実家のお隣さんから、ヤマグチサンが亡くなったとの知らせがあった。
施設に入っていたからここ数年会っていない。
実家のある町内はそうやって空き家が増え、どんどんさびしくなっていく。
ヤマグチサン、本当にお世話になった。
母は困ることがあるとヤマグチサンを頼りにしてた。
ときどき、おかずの一品二品を持って来てくれたそうだ。
当てにならない娘より頼りになる近所、ってほんとだ。
父が倒れた時も母が倒れた時も、私が駆けつける前に救急車に乗って病院へ行き、
見守りながら私の到着を待っててくれた。
父と佐渡暮らしを始めると、春はヤマウドをごっそり持って来てくれて
「食べてくれえっちゃ」って。てんぷら、きんぴら、胡麻和えを。
お盆になると、飾りの萩やアカメガシワやところてんを準備してくれて。
そんな思い出が次々と。いい人だった。
そうそう、母があぶなくなっていつ逝ってもの状態だったとき、
「あんたさあ、お母さんに頼んどいてくれえや。私明日から2日留守するから
帰ってくるまで待っとって欲しいってさあ」って。
もちろん、ヤマグチサンの頼みは母もしっかり聞いて、帰りを待っててあげたわ。
そんな思い出まで浮かんでくる。
さてと、港の見える丘公園。
いくら花のない時季とはいえ、夏の名残りの花が細々と咲いて、秋の花への
バトンタッチを待っている。それなりに生き生きと。
ジニア
ジニア
アンゲロニア
マリーゴールド
ペンタス
ルエリア
ガイラルディア
メドーセージ
ユッカ
ストレリチア
さあて、後は秋バラの季節まで待つとしよう。