監督:フランク・キャプラ Frank Capra
製作:フランク・キャプラ Frank Capra
原作:フィリップ・ヴァン・ドレン・スターン Philip Van Doren Stern
脚本:フランセス・グッドリッチ Frances Goodrich
アルバート・ハケット Albert Hackett
フランク・キャプラ Frank Capra
撮影:ジョセフ・ウォーカー Joseph Walker
ジョセフ・バイロック Josef Biroc
音楽:ディミトリ・ティオムキン Dimitri Tiomkin
出演:ジェームズ・スチュワート James Stewart
ドナ・リード Donna Reed
ライオネル・バリモア Lionel Barrymore
ヘンリー・トラヴァース Henry Travers
トーマス・ミッチェル Thomas Mitchell
1946/2h10m/米 ☆☆☆☆☆
満点の映画である。金融会社を営む人のいい主人公ジョージは、幼い頃から幸運にいつも不運が付き添っているような逆境の多い運命にあった。仲間のミスで8000ドルもの大金を失い、その金を工面する当ても無くなった彼は絶望して冬の雪の中、河へ投身自殺を図るが、その目の前で先に一人の男が身を投げた。思わず助けたジョージに、男“クラレンス”は自分は羽の無い二級天使だと告げる。そして、自暴自棄気味のジョージにクラレンスが導いてくれる“もしジョージがこの世界にいなかったら”という仮想世界で、彼は自分の存在理由を再認識する事になる。その後、現実世界に戻り心機一転した彼に素晴らしい出来事が待ち構えている…。挫折つづきで人生が嫌になりそうな時に元気を与えてくれる話である。最後のクラレンスからのメッセージ
「Remember no man is a failure who has friends (友ある者は敗残者ではない)」
は同じ言い回しの『お熱いのがお好き』のラストと並ぶ名言だ。
ジョージの商売敵役ライオネル・バリモアは、その名から気づくかも知れないが古くは『E.T.』、最近では『25年目のキス』『チャーリーズ・エンジェル』シリーズに出演しているドリュー・バリモアの伯父(父の兄)である。
公開当時、アカデミー賞5部門にノミネートされるが受賞は逃している。しかし後年、再評価されてアメリカでは『クリスマス・キャロル』と並んでクリスマス映画の定番となっている。クリスマス時期が舞台のSF映画『グレムリン』の中でテレビに映っていたのは、この映画である。また前回観た『エクソシストⅢ』で劇中、警部と神父が観に行く映画もこれである。もっとも、こちらはその後に殺された神父の血で壁に“It's A Wonderful Life”と記されて、思いっきりブラックであるが。
製作:フランク・キャプラ Frank Capra
原作:フィリップ・ヴァン・ドレン・スターン Philip Van Doren Stern
脚本:フランセス・グッドリッチ Frances Goodrich
アルバート・ハケット Albert Hackett
フランク・キャプラ Frank Capra
撮影:ジョセフ・ウォーカー Joseph Walker
ジョセフ・バイロック Josef Biroc
音楽:ディミトリ・ティオムキン Dimitri Tiomkin
出演:ジェームズ・スチュワート James Stewart
ドナ・リード Donna Reed
ライオネル・バリモア Lionel Barrymore
ヘンリー・トラヴァース Henry Travers
トーマス・ミッチェル Thomas Mitchell
1946/2h10m/米 ☆☆☆☆☆
満点の映画である。金融会社を営む人のいい主人公ジョージは、幼い頃から幸運にいつも不運が付き添っているような逆境の多い運命にあった。仲間のミスで8000ドルもの大金を失い、その金を工面する当ても無くなった彼は絶望して冬の雪の中、河へ投身自殺を図るが、その目の前で先に一人の男が身を投げた。思わず助けたジョージに、男“クラレンス”は自分は羽の無い二級天使だと告げる。そして、自暴自棄気味のジョージにクラレンスが導いてくれる“もしジョージがこの世界にいなかったら”という仮想世界で、彼は自分の存在理由を再認識する事になる。その後、現実世界に戻り心機一転した彼に素晴らしい出来事が待ち構えている…。挫折つづきで人生が嫌になりそうな時に元気を与えてくれる話である。最後のクラレンスからのメッセージ
「Remember no man is a failure who has friends (友ある者は敗残者ではない)」
は同じ言い回しの『お熱いのがお好き』のラストと並ぶ名言だ。
ジョージの商売敵役ライオネル・バリモアは、その名から気づくかも知れないが古くは『E.T.』、最近では『25年目のキス』『チャーリーズ・エンジェル』シリーズに出演しているドリュー・バリモアの伯父(父の兄)である。
公開当時、アカデミー賞5部門にノミネートされるが受賞は逃している。しかし後年、再評価されてアメリカでは『クリスマス・キャロル』と並んでクリスマス映画の定番となっている。クリスマス時期が舞台のSF映画『グレムリン』の中でテレビに映っていたのは、この映画である。また前回観た『エクソシストⅢ』で劇中、警部と神父が観に行く映画もこれである。もっとも、こちらはその後に殺された神父の血で壁に“It's A Wonderful Life”と記されて、思いっきりブラックであるが。