先週の土曜日、息子夫婦と婿さんが仕事で忙しいから来れない娘が、なんということなく示し合わせて来た。
「かあちゃん、庭がきれいになったじゃん」とは息子。
ホンときれいになった、と娘も同調して。そりゃあそうだわ、これまでは夫が守っていた留守宅に来ていたのだから、どことなく荒れている庭しか見ていないものね。
のっけからなかなかの気分。
(この間の写真と同じじゃない?とおっしゃらないで下さいね。私には成長していることがはっきりと見えているのです)
やっぱりなあ、気がつくようになったのかしら。
時間通りに来るようになったじゃん、と褒め称えると、
「少しは大人になったから」だと。
「こんな早い時間(5時)から夕飯だよ」と宣告するも、
「もうここの家のことは分っているから」と余裕のいなし。昼はお菓子で済ませたと。
お嫁さんがいきなりエプロンをつけたのにはびっくりしたね。
「今日はそのつもりで来ましたから。カーデガンがピラピラしますし」って。
結婚1年目2年目でそうされたらちょっと引くけれど、5年目のこのタイミング。感激したわ。
あんたのうちの家族関係は淡々としているから、とか、他人行儀じゃないの、とか友人には言われるけれど、いいの。私は大満足しているんだから。
でもなあ、そんなふうに少しは大人になったかもしれないけれど、
冬晴れの午後の陽に照らされる枯れた葉のなんともいえない美しさには、
まだまだ気がつくまい。無理よね。
いいのいいの、今はまだクリスマス気分に浮かれていてちょうだい。
今、枯淡の美しさが胸に迫ってきます、なんてこと言われたらこちらが困る。
あと30年もすれば感じるようになるかも・・・しれないわさ。