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産経ニュース ノーベル賞 オバマ大統領

2009年10月10日 11時34分32秒 | Weblog
【ノーベル賞】実績皆無も…オバマ大統領の取り組み後押し

このニュースのトピックス:オバマ米大統領

オバマ米大統領への平和賞授与を発表したノーベル賞委員会=9日(AP) 今年のノーベル平和賞にオバマ米大統領が決まった。大統領は「核兵器のない世界」を看板の一つに掲げ米露の核軍縮などに取り組んでいるが、今年1月に就任したばかりで過去の受賞者に比べ実績は皆無といっていい。その意味で異例ともいえる今回の授賞には、オバマ大統領の取り組みを後押しするという政治的なメッセージが強く込められている。ただ、あまりに「政治的」過ぎる今回の選考は論議を呼ぶことにもなりそうだ。

 今年の選考では、ジンバブエのツァンギライ首相、アフガニスタンの女性人権活動家シマ・サマール氏ら、史上最多の205人が候補に挙がっていた。オバマ大統領への授賞理由について、2月にノーベル賞委員会の委員長に就任したヤーグラン氏は記者会見で「オバマ氏は米大統領として国際政治に新しい精神的風土をもたらした。核兵器のない世界を目指すという考えと取り組みは特筆すべきだ」と説明した。

 平和賞選考はノルウェー国会から指名された5人で構成される同委員会が、1年かけて進める。例年なら授賞が発表される週の初めに選考は終わっているが、今年は、今週に入り2回も会合が開かれるなど異例の選考過程をたどった。

 過去、平和賞に政治的なメッセージが込められていたことは少なくない。
 たとえば、中国当局が、民主化を求める学生を武力弾圧した天安門事件が起きた89年には、チベット独立運動指導者で非暴力闘争を貫いたダライ・ラマ14世を選出。ヨルダン川西岸とガザ地区でのパレスチナ人の暫定自治に関する「オスロ合意」が成立した翌年の94年には、後に暗殺されるイスラエルのイツハク・ラビン首相、シモン・ペレス外相、ヤセル・アラファト・パレスチナ解放機構(PLO)議長が受賞した。

 オバマ大統領は就任後、プラハ演説で「核兵器のない世界」を目指すと宣言。カイロや国連総会での演説では、「対話と協調」路線を強調した。大統領への授賞について、英BBC放送は「予想外だった。過去の実績よりオバマ大統領の意思を勇気づける狙いがあるようだ」と分析した。

 だが、英王立国際問題研究所(チャタムハウス)のコックス氏は英紙ガーディアン(電子版)に「アフガニスタンや中東が問題を抱えたままなのに、オバマ氏が平和賞にふさわしいかを判断するのは難しい。時期尚早だ」と批判的な見方を示している。