まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

シンチャンママのがんばり

2024-07-15 08:36:54 | くらし

今朝も梅雨そのものの空。蒸し暑いなあ、気持ちが悪い。
床もどこもべたべたして、やり過ごすしかない。

 (写真は今朝の朝顔)

シンチャンママの家に回覧板を持って行ったら「おかわかめ食べる?」と聞かれた。
なにそれ、って。
おいしいのよ、さっと湯がいてお醤油たらして食べてみて、と庭のフェンスにぐじゃぐじゃ
絡まっているその葉を摘んでくれた。私はそっちよりシソの葉の方に目が行って。
そう、両方もらって夕飯に。私の献立は貰い物でできている。
おかわかめ、美味しいようなそうでもないような。微妙。湯がきすぎたかな。

それにしてもシンチャンママ、よくここまで回復したね頑張ったね、って。
シンチャンママは去年のゴールデンウイーク前に股関節の手術をした。
特に日常生活は困っていたわけではないけど、今だって決めたんだって。
「手術の後はバラ色の世界だって言われているのよ」と何の不安も見せずに言ってたの。
手術は大変らしかったそうだけれど、その後の生活が想像以上で。

シンチャンママは長年整骨院にお世話になっていて、その先生の進言で手術にも踏み切って。
当然のように手術をした病院の医師は、術後は歩いてリハビリしなさいと言う。
ところがその整骨院の先生は、術後の身体が落ち着くまでは歩いてはならないと言う。
トイレにだって歩いて行ってほしくないと言われたそう。迷うよね。
シンチャンママは、長年診てもらって治療してもらっていた整骨院の先生の助言に従った。
なるべく歩かない生活。それがいつまで続くか分からない生活、信頼するしかないわけ。

それまですぐそばのシンチャン一家は、何かとおばあちゃん家に出入りしていた。
それがほぼ行かなくなって、ソウチャンもメイチャンの声も聞かなくなった。
シンチャンママの家から生活の気配が何もしなくなった。ご主人が出入りする音だけ。
私、たまに回覧板持って行き、出なくていいからと言うけど「ちょっと待ってて」と
ゆっくり玄関まで出てくる。少し話す。
その間も立っていられず、座るねと段差に座って話す。誰にも会わないのだから
少しは声を出したいよね。
「大丈夫よ、エアコンとEテレとBSで楽しんでいるわ」って。
「主人や妹なら耐えられないだろうけど、私、もともと家の中でのんびりしているのが
好きだから」って。
私も絶対耐えられない。だってね、オクガワサンに〇さんの奥さん見かけないけど
どうしたのかしら、と聞かれるくらい徹底して外に出なかったんだから。すごい忍耐力。

それが、半年以上経ってお正月が過ぎて、玄関先からシンチャンたちとの声が聞こえ始めた。
シンチャンママが車運転する姿を見かけ始めた。
宅配便の人と話す声が聞こえ始めた。
「ようやく歩いてもよくなったの15分くらいね、まだ坂はだめだから平らな道ね。
だからスーパーまで車で行って中をぐるぐる歩いているのよ」なんて。
それにしても辛抱強いシンチャンママ。
1年を経過した今はすっかり元の生活に戻っている、いや歩く姿は以前よりすっきりしている。
「やっぱり大変だった、折れそうになったわ」と今にして。そうね、そうよね。
ほんとよかった。1年はかかったけれど乗り越えた先に、願ってたバラ色の世界があったわけね。


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