夫の鉄板エピソード。
ま、これがあるから私も付き合っているようなもので・・・
ひとつはまだ独身時代のこと。
夫の実家のおばあさんが歯を治すことになったそうな。
佐渡を離れて働いていた夫はその話を聞いて、どうやら費用を全額負担したらしい。
おばあさんが喜んで、誰彼かまわず会う人ごとに治した金歯を見せて、
「これはミツオが(適当な夫の名前)入れてくれた」
と話し、たいそう喜んでくれたとのこと。
もうひとつもおばあさん孝行の話。
これはどうやら保育園か小学生低学年くらいのこと、当の本人もそこは覚えていない。
ほら、お年寄りは身体じゅうそこかしこ痒くなるじゃない。
実家のおばあさんも例外じゃない。
そこで実家でいっしょに暮していたおばあさんは、他にも数いる孫の中から夫を選び、
「ミツオ、背中掻いてくれ」とよく頼んでいたそうな。
小さい子の手で普通に掻くだけではおさまらないのか、終いには
「ミツオ、爪立てて掻いてくれ」と言われて。
加減というものを知らない夫は精いっぱい爪を立ててごしごし掻いていたら・・・
とうとう背中に穴が開いて肉まで見えてきたんですって。
そういう類のお仕事をしていたおばさんがすっ飛んできて手当をしてくれたからよかったものの。ほんとに。
自分も高齢者になった夫は、今になって風呂上りにあちこちごしごし掻いている。
手を休める間もなくそちこちぼりぼりやっている。せわしないったらありゃあしない。
酔ってくるとちゅっぱの写真に向かって、
「○ちゃん、じいじの背中、爪立てて掻いて!」
と何度も頼んでいる。
昨日ちゅっぱが遊びに来た。
風呂上がりの夫はいつものセリフ「爪立てて掻いて!」を言わない。
写真じゃない本物の当のちゅっぱが目の前にいるのに。
私は「あれ?今日は爪立てて掻いて!って言わないの。いるじゃないの」とからかう。
(バラもチュッパの可愛さに負ける、とはばばバカの言葉)
夫は「今日は痒くない!」とのたもうた。笑っちゃう。
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