まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

「国立近代美術館」 眺めのよい部屋 長谷川利行

2024-08-09 08:48:27 | 展覧会

 昨夕

夕日が沈む数時間前、とんでもないニュースが飛びこんできて。
その地域にお住まいの方たちはどんなに驚いたことか、不安に陥ったことか。
もういい加減にしなさい、と天地をきつく叱る。いつどこでどんな災害に会うか分からない。
覚悟が要る。普通に日常を送りながらも、どこかで覚悟しておかなければ、と。

 

ありがたい日常。ぐだぐだだらだら暇しているのも幸せというものだ。
ぐだだらの中で、たまに出かけるのはさらに幸せというものだ。
人生の大先輩の教え「イベントは自分で作れ」座右の銘。そういうことね。

さてと、長々と引き延ばして来たTRIO展ブログ。これでお終い。
国立近代美術館へのアクセス、私的には面倒で行きたいなと思ってもパスすることが
多かった。それが、京急鶴見からのアクセス方法を調べていたら、東西線乗り換えは
日本橋駅からということが分かり目からうろこ。
東京駅から歩いて東御苑突っ切る、または大手町駅から東西線乗り換えが億劫だったのが
一気に解決。京急で日本橋まで、東西線乗り換え竹橋下車、歩いて3分、なんて楽なんだ。

竹橋駅ホームの壁にはこんな案内板、素晴らしいじゃないの。

地上に出て 竹橋

で、今回の企画展、3つの美術館。

パリ市立近代美術館      東京国立近代美術館     大阪中之島美術館

企画展を観た後、もう十分だから帰ろうかなと思ったが、待てよと。
4階の休憩室「眺めのよい部屋」でひと休みしてからにしよう。座って皇居付近の風景を。

ひと息ついたから、さあ帰ろうか、なんて。
が、「MOMATコレクション」展、4階の第1室がちらりと目に入ってここだけでもと。

近代美術館は国内外の所蔵コレクション豊富、日本美術の名作も多々。
収集対象は、絵画、版画、水彩、素描、彫刻、写真、映像、書、及び関連する資料などの
多分野にわたり、点数は13,000点を超える(2023年2月現在)
というのだからさすが。

またもや、もういいかなと帰ろうと思いつつ隣の部屋へ。なんとなんと長谷川利行の作品が。
好きなのよ。何かのTV番組で観てから、名前がしっかりインプットされて。

長谷川利行(1891〜1940)は京都・山科生まれの画家。
昭和初期の、モダンな東京の喧騒や、内面に寄り添うような人物像などを、自由奔放な筆致と
明るい色彩によって描き出した。その画風や、波乱に満ちた生涯から、「日本のゴッホ」とも呼ばれる。
放浪癖と酒癖で生活は破綻し、浅草、上野、新宿、銀座など各地を転々とする生活のなか、
病に倒れ49歳の生涯を終える。(netより)

カフェ・バウリスタ

お化け煙突

鉄工所の裏

 岸田國士像

 前田夕暮像

 大庭鉄太郎像

 

堪能して。満足満足。

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湿度84%の空は

2024-08-08 08:39:15 | くらし

 

 今朝の朝顔

8月7日は佐渡両津の七夕祭り、8日の今日は花火大会。今年はどんな様子だったのかしら。
年々祭りはさびしくなっていくとは聞いているけれど。
ヨーコチャンは、花火と鬼太鼓の踊りを見るために今日帰ると言ってたっけ。
父の実家のお嫁さんにお米を頼む電話をしたら、こっちも暑くなってきたと言ってたけれど、
どうかしら。

いやいやいや、それにしても昨日の暑かったこと。
朝6時前、起き出したとたんに肌にまとわりつく湿気、見れば室温28℃湿度84%。
もう起き上がるのが嫌になったわ、そうかといって横になっていてもかったるくて。
どうすりゃいいんだってな具合よ。立秋、だなんて、うそでしょって。

で、ベランダからの空を眺めれば、たっぷり湿気を含んだ雲がもこもことのさばっていて。
こうなりゃ、暇とやる気のなさに任せてベランダからの空模様観察だ。夏空観察日記。

8:36

 

10:09

 

