mapio's STREETS OF MOVIE

観た映画の感想とそれから連想したアレコレ(ネタバレ有)。

トランスフォーマー TRANSFORMERS

2008年02月29日 | Weblog
監督:マイケル・ベイ
製作:ドン・マーフィー、トム・デサント、ロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ、イアン・ブライス
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、マイケル・ベイ、ブライアン・ゴルドナー、マーク・バーランディアン
製作補佐:ケニー・ベイツ
脚本:アレックス・カーツマン、ロベルト・オルチ、ジョン・ロジャース
編集:ポール・ルベル、グレン・スキャントルベリー
撮影:ミッチェル・アムンドセン
視覚効果:スコット・ファーラー
アニマトロニクス監修・操演:グレゴリー・ニコテロ
美術:ナイジェル・フェルプス
衣装:デボラ・リン・スコット
音楽:スティーブン・ジャブロンスキー
主題歌:リンキンパーク「What I've Done」
出演:サム・ウィトウィッキー(シャイア・ラブーフ)
フルネームはサミュエル・ジェームズ・ウィトウィッキー。通称スパイク、サミー。父ロンとの約束を果たし、中古車屋で錆付いたシボレー・カマロの74年型を買う。足を怪我したチワワ(♂)のモジョを飼っている。
ミカエラ・ベインズ(ミーガン・フォックス)
サムの意中の人。車について詳しく、カマロに積まれていたエンジンを言い当てた。
ロン・ウィトウィッキー(ケヴィン・ダン)
サムの父親。サムに車を買い与えた。自分の若い頃と重ねているのか、息子には少々甘い様子。
ジュディ・ウィトウィッキー(ジュディ・ホワイト)
サムの母親。父親とは違い少々厳しいが、能天気な面では同じ。ミカエラ曰く”いいお母さん”。
アーチボルト・ウィトウィッキー(ウィリアム・モーガン・シェパード)
サムの曾曾祖父。探検家。1897年に氷の下で未知なる発見をするが、事故により失明してしまう。彼の遺品こそが、サムが狙われるきっかけとなる。
ボビー・ボリビア(バーニー・マック)
中古車ディーラー。店の中にさりげなく混じったカマロ(に擬態したバンブルビー)に気づかず、4000ドルで売る。
マイルス(ジョン・ロビンソン)
サムの友達。場の雰囲気を読まずに木に逆さにぶら下がったりと変な所がある。大型犬を飼っているようだ。
トレント(トラヴィス・ヴァン・ウィンクル)
ミカエラのボーイフレンド。
なお、マイケル・ベイも、メガトロンに指で突き飛ばされる脇役で参加している。
米陸軍大尉 ウィリアム・レノックス(ジョシュ・デュアメル)
ブラックアウトに襲撃されたアメリカカタール基地の生き残り。エイリアンとの数少ない実戦経験者という事もあり、部隊を指揮する。
マギー・マドセン(レイチェル・テイラー)
カタール基地でのハッキングの際のエイリアンの信号を解析する為に結成されたチームの一人。
シモンズ捜査官(ジョン・タトゥーロ)
セクター7の人間であり、エイリアンの秘密を少なからず知っている。
国防長官 ジョン・ケラー(ジョン・ヴォイト)
米空軍技術軍曹 ロバート・エップス(タイリース・ギブソン)
グレン・ホイットマン(アンソニー・アンダーソン)
マギーの友人。エイリアンの信号解析の手伝いをする。
ホルヘ・フィゲロア (アマウリー・ノラスコ)
ドネリー(ザック・ウォード)
オートボット(サイバトロン戦士)

