくぐり店内へ。 やざ和もここの影響を受けたんだなと感じる造りです。



メニューを見てみます。
せいろ1,050円はちょっと高いなぁ。



しかし、注文はもっと高い天せいろにしてみました。



いい蕎麦の実を使っているような文面が。



お茶を頂きながらゆっくり待ちますと



天せいろ登場です。



天ぷらは、藪系の芝エビのかき揚げです。
しかし、天ぷらの出来としては、宮本の方がサックリと衣が軽く、数段上だと思いました。



蕎麦は量が少なめ。



いい蕎麦の実を使っているという話でしたが、蕎麦は、期待より風味が弱かったです。



天せいろは、元祖である砂場と同じで、温かいツユになっています。
天ぷらをこの中に入れると、何とも言えない美味しさに。



蕎麦をツユにつけて食べますと、風味が更に分からなくなってしまう感がしました。
せいろを食べるべきだったかと、少し後悔の念が。



〆の蕎麦湯を頂き店を後に。




今度は、竹やぶ名物の坂道を下って帰りました。











何でも、このオブジェは全て阿部孝雄さんの作のようです。
阿部さんは、33歳の時、自身の最高と思う蕎麦を打って以来、蕎麦打ちはしなくなってしまったというエピソードがあります。
何でも、最高の蕎麦を打っても、その味を分かってくれる客がいないことに虚無感を感じたようです。

こうした芸術の域でなく、自身の蕎麦打ちの方にもっと力を注いで頂きたかったと思う人は少なくないのではないでしょうか。

伝説の蕎麦職人とまで言われた阿部孝雄さんの竹やぶに来れたことへの達成感はありましたが、残念な処もあり、正直複雑でした。



場所はこちら

■千葉県柏市柏1144-2
■℡ 04-7163-9838
■定休日 木曜日
■営業時間 月~金 11:45~20:00
土・日・祝 11:45~20:00

吟八亭 やざ和

2011年09月06日 | 蕎麦【県外】
ここは、1年振りの訪問です。



昨年は、せいろを食べて、非常に美味しかったという記憶が残っています。
今回は、田舎せいろを注文。



せいろと違い、これは太めに切られていて、平打ち麺の形状。



土の香りがするような蕎麦でした。
ツユは昨年は辛めに感じましたが、やや甘みのある濃厚なツユでした。
好みの問題ですが、僕としてはせいろの方が美味しく感じました。



蕎麦湯は変わらず濃厚です。





2階店舗の入り口には、阿部さんの書が飾られていました。

場所はこちら

■東京都葛飾区亀有1-27-8
■℡ 03-3690-8228
■営業時間 11:30~15:00 17:00~20:00
■定休日 木曜・第3水曜

穂科

2011年08月13日 | 蕎麦【県外】
いっこうで話が弾みまくって、時間が遅くなってしまいました。
遅くはなりましたが、狙っていた店の夜の営業時間には、ゆっくり移動すれば丁度良い時間。

田形さんと柴崎さんが修行されたという、穂科に行くことに。

場所は、いい家が立ち並ぶ八王子みなみ台駅から徒歩5分程にありました。
開店時間には少し時間がありましたので、店の前で待つことに。
店内があまりに暗いので、今日は休業日?と不安を感じました。
しかし、17時ぴったりくらいに店は開きました。



メニューを見てみます。



せいろとかけを注文しました。

まずはせいろ。







蕎麦粉は自家製粉ではないようです。
でも、蕎麦の出来は良く、なかなか良かったです。

続いてかけ。







田形さんも、師匠のかけは美味しいと言っていた通り、美味しいかけでした。
いい具合にツユを吸った蕎麦はとてもいい味でした。




会計後、自分が静岡から来たことを伝えると、師匠が出てきて下さり、夜はお客さんもあまり来ないからと、
たっぷりと話をしてくれました。
どのような方かあまり聞いていませんでしたが、温厚で優しい口調で話される方でした。
ここもいい時間に来ることが出来ました。

