mapio's STREETS OF MOVIE

観た映画の感想とそれから連想したアレコレ(ネタバレ有)。

インプラント THEY

2006年02月28日 | Weblog
2002/1h29m/米
監督:ロバート・ハーモン
音楽:エリア・クミラル
製作:トム・エンゲルマン
製作総指揮:テッド・フィールド、スコット・クルーフ
特撮:ジェイク・ガーバー(クリーチャー・エフェクト)
  :C.O.R.E. デジタル・ピクチャーズ(視覚効果)
キャスト:ローラ・レーガン(ジュリア),ジョナサン・チェリー(ダーレン)
その他:ビデオジャケットに『エルム街の悪夢』『スクリーム』ウェス・クレイブン最新作とあるが、クレジットはWES CRAVEN PRESENTS(提供)だけである。
☆☆
うーん。闇に生きる魔物ネタは多いし、眠ると襲われると言うのも何匹目のドジョウか分からないほど記憶に多い。新鮮さで言うなら“ヤツら”に狙われた人間には身体のどこかに奇妙な傷がある、という事くらいか。それも主人公ローラには見当たらないから大丈夫、と彼氏は言うが「オーメン」を見た人なら(頭は?髪の毛の間も見たのかよ?)と思うよ。結局、彼女は自分で見つけてパニくる事になる。傷の部分に針金のようなモノが埋め込まれているが、それが日本タイトルの「インプラント(植え付け)」というのはベタ過ぎないか。原題のままで良かった。implantって単語の方が日本人には意味が分かりずらいよ。とにかく最後まで“ヤツら”が何なのか分からない。姿もろくに見せてもらえない。未解決のまま終わってしまう。不完全燃焼である。日活で同じ時期に出た『ブラッド・シェッド』の方が特撮が多い分、良かった。ウェス・クレイブンの名にのってしまった。

インベーション★アース INVASION EARTH THE ALIENS ARE HERE

2006年02月27日 | Weblog
監督:ジョージ・メイトランド
脚本:ミラー・ドレイク
製作:マックス・ローゼンバーグ
クリーチャー製作:マイケル・マクラッケン(「スペース・パイレーツ」)
SFX:デニス・スコタク(「エイリアン2」)
出演:ジャニス・フェビアン、クリスチャン・リー、ダナ・ヤング
1987年/1h23m/米


50年代B級SF映画を上映する映画館を舞台に地球侵略を進めるエイリアンと
それを阻止する子供達を描いたD級SF。引用される映画は51年の「宇宙戦争」
ほか35本(60年代も数本有り)。ざっと挙げると「それは外宇宙からやってき
た It Came from Other Space」「戦慄!プルトニウム人間 The Amazing Coloss
al Man」「暗闇の悪魔 Invasion of the Saucer Men」「巨人獣 War of the Col
ossal Beast」「吸血原子蜘蛛 The Spider」「遊星よりの物体X The Thing」
「ボディ・スナッチャー/恐怖の街 Invasion of the Body Snatchers」「宇宙
水爆戦 This Island Earth」「大アマゾンの半魚人 Creature from the Black
Lagoon」「タランチュラの襲撃 Tarantula」「キング・コング対ゴジラ」「金星
人地球を征服 It Conquered the World」「モグラ人間 The Mole People」「恐
怖のカマキリ The Deadly Mantis」「怪獣ゴルゴ Gorgo」「地球防衛隊 Mysteri
ans」「巨大なツメ The Giant Claw」「世紀の謎・空飛ぶ円盤地球を襲撃す Ear
th vs. the Flying Saucers」「水爆と深海の怪物 It Came from Beneath the S
ea」「3馬鹿大将宇宙の巻 The Three Stooges in Orbit」「地球まで二千万マ
イル 20Million Miles to Earth」「原子力潜水艦 The Atomic Submarine」「顔
のない悪魔 Fiend Without a Face」「マックイーン絶対の危機 The Blob」「宇
宙戦争 The War of the Worlds」「放射能X Them!」「冷凍凶獣の惨殺 Reptili
cus」「空の大怪獣ラドン」「巨大猿怪獣 Konga」などなど。ロジャー・コーマン
の門下生で脚本のミラー・ドレイクさん、お疲れ様の1本。時間が余っている人
は見てみるのも一興。

