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観た映画の感想とそれから連想したアレコレ(ネタバレ有)。

クレージーモンキー 笑拳  笑拳怪招

2006年07月28日 | Weblog
製作:スー・リーホワ
監督・脚本:ジャッキー・チェン
1979/香港/1h38m ☆☆☆★

1978年の『龍拳』『酔拳』に続き、ジャッキー・チェンが主演してカンフー映画で彼の人気を確固なものにした作品。この作品からジャッキーは監督業にも進出する。清朝末期の広東を舞台に政府から、目立つカラテ流派が次々に弾圧され、その中でも声望高い形意道場は目の仇にされ、門弟たちが清朝からさしむけられた鉄の爪をもつ殺し屋にかき殺されていた。しかし名手、陣鵬飛が生きている限り形意道場復興の可能性は消えない。そんな陳の下で興隆(ジャッキー・チェン)は、哲学と修身とカンフーに専念する若者。陳(実の爺さん)と特訓修業のために山中のあばら家に引っ越して毎日励んでいたが、街でサイコロ博奕に加わったジャッキーは、帰り道で3人のやくざに待ち伏せされるが、見事に返り討ち。逆に彼らから兄貴と慕われる始末。その3人組の紹介で王門道場の用心棒の職をえた。ある日街で陳を眺める爺さんこそが身をやつした陣鵬飛であることを見破った鉄の爪は配下を連れ家まで襲ってきた。そして、病をかかえた爺さんは、あの鉄の爪にかかって殺されてしまう。目の前で殺されるのを見た興隆は、爺さんの旧友の松葉杖の男に特訓を受け、遂に秘技“笑拳"を会得する。これは人間の感情に基づいている喜び、悲しみ、わびしさ等と頭脳とパワーを同時に活用する拳法だ。ある時、特訓から戻ると松葉杖の男がいない。街外れの原っぱで鉄の爪の配下に襲われているのを見つけた興隆はいよいよ特訓の成果を発揮する。普通のカンフーでは鉄の爪には歯が立たない。泣く、笑う、怒るの3段笑拳で、爺さんの仇を討つ為に最後の戦いが始まる…。
ジャッキーの肉体美が堪能出来ます。最近こそストーリー主体の作品が増えたが、この映画はカンフーを、見せる、見せる、見せる。それだけの映画。一朝一夕にあの技・身体は作れません。ブルース・リー亡き後のカンフー映画界に当時24歳の活き活きとしたジャッキーが今後を期待させてくれる作品。
劇中、「お前、日本人に似てる」「なんで?」「物真似が上手いから」というチンピラのやり取りがあり、向こうの日本人に対する感じ方が少し伺えるのも面白かった。


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