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観た映画の感想とそれから連想したアレコレ(ネタバレ有)。

ドリームガールズ DREAMGIRLS

2007年09月22日 | Weblog
監督・脚本:ビル・コンドン(『シカゴ』の脚本家)
製作:ローレンス・マーク
製作総指揮:パトリシア・ウィッチャー
原作:トム・アイン
撮影:トビアス・シュリッスラー
プロダクションデザイン:ジョン・マイヤー
衣装デザイン:シャレン・デイヴィス
編集:ヴァージニア・カッツ
振付:ファティマ・ロビンソン
作詞:トム・アイン
音楽:ヘンリー・クリーガー
音楽スーパーバイザー:ランディ・スペンドラヴ
マット・サリヴァン

出演:ジェイミー・フォックス:カーティス・テイラーJr.
ビヨンセ・ノウルズ:ディーナ・ジョーンズ
エディ・マーフィ:ジェームス・“サンダー”・アーリー
ジェニファー・ハドソン:エフィー・ホワイト
アニカ・ノニ・ローズ:ローレル・ロビンソン
ダニー・グローヴァー:マーティー・マディソン
キース・ロビンソン:C.C.ホワイト
シャロン・リール:ミシェル・モリス
ヒントン・バトル:ウェイン
ジョン・リスゴー:ジェリー・ハリス
ロバート・チッチーニ:ニッキー・カッサーロ
ジョン・クラシンスキー
2006/米/130mins.    ☆☆☆☆★

 60年代から70年代のモータウン・サウンド隆盛期を背景に、女性ボーカル・グループ”ドリーメッツ”が、時代を代表するスーパースター”ザ・ドリームズ”になるまでを描く、エンターテインメント・ムービー。
 オリジナルは1981年12月20日、ニューヨークのブロードウェイにあるインペリアル・シアターでオープニングを迎え、連日、スタンディング・オベーションによる喝采を浴びたマイケル・ベネット演出による伝説のミュージカル「ドリームガールズ」です。ブロードウェイ・ミュージカル史上燦然と輝くこのショーは、4年間に渡り1522回の公演を記録、その後、全米各地や日本を含む世界各国で上演され、82年にはトニー賞の13部門ノミネート、6部門受賞となる快挙を成し遂げました。
 そのミュージカルの映画化である『ドリームガールズ』は第64回ゴールデン・グローブ賞にて作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、助演男優賞(エディ・マーフィ)、助演女優賞(ジェニファー・ハドソン)の主要3部門を受賞。また第79回アカデミー賞にて助演男優賞(エディ・マーフィ)、助演女優賞(ジェニファー・ハドソン)、美術賞、衣装デザイン賞、歌曲賞(リッスン/ラブ・ユー・アイ・ドゥ/ペイシェンス)、録音賞と、本年度最多の、6部門8ノミネート。
 オリジナルの舞台が上演された年に生まれたビヨンセは、母親からいつも「ドリームガールズ」の素晴らしさを聞かされて育ちました。時代に求められる歌手ディーナ役は、まさに彼女に演じられる為にありました。10キロの減量に挑み、憧れのダイアナ・ロスに会って、この役に挑んだそうです。当代きってのディーバが「リッスン」を熱唱するクライマックスは圧巻です。
 そして、ビヨンセを超える存在感、圧倒的歌唱力と迫真の演技を披露するのが新人ジェニファー・ハドソンです。実力と自信に満ち溢れながらも時代や仲間と折り合いが付かず、孤独な人生を歩まざるを得ないエフィー役を熱演します。
 やり手であったが為に反面、ビジネスの悪の部分に手を染めてしまうマネージャー、カーティス役は『Ray/レイ』でアカデミー主演男優賞に輝くジェイミー・フォックス。時代を象徴し、時代にとり残されるベテランシンガー、ジェームス・“サンダー”・アーリーをパワフルかつ切なく演じるエディ・マーフィ。さらにベテラン・マネージャーのマーティ役に名優ダニー・グローバー、ザ・ドリームズのメンバー、ローレル役にトニー賞受賞のアニカ・ノニ・ローズなど、超一流キャストが最高のパフォーマンスで迫ります。
 1962年アメリカの自動車産業の中心地、デトロイトで遥かな未来に夢を馳せる三人のハイティーンの少女達がいた。彼女らの名前はエフィー・ホワイト(ジェニファー・ハドソン)、ローレル・ロビンソン(アニカ・ノニ・ローズ)、そしてディーナ・ジョーンス(ビヨンセ・ノウルズ)。“ドリーメッツ”というトリオを組み、音楽で成功すること、その夢を追いかけるため、今日もデトロイト・シアターの公開での新人オーディション・イベントに参加していた。  その様子に舞台裏から熱い視線を送る男がいた。中古車販売会社を経営するカーティス・テイラーJr.(ジェイミー・フォックス)は、扱う商品を自動車からサウンドに持ち替える機会を虎視眈々と狙っていた。そして彼はドリーメッツという原石を見つける。「君らに必要なのはアマチュア相手のコンテストじゃない、チャンスだ。それをもたらすことの出来る俺のような男だ」と三人の前で熱弁をふるうカーティス。その裏にはしたたかな計算があった。デトロイト・シアターで抜群の人気を誇るジェームズ・“サンダー”・アーリー(エディ・マーフィ)がバック・コーラスを探しているという情報を彼は知っていたのだった。  ショー・ビジネスの片隅に参加できるこのチャンスに、ディーナとローレルは歓喜の声を上げる中、唯一人エフィーだけが私たちの夢はステージの真ん中に立つことだと反対するが、仲間の説得と夢にまで見た世界への誘惑には勝てない。何より出口の見えない現実から抜け出る唯一のチャンスかもしれない、そして彼らの快進撃が始まった。ジミー・アーリー&ドリーメッツのパワフルなステージングと楽曲はデトロイトの若者のみならず、全米の注目を一気に集め、レコードセールスでも、黒人アーティストがランクインすることのないポップスのヒットチャート入りを果たした。そして、ベテランマネージャーのカーティス(ダニー・ グローヴァー)からジミー・アーリーのマネージメント権を奪ったカーティスは勝負に出た。残った車を叩き売り、自らのレーベルである”レインボー・レコード”を立ち上げたのだ…。
 同じタイプの映画「ザ・コミットメンツ」(アラン・パーカー監督)を思い起こしました。あっちの方がリアリティがあるかな。


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