今後、蕎麦屋に行く場合は時間帯を選べば、今回のような楽しい時間を過ごせるかもです。


■東京都八王子市みなみ野3-10-11
■℡ 042-636-7017
■営業時間 11:30~14:30 17:00~20:00
 ※平日は昼のみ
■定休日 火曜・第一月曜

蕎麦 坐忘

2011年08月12日 | 蕎麦【県外】
いっこうに行く前に、坐忘にも行っていました。
このお店、入り口が、非常に低いです。 150cmも無いくらいです。



店内は全て座敷席になっています。
早い時間にも関わらず、混んでいました。

せいろと手挽きせいろをおかわりで注文。



この説明を見ると、せいろと手挽きの差がそんなに大きくなさそうに思えます。



まずはせいろ



量はそんなに多くないです。
これなら2枚は軽いです。



ツルツルっとした食感。
50メッシュで篩った微粉の蕎麦粉だそうです。 狙いは喉越しの滑らかさでしょうか。
非常に喉越しが良かったです。

ツユは鰹ダシがよく出ている、辛めの味。
僕は、こういうツユ、けっこう好きなんですよね。

僅かな時間でスルスルとお腹に入っていきました。



いいタイミングで、おかわりの手挽きせいろが来ました。



少し風味が強いのですが、せいろとミックスして打たれているので粗挽きとは言ってもかなり大人しめです。
こちらも喉越しが良いです。
しかし、どちらが好きかと言えば、僕の場合はこの手挽きですね。



締めの蕎麦湯を頂き



最後に蕎麦茶のゼリーを出してくれました。
黒蜜で甘みをつけています。



これが美味しかった!
蕎麦も良かったのですが、蕎麦以上に感動してしまった!


場所はこちら

■東京都八王子市千人力町3-14-11
■℡ 042-661-2945
■営業時間 11:30~15:00 17:00~21:00
■定休日 水曜

手打蕎麦処 いっこう

2011年08月11日 | 蕎麦【県外】
ここは、たがた店主、田形さんに教えて頂いた店。
西八王子にある、いっこうです。
蕎麦打ち哲学の深さは、田形さんも凄いと認める、店主、柴崎さんに会いに行ったようなものです。
実は、柴崎さんと田形さんは同じ店で修行したとのこと。

事前に、静岡から行く旨も電話で伝えておきました。

伝えていた時間よりやや早く店には到着。
目立たない外観は伺っていましたが、これは、自宅の一部を店舗に改築したそうです。

柴崎さんは、宣伝をしないという営業くスタイルを開店から貫き、マスコミの紹介も断り続けたようです。
唯一が、太野祺郎さんの蕎麦手帳に紹介されたのみのようです。



お店に入る前にメニューを確認。



夏休みの案内も。



お店に入ると、ちょうど団体客が帰った後で、僕一人でした。
後で分かったのですが、僕の行く時間と重ならないように団体客の時間を調整してくれたようです。
とても嬉しい気遣いをしてくれる店です。
そこに、いっこうを一番良く知る、柴崎さんの旧知の方も来られて楽しい時間の始まり。

注文は、柴崎さんの提案で、粗挽き3兄弟の相盛りで。
混みが落ち着いたからこそ出せるメニューのようです。
運が良かった!
粗挽き3兄弟の名前は、藤枝のながいけでも使われていて、ここでは初めてでも、何とも親しみを感じました。



たがたで使用している、福井大野産の蕎麦を粗挽きで、右から、せいろ・手挽き・十割でしょう。
どれも粗挽きらしい風貌ですが、特に、手挽きは12メッシュでふるった、超粗挽き。



食べ比べると、共通しているのは、柴崎さんの追及している「ザラツル」な食感。
そして、荒々しいくらいの蕎麦の風味。
粗挽きにすると、穀物系の風味が増すといいますが、まさにその通り。