11:53

昼食後の昼寝タイムで中断

再開 16:07

18:01 すでにほろ酔いで観察

18:21

18:35

 

やれやれ、1日がようやく終わった。
それにしても暑かったな。髪の毛から背中から汗が流れて伝わるのが何とも気持ち悪くて。

歳時記カレンダーで今日は
「涼風至」秋を感じさせる涼しい風が吹くころ、ですって。
ほんとかしら。ぜひともそうあって欲しいわ。

 

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国立近代美術館『TRIO展』小倉遊亀《浴女その二》ほか

2024-08-07 09:07:19 | 展覧会

 

倉俣史朗の椅子「ミス・ブランチ」がどうしてもお会いしたかった作品ならば、
こちらは、思いがけないところでお目にかかって、いっぺんに心を持っていかれてしまった作品。
いやあ、なんとも色っぽい。髪を結いあげたうなじから腰のひねり具合から大人の色香が漂う。
そしてお三人の着物の柄の渋いこと素敵なこと、粋に着こなして、これぞ日本女性。いいわあ。
床のタイルの幾何学模様がまたモダンで素敵、ただの浴場じゃないわね。

小倉遊亀 《浴女 その二》

 

安コンデジで部分を撮影したので改めて見てみると 髪の毛の1本1本が

着物の絞りの柄(合っているかしら)ひとつひとつが細かく繊細に描かれていて感嘆する

右の女性の後ろ姿にまた惚れ惚れしてしまう 煙管の小道具がなんともかんとも

大きな作品で。しばしうっとりと眺めていました。

 

「TRIO展」なのに単独で。いいなあと思った好きな絵を。

川のある都市風景 小泉癸巳男  《昭和大東京百図絵より》

ジョルジョ・デ・キリコ 《慰めのアンティゴネ》

ラウル・デュフィ 《家と庭》

  

ラウル・デュフィ 《電気の精》 部分です

古賀春江 《海》

有元利夫 《室内楽》 大好きな画家でもうほんとに何年ぶりかでお会いして うれしかったわ

 

やっぱり「TRIO展」なのだから最後に一つくらいはトリオをね。
でも苦手で、この手のジャンルは。私の貧弱な感性には訴えてこないのよ。

草間彌生 《No.H.Red》

中西夏之 《紫・むらさき XIV》

アンリ・ミショー 《コンポジション》

 

ともかく贅沢で個性的な企画で、どこを取ってもどう観ても楽しめる展覧会だなと
非常に満足した次第です。作品数が多いのにめずらしく疲れなかったわ。

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国立近代美術館 『TRIO展』倉俣史朗《ミス・ブランチ》

2024-08-06 08:51:40 | 展覧会

国立近代美術館『TRIO  パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション』

 

TRIO展なのに単独で。
実物拝見できることをすごく楽しみにしていた倉俣史朗の代表作品「ミス・ブランチ」
ずぅーッと前のTV日曜美術館を観て知った次第で。
その時から、えっ?!椅子でしょ、なのにこんなにも美しいのか、機会があったらぜひ
お目にかかりたいものだと、無理と思いつつ願っていた。願えば叶うって、ほんとか。

 

日常生活とアートの3作品展示の一つ。

造花の薔薇の花があたかも浮遊しているかのごとくに

「ミス・ブランチ」『欲望という名の電車』の主人公、ブランチ・デュボアの名を椅子につけて。

バラの造花を封入したアクリル製の背、座、アームからなり、紫に染色されたアルミアルマイトの
脚部が付く。いったいどうやって作られたのか、知りたいものだ。ネット検索、引用。

制作面を支えたパートナー的な会社の存在があり、その会社社長の話。

板で仕切って箱状にしたところへ熱した溶かしたアクリルを流し込みます。
そのときに薔薇の造花も封入しつつ、少しずつ層を重ねて高さを出していきます。

ただ、その過程でどうしても空気が入ってしまう。そこで、ひととおり流し込みが済んだら、
タンクみたいな圧力釜に入れて圧をかけつつ熱します。そうすると、
空気がアクリルの外に逃げていってくれるのです。

切り出した後、研磨を掛けるのですが、粗いペーパーから細かいペーパーへ、
そして最後は車のボディーを磨くくらいなめらかで平滑になるように仕上げます。
実を言うとすべての工程の中でこの研磨がもっとも大変です。

