南信州のりもの倶楽部♪

バックオーダーをいただき過ぎたため現在オーバーホールのご依頼は受け入れを一旦停止しています。

下セル付きエンジンって実は凄く面倒なんです…

2021年02月24日 20時48分00秒 | 輸入横型エンジン編





今日もエンジンを作っていてミニモトさんの50cc改110ccが完成した。

内容はキタコさんのニュースタンダードボアアップキットやオイルポンプ、多分クラッチもキタコさんで、
私の方ではシルバー塗装の剥離やフルオーバーホール、クランクの交換などを行ったんだが、
110ccって作るたびに思うんだが中華エンジンより15cc少ないだけなのに腰上はこんなにコンパクトだから感心してしまう。

あとキタコさんのニュースタンダードボアアップキットは私が一番好きなヘッドで、
ミニモトさんより価格は高いんだが、でもバルブの角度が浅く燃焼室も狭なっているから、
ピストントップを盛り上げなくても圧縮が上げれる。

まぁ上を見れば武川さんのSCUT106ccもあるんだが、
今回は腰下まで割ってのフルオーバーホールだし、
52ミリストロークのクランクってかなり安く買えるから個人的にはオススメで、
国産ピッチのスタッドボルトでクランクケースのボーリング無しでは最大排気量になる上、
セル付きのエンジンって組み立てが超面倒なんだが私はセル無しと同じだから工費もリーズナブルだと思う。

気になった所だがセルが付いてるケースってボルトはたった3本しか使われていないんだが、
そのうちの1本が長さが足りず規定トルクで締めたらメキョっと逝きそうだったから長い物に交換しておいた。
ミニモトさんのエンジンも中華エンジンだから細かい所は気にせず組まれてるみたいで、
しかし中華エンジンはこれが当たり前だし、
このエンジンのキックスピンドルもCタイプだったがポンチ位置が間違ってて、
ポンチ位置を合わせて組むとキックの遊びが多過ぎて始動困難となる。

多分セルで始動されていたみたいだがワンウェイクラッチが当たるスプロケット側も錆ていたから旋盤で慣らしておいたが、
排気量が2倍以上になったんだから次からはキック使って圧縮を抜いてからセル始動していただければと思う。
だから旋盤が無いと中華エンジンは修理出来ないから嫌がられるんだろうねぇ。

明日は明日完成メールをしてまた他のエンジンを作るんだが、
まだ去年いただいたオーダーを今頃こなしているから凄く遅れ過ぎで、
ウチは急がれる方はキャンセルフリーだから遠慮なくキャンセルして下さい。
エンジンを送っていただいた方も他のショップさんに出されるなら送料は私持ちで返送いたします。

去年の夏以降にオーダーを受け過ぎてしまったみたいで、
作るスピードよりオーダーいただける方が早かったのが原因かなぁ、と今頃気付いて反省しております…






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