痩せた土地でも育つという、蕎麦の強さを感じます。

ですが、3つは3つで微妙に味が違うんですよね。

僕としては、手挽きが一番好きな蕎麦でした。
強い風味の中に微かに感じる甘みもあり、特に美味しかったです。



蕎麦湯を頂いて、食後、ここからが長い柴崎さんとの蕎麦談義。
柴崎さんの蕎麦に対する考えを、色々教えて頂きました。 
深過ぎて、ここでは書ききれないです。

中でも、蕎麦を打つ時の水回しで、噴霧式という独自の加水の仕方は、柴崎さん独自の打ち方。
そして、製粉の仕方など、柴崎さんのこだわりは留まるところを知りません。
しかも、今後も蕎麦打ちに対するこだわりは尽きることは無いと言われていました。
田形さんもそうですが、美味しい蕎麦を打つことに対する情熱の深い方の店は本当に良いです。
田形さんは、良い蕎麦粉を求めて全国を飛び回り、柴崎さんは美味しい蕎麦をどう打つかを研究するという計らずも、同じ目標を分業して担当されているようです。

こうした話を聞いていると、とても楽しく、予想以上に長居をしてしまいましたが、柴崎さんは、こういう話をしたくて店をやっているようなものだと言って下さいました。

ここは凄い店です。 遠路足を運んだ価値が十分ありました。
そして、間違いなく再訪するでしょう。

今度はかけを食べてみたいです。 
粗挽きのかけって、ツユをよく吸って美味しいんですよね~。

場所はこの辺り


■東京都八王子市日吉町8-16
■℡ 042-622-0792
■営業時間 11:30~14:30 夜(予約)17:30~20:30
■定休日 火・水曜日

蕎亭 大黒屋

2011年08月06日 | 蕎麦【県外】
ここを紹介してくれたのは、志ま平の嶋田さんです。
嶋田さんからみると、こちらの店主は一茶庵の兄弟子にあたるそうで、この店の店主は
一茶庵系では古参にあたる人だそうです。
その後、こちらには3度と足を運びましたが、悉く営業中ではなかったです。



今回はやっていて一安心。
(今回まで営業してなかったら2度と行かなかったかもです)



