mapio's STREETS OF MOVIE

観た映画の感想とそれから連想したアレコレ(ネタバレ有)。

足ながおじさん Daddy Longlegs

2006年04月30日 | Weblog
監督:Jean Negulesco ジーン・ネグレスコ
製作:Samuel G. Engel サミュエル・G・エンジェル
原作:Jean Webster ジーン・ウェブスター
脚色:Phoebe Ephron フィービー・エフロン / Henry Ephron ヘンリー・エフロン
撮影:Leon Shamroy レオン・シャムロイ
音楽:Johnny Mercer ジョニー・マーサー / Alfred Newman アルフレッド・ニューマン / Ken Darby ケン・ダービイ / Alex North アレックス・ノース / Edward B. Powell エドワード・B・パウエル / Skip Martin スキップ・マーティン / Earle Hagen アール・ヘイゲン / Bernard Mayers バーナード・メイヤーズ / Billy May ビリー・メイ
キャスト:
Fred Astaire フレッド・アステア(Jervis_Pendleton)
Leslie Caron レスリー・キャロン(Julie)
Terry Moore テリー・ムーア(Linda)
Thelma Ritter セルマ・リッター(Miss_Pritchard)
Fred Clark フレッド・クラーク(Griggs)

1955/米/123min. ☆☆☆☆☆

ジーン・ウェブスターの小説『足ながおじさん』を「ショウほど素敵な商売はない」のフィービー・エフロンとヘンリー・エフロン夫妻が脚色し、映画出演20作目となるフレッド・アステアとバレエの巡業中にジーン・ケリーに見出され「巴里のアメリカ人」でデビューして以来、三作目となるレスリー・キャロンを主演にしたミュージカル。観ていて幸せな気持ちになれます。歌と踊りが素敵に散りばめられてアカデミー賞の数部門でノミネートされたが受賞は逸した。大学のダンスパーティでの二人の個性を生かした踊りは秀逸!

大脳分裂-絶望からの帰還- SUBCONSCIOUS CRUELTY

2006年04月27日 | Weblog
監督:カリム・ハッサン
出演:ブレア・アッシャー
   イヴァイロ・フヌーブ
音楽:スズキ テルヒコ
ストックホルム国際映画祭正式出品
シッチェス国際映画祭正式出品
ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭正式出品
ファンタスポルト映画祭正式出品
エスポー映画祭正式出品
マラガファンタジー映画祭正式出品作品

2000/カナダ/1h20m ☆

キャッチコピーに「映像表現のタブーを破り、映画はついにここまで辿り着いた!」とある。上に挙げた様に多くの映画祭に出品して「2000年カナダ政府正式"発禁”認定作品」とまで聞き、興味をそそられて見た次第です。始まっていきなり、暗闇に、アソコ丸出し(ノーカット!)で顔隠した全裸の女性が登場。全裸の女性の体をツツゥ~っとなぞる、真っ赤なマニキュアした指。一通りなぞり終えた後に、真っ赤なマニキュアの指がキラリと光るメスを握る!ツツゥ~っと下腹部を這うメス。 そして、じんわりと下腹部にメスを入れる!全裸の女性、多少反応する。ジワジワと下腹部から血が流れ出る。そして傷口に真っ赤なマニキュアの指が滑り込み、何かを引きずり出す。何と腹の中からズルリと出てきた腸のようなモノの先端にあるのは目玉!冒頭のこのシーンだけで何これ?と首を傾げる。内容は3話に分かれてどれも猟奇的な常軌を逸した話(例えば妹の出産を手伝ってた兄が生まれたばかりの赤ん坊の首を切り殺すばかりか、その首から流れる血を妹に浴びせてショック死させる、みたいな)でこれは苦手な映画である。同じカナダ出身監督ならデビッド・リンチや、デービッド・クローネンバーグの方が分かりやすくて好きである。

メルシィ!人生 LE PLACARD (THE CLOSET)

2006年04月09日 | Weblog
監督:フランシス・ヴェベール Francis Veber
製作:パトリス・ルドゥー Patrice Ledoux
脚本:フランシス・ヴェベール Francis Veber
撮影:ルチアーノ・トヴォリ Luciano Tovoli
音楽:ウラディミール・コスマ Vladimir Cosma
出演:ダニエル・オートゥイユ Daniel Auteuil フランソワ・ピニョン
   ジェラール・ドパルデュー Gerard Depardieu サンティニ
   ティエリー・レルミット Thierry Lhermitte ギョーム
   ミシェール・ラロック Michele Laroque メユ・ベルトランド
   ミシェル・オーモン Michel Aumont ベローヌ
   ジャン・ロシュフォール Jean Rochefort コペル
2000/仏/1h24m ☆☆☆☆☆