と話している。全部手作り、そしてこれだけの工程作業、そりゃあ、お値段も高いわけだ。

アルミパイプでできた足を取り付けるのに、アクリルが重いので二人で持たなくては
ならないんでって。あの部分だけで数十キロありますからと言うから、わが家にお持ち帰り
できるわけがない。

オーダーメイドで56脚が制作され、後に18脚が作られたそうな。

ちなみに、薔薇、ご本人は生花にしたかったそうだが、制作過程で失敗し、最終的に香港フラワー
になって。結果とても満足されたとのこと。

 

 

 

 

正面

座ってみたいなと乗り出していったら、つま先が立ち入り禁止の線を踏んでしまって。
はい、係り員の注意を受けたことは言うまでもありません。

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『TRIO  パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション』 国立近代美術館

2024-08-05 08:23:02 | 展覧会

こちらの展覧会を知ったのは最近のこと。
東京の展覧会にはすっかり足が遠のいてしまっていたので全くの情報不足。
パソコン開くたびにネット広告で見るようになって、こりゃあ是非にも行かねばと。
大好きなモディリアーニ、本物が見たかった倉俣史朗の椅子、有元利夫も展示されている。
暑くてもアクセスが苦手でも行かねばと。で、お嫁さんの手術で鶴見まで出かけるから、
無事終わって、余力があったらその足で行って来ようと決めて。

パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館。
3館のコレクションをテーマごとに“トリオ”で紹介する展覧会
「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」

TRIO展は、3館のキュレーターの共同企画によって実現したとのこと。
膨大なコレクションをどうやって見せようか、と喧々諤々だったそうな。
それぞれの美術館から1点ずつ作品を選び、合計3点をひとつの「トリオ作品」として見せていく。

異なるアーティストが描いた3つの作品を
主題やモチーフが同一、色や形が似ている、素材が同じ、作品に共通する背景がある。
そんな共通性をもつ作品を“トリオ”として展示する。いったいどんな化学反応が起きるのか?
そんなコンセプトでこれまでにないユニークで斬新な展示方法を、全34組。
いやあ贅沢だ、楽しみにして出かけたわ。

3作品を比べて楽しむ「トリオ展」
HPで、あなたの″押し“トリオは?と聞かれたので、私の”押し”を。
押しというにはちょっとおこがましい。むしろ”好き”かな。3作品とも好きということで。

 

なんといっても 大好きなモディリアーニ作品に会いたかったから それがいちばん

アメデオ・モディリアーニ 《髪をほどいた横たわる裸婦》

アンリ・マティス 《椅子にもたれるオダリスク》

萬鉄五郎 《裸婦 (ほお杖の人)》 お休みしている《裸体美人》に代わって
ほんとはそちらにお会いしたかったのでとても残念

 

3作品とも人物が独り という図に惹かれて

モーリス・ユトリロ 《モンマルトルの通り》

松本俊介 《並木道》

佐伯祐三 《レストラン(オテル・デュ・マルシェ)》

 

モダンガールたちの表情がいいなと 新しい時代を迎えてわくわくしている姿が素敵

杉浦非水 《銀座三越四月十日開店》

パブロ・ガルガーリョ 《モンパルナスのキキ》

早川良雄 《第11回秋の秀彩会》

 

モーリス・ユトリロ 《セヴェスト通り》

長谷川利行 《新宿風景》

河合新蔵 《道頓堀》

 

好きだ嫌いだと生意気言って トリオといかずダブルになってしまって 今は後悔している
3作品とも撮ればよかったわ それでこその企画展なのにね

夢と幻影

三岸好太郎 《雲の上を飛ぶ蝶》

マルク・シャガール 《夢》

コレクションのはじまり

安井曽太郎 《金蓉》 東京国立近代美術館の初所蔵

佐伯祐三 《郵便配達夫》 大阪中之島美術館の初所蔵

都市のグラフィティ

ジャン=ミシェル・バスキア 《無題》

佐伯祐三 《ガス灯と広告》

続きはまた。

 

 

 

 