えびボクサー CRUST

2006年02月26日 | Weblog
監督・脚本:マーク・ロック
製作総指揮:ジョリオン・シモンズ
衣装:シャロン・ギラーム
編集:ピーター・ハリウッド
2002年/1h30m/英

主人公ビルは、挫折した元ボクサー(ミスター・ビーンことローワン・アトキンソンに似てる)。場末のパブのオーナーでアル中の43歳だがある日、友人からマンティス・シュリンプ(カマキリえび)の存在を知らされ、これこそチャンスと飛びつく!人間対カンガルーのボクシングのように、人間対えびでやろうと早速、ビルは約2メートルの巨体のえびを買い付ける。苦心の末、テレビ局を説得し、リングで人間対えびを戦わせる異種格闘技戦の開催が決定するが、彼はテレビで海のシーンを見ると喜ぶえびを見て、ボクシングさせることに疑問を感じるようになる・・・。ファインディング・ニモのような海中のシーンから始まり、パブでは「つまみのピーナツには小便がついてる」などのセリフを聞くにつけ、最初はおバカな映画かと思ったが最後は感動すらしてしまうニュータイプの映画だ。☆☆☆

ボディ・スナッチャーズ BODY SNATCHERS

2006年02月24日 | Weblog
監督:アベル・フェラーラ
製作:ロバート・H・ソロ
脚本:トム・バーマン
本編:約87分
製作年度:1993年
フォート・デイリー米軍基地に父・弟・継母と共に越してきた娘マーティー(ガブリエル・アンウォー)は、ある夜、風呂場で、謎の生物に襲われ、必死に逃れ父の寝室へ行くと同様に襲われ(精気を吸われる!?)溺死の父と、父の姿に変態しようとしている異物体がうごめいていた。「バラ色の選択」のガブリエル・アンウォー主演で描かれた、「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」「SFボディ・スナッチャー」のリメイク作品。他に「ゴースト・ドッグ」のフォレスト・ウィテカー。「未知との遭遇」の精鋭SFXスタッフが描く、驚異のSFホラー・アクション。エイリアンに取って代わられた人が、普通の人間を見つけると仲間に知らせる為に「があー」と奇声を発するのは新鮮。☆☆☆及第点。
キャスト
マーティー・マローン…ガブリエル・アンウォー
キャロル・マローン…メグ・ティリー
コリンズ少佐…フォレスト・ウィティカー

ブラッディ・マロリー Bloody Mallory

2006年02月19日 | Weblog
監督・脚本:ジュリアン・マニア
製作:オリヴィエ・デルボスク、エリック・ジュエルマン、マーク・ミッソニエ
音楽:川井憲次
出演:オリヴィア・ボナミー、ジェフ・リビエ、アドリア・コラド、ヴァレンティナ・ヴァルガス、ローラン・スピルヴォーゲル、ジュリアン・ボワスリエ他
2002年/1h34m/仏
☆☆☆
監督が日本びいきなのだろう。真っ赤な髪にキューティーハニーを思わせる格好でカンフーと武器で悪霊と戦う主人公。〈超常現象特殊部隊〉のリーダーである彼女のメンバーにはブルーヘア(かつら)にボンデージルックのドラッグ・クイーン、生物への転移が自在の無口の超能力少女と刑事が一人。敵のベルバラを思わせる扮装の女吸血鬼“レディー・ヴァレンタイン”、誰でも変身自在な口の無い夢魔“モルフィ-ヌ”(映画「トワイライトゾーン」みたいな)。コスプレ好きにも楽しめる作品。宛名を書くと好きな所へと行ける「ドラえもん」の“どこでもドア”みたいなのもあるし、最後にやられた筈のレディー・バレンタインが日本の伊豆で“浅川貞子”としてTVレポーターとして出てくる辺りはニヤリとしてしまう。これは無論、日本映画「リング」シリーズの主人公(?)浅川玲子と非業の死を遂げた怨霊の山村貞子を意識しているのだろう。だって音楽も「リング」や「甲殻機動隊」等を手がけた日本の川井憲次が担当しているから。フランス映画は最近活気があるんだなあ。「ル・ブレ」ほどの勢いは無かったから星3つ。