 まじめで平凡な経理マン、フランソワ・ピニョン(ダニエル・オートゥイユ)。妻と離婚し、子供からは敬遠される彼が会社のリストラに対抗する為、自分がゲイであるとカミング・アウトして巻き起こる騒動を『奇人たちの晩餐会』のF・ヴェベールが監督したフレンチ・コメディ。ビニョンが勤めているのは主力製品がコンドームのゴム会社であり、ゲイをクビにすると差別をしたと思われ、大切なお客さんの反発をくらうことになるのだ。出演は『八日目』のダニエル・オートゥイユと『グリーン・カード』のジェラール・ドパルデュー。それにビニョンを初めは馬鹿にしていた上司の女性部長に、女装趣味のゲイが主人公の映画『ペダル・ドゥース』(1995仏)にも出演していたミシェール・ラロック(美人!)。その後に出たのが女の子になりたい男の子が主人公の『ぼくのバラ色の人生』だから何故かそっち方面に縁があるのかな(笑)。素直に楽しめる笑える映画である。こういう映画を観るとフランス人も本当にセンスがいいなあ、見習いたいなと感心する。

ポリス・ストーリー3 警察故事Ⅲ: 超級警察 POLICE STORY III: SUPER COP

2006年04月03日 | Weblog
監督:スタンリー・トン Stanley Tong
製作:ウィリー・チェン
   エドワード・タン Edward Tang
製作総指揮:レナード・ホー Lenard Ho
ジャッキー・チェン Jackie Chan
脚本:エドワード・タン Edward Tang
   フィレー・マー
   リー・ウェイイー
撮影:テム・ウォクワー
音楽:リー・チャンシィン
出演:ジャッキー・チェン Jackie Chan
   ミシェール・キング Michelle King
   マギー・チャン Maggie Cheung
   トン・ピョウ Bill Tung
   ユン・ワー
1992/1h36m/香港 ☆☆☆☆

 「ポリス・ストーリー/香港国際警察」、「九龍の眼/クーロンズ・アイ」に続く“ポリス・ストーリー・シリーズ”の三作目。今回も香港国際警察のエース、チェン刑事に扮するジャッキーが、麻薬組織相手にアクションを展開するが、それにも増して凄いのはそのジャッキーさえも喰ったミシェール・キング演じるヤン警部が彼と匹敵するくらいの猛烈なカンフーとアクションを披露してくれます。180度開脚で敵を蹴り上げる姿などは、ジャッキー顔負けと言った感じで、常においしいところを彼女が持っていきます。クアラルンプールなども舞台になったのはミス・マレーシアにもなった彼女を意識してかとも思います。彼女は1987年の映画『レディ・ハード/香港大捜査線』でミシェル・カーン(Michelle Khan)として出演してますが、その後、キング、そして最近ではミシェル・ヨー(Michelle Yeoh)として007シリーズ等に出ています。バレエ、水泳など才色兼備の言葉が似合う女性です。最後までグイグイ持っていく演出はスタッフ・キャストの協力の賜物でしょう。エンド・クレジットには毎度のNG集が流されてますが、苦労しながらも楽しそうです。
 


ウォーキング・トール3~続・怒りの街~Final Chapter: Walking Tall

2006年04月02日 | Weblog
監督:ジャック・スターレット Jack Starrett
製作:チャールズ・A・プラット Charles A. Pratt
脚本:ハワード・B・クライチェック Howard B. Kreitsek
サミュエル・A・ピープルズ
撮影:ロバート・B・ハウザー Robert B. Hauser
音楽:ウォルター・シャーフ Walter Scharf
出演:ボー・スヴェンソン Bo Svenson
マーガレット・ブライ Margaret Blye
フォレスト・タッカー Forrest Tucker
モーガン・ウッドワード Morgan Woodward
レイフ・ギャレット Leif Garrett
1977/1h53m/米 ☆☆☆

実話に基づく『ウォーキング・トール』シリーズ第3部作の最後を飾る熱い男のバイオレンス・アクション。音楽のウォルター・シャープは3作通しで担当。元プロレスラーのビュフォード・パッサー保安官は以前、法を無視するかのような強引なやり方で町から犯罪を追放した。しかし町の人々は彼の暴力的な手段を恐れ、彼を保安官に再選しなかった。そして以前、町から追い出された賭博シンジケートの一味が舞い戻って我が物顔にのし歩く姿を見て、彼は再び立ち上がる。彼の行いを映画にする話も舞い込み生活にもゆとりが出て、全てが上手くいくかと思われた時、非常な運命が彼を待ち構えていた…。2作目から主演のボー・スベンソンが背は高いが少しインパクトが弱いと思う。2004年にはプロレスラー、ザ・ロック主演でリメイクも製作された。原題は「胸を張って歩く」という意味。