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まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

虫の知らせ

2011-06-25 19:45:01 | くらし

昨年の12月12日に父が倒れて以来さまざまな感情に襲われました。
不安感喪失感が最高潮に達したのは5月半ば。2時3時に目覚めるともう眠れません。これではいかんと医師に安定剤を処方してもらって飲み続けたこともありました。

父が6日に入院してからというもの、枕元に携帯を置いて、いつ連絡があるかと待つ夜は本当に長くて、朝が来るとほっとしたものです。
それが、病院に泊まり込み始めた金、土曜日はむしろぐっすり寝ることができました。耳元ではいつも痰が絡んだ父の呼吸が聞こえたのに。
それでも、食事で家に帰った時は近隣散歩は欠かさず、息抜きをする余裕がありました。

ところが、日曜日。
朝から父の顔を見ると、どういうわけか胸が詰まってくるのです。泣きたくなってくるのです。家に帰っても急いで病院に戻りました。そしてまた、なぜか悲しくなって涙が自然に出て来て我ながら自分を持て余しました。
今まで固く目を閉じていた父の片眼が少し開いて、私を見つめているように見えるのです。父にそれまでの思い出や何やらを話してはまたもや涙する始末。
看護師さんにまで「今日はどうも泣けて仕方がない」と訴えたりもしました。
夕食時には食卓の父の席にコップを置いて、
「とうさん、今日は一緒に飲まんかっちゃ」
と大好きな北雪を注いで晩酌しました。半年間、一度もそんなことしたことなかったのに・・・

夜には父の実家の甥一家が見舞いに来ました。
その時も、父がブリが獲れたからって1本ぶら下げて突然横浜に来たなんてエピソードを涙ながらに話したりもしました。ともかく悲しかったのです。

気が済むまで涙したらすっきりして、その晩も同じようにぐっすり眠りました。
そして、月曜日。
父は、もう未練はないとばかりに私のいない間を狙ってひとり旅立っていったのです。

日曜日の日記には「今晩あたり父が逝くかもしれない」と書いていました・・・

よくいう*虫の知らせ*ってあるんだなと実感したものでした。

コメント
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