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買い物の道すがら

2024-08-04 08:44:58 | 植物

 今朝の空 雲が波のようで

二晩エアコンなしで寝ることができてやれ嬉しやと。やっぱり気持ちがいい。
一昨日の夜はいささかだったけれど、昨晩なんて風が通り抜けて極楽よ。
今朝の室温は27℃、階下は25℃。
最高気温が35℃以下の予想、その数字を見るとほっとするわ。変よね。

植木鉢の今朝の朝顔

 ここも白の朝顔

 そばの木に絡みついて

 

一昨日、買い物終えてバスターミナルでこまわりくん待ちの列に並んだら、ベンチに腰かけていた
老女が「ごめんなさい、そこ私の番です」って。
そう、思いやりベンチは満席だったから、老女は、並んでいる人の最後尾すぐそばのベンチに
座っていたわけ。その列に私が並んだから申告したのよ。はい分かっています、私の順番は
あなたの次ですねって。老女は私のモンペを見て、手作りかと話しかけてくる。
昔は私も作っていたんだけどね、着物を直して縫っていたけどもうできないわって。
昭和1桁生まれとおっしゃるから、目を白黒させて歳を数えたらもう目がテン。90歳越え。
単独行動、頭の回転も口調も動作もしゃんしゃんしている。
もうしゃんしゃんできないよと言いつつ、なんのなんの達者そのもの。
バスのステップも軽やかに乗って、同じバス停で下車して帰って行ったわ。お元気。

買い物道すがら見かけた花たち

 家庭菜園

 クリだ

 ルリマツリ

 ヒルガオ

 ルコウソウ

 百日草

 

8時近い今、この部屋は28℃。せめて昼まではこのままでいて。

 

 

 

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志功とチヤと 『板上に咲く』 原田マハ著

2024-08-03 08:55:22 | 

原田マハさんの新作。
「棟方志功」を妻チヤの目線から描いている。
志功とチヤの馴れ初めから、苦楽を共にして志功が世に認められるまでのお二人が個性的で。
毎日が大変なのに全編これユーモアに満ちていて、読んでいてニヤついてしまう。
志功は板画に夢中で他に目が向かない。チヤはそんな志功に振り回されて、それでも志功を
信じて一生懸命応援してついて行く。そして、志功はついに世界の「ムナカタ」になる。
その過程の物語。

1956年の「第28回ヴェネツィア・ビエンナーレ」で日本人初の国際版画大賞を受賞。

「二菩薩釈迦十大弟子」

 

チヤが墨を磨っている。
やがて生涯の伴侶となるその男。棟方志功と、チヤはこうして出会ってしまった。
こうしてという出会いがまた奇跡のようなもので。

チヤが魚を焼いている。

チヤは偶然に出会った棟方を下宿に招き、ヒラメを焼いてもてなし身をほぐして棟方に勧める。

やがて棟方が顔を上げた。黒々とした瞳がうるんで光っている。目と目が合った瞬間、
チヤの胸の奥のほうで、何かがことんとやわらかな音を立てて動いた。
「・・・忘れね。ワ、この瞬間、一生、忘れね」
棟方がつぶやいた。一語一語に情感をこめて。
もう一度、チヤの胸の奥で、何かがことんと鳴った。
たかが焼いたヒラメ一匹をめぐるやり取りである。
そうだとすぐに気づいたわけではない。けれどその日、チヤは棟方に恋をした。

チヤと棟方がデパートで偶然再会した後、新聞のゴシップ欄になんと公開ラブレター。
<チヤ様、私はあなたに惚れ申し候。ご同意なくばあきらめ候 志功>

こうしてチヤは、心のぜんぶを棟方に持っていかれてしまったのだった。

雑誌「白樺」のひまわりの絵を見て
「ーワぁゴッホになるーーーッ!!」叫ぶ志功。

このあたりの件がもうおかしくて面白くて。ゴシップ欄の公開ラブレターだなんて。
そりゃあチヤさん、一度に心を全部持っていかれるわね。意地の悪い私だって持っていかれる。

で。チヤさん、棟方とともに結婚という名の大冒険を始めたはずなのに・・・

チヤが手紙を書いている。

相手は夫、棟方志功だ。
結婚して1年半、今なお離ればなれに暮らすふたりのあいだをつなぐ手紙には、優しい愛の言葉など
ひとつもなかった。
棟方からの手紙は、一緒に暮らせないこんな言い訳が書き連ねられていて
「あなたも、ご苦労、多き事、よくよく分かっては、おりますが・・・」