メニューは扇子に書かれています。
せいろ1,200円は高過ぎるなぁ。
注文はせいろ天もりにしました。

まず天ぷらが来ました。



天ツユと出てきました。



天ぷらは、衣がパリパリとした食感でした。
サクサクに揚がっている天ぷらの方が食べ慣れていますが、これは斬新に感じました。
なかなか良かったです。

少しして、蕎麦が来ました。





蕎麦は田舎蕎麦並みに色が濃かったです。
こちらの店の蕎麦粉は、知る人ぞ知る金砂郷産だそうです。



蕎麦は10割だそうですが、ボソっとした感じは無かったです。
風味が強烈な蕎麦でした。

ツユは鰹節が良く効いていて、なかなかの辛さでした。 

蕎麦湯は、ここも蕎麦の茹で湯で提供するスタイルのようです。



店内には、片倉康雄氏が、この店のオープン時に書いてくれたという品書きが飾られていました。




場所はこちら

■東京都台東区浅草4-39-2
■℡ 03-3874-2986
■営業時間 12:00~14:00 17:00~22:00
■定休日 日・月曜

蕎麦小路 さわらび

2011年08月05日 | 蕎麦【県外】
東京蕎麦食べ歩きはまだまだあります。
半蔵門駅の近くにある、さわらびに訪問。



永田町駅から行ったら、方向が分からず、人に聞きながら何とか到着。
間口の狭い入口でした。
店内も予想以上に小さかったです。

暑い時期、メニューは自然と冷たい蕎麦に目がいきます。



やはり初めての店では、せいろを食べたいです。

こういうお店の思いを著してくれると嬉しいです。
霧下蕎麦か・・・ 僕は今のところ、美味しいと思う霧下蕎麦に出会ったことが無いので心配です。



待ち時間僅かで出てきました。



見た感じは、河内庵、ひがしと似ています。



少し太めに切られた蕎麦をまず食べてみます。



これは個人の好みとしか思えませんが、霧下蕎麦は風味が弱いのでしょうか?
蕎麦に力強さを感じないです。

ツユの味は、やや辛口でこれは好きな味。

そして、蕎麦をツユにつけて食べると、何ともバランスが良く美味しい!
蕎麦だけでは物足りなさを感じましたが、ツユと一緒に食べると美味い。 これは面白い体験でした。

最後の蕎麦湯



こちらの店は、蕎麦を茹でた湯で出すスタイルだそうです。
余った打ち粉や、蕎麦の切れ端を入れて濃いめに提供する店と、透明な感じがします。

行った時間がまだ早かったからそんなに濃厚になってなかったと思います。

場所はこちら
お店のHP

■東京都千代田区隼町2-10 210半蔵門 1F
■℡ 03-5213-3311
■営業時間 11:30~14:30 17:30~21:00
■定休日 土日祝

手打ちそば 玄庵

2011年08月04日 | 蕎麦【県外】
またも所用で東京にお出掛け。

この店に興味を持ったのは、地元の蕎麦屋、「ながいけ」「玄庵」がここのそば教室を出ていると知ったから。
場所は、京成立石駅のすぐ近く。



入口を入ると、蕎麦教室の案内が。
これは、一般の方向けの蕎麦教室ですね。

店舗は2階です。



メニューを見てみます。



注文は、粗挽きせいろにしました。



登場した蕎麦は、「ながいけ」「こばやし」で出てくるような粗挽きでなく、色の濃い蕎麦でした。

蕎麦は常陸秋そば。 店の入り口にもこんな看板が出ていました。



藤枝の「玄庵」が常陸秋そばをしているのは、ここの影響でしょう。



蕎麦のみの味をみてみると、風味が非常に濃厚。
まるで、そのまま玄蕎麦を食べたような強烈さです。
ツユの味も鰹の風味がよく効いています。 辛さは普通くらい。
燻製の風味がツユからするような感じで、力強いツユです。

蕎麦もツユも強い風味ですので、一緒に食べるとよく合います。

〆の蕎麦湯を頂いてごちそうさまでした。



お会計時にお店の方と少々会話が出来ました。
プロ養成の蕎麦教室は、店舗のある2階にあるとのこと。 店内からも少し見えました。
ここの蕎麦教室を出たという店はかなりの数があるようです。
これは以前行った、蕎上人より凄いかも。


場所はこちら

お店のHP

■東京都葛飾区東立石3-24-8
■℡ 03-3694-1241
■営業時間 11:30~15:00  17:00~21:00
■定休日 火曜日(祝日は営業)

眠庵

2011年06月20日 | 蕎麦【県外】
東京に来て、営業時間とタイミングが合ったら、眠庵には寄っていきたいところ。

今回は、蕎麦だけでなく、蕎麦前のおつまみも頼んでみました。
まず、煮込みおから



そして、出汁巻き。



こちらは、夜の部では殆どの方が注文する人気メニュー。



フルフルした食感と、ダシの味が効いた素晴らしい逸品です。
これは、次回も頼みたい!

