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観た映画の感想とそれから連想したアレコレ(ネタバレ有)。

ホステル2  HOSTEL: PART II

2008年05月21日 | Weblog
監督・脚本:イーライ・ロス
製作:マイク・フレイス/イーライ・ロス/クリス・ブリッグス
撮影:ミラン・チャディマ
美術:ロブ・ウィルソン・キング
音楽:ネイサン・バール
衣装:スザンナ・プイスト
出演:ローレン・ジャーマン
ロジャー・バート
ヘザー・マタラッツォ
ビジュー・フィリップス
リチャード・バージ
ヴェラ・ヨルダノーヴァ
ミラン・クニャシュコ
スターニスラフ・イワネフスキー
2007/米/97min. ☆☆☆★

 全てを手に入れた金持ちたちが集う拷問殺人同好会「エリート・ハンティング」に、生贄となる若者を提供するホステル経営者を荒唐無稽さを抑えて映画にした『ホステル』のイーライ・ロス監督以下、製作チームが再集結して作り上げた、戦慄のホラー第2弾。今回のターゲットはローマで美大に通う美しいアメリカ人女子大生。なぜならアメリカ人の若い娘は、誰よりも高く売れるから。良質な天然温泉があると聞いてスロバキアのブラティスラバという街のホステル(秘密拷問クラブと提携する悪夢の館)にやってきたアメリカ人留学生少女3人組が標的となり、彼女らが自分の知らぬ間に世界中のセレブ会員相手のオークションにかけられ、いつのまにか誰かに“好きなやり方で拷問して殺してよい”権利を買われてむごい拷問にかけられるさまを徹底的に見せます。不運な留学生役に『テキサス・チェーンソー』のローレン・ジャーマン、『プリティ・プリンセス』シリーズのヘザー・マタラッツオらが扮し、命がけの名演を披露します。よりパワーアップした拷問シーンと、思いがけないストーリー展開に目が釘付けになります。特筆すべきは、1作目と同じホステルを舞台にしながらまったくマンネリ感を感じさせない脚本にしたところでしょう。具体的には、犠牲者視点ではなく加害者視点(少女を買った金持ちセレブの視点)でメインに描いた事です。また犠牲者の美少女たちが自分たちの運命と必死に戦う緊迫感溢れるストーリーと並行して、前作の血塗られたホステルの舞台裏も一見させてくれる辺りが今回の見所でしょう。R-18指定なのは裸もヘアも残酷シーンも遠慮なく出るからです。『ホステル2』は傑作の続編として、二番煎じにならずに正しい方向性を見つけることができた、成功パターンの作品と言えます。
 廃工場から逃亡したパクストン(ジェイ・ヘルナンデス)は元カノのステファニー(ジョーダン・ラッド)を頼る。その頃ローマで美術留学中の美しいアメリカ人女子大生、ベス(ローレン・ジャーマン)とホイットニー(ビジュー・フィリップス)はプラハへの小旅行を予定していた。出発の日、ご令嬢のベスはホームシックで泣いていた同国人ローナ (ヘザー・マタラッツォ)を一緒に連れだし、3人での旅行がスタートする。プラハ行き国際列車の中で、彼女らの美術の時間に出逢った美しい裸婦モデルだったアクセル(ヴェラ・ヨルダノーヴァ)が、イタリア人旅行者に絡まれた三人を偶然救うことになる。そしてアクセルから、天然のスパの情報を聞いた3人は、早速行き先を変更、スロバキアへと向かう。美しい温泉療養地ブラティスラバという街のホステルにチェックインした3人は、街の祭りに参加し休暇を楽しむ。そのホステルで自分たちがオークションにかけられるとは知らずに。一方、サーシャ(ミラン・クニャシュコ)率いるエリート・ハンティングでは活発なオークションが行われ、ホイットニー(ビジュー・フィリップス)はトッド(リチャード・バージ)に、ベスはスチュアート(ロジャー・バート)に落札される…。


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