・オプティマスプライム(コンボイ)(声・ピーター・カレン)
変形車種:ピータービルト・379トレーラートラック
バンブルビーの呼びかけに応じて人類をディセプティコンズから守るために地球へとやってくるオートボットたちのリーダー。戦う時はマスクを出す。右手が変形する剣と、背部に収納されているイオンブラスターが武器である。今作では主役の座をバンブルビーに譲ったが、重要なパーソンである事に変わりは無い。旧アニメーション版でオプティマスの声優を担当したピーター・カレンが本作品でも起用されてます。
オプティマスはアニメ版ではキャブ・オーバータイプのトレーラーであるフレイトライナーCOLに変形するが今回の映画化にあたりキャブオーバータイプのトレーラーでは質量を一致させるという条件では身体が小さくなるという事から、スピルバーグの「激突!」へのオマージュも受けボンネットタイプのピータービルト379が選ばれた。
性格描写については、いくつかの映画でリーアム・ニーソンが演じたキャラクターをモデルにしたとのこと。
・バンブルビー(バンブル)(声・マーク・ライアン)
変形車種:ゼネラルモーターズ (GM) ・シボレー・カマロ 1974年型(二代目)/シボレー・カマロ コンセプト'06(新ボディ)
トランスフォーマー側主人公。他のオートボッツが地球に飛来してくる以前から地球に住み着いている斥候(劇中ではサムの護衛として紹介されている)。
過去の戦いで喉を負傷し、声を出す事ができない(設定ではメガトロンとの戦闘による負傷及び精神的ショック)。代わりにラジオの音声を拾って意思疎通を図る。
戦う時はバイザーを下ろす。武装は右腕が変形するブラスターと肩部に生えてくる機銃。性格描写についてはマイケル・J・フォックスをモデルにしたとのこと。そのためか、当初バンブルビーの声にはフォックス本人も候補に挙がっていた。
・ジャズ(マイスター)(声・ダリウス・マッカリー)
変形車種:ゼネラルモーターズ (GM) ・ポンティアック・ソルスティス
オートボットの若きナンバー2。オプティマスの副官。劇中では「General(将軍・将校)」として紹介。陽気な性格でブレイクダンスが得意。武装は右腕が変形する「クレッセントキャノン」だが、身軽さを生かした格闘戦も得意。なお、彼らはインターネットで地球言語を学んでいるが、ジャズのみスラングが強い。
・アイアンハイド(声・ジェス・ハーネル)
変形車種:ゼネラルモーターズ (GM) ・GMC・トップキック C4500 4WD クルーキャブ (ピックアップトラック)
気性が荒いオートボットの武器担当技術兵。地球人に対する認識が若干軽く、また短気な性格ですぐ銃を向けたがるが、さすがに撃つ事はない。武装は両腕側面に生えてくる2門の大砲で弾丸をかわしたり射撃の反作用で飛び上がったりする等、扱いに長けている。バンブルビーとともに、スタースクリームのミサイル等の攻撃を受けても目立った損傷が見られないことから、オートボットの中でもかなり頑丈な方である。
・ラチェット(声・ロバート・フォックスワース)
変形車種:ゼネラルモーターズ (GM) ・ハマー・H2・レスキュー車
オートボットの軍医であり科学者。武装は右腕が変形する小銃と左腕が変形する回転鋸
☆ディセプティコン(デストロン軍団):ディセプティコンは反逆者の意味を持つ。
・メガトロン(声・ヒューゴ・ウィーヴィング)
変身形体:エイリアンジェット(架空メカ)
ディセプティコンのリーダー。玩具CMでは「ディセプティコン破壊大帝」と紹介されている。物語開始当初は行方不明になっている。武装は右手を飛ばすチェーンハンマーと左腕が変形するフュージョンカノン。設定によると他のトランスフォーマー達とは違い”スパーク”ではなく”パワーコア”と言う物をエネルギー源としているらしい。メガトロンが化け物じみて強いのはこのためであるようだ。
・スタースクリーム(声・チャーリー・アドラー)
変形機種:ロッキード・マーティン・F-22ラプター(ステルス戦闘機)
メガトロンの副官。だが、裏でメガトロンを倒してオールスパークを手に入れようと企む。武装は両腕のバルカン及びミサイル砲。
・ブラックアウト
変形機種:シコルスキー・MH-53ペイブロウ機体番号4500X(戦闘ヘリ)
ディセプティコンの中で一番大柄な先行強襲要員。メガトロンに対する忠義心が最も深い。主な武装は両腕のブラスター砲や機銃。また、手首をブレードグラインダーへと変形させての格闘戦も得意のようだ。本編は彼がカタール空軍基地を襲撃、機密情報を奪おうとするところから始まる。なお、その際の変形時には初代G1シリーズと同じ効果音が使われている。設定によると火星で探査機を破壊したのは彼であるようだ。
・スコルポノック(メガザラック)
擬態形体:蠍型メカ
ブラックアウトの体の一部が蠍形に変形した姿。地中に潜っての奇襲攻撃が得意。
トランスフォーマーとは異なる存在。自立精神などが存在せず命令に従って動く殺人マシン。しかし独自の判断が必要なミッションもこなせる。
・デバステーター(デバスター)
変形機種:ジェネラル・ダイナミックス・M1エイブラムス(戦車)
ディセプティコンの火力戦闘要員。実際のM1エイブラムスには存在しない副砲やミサイルランチャーが取り付けられている。これは、自分よりエイブラムスが小さいことから、不完全なスキャニングとなったためであると考えられる。
・ボーンクラッシャー(声・ジミー・ウッド)
変形機種:フォースプロテクション・バッファロー (地雷除去車)
接近戦を得意とするディセプティコンの獰猛な戦士。変形すると足の裏にタイヤがあるので、ローラースケートをする様に移動できる。鋭い爪を持つ両腕に加え背中にある格闘専用アームを合わせた三本の腕による格闘戦が得意。
・バリケード(声・ジェス・ハーネル)
変形車種:サリーン・S281‐チューンド・マスタング(六代目)・パトカー
パトカーをスキャニングし法律を利用するディセプティコンの斥候。胸部にフレンジーを収納している。ディセプティコン側から最初にサムに接触してきた。
・フレンジー(声・レノ・ウィルソン)
変身形体:GPX・2スピーカーのMP3対応ラジカセ→携帯電話
ディセプティコンの中で最も小さな戦士(人間の子供ぐらいの体躯)。意味不明な言語を交えて会話する。主な目的は人間を調査することだが、攻撃用の隠し刃を持っている獰猛な戦士。なお、アニメG1シリーズと同様にディセプティコン達の目は赤色だが、フレンジーのみ青色である。バリケードの内部に格納され、共に行動する。
2007/米/145mins.   ☆☆☆☆☆
 