蕎麦は、混んでない時はやってくれる、合い盛り。



右が栃木で左が長野。
栃木の蕎麦は、お馴染みの常陸秋そば。 風味が強いです。
長野の蕎麦は、信濃1号。 こちらの方が、僕は好きです。
風味は優しめですが、実にいい香りです。
これは、細かく挽いた方が、風味がよく出ると柳澤さんが言われていた通りの味でした。



締めは、濃いめの蕎麦湯。



いやぁ、今回も楽しめました。
また、ゆっくり来たいです。

■東京都千代田区神田須田町1-16-4
■℡ 03-3251-5300
■営業時間 12:00~14:00 17:30~21:00
 ※昼は、火・木・土のみ
■定休日 日・祝

石臼挽き手打 蕎楽亭

2011年06月19日 | 蕎麦【県外】
何日も前になってしまいましたが、所用でまた東京にお出掛け。
昨年も行った蕎楽亭に再訪です。




以前食べたせいろは絶品で、感動ものの美味しさでした。
今回は、5~9月限定のトマト蕎麦と決めていました。



店内は、ほぼ満席状態でしたが、それほど待たずに来ました。





一口食べると、トマトソースの完成度の高さに驚かされます。
少しピリッと辛いですが、味は実に豊か。
蕎麦も美味しいですが、これはトマトソースが主役の蕎麦でしょう。
蕎麦ツユも出てきましたが、これはトマトソースの掛かってないところをツユで食べれば良かったのかな?
辛めで、ダシが深く効いたツユも変わらず美味しかったです。

蕎楽亭には気になるメニューがいっぱいなので、何度と行きたいです。


お店のHP
場所はこちら

■東京都新宿区神楽坂3-6 神楽坂館 1F
■℡ 03-3269-3233
■営業時間 11:30~15:00 17:00~21:00
■定休日 日曜・祝日

眠庵

2011年05月29日 | 蕎麦【県外】
弾丸蕎麦ツアー、最後の一軒は眠庵です。
眠庵は、昨年に一度訪問していますが、静岡の地酒を揃えていたことや、僕のよく行く「たがた」の店主、田形さんとも交流があることを知り、東京で行ったら楽しめそうな店№1です。

開店前に店に到着



この間口の狭い店の入り口は、知らなければ気付かないのではないでしょうか?

店の看板も無く、表札らしきものも実に控えめ。



開店後、店に入ると、店主柳澤さんの姿が見えない。

飲めない僕は、二種盛りを注文。
その時、柳澤さんが打ち場から顔を出されて、今蕎麦を切っているので、少し時間が掛かるとのこと。

待ち時間を埋める為に、フルーツトマトを注文。



おからも食べたかったなぁ。

しばらくすると、柳澤さんが厨房に出てこられました。
実は、前日に伺う旨を電話しておいたので、その話から切り出すと会話がスムーズに運びました。

気になった、静岡の地酒ばかりを扱っている理由は、柳澤さんの静岡の友人が以前、喜久醉をよく持ってきてくれて、それを飲んで好きになったことが始まりで、柳澤さんもよく静岡に来られていたとのこと。
その為、静岡の蔵元だけでなく、蕎麦屋にも、凄く詳しかったです。

そんな会話をする中、一枚目の栃木の蕎麦が登場



品種は常陸秋そば。
風味が鮮烈です。 歯応えも強いです。



こういう美味しい蕎麦は、ツユをつけなくても十分美味しく、蕎麦そのものの素性が楽しめます。
眠庵のツユは少し辛めで、鰹ダシがよく効いた美味しいツユ。

薬味のわさびが、いつかふく田で味わった香りが良く、あまりツーンとしないもの。
伊豆の良いわさびを使っているとのこと。
本当はわさびの源流と言われる静岡市の有東木産のものを使いたいと言われていました。
本当に柳澤さんは静岡通です。

続いて二枚目が宮崎の蕎麦
品種はまぜ香りと聞いた記憶が。



こちらの方が、風味が優しい感じ。
歯応えもこちらの方が普通め。
一般的には、こちらの方が好まれそうな蕎麦です。

〆の蕎麦湯



19時近くなると、来客数も増えてきます。
ゆっくり出来るのはこの辺りまでかと、帰ることに。
柳澤さんとも色々と話せて、とても楽しかったす。

店を出ると、だいぶ暗くなっていました。
暖簾が出ていてもちょっと分かりにくいかな?