そんな手紙ばかり届けられるチヤさん、
「私は、いつまで、こんな、暮らしを、しなければ、なら・・・ねんだよもうっ!」
となるわけよ。真剣に腹を立てているのに、やっぱりそんなチヤさんが可愛くて。

いつかきっととあなたはいつも言うが、そのいつかはいつなのか教えてほしい。
私が仕事をしてでもあなたを支えるから。とにかく呼んでほしい。頼むから。

必死。そうよね、分かる分かる。とてもよくわかる、なんだか棟方の誠意が感じられないものね。
居ても立ってもいられないわよね。

二人の子供 家族4人での暮らし、家探し。をしているけれど、何しろお金がない。と。
手紙のやり取りはいつも棟方の手紙の最後の一枚、デカデカと一文字、「無」でちょん。
やっぱりなんだか笑える。「無」だなんて失礼な。チヤさんは泣きたいだろう、怒りたいだろう。

ついにチヤさん、堪忍袋の緒が切れた。そう、何が何でもと東京の棟方のもとに押しかけるわけよ。
無限実行。

チヤが部屋を片づけている。
柳宗悦先生。濱田庄司先生。河井寛次郎先生。を迎える。当然、棟方は落ち着かない。
棟方と尊敬する二人の先生との出会い、そしてそこに加わる河井がまことに印象的で。
その先生方を棟方の家にお迎えするわけだから張り切るわけよね。

棟方志功と妻チヤのふたり、貧乏ながらそこここに醸し出される温かい心が、
通い合うふたりの愛情がにじみ出ていて、読んでいる私も楽しいほんわりしてくる。
そうはいっても、棟方はまっすぐ一心不乱な人だということは分かり切っているから、
その言動に振り回されるチヤさんの様子がなんといっても面白くて。って怒られるか。

ま、順風満帆とは行かずいろいろあったけれど、棟方は世界の「ムナカタ」になっていくわけで。
そこらへんは私にとってはまあいいかでして、ちょっと端折って。

ここで突然、この板画を見るとほんとにしみじみしてくる。棟方さん、大好きなものに囲まれて幸せだろうなあ。

 

ようやく、チヤは気がついた。
自分はひまわりだ。棟方という太陽を、どこまでも追いかけてゆくひまわりなのだ。
棟方が坂上に咲かせた花々は数限りない。その中で、最も力強く、美しく、生き生きと咲いた
大輪の花。
それこそがチヤであった。

原田さんの書く「棟方志功とチヤ」
例によってフィクションとノンフィクションの世界が入り混じって。
すーっと素直にふたりの世界に入っていくことができて、読後感はとてもよかった。

 

板画写真は昨年の東京近代美術館で開催された
「生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」を鑑賞したとき私が撮影した写真。

 

 

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鶴見川

2024-08-02 08:58:26 | 街・風景

 白の朝顔は3つに

 いよいよらしくなって

まあパソコンは無事でしたよ。
昨日3時半過ぎに帰宅したら、いつもはテレビ三昧の夫がパソコンを。
えっ?!音が聞こえるから、もしかして、と部屋に行ってみたらなんとなんと。
36度のモーレツな暑さの中、エアコンもつけずYou Tubeなんか見ているじゃないの。
風が通るから涼しいんですって、いや、夫はいいかもしれないがパソコンが。
って、夫のノートパソコンは正常に動いているから、いっかと。私のじゃないから知らんわ。
再起動の繰り返しもなにもなくていつも通りなんですって。
そうはいってもね。やっぱり暑さ寒さに弱いパソコンにはよくないに決まっている。

 

お嫁さんが手術することになって、鶴見川のそばの病院で終わるのを待っていた。
ご両親も前日から駆けつけてきて一緒に待機。お会いするのは結婚式以来よ。
お母さんは不自由な体をおして来ているから、親心のありがたいこと。
近況報告やらなにやらを話しているうちに、手術終了のお知らせがPHSに届いた。
手術時間2時間弱、リンパへの転移もないそうでほんとに安堵した。よかった。
日曜日には退院の予定というから、今の医学なのか病院事情なのかすごいわね。
息子とお嫁さんのご両親は病室へ行って、入室許可のない私はその足で東京へと。

