東京一極集中は止まらない一方、
古民家ブームのようです。
このブームの未来はどうなるのでしょう?
そんなブームなど関係なく、
普通に、親たちが暮らしてきた家を、
少しずつ住みやすいように直しながら、
工夫して暮らしている人たちも大勢いて、
そんな家が都会から見れば「古民家」なのですが、
スクラップ&ビルドから逃れたそのような家が、
この地方には比較的多く残っているように思います。
買い物帰りに、山側へと向かい、いつもと違う道を走っていて、
偶然、田畑に囲まれたそのような集落に入り込んで驚くことがちょくちょくあります。
↑ 煙突のある三階建て、現在は倉庫として利用されているようです(入口は反対側)。
小型のトラクターや、軽トラックや、種もみ等を保管する冷蔵庫が見えました。
昔はどのように利用されていたのでしょうか?
伊勢地方ではよく見かける倉。
白壁の上に板を張り、黒く塗っています。
窓は二重になっていて、外側の窓は銅版で緑青の色が美しい。
中には何がしまってあるのかな~?
↑ モダンな壁絵、塗装屋さんのようです。
古い家の前に色とりどりの花が咲いた植木鉢が並んでいたり、
手入れの行き届いた生垣や庭木も美しく、
気候に恵まれ、平地が広く、よほど豊かな農村地帯なのかな~と思ったりもしますが、
一方で、これらの建物は、土地を手放したり、離れたりすることなく、協力しあって、
田畑を守り続けてきた村の証しなのだな、と思います。
山間部の小さな集落では、いったん誰かが土地を売って(あるいは捨てて)出て行き始めると、
管理者のいなくなった石垣は崩れ、田畑は荒れ、野生動物が棲みつき、
家はたちまち傷んで、村の共同作業も成り立たなくなる、
そして次第に人が減って・・・誰もいなくなる・・・
そんな廃村が今や日本中に沢山あって、
YouTubeなどで見るのですが、本当についこの間まで人が暮らしていた村が
まるで大昔の遺跡のように、藪の中に崩れた石垣だけが残っていたりするのです。
災害などがきっかけになることも多いかもしれません。
大きな岩を一つずつ取り除いて、石垣を築き、水を引いて、
木を伐り、田畑を作り作物を育て、田の神、山の神をまつり
そこで長い間暮らした人々の記憶も消えてしまうのでしょうか。
マリヤンカさんたちは、念願を果たしておられてるようにお見受けします。
コメントありがとうございます。
若い時からずーっと夫は田舎に暮らしたいと言っていたので、だいぶ遅くなったけれど実現できてよかったと思っています。
マイペースで、土を耕したり、木を切ったり、焚火をしたリ、一日中ぼーっと過ごしたり、
都会暮らしはもうできないと思います。
あちこちで見かける古い空き家が朽ちていくのがもったいなくて・・・誰か住んでくれないかなと思ってしまいます。