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マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

民家

2018-12-24 | Weblog
伊勢地方の特に古い街道沿いの民家にはとても特徴があります。
妻入りと呼ぶそうです。

切妻造りの建物の、横ではなく、妻の方が入り口になっています。
京都ではお寺や神社などによく見られます。

壁は黒っぽい横板を貼って、その上から縦に細い板で抑えてあります。
蔵なども白壁の上に横板を張って、更に縦板で抑えてあります。
多分強い海風から家を守るためだと思います。
これから、そんな民家にも注目して写真も撮っていきたいと思います。

板壁の黒い色は、かつては魚油と煤を混ぜて作った塗料が使われていたそうです。

我が家は、そんな妻入りではなく、
この辺りの、というか全国共通の典型的百姓家で、
単純な田の形の間取りの平屋ですが、
太い梁と、太い大黒柱、そして広い屋根裏があります。
他の柱、壁や床などは、すっかり新しく作り変えましたが、
外からの見た目は昔のままです。
まだ住み始めて2ヶ月ですが、
何だかもうだいぶ前から住んでいるような気がしています。
裏に竹や栗の木の茂る小山があり、
家の前は、庭と、わずかに段差をつけて、畑があります。

海の方へ向かうと、広い平野に、ぽつぽつと小さな林があって、
小さな寺や神社があって、
柿畑やミカン畑があって、お墓なんかもあって、
農具小屋や井戸のポンプ小屋がたっています。
畑や田んぼが隅々まで手入れされていることに驚きます。
風がさーっと吹きぬけていきます。
空がとても広くて、深くて、圧倒されます。

同時に少し途方に暮れるような、
それがいい感じなのです。
決まってない、というか、
京都ではどこにカメラを向けても絵ハガキのようになるのが不満でした。

冬枯れの田の畔に残る草花に眼をひかれます。


コメント (2)
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