病院、見たことあるなと思ったらチュッパの送り迎えに何度も通っていたのだ。
すぐ横を流れている鶴見川。

 

 

 

 

 

そう 国道1号線のこの橋 うーん懐かしい

 

 

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今朝の朝顔

2024-08-01 08:35:03 | 

まあ吹く風の心地よいこと。ほんとひさしぶり。
昨夕の突然の豪雨がすさまじかった、しかも長時間続いて。嬉しかったわ。
って、そんな地域に住んでいるからこそそんな呑気なこと言えるけど。
海なし県に住んでいるヨーコチャンが、こっちにも分けてほしいって。
エアコンなしで寝てはみたけれど、やっぱだめだそれとこれは別。
0時過ぎには稼働。

で、今朝パソコンを置いてある部屋は27度。パソコンが表示する温度も27度。
7月後半の酷暑では6時にはほぼ29度、お昼前後からぐんぐん上昇して34、5度は
当たり前。なにしろ日がもろに差し込む角部屋だからすさまじい。36度にもなる。
パソコンに悪いに決まっている、教室の先生からも厳重注意。
てんぷら油に火がついているのを黙って見ている状態だと、例えも分かりやすく。
私が居ればエアコンかけるけれど、今日のように午後出かけなければいけない時は
ひやひやものだ。パソコンに耐えてもらうしかない、耐えろパソコン。
せめてもと気休めにシャットダウンして電源も切る。しないよりはマシかとほんと気休め。

庭は昨日一昨日の雨で生きかえったみたい。
私も水やりしなくて済むから生きかえったわ。

ジャングル状態でもいいかな、なんて前言は取り消す。暑苦しくてかなわない。

今朝の朝顔

ややや、白花が咲いたのよ。愛でる。楽しみだ。

種まいて植え替えて。たった1本しか残らなかったひまわりが顔をのぞかせてきた。
なんだけど、来年はもっと大きな、いかにものひまわりにする、と固く決心する。

ここで記事終わればいいのに、そこがそれ性分で付け足さずにはいられない。おまけ。

シロヤマブキのつやつやな黒い実

涼を呼ぶ

 

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夏のある日

2024-07-31 08:34:45 | 街・風景

昨夕、待望の雨が降った。土の匂いアスファルトの匂いが。
やれ嬉しや。降って降って雨雨フレフレと空にハッパかけたわ。
あらあ、空はつれない、庭を潤す程度で雨は上がった。それでも気分は少し涼しくて。

TVはオリンピック一辺倒。
そうだ、TV観戦といえば先日の集まりのカズコサンを思い出す。
カズコサンちのテレビは二階が62インチなんですって。一階の居間はそれより小さくて。
それなのに、ご主人が、妻と子供たちの間で窮屈そうにいっしょにテレビ観ているから、
カズコサン、気を利かせてご主人に「東京ドームの二階席でゆっくり観たら」
と追いやるんですって。東京ドームか、二階席か、大画面テレビか。ん。
「いいでしょ、二階の大きいテレビひとり占めして見れるんだから。なにも無理して
私たちと一緒に観なくても。私たちも気を遣わなくて済むんだから」
そう言うから笑ったのなんの。よくそんなユーモアたっぷりの例えが出てくるなって。
こんなこと書かれて、今頃、カズコサンくしゃみだな。

 

午前午後と出かけたやたら忙しかった先週の金曜日。暑いに決まっているのに。

午前は整骨院へ。
バス待ちの間ベンチで。市バスが夏休み期間中バス便数が減っていた。

駅前のケヤキ大木

バスが来るまでの間 ぼんやりと見ている光景

 

午後はパソコンお絵描き。いつもは北鎌倉くらい寄り道するのにとてもそんな気力がわかない。

駅構内の花屋は夏カラー

構内を出て

時間つぶしに川沿いをほんのちょい歩く

 

えっ 柏尾川じゃないんだ

向こうに見える橋には「かしおがわ」の文字があったよな

 

 

観音様のお顔少し

もう暑くて 退散 駅構内に引き返す

そんな1日。

 

 

 

 

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