 出演者の名前を覚えるだけで大変そうですが、この映画は観ているだけで楽しめます。特撮が凄い。トランスフォーマーとは、株式会社タカラ(現タカラトミー)より発売されている変形ロボット玩具シリーズの総称で、もともと国内で販売されていた『ダイアクロン』『ミクロマン』シリーズをアメリカのハスブロ社が他の変形ロボット玩具と一緒に『TRANSFORMERS』として販売したものが米国内で大ヒット、それを日本に逆輸入したものが『トランスフォーマー』シリーズです。後に同業他社からも「マクロス」「ドルバック」等に登場するメカがハスブロ社を通じて海外で発売されました。『トランスフォーマー』には、「トランスフォーマー」と呼ばれるロボット生命体が正義の「サイバトロン(AUTOBOTS)」と悪の「デストロン(DECEPTICONS)」に分かれて戦っているという背景設定が存在し、マーベル・コミックによって漫画やアニメも作成されています。近年は倒産したドリームウェーブ社からリメイクコミックなどが出版されており、こちらは日本語版がジャイブより出版されています。
 今まで何度か実写化が企画される度に映像面の問題や物語展開が困難などの理由で不可能とされてきたが、映画会社が実写化を強く要望したため遂に実現しました。配給会社側はトランスフォーマーを三部作にする事を決定しています(ただしこれは、第一作の興行収入が好調であればという条件付であって、最初から製作が決定していたわけではありません)。今回の実写映画は侵略と共存がテーマとなっています。
 バンブルビーが中盤で変形する新型カマロを使用するにあたり、ゼネラルモーターズの条件が登場する車種をゼネラル車を使うようにという条件からオプティマスプライムとバリケードのキャラクターを除く全ての車種がゼネラル車に統一されています。世界展開にあたり、トランスフォーマーたちの名称は字幕スーパーや吹き替え版などすべて英語名が優先されています(ただし映画のノベライズの小説のみトランスフォーマー達の日本名が使われている。)トランスフォーマー達の変形シーンはマイケル・ベイのワンカットでみせたいという要望に応え細部までリアルに作り込まれています。キャラクター作りはタカラトミーから間接的な協力を得て、オリジナルにできるだけ忠実ながら実在性を考えてデザインされた(総勢20人ほどのデザイナーが集められデザインされている)。また、超時空要塞マクロス(同じショットが連発されている)等、日本のロボットアニメーションも参考にしています。
 全米で大ヒットとなった為、米国映画界では、「巨大ロボットもの」がマス市場で初めて成功した例となりました。これが前例となり、ホラー映画に続き、日本の漫画・アニメーションの映画化が複数製作発表されました。
 日本での公開時、人類の味方を含めた善悪双方のロボットが登場し活躍する娯楽映画であることを隠してSF侵略パニック映画として宣伝したい配給会社の思惑からトランスフォーマー達の紹介を殆ど行っていませんでした。そのため『何故映画の中心となるトランスフォーマー達を詳しく教えてくれないのか?』という不満や、宣伝を信じて「トランスフォーマーの映画」であることを理解せずに視た観客からは「スピルバーグの侵略SFだと思って視たのに騙された」など少なからず批判の声が上がりました。
 2003年、火星に送り出した探査機ビーグル2号の謎の事故。公には着陸失敗とされていたその事故の原因は、ビーグル2号がビデオ記録していた映像の最後の部分の“何者”かだった。---そして現代、中東カタールのアメリカ空軍基地に数ヶ月前に撃墜されたはずの軍用ヘリが飛来。そのヘリは突如ロボットに変形し基地を攻撃し壊滅させ、さらにアメリカの国家機密データにハッキングを試みようとする事件が起きる。その数日後、アメリカの地方都市に住む16歳の少年サムが購入した中古車が真夜中に勝手に動き出し、それを追ったサムは自分の車が「生きて」おり、ロボットに変形するところを目撃する。驚愕し逃げようとするサム。しかし今度はロボットに変形する「パトカー」に襲われてしまい、未知なる存在である自分の「車」に助けられることとなる。何とか逃げ遂せた後、地球に次々と隕石に擬態した金属生命体が飛来。各々近くにあった車を解析し変形した彼らはサムの前に現れ、彼らが「機械惑星サイバートロン」出身の変形能力を持った金属生命体であること、先ほどの「パトカー」のように地球に潜伏している「ディセプティコンズ」と呼ばれる悪の金属生命体達の一派から地球と宇宙を守るために現れた「オートボッツ」と呼ばれる一派であること、「ディセプティコン」が狙う地球を滅ぼしかねない力を持つ“オールスパーク”と呼ばれる物の在り処の鍵をサムが持っていることを告げ、人類を巻き込んだ地球と宇宙の未来を賭けたオートボッツとディセプティコンズの戦いが始まる事となる…。


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