来月も東京に行く用事があるので、眠庵もまた行こうかな。



■東京都千代田区神田須田町1-16-4
■℡ 03-3251-5300
■営業時間 12:00~14:00 17:30~21:00
 ※昼は、火・木・土のみ
■定休日 日・祝

江戸蕎麦 ほそ川

2011年05月27日 | 蕎麦【県外】
穂乃香を出て、徒歩2分くらいの場所に、また名店があるのです。



dancyuでも紹介されていた店です。

こちらの店主は、店を始めてから「翁」「竹やぶ」で教えを受けたりされたらしいです。
美味しい蕎麦を作る情熱は並大抵ではないことを感じます。

さて、こちらの店、店内の写真撮影はNGの店です。
しかし、注文する際、撮影をしないけどブログで紹介させて欲しいと言ったら、お店の方が店主に確認を取ってくれて、撮影を許可も取ってくれました。
混雑する前であったことと、遠方から憧れて来た意向も言ったことも功を奏したのかもです。
お店の方皆様に感謝です。

注文は「せいろ」にしました。
冷やかけにもそそられましたが、これは次回にしましょう。

少し待って登場。





躍動感を感じる蕎麦です。



そして実に風味が強烈!
在来種の蕎麦は風味が強いことを、田形さんに教わりましたが、ここの蕎麦はそれを思い出すような、鮮烈な風味でした。
そして、噛み応えのある蕎麦でした。

そしてツユも蕎麦に負けないダシが強く効いたツユでした。 味はやや辛口でした。
蕎麦もツユも強い味でとても美味しいです。

店主の細川さんが影響を受けたという「翁」「竹やぶ」も行ったことはありませんが、この美味しい蕎麦を食べると、一体どんなものなのかと思います。

蕎麦の世界は実に深い!

最後に蕎麦湯



こちらの店の蕎麦湯は実に濃厚。



ポタージュに近い感じでした。

江戸蕎麦の人気店の味、堪能出来ました。

穂乃香→ほそ川は両国に来たら鉄板コースになりそうです。


■東京都墨田区亀沢1-6-5
■℡ 03-3626-1125
■営業時間 11:45~15:00 17:30~21:00
■定休日 月・第3火曜

蕎肆 穂乃香

2011年05月26日 | 蕎麦【県外】
「弾丸江戸蕎麦食べる旅」に行ってきましたよ!
今回のターゲット地は両国。

一軒目は、蕎麦麩羅座さんもお気に入りと思われる



蕎肆 穂乃香
開店早々突撃してきました。

このメニューを見ると



「小さいかけ」と「小さいせいろ」が食べたくなります。

せいろ、かけの順番でお願いしました。
程なく登場。





角がピンとした蕎麦。
まずは蕎麦だけを食べます。



冷たく締められた蕎麦が口の中に入ると、美味しい蕎麦の風味がパッ拡がります。
なかなか存在感のある蕎麦の風味でした。 
蕎麦粉は北海道の蕎麦のようです。

ツユがまた良かったです。 ツユは甘口と辛口の中間くらい。
ダシの旨味が実に深く、かえしの味のバランスもバッチリ好み。
蕎麦とよく合って最高です。

食べ終える頃に蕎麦湯を出してくれました。



やや濃いめです。

次に「小さいかけ」



かけの主役は甘汁と言われるのが分かる「かけ」でした。
その甘汁の旨味をよく吸った蕎麦がまた美味しい!
甘汁と蕎麦の二重奏ですが、味は実に深いものでした。



美味しい「かけ」は食べると、何とも言えない幸福感を感じます。
この「かけ」がまさにその感じでした。

ここは、是非また再訪したい店です。


■東京都墨田区緑1-25-7
■℡ 03-3634-2918
■営業時間 11:30~15:00 17:30~22:00
■